■羽田空港の滑走路にも使われ出したスーパーステンレス。
もはや画期的発明です。PSコンクリート等を使わなくても
鋼製で海もカバーできる、
確かこの方式は普天間移設でもちょっと注目を浴びた様な気がします。
とは言え東京湾と、沖縄の海を一緒にしちゃ駄目ですけど^^;
海洋国家日本にとってはとても大事な技術です。
戦争ではなくインフラの為ですが、
もちろんインフラはとても重要なのは
皆様良くご存じかと思ってます。
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■実は前回頂いたコメントは、その次の方向性を示していたりしますが
(ドキリとした)
今回は、スーパーステンレスの活躍の場と、防食について続けていきます。
■プラントの塩化物環境で絶大な人気を誇る329J4L
実はステンレスは性能がよくなれば良くなるほど、暴露試験に時間がかかります。
そりゃそうですさびないからこそどの時点でさびるのかが凄くポイントな訳です。
その採用が大々的に進んだのは大体10年前、
2相系の話をされて、当時はまだ???でした。
それから10年、画期的なプロジェクトとして、羽田空港で
使われることとなりました。
■その性能はまさに驚異的、
全くさびない…という恐るべき性能です。
■試験も塩水をかけて実験します。
これも色々面白い物がありますが次々回くらいかな??
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■さて、スーパーステンはもちろん海でも実験されました。
そして316L等からのもらいさびもガードする事が分かっています。
もう一つ面白いのは溶接棒がアロイ系である事。
【追記】わわ、絵が抜けてました
【追記終】
もちろんアロイ系からの代替及び
チタンに対する(チタンは隙間腐食等溶接部に難点あり)強みを示しています。
アロイ系とステンレスの間をつなぐ(アロイ系だと鬼の様な価格ですし)
そういう価格ポジションなんだなと思います。
いずれにしても本当に錆びない鉄が出来たのですが、
異種金属同士の電池効果による錆を防がなくてはいけません。
その辺はアルミ合金との組み合わせで、陽極かませて
一種の電気防食をかけています。
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■と言う訳で次は電気防食を兼ねた、日本ならではのアイデアと技術のご紹介
そしてその次の次で、ブログ内容に絡んでくるお話もちょっと出てきます。
新しい技術を見るとホントワクワクします。
もっともまだまだ、実績重視の段階で、今後10年経てば
冶金関係は変化があるんじゃないのかなと思ってます。
意外とHV車なんかは、電気防食にも向いていたりして。
何気に伸びしろがまだある分野だったりします。
未だに鉄は国家なり、なんですよ。
と言う訳で次は電気防食を使った、斬新な試みのお話を
進めたいと思います。次の次くらいには
「SUSの進歩は、原発の進歩」と言う話ができるかと思います。
同時に難点もそこにあったりしますし…
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材料とか工業とか | 日記
Posted at
2013/05/13 19:44:38