■大昔、自分はチャリで北海道を目指した。
まだフェリーが小樽につく頃である。
0)大阪→舞鶴(120)(フェリー)
1)小樽→札幌 (30k)
2)札幌→増毛 (100)
3)増毛→羽幌 (80)
4)羽幌→サロベツ(90)
5)サロベツ→宗谷(50)
6)宗谷→浜頓別(80)
7)浜頓別→雄武(80)
8)雄武→滝の上(60)
9~10)滝の上(近隣30)
11)滝の上→上川(80)
12~15)上川(0)
16)上川→美瑛(50+30)
17)美瑛(50)
17)美瑛→札幌(120)
18)札幌→苫小牧(40)
19)苫小牧→仙台(フェリー、以降輪行)
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■もちろん気象や、体調で次の日の行き先を決めるのだが…
自転車は、基本15km/hしか出ない。
坂や何やらがあって、そういう感じだとも言える。
(平坦であればまた違う)。
当時のメモなので現実の距離が正しいかは謎だが…
一つの目安は100キロを超えると
物凄い疲労が襲う、と言う事だった。
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■一日なら120キロが可能でも
連続なら6時間程度こぐのが限界と言うわけだ。
しかもポカリ以外は、脱水で大変な事になった。
(アクエリじゃ若干駄目…、お茶だと最悪)
更に
宗谷~雄武辺りはスタミナが劇落ちした…。
体重が4キロぐらい落ちて、追いつかなくなったのだ。
体力として超回復したのは、
そろそろ終盤の頃であった。
■結局「体力がない」事と、超回復には
10日程度が必要…。
この厳然たる事実は、
自分に突き付けられることになりました。
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■自分の経験上、次の事が言えます。
1)最大行動時間の2/3が連続行動の限界である。
2)1週間の内、5-7日目はもっとも体力が落ちる。
(年齢、天気、ストレスなど条件次第では落ちる時間はもっと早い)
正直、自分の場合、
山ではこんな連続行動はした事がないし、できません。
山小屋やテントですと、体力の落ちは、
50%前後を目安にしなければいけないからです。
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■つまり、ツアーその物が、体力自慢の猛者以外は
成り立ちづらい状況にあります。
一方、トムラウシ事件の本質
詳しくは…そうですね、
北軽井沢YGHのご主人のブログが詳しいので
お読みください。↓
2009年07月24日
トムラウシ山遭難事故に思う6
2009年09月24日
トムラウシ山遭難事故について、その後2
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■色んな意見があります。
それは当然です。
2009年08月21日
トムラウシ山遭難事故レス総合3
で、オーナーはこのように書かれています。(以下引用)
>>そういった意味(無茶がてんこ盛り)でも
>今回の遭難できるだけありのままを明らかにして欲しいですね。
そうなんです。実際に私の友人たちの中には、トムラウシ山遭難事故のガイドみたいな無茶苦茶なやつがいて、何度注意しても聞く耳をもたないやつがいるんです。だから正直言って、トムラウシ山遭難事故は、人ごとのように思えないんです。知り合いでなくても、近場の山で、かなりヤバソウな団体様をみかけています。
だから他人事ではないと思いました。
トムラウシ山遭難事故は、
条件さえあえば、私の身近でもおこりうる!
というのが偽らざる感想です。もちろん自分自身への戒めも含めています。まあ、それにしてもトムラウシ山遭難事故は、ちょっと御粗末すぎましたけれどね。でも、その御粗末の中に教訓がいっぱいあったような気がします。
私から口で言われても馬の耳に念仏というか、単なる小言にすぎなかったでしょうが、こういう実例を見たら『ああ、なるほど』と今更ながら分かったことでしょう。私に烈火のごとく怒鳴られても、事の重大性が分からず反発する者もいました。そういう私も、若い頃に日没近くの18時頃に山小屋に入り怒鳴られてシュンとしたことがありましたが。
(昔はテント持ってても怒鳴られたもんです)
>登る能力と、まとめる能力は、
>ある意味まったく逆方向のもの。
そうです!
まさに、そのとうり!
だから、本格的な山屋さんの立場で事件を眺めると、ちょっと別の意見が出てくる。
例えば家庭教師が、麻布高校の生徒を教えるのと、偏差値40の人を教えるのでは、教え方が根本的に違っていますよね。同じ家庭教師の仕事でも、仕事内容がまるで違いますよね。もう別次元の仕事になる。それを一緒くたにしてはダメだと思います。
だから、今回の事件に、いろいろコメントする人がいますが、プロの登山家のコメントも良いですが、もっと日常的に寄せ集めの大人数で登山ガイトしている人間のコメントを聞いておいた方が良いと思いますよ。
でもね、そういう人たちは、どういう訳か沈黙しているのです。
下手なことを言って明日はわが身になりかねませんから。
私だって同じです。
そういうリスクを背負って、ここに書き込んでいる。
それとですね、トムラウシ山遭難事故は、山屋の立場からの見方と、ガイド屋の立場にたった見方では、ちょっと違ってくるんですよね。
ガイド屋の立場にたったら『山に入ったら自己責任』ではすまされない。金をとってガイドするなら船長と一緒で、全員の命を預かっているも同然。舵取りに全神経を使うわけです。お湯を沸かすとか、場所取りをするとかは、本来の意味では、ガイドの仕事じゃありません。そういうのは各自でやってもらって、もっと別次元の仕事をすべきですね。天気に関するあらゆる情報を集める。場合によっては、偵察に行く。体調の悪い人を介護する。これがガイドの仕事ですよ。これは、ネパールでもスイスでも一緒ですよ。
しかし、山屋の立場にたつと、ちょっと違ってくる。
『山に入ったら自己責任』なんですよ。つまり御客様は、山屋の立場に自分を置き、ガイドは、ガイド屋の立場にたつ。これが一番理想的なパーティーなのかなと思います。
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■
山屋の立場になれるかどうか?
お役人に伝わる事はなかったかと思います。
…つまりはそういう事なんです
このアミューズとか言う駄目会社に頼もうかな?
と言う時点で、残念ながら「山屋としての自覚」
が足りない。(≠登るべきではない)
ホント、申し訳ないけれど、
厳しい見方をせざるを得ない。
だから、
アミューズが悪いんですが、
アミューズだけが悪い訳じゃない…
でも年輩の方を中心に、言っても聞かない人が多い。
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■「山に詳しい人はそんな馬鹿なツアーに申し込もうとする訳がない」。
15k*6.67=100km
8泊9日ですって(苦笑)
予備日1日しかありません。
山歩きは一日20kmが限界です。
その半分は…10kmです。
実際、あらゆるデータを見ても
死にに行った様な物です。
ロシアンルーレット
(低気圧の来襲+低気圧の停滞)が、
最終工程と体力の落ちる期間に
重なった訳ですよ。
■
冷たい言い方ですが、
亡くなった方のご冥福をお祈りする事を差し引いても
参加する方が、信じられないんです…
(アミューズは今回、八つ裂きでしょうから省略)
■ガイドは責任転嫁の道具じゃないんです。
登山ブームの暗い影ですね…
「誰かに・・死んだ人に責任を押し付ける」
「業界自体を突然抹殺しようとする。」
ゴネ屋が湧いた時こそ要注意です。
ゴネ屋は100対ゼロをほぼ絶対に求めてきます。
その結果、死んだ人が全て悪い事になる事が多い。
そうしないと業界自体が殺されるからです。
山なら、全ての山登り禁止とかです。
(原発も原子力全て禁止とかヌカしてますよね)
■今回はマスコミとゴネ屋の大勝利でしたね><
アミューズは生き残り、死者がまた湧き
そして、ガイド業界にしめつけが入り
今度は素人が勝手に登ってまた死ぬでしょう。
宗教的ゴネ屋の跋扈する日本
マスコミ様とゴネ屋が親密な日本。
で、その正義のマスコミ様はどうしてアミューズが
生き残ってる事を黙ってたんだろう…
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トムラウシ事件、長城事件 | 日記
Posted at
2012/11/05 18:07:40