■主水さんが歴史シリーズを書きだしましたね。
面白い^^
■で、触発された訳じゃないんですが、
「江戸」の微妙な位置関係が面白いなと思いまして…。
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■と、言うのも首都からの距離のお話。
明治維新の際、秋田は最終的に朝廷方につきますが
実は東北は、殆ど奥羽列藩同盟で、幕府方につきました。
何で?ひとつは江戸からの距離にあると思います。
東京-秋田は約570km
東京-京都は約450キロ
東京-大阪は約500キロ
そんなの知ってるよ、と思うと思いますが。
参勤交代が死ぬほど金がかかったのは皆様ご存じで
もっとも金のかかる地域はどこですか?と言うと
薩長土肥になる訳です。
いずれも朝鮮、中国系の交易路が近いという特徴があります。
まあ、土佐はハブられるけど(苦笑)、
坂本竜馬という博打的商人武士が現れましたよね。
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■で、特に薩摩は幕府にいびられまくります。
木曽、揖斐長良の輪中を作ったのは薩摩です。
言いがかりつけられて指導者切腹しますけど
財政難で薩摩は転覆しそうになりました…
そのお金を出す元になったのが琉球征服という訳です。
なので薩摩は琉球で鬼の様な所業をしでかします^^;
長州は120万国→36万石なので定員オーバーで大赤字
土佐は乗込む時に人を雇い過ぎて大赤字^^;
(そのため長宗我部の武士は下士にされてしまいます)
佐賀は元家老なので直轄地不足.
それぞれ幕藩体制で苦しい思いをした家ばかりです…
しかも遠いから参勤交代の出費は殺人級です…。
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このような薩長土肥が倒幕に動いた訳で
■
普通は幕末内乱で、
ぐしゃぐしゃだったはずですが
日本には尊王という、システムがありました。
「尊王」の元であくまで「治天を預かる」幕府
そこに「中央集権」という欧米システムを当てはめる事で
国を強化しよう。
つまり地方自治の解体こそが、
明治維新の意義と言う訳です。
地方自治は江戸幕府化を意味する愚行です。
そんなのは馬鹿でも分かる。
じゃなきゃ西南戦争は起きません…
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■川の源流は変わらないが流路が変わった
これが日本における政権交代である訳。
そこを「
誰がどのように束ねるか」が大事で
適度な距離を江戸は開ける事で
東海道という物流を生みだし
経済効果を生んだ訳です。
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■その証拠に関ヶ原の戦いで
味方についた大名の多くは、
「東海道系」です。
福島正則、池田輝政、堀尾、山内、あと三重にわたって
富田、一柳…
一方中山道系重鎮、真田家は沼田系の信幸は家康につきますが
昌幸親子は反旗を翻します。
一方の石田三成は佐和山城主(琵琶湖水運系)
日本海商売の復権を目指す上杉、後は吉川を除く毛利系がこぞって
西軍の味方になっている。
■徳川家康は、ケチった金をとことんインフラに整備します。
その為に東海道を含めた経済が活性化し
つまり徳川家の最初は米ではなく経済依存であり
(厳密にはコメを生かした経済依存)
そこに大久保長安の起用などがある訳です…。
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■実際戦国期は石見銀山や南蛮吹きをはじめ
製錬技術の発達に伴って、ジパング的黄金バブルが発生します。
しかしそのままでは黄金の価値が下がる。
(江戸時代は実際に下がった)
そこで輸入をしまくる事で、色んなバブルができて
物流革命的に、戦国の統一が為された。
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■一方江戸幕府の面白いのは、
「鎖国してインフレを起こした」事にあります。
江戸の開国時、日本の金の価値は銀に比べ低く
日本の金貨は大量流出します。
ここでスタグフレーションが起きて幕府は滅びる訳ですが
それまでは黄金は増えるばかりで非常なインフレが発生します。
その中で先物取引なども世界初で実施されますし
江戸時代は、金に比べて、物が少ないと言う事で
インフレ気味だったのが面白い所です。
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■しかし今は物余りです。
「日本円の価値」はバブルですが…
御蔭で日本の物が「高く」て売れません。
「安くて良い」の「安い」が徹底拒否されていると言う訳です。
その理由は一方的に開国されているからですが
仕方なく日本は一方的にドルに変えて、米国債を
買いまくって、円の価値を下げようとして
バランスを保ってます。
日本は島国故にお金と資源と物づくりと食糧のバランスが
ちょっといびつなんです…。
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■つまり、円バブルがはじけない程度に
円の価値を下げる必要がある。
同時に財政のバランスを「適度」に整える必要がある。
(※本当の黒字にすれば円高が加速してエライ事に)
この2点が
今の日本に必要な仕掛けです。
そうなると見た目の赤字を増やして
将来回収する「仕掛け」が必要で=自民党
見た目の赤字を減らして、将来破たんする仕掛けを
作ったのが「民主とその一統」です
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■尖閣問題も、竹島も
■そして生活保護も…
■もちろん原発もです。
■但し小沢一派(旧田中派含む)は
見た目の赤字を増やして
将来回収する「仕掛け」が必要で=自民党
将来回収をネコババした
これが
国民の怒りとやらだった筈です。
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■それを国民で山分けしようと、
マルチ商法をかましたのが民主党です。
まあ、
自民党も…ネコババしてるんですけど
ネコババの主犯は…だーれだ?
ああ、反原発派じゃないですか(小沢一派)
こんな奴らもまぎれてますね(肝炎一族)
まあ次の4年は、民主のしりぬぐいです。
モラトリアム法も切れるしどうしたもんかねえ…。
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■ちなみに経済は大体3,4年前の影響を引きずります。
つまり民主悪政のツケが出るとすれば、次期選挙後です。
恐慌、貸し渋り対策には
もう時間がないんだから、(モラトリアム法)
無限に金を出すというインフレターゲットしかない。
安倍さんが何故インフレターゲットと言っているのか
それだけ危ない状況が近づいているからで
その時に金をすりまくる「インフレ」
の下準備が必要だからです。
安倍さんは馬鹿のふりができるようになった。
■正直…来年は何があってもおかしくない。
ま、安倍さんがきちんとやってもうまくいくかどうかは謎です。
でも、民主党は(投票してませんけど)落第点でした。
とは言え、もうじき物凄いサバイバルの戦いが始まります。
頑張って生き延びなきゃ…ね。
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Posted at
2012/12/12 15:55:36