落ち込んだり体調が悪いとき、ふと神社に呼ばれるときがあります。行きたい社が頭に浮かんで、一時的な気力が回復したりします。そう言うときには、信じられないような一瞬に出会うことも多く、人にはあきれられますが、願いがなくても、伺う癖がつきました。仕事でいつまた通えなくなるか解りませんゆえ。人も社もできる範囲で…。山の紅葉は既に褪せていますが、日の出や日の入りの一瞬、色づくことがあります。道を少し間違えて、まぁいいかと走っていたのですが、思ったより峠だな、と思っていたらゾッとするような色を見て、車が止めれる場所に停めその景色を見ることができました。落ちそうな夕日に、山が朱に染まります…。色褪せた筈の葉が、一瞬だけ輝きます。ちょっと悲しくて優しい一瞬の残照…。奇跡は起こるのではなく、足を運ぶもの。もがきなさい。朱に染まった谷を見てとある社で教えてもらったことを思い出したのでした。