取引が成立するなら、大抵は劇的ではない。そもそも約束を守れないならその契約の価値はほぼ無いんだよね。つまり割の悪いギャンブル。値付はどうしようもなく低くなる。売春婦合意だって同じ。こんな奴だから合意が結べる(苦笑)商売は新陳代謝が激しいから契約はすぐ陳腐化するし結び直せばいい。でも、国同士の協約はそういうものではない。その辺りのスピードの差や現実との差異は否めないところもあって、人は数年でそれを忘れてしまう。(忘れた方がたぶん合理的、でもある。)記録や記憶を恣意的に縛るのはメリットがあるかもしれないけど記録や記憶に縛られるメリットは殆ど無いんだよね。むしろデメリットばかりなのも重々知っている。そして全ての約束を護ることも極めて難しいことも知っている。でも…根源のそう言うものを、と独り言だけをしておきたくなる。勿論、かといって、騙されやすい信義を表に出すのは愚かしいにも程がある。数字にはそれらを納得させる要素があり、数字を成り立たせることで、疑似環境が維持できる。しかし、数字は全てではない。一視点における、空間軸と、意識の歪みによる、価値観を相対化したものに過ぎない。それ故、ディールや取引は難しい。人は一側面を短絡的にムードで判別するだけの生き物でもあるんだしね。