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ちょこば(旧chocovanilla)のブログ一覧

2011年10月04日 イイね!

松原教授による2003年放射線影響の実態の紹介【PDF】

■先ほどメタロチオネインと放射線への関りでご紹介した
松原(元)教授。
何気に原子力安全委員をしてらっしゃいました。
多分・・・武田教授の知り合い?かと(笑)

そして2003年に、なかなか面白いプレゼンを作ってらっしゃって
それが、PDFで拾えます。
しかも秀逸です。
ご紹介しましょう。
2003年なので、実に資料が素晴しいです(苦笑)

日常の放射線被曝と放射線影響の実態

例えばこちら、
低い有意でのがんの増加50ミリ
奇形のしきい100ミリ
確率的有意のがんの増加200ミリ



私が外部20ミリシーベルトの被曝に激怒したことがありますが
内部被曝の等価線量(10倍)を考えると、
統計的有意が出なければ知ったこっちゃない、
と言う政府の意図がはっきり見えてきます、
タダチニー


また体全体が色々な防衛機構を持っていることが伺われますね


そしてがんが起きるには幾多の、
防衛機構の突破が必要な事もよく分かります。


そして、私が追い求めていた
複合被曝のモデルが
思わぬところに転がっていました



しかし、体もまた防御機構を持っています


これをきっかけに癌に掛かりにくい暮らしを
することもいい事なのかもしれませんね^^



抗酸化の食べ物も大切です。
ベクレルがありそうなものばかりなのが気になりますが・・・

2011年10月04日 イイね!

【満を持して】メタロチオネインはセシウムを排出しうる?【毒が毒を制す】

■先のエントリーで課題が残りましたね

メタロチオネインは果たして、
本当にセシウムを取込むのだろうか?
或いは排出に繋がるのか?


エビデンスが不足していますが、調べるのがマニアと言うものでしょうか?(笑)
結論から申上げると、
排出されると言う意見がある
と言うのは事実です。

■その意味ではエビオスを一押ししてもいいのですが^^;
下記を読んで頂けば分かるとおり、放射セシウムが排出されたとしても、
毒物排出の、副作用な訳です。

排出すると言う事はセシウムを取込むという事なので、
こうした重金属が肝臓や腎臓、膵臓などの負担になる事を考えると
先のエントリーで確実に排出されるか、と言うのは、
今福島のレベルでは「謎」とせざるを得ません。
ただ、50%死亡率があるような被曝の元では、
メタロチオネインは極めて有効に働くようです。


しかし、エビオス本体は、そんな為の薬ではありません
ただの胃腸にいいビール酵母(医薬部外品)です。

間違っても亜鉛を大量に飲んで
エビオスを飲むとか言う蛮勇はおやめ下さい。


どの程度の濃度のメタロチオネインで、排出が促進され
どの程度のメタロチオネインが、内臓に影響を与えるのか、
またその際に内臓に蓄積が残る可能性は否めない事
これらを考えると、

エビオスが内部被爆に効く、なんて事を言うのは
デマ拡散以外の何者でもありません(笑)


胃腸が弱ってきた時に、エビオスをチョクチョク飲む、
そんな使い方でいい、と思います。

**************************************

松原 純子 氏「放射線対策は総合的判断で」

- 放射線による影響、特に低放射線による影響の研究自体が非常に難しい中で、先生がこれまで行われた研究とは、どういうものだったのでしょう。

私は大学院時代に、今福島で問題になっている放射性ヨウ素やセシウムなどの食物連鎖、つまり放射線生態学を研究し、その後海外留学で微生物と生化学を学び研究し、帰国後大学では疫学を教えていました。1970年代から環境問題が取り上げられ、学会では化学分析値ばかりが発表されていました。有害物から私たちの健康を守るには、有害なものは何かを探ると同時に、それがどのような悪さをするかを調べ、さらにこれら有害要因に対し私たちの体がどのように対策をするかを研究しなくてはなりません。ところで現代社会は、人の健康をおびやかす有害要因が一つではありません。食べ物の中の発がん物質のほかに、大気汚染物質、さらには精神的なストレスもあります。

そこでこうした複合要因に対する影響を調べようと私は40代の若い研究者を集めて「多重リスク研究会」というのを立ち上げました。生物、化学だけでなく物理や工学分野の研究者も入った学際的研究グループです。それが1970年代後半のことです。ネズミを複数の危険要因にさらし、その影響を見るので、一度に700から1,000匹ものネズミが必要でした。ネズミの半分くらいが死ぬような量の放射線、4分の1くらい死ぬような量の放射線をあてるほかに、他の有害物質も同時に与えて、影響の違いを比較しました(今は動物保護条例でできないかも)。
※法医研の実験に非常によく似た実験ですね※

イタイイタイ病の原因となったカドミウムという強い毒性を持つ重金属があります。このカドミウムと似た金属に亜鉛があります。亜鉛は微量ですと体の中で大変役に立っている金属ですが、これも大量になると毒性があります。さらに人間に必要不可欠なカルシウムが不足した餌を与えるなど、さまざまな危険要因を組み合わせて動物に負荷し、いくつも実験を行いました。

すると意外な結果が出たのです。放射線をあてた上に、さらに有害なはずの亜鉛を含む水を与えたネズミの方が、同じ量の放射線をあて、しかし亜鉛は与えず水だけ与えたネズミより長生きしたのです。あらかじめ亜鉛水を与え、それを飲み続けていたネズミはかなり高い放射線に当たっても死なずにすんだということです。カドミウムを注射したネズミも死亡率が高まるどころか、予想に反して放射線を当てただけのネズミより、ずっと死亡数が少ないことが分かりました。

これは一体何だろう? この予想外の矛盾の理由を解明しようと研究を続け、結局10年ほどかかってしまいましたが、とうとう近年そのからくりが分かりました。亜鉛やカドミウムやストレス負荷で体内で産生されるメタロチオネインが鍵だとは分かっていましたが、なぜメタロチオネインが放射線傷害を防御するのか、そのメカニズムを当時は説明できなかったのです。そしてそのメカニズムは約10年後の1996年に公刊した論文「肝臓メタロチオネインによる長寿命有機ラジカルの作用(名古屋大学宮崎教授と共著)」によって証明できたのです。これは「ストレス時に生物はどのようにして自身を生化学的に有害物から守るか」という疑問に対する答えにつながります。

一方、「病原菌と闘う生物学的防御すなわち免疫機能と、上述の化学的防御機能の両者は連動して働く」という仮定の下に、放射線を照射されたネズミの脾臓(ひぞう)に形成されるコロニー数を測定し、免疫反応の時間的特異性も見極めることができました。

- その実験結果や仮説などを発表された時の学界の反応はいかがでしたか。

1986年に米ハンフォード原子力研究所主催の「放射線防護の未来展望」というシンポジウムに参加し、口頭発表しました。その時私は勇敢にも、「ジェンナーは100年ほど前に種痘を試みた。私の研究は、微量の毒物の注射で大量の放射線による障害を防ぐ試みだ」と述べたのです。そしたら、2、3人の研究者が興味を示し、あとで私を激励しにやってきました。日本の学会では、有名人にばかり人々の目が行き、ほとんど反応はありませんでした。でも何人かの若い研究者は興味を示してくれました。私の大学では、研究の自由と若い学生たちの援助があったことだけが救いでした。


- 今一番、放射線の影響が心配な福島第一原子力発電所の作業員の方々にはあらかじめ、亜鉛製剤や市販のチオール剤やビタミンサプリメントなどを与えたりすることも考えるべきだ、と言われたのは、この研究が基になっているのでしょうか

そうです。生きものは微生物に対しては免疫機能で防衛しますが、放射線や化学物質など有害物の影響を減らす防御機能が、免疫機能よりも早く働くと考え、私はこれを化学的防御と呼んでいます。この化学的防御システムで中心的役割を果たしているのは、非常時タンパクとも呼ばれるメタロチオネインという物質です放射線が体に入ってくるとそのエネルギーによって、フリーラジカル(活性酸素)をつくりだします。フリーラジカルは前にもお話したように生命活動に伴って必ず出てくるわけですが、過剰になると悪い影響を与えます。メタロチオネインが有機ラジカルを制御していることが分かったのは、私が原子力安全委員になる直前の出来事でした。有機ラジカルは、瞬時に消える無機のフリーラジカルと違って、半減期が10数時間と長く、生体膜やDNAともくっついて、放射線被ばく後でも、さまざまな影響を及ぼす役割を担っているのではないでしょうか。

免疫のためのワクチンは、本来悪者である微生物を弱くして人に注射し、自身で防御力を高めますが、このメタロチオネインというタンパクも微量の毒物金属投与で自身で体内に産生させ、自身の防御力を強めるところが共通しているではありませんか!

大学での研究では人に言えないほどたくさんの苦労もありましたが、91年には、「マンガン投与による放射線障害」という米国特許を取得しました。市販の亜鉛剤を服用すると、生体の持つ自身の化学防御システムにより体の中にフリーラジカルを調節する抗酸化性の物質ができてくるのです。

今、高濃度の放射性物質の水対策にあたっておられる作業員や圧力容器や燃料プールへの注水作業をしている人たち、さらにはこれから冷却システム復旧作業にかかわる人たちなど、放射線被ばくが心配される現場の人々には、安全のため亜鉛製剤をあらかじめ飲用させることを検討してほしいと私は願っています。

環境への放射性物質の汚染はさらに続き、いまこそ叡(えい)智を結集すべき時です。

放射線は微量でも検出できるので、たとえ汚染水は大量の海水で希釈されるとはいえ、私たちは常にその量や質に応じた判断と対策が必要です。例えば、ヨウ素は気体なので拡散しやすく、周辺住民の中でも乳幼児の甲状腺に対する影響を問題にしましたが、海ではヨウ素を濃縮する昆布類や海産物のモニターが必要です。魚の甲状腺にもヨウ素はたまりますが、身(肉)にはほとんど蓄積しません。問題となる放射線物質の濃度を迅速冷静に公開すること。海産物への汚染は、種類や食べる部分によって異なるので、野菜の規制とは異なる対策を考える必要があると思います。

松原 純子(まつばら じゅんこ) 氏のプロフィール
東京生まれ、お茶の水大学付属高校卒。1963年東京大学大学院博士課程修了後、同大学医学部助手、講師を経て94-99年横浜市立大学教授。1996年原子力安全委員会委員、2000-04年原子力安全委員会委員長代理。現在、財団法人放射線影響協会研究参与。専門は環境医学、リスク評価。長年、放射線に対する生体防御機構の役割について実験的研究を続けるなど、放射線や原子力の安全問題を女性の視野も含めて多角的に検討している。放射線や有害リスク評価に関する知見をリスク科学としてまとめた。主な著書に「女の論理」(サイマル出版社)、「リスク科学入門」(東京図書)、「いのちのネットワーク」(丸善ライブラリ)など。



2011年10月04日 イイね!

ラクトフェリンも効果あるって【また法医研だった】

まとまりがなくなったので、後で分かりやすいエントリーを載せる予定。

■法医研は、ビール酵母にラクトフェリン
こういうのに効果ありと言いながら、
何故原発作業員で実験しなかったのだろう?

と言うお話。
どうやらそういう着目点を持った西村氏は別の機関に移ってたみたい
何故なのか?或いは横滑りなのかは知らない。
でも、まあ、これも気軽に入るものなので
飲みたい人はどうぞ(笑)

******************************
複合被曝カテゴリを作って、
フェリチンやメタロチオネインから追ってきた訳ですが
ここにいたって、
具体的な言及に明確なエビデンス的に結びつく
と言うのは有難い事でもあります。

引用部分も、「放射線と水」についてはしっかりとした話があり、
放射線の害は分かり易く示されています。
ちなみに当ブログでは放射線と水カテゴリーをご覧下さい。
(放射線と水では放射線により水が分解、
水素と酸素が出るメカニズムを特集するカテゴリです)

亜鉛含有ビール酵母の方が、
データ上強力で
スーパーオキシド消去能を有しますが
ラクトフェリンは、
フリーラジカル消去能を持つようです。


またラクトフェリンのこのような性質は、母乳における
免疫、抵抗力の補填にも繋がっており、
そのメカニズムは納得が行くものでもあります。
面白い・・・(これで放射性の赤痢にも一定の説明がつきますね)

引用しますと下記のように記載されます
一般的に放射線抵抗性は抗酸化作用による活性酸素抑制および免疫機能の活性化により生ずるものと考えられています。生体の約70%は水分ですが、水に放射線があたるとフリーラジカル*8が発生します。放射線の生体に対する作用の多くは生体中の水の放射線分解によって生成する活性酸素やフリーラジカルによるものです。水の放射線照射により、スーパーオキシドアニオンラジカル (O2-) *9とヒドロキシラジカル (・OH) *10という二つのフリーラジカルが生成します。生体には活性酸素やフリーラジカルを消去し、生体膜の過酸化を防ぐ強力な化学的な防御機構が存在していますが、このフリーラジカルを消去させることが生命の維持に不可欠となっています。これらの障害から生体を防御するには、

1.スーパーオキシドジスムターゼ (SOD) やカタラーゼ*11のようにヒドロキシラジカルの発生源を阻止する
2.鉄や銅などの金属をトラップし、ヒドロキシラジカルの発生を阻止する
3.発生したヒドロキシラジカルをトラップして生体構成成分への障害を防ぐ
といったことが考えられます。ラクトフェリンにはスーパーオキシドに対する消去能は認められませんでしたが、ヒドロキシラジカルに対するラジカルスカベンジャー能を有することが明らかになりました。ラクトフェリンは鉄を含んでおり、ラクトフェリン含有飼料を与えたマウス群での放射線抵抗性のメカニズムとしては上記(2)の可能性が高いものと考えられます。


2.とは
鉄や銅などの金属をトラップし、ヒドロキシラジカルの発生を阻止する

ちなみに鉄に絡むのが、
フェリチン系(フェリチンとトランスフェリン)
銅に絡むのが、メタロチオネイン

ビフォーアフター的に言えば、
「何と言うことでしょう!!!」


とりあえずはこんがらがっていますが、^^;
ビール酵母と、ラクトフェリンの比較を近日中に
ちょっと、法医研のデータから見て生きたいと思います。

いいねもつかないような個人の趣味的エントリーが繋がるなんていうことがあるんやねー

考察は今後も進めていきますが
エビオスと、ラクトフェリン系サプリ如きで
放射能防護効果があるなら、
これは儲けものです!!!
駄目もとで飲んでみましょう(笑)
とりあえずエビオスで体調がいいし・・・
(プラセボはきっとありますが、
実は体調が良くなったので
調べてみたのですよ)

少なくともエビオスは
多分ぶらぶら病に効果があります。
運動不足&ダルダル系の人
是非是非チャレンジしてみて下さい。
だまされても害はありませんので!


あ、副作用はありますよ。おならが出る・・・
****************************
ちなみの法医研の用語解説が分かりやすいので転載
7) ラジカルスカベンジャー
活性酸素やラジカルはDNAを損傷させ、がんなどの病気の原因になると考えられている。私たちの体には活性酸素やラジカルの毒性を消去する防衛システムが生まれながらに備わっているが、このラジカルの連鎖反応をとめる物質をラジカルスカベンジャーという。ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、茶やブドウのポリフェノール、ラズベリー抽出物等多くの天然ラジカルスカベンジャーの存在が知られている。

*8) フリーラジカル
2つの電子が入る分子軌道に1つの電子 (不対電子) しか存在せず、不安定で反応性に富む物質。活性酸素の中で、スーパーオキシドアニオン (O2・-) 、ヒドロキシルラジカル (・OH) 、ヒドロペルオキシルラジカル (HO2・) はフリーラジカルである。

*9) スーパーオキシドアニオンラジカル (O2-)
活性酸素の中で、フリーラジカルに属する1種。いちじるしく化学反応をおこしやすい酸素を活性酸素とよび、スーパーオキシドアニオンラジカルはその代表的な1種。活性酸素には、不対電子をもつものが多く、フリーラジカルとよばれる。酸素は1電子還元を受けて、まずスーパーオキシドラジカルになり、さらに1電子還元を受け、水素イオンと反応すると過酸化水素になる。

*10) ヒドロキシルラジカル (・OH)
活性酸素の中で、フリーラジカルに属する1種。過酸化水素が、さらにもう1電子還元を受けると、ヒドロキシルラジカルになる。

*11) カタラーゼ
カタラーゼは,スーパーオキシドジスムターゼ (SOD) やグルタチオンペルオキシダーゼと共に、活性酸素を除去するために働いている酵素であり、過酸化水素を酸素と水に変える反応を触媒する。


*************************************
ラクトフェリンの効果を見つけた研究者に聞いた
小谷 真幸  【プロフィール】 バックナンバー
2011年9月27日(火)


ラクトフェリンで放射線を防護?
 日常生活の範囲で放射線の影響を抑える方法はないものか。本誌取材のかたわら色々と調べていたところ、ある取材先から、生乳などに含まれる「ラクトフェリン」に放射線の影響を和らげる働きがあるとの話を耳にした。

 その話の出所はいったいどこか。さらに調べてみると、独立行政法人である放射線医学総合研究所の過去の研究に行き当たった。2006年11月に同研究所が発表した、「牛乳などに含まれるラクトフェリンに放射線防護効果を確認」との研究成果だ。マウスを用いた実験で、ラクトフェリンに放射線被ばく障害を防護する顕著な効果があることが確認されたという。現在でも同研究所のサイト内にあるプレス発表のページで、その要旨を読むことができる。

 ラクトフェリンなら、現在は乳製品やサプリメントなどの食品として流通しており、日常生活に取り入れることも難しくはない。早速、詳しい話を聞こうと同研究所に取材を申し込んだが、当時この研究を行っていた研究者は大半が既に別の機関に移っているとのこと。そこで後日、研究を主導していた西村義一氏の現在の所属先である財団法人・放射線影響協会にあらためて連絡し、幸いにも西村氏に話を聞くことができた。

人間にも効果は期待できるのか
 西村氏は、「少なくとも実験にあるような高い線量の下では、ラクトフェリンが放射線の悪影響を低減する効果があると確認された」と説明する。実験では腹腔内投与のみだが、被ばく後に初めてラクトフェリンを摂取しても効果が得られることも分かった。放射線防護作用の詳細なメカニズムはまだ解明されていないが、「ラクトフェリンに含まれる鉄成分が関与していると見ている」と西村氏は解説する。 細胞のガン化などの放射線被ばく障害は、基本的には、放射線が生体内の水分に当たって発生するフリーラジカル(不安定で反応性に富む物質)により、DNA(デオキシリボ核酸)が傷つけられることに起因する。一方、鉄などの金属成分はこのフリーラジカルの発生を阻止する働きがある。そのため、ラクトフェリンを与えたマウスでは、鉄成分の働きにより放射線への抵抗性が高まったと考えられるわけだ。また、ラクトフェリンは動物の免疫力活性を高めることが知られている。放射線照射により免疫機能が低下している期間に、ラクトフェリンの働きで腸内のいわゆる悪玉菌の増殖が抑えられたことも、生存率の向上に寄与していると見られる。 

ここで気になるのが、人間が乳製品やサプリメントを摂ることでこのような効果を得られるかどうかだ。西村氏は、「ヒトでの試験をしたわけではないので、明確なことは言えない」と前置きした上で、「マウス実験で使ったような比較的高い線量の放射線を浴びている人、例えば原発作業員などには一定の有用性があるかもしれない」と言う。一方、土壌に降り積もった物質などから出る比較的低い線量の放射線の影響を抑えられるかどうかは、マウスでも実験がされておらず、何とも予測しにくいのが現状だ。「低線量での実験はマウスの生涯飼育が必要で、コストと手間がかかるためなかなか難しい」(西村氏)という事情もある。

 もっとも幸いなことに、ラクトフェリンは副作用に細心の注意が必要な薬ではなく、ごく一般的な健康食品成分だ。森永乳業やライオンなどからは錠剤タイプのサプリメントが販売されており、誰でも手に入れられる。母乳や哺乳類の乳汁に多く含まれている成分でもあり、極端に大量摂取しない限りは、人体に大きな害を及ぼす可能性は低いと考えられる。


**********************************************
平成18年11月28日
独立行政法人 放射線医学総合研究所

牛乳などに含まれるラクトフェリンに放射線防護効果を確認
被ばく障害の安価な予防薬、治療薬として有望


【ラクトフェリンの放射線防護効果に関する考察】
ラクトフェリンがこのように高い放射線防護作用を示すメカニズムはまだ解明されていませんが、ラクトフェリンはヒドロキシラジカルのラジカルスカベンジャー*7であり、腸内細菌への作用等も関与していると考えられます。また、照射後のラクトフェリン腹腔内投与で生存率の上昇が観察されたことは、免疫系が大きく関与していることを示唆しています。

ラクトフェリンのラジカルスカベンジャー能
● 放射線被ばく障害は、基本的には放射線の電離作用によるDNA損傷に起因します。放射線は微量でもDNAを傷つけますが、生体にはそれを修復する機能が備わっています。しかし、大量の放射線による被ばくなど、何らかの原因でDNAが損傷したり、DNAの修復ができなくなったときに、細胞死や突然変異が起こり、様々な障害が現れてくると考えられます。

一般的に放射線抵抗性は抗酸化作用による活性酸素抑制および免疫機能の活性化により生ずるものと考えられています。生体の約70%は水分ですが、水に放射線があたるとフリーラジカル*8が発生します。放射線の生体に対する作用の多くは生体中の水の放射線分解によって生成する活性酸素やフリーラジカルによるものです。水の放射線照射により、スーパーオキシドアニオンラジカル (O2-) *9とヒドロキシラジカル (・OH) *10という二つのフリーラジカルが生成します。生体には活性酸素やフリーラジカルを消去し、生体膜の過酸化を防ぐ強力な化学的な防御機構が存在していますが、このフリーラジカルを消去させることが生命の維持に不可欠となっています。これらの障害から生体を防御するには、

スーパーオキシドジスムターゼ (SOD) やカタラーゼ*11のようにヒドロキシラジカルの発生源を阻止する
鉄や銅などの金属をトラップし、ヒドロキシラジカルの発生を阻止する
発生したヒドロキシラジカルをトラップして生体構成成分への障害を防ぐ
といったことが考えられます。ラクトフェリンにはスーパーオキシドに対する消去能は認められませんでしたが、ヒドロキシラジカルに対するラジカルスカベンジャー能を有することが明らかになりました。ラクトフェリンは鉄を含んでおり、ラクトフェリン含有飼料を与えたマウス群での放射線抵抗性のメカニズムとしては上記(2)の可能性が高いものと考えられます。


ラクトフェリンの腸内細菌増殖の抑制効果
● 照射後のマウスの腸内細菌数及び腸内細菌組成についても測定したところ、菌数及び菌組成における変化が観察されました。ここでは、照射後にコントロール群で腸内細菌数が増加したのに対し、ラクトフェリン投与群では菌数が減少する傾向が確認されました。特に、コントロール群では10日後に菌数が増加したのに対し、ラクトフェリン投与群では30日後に菌数増加が見られ、ラクトフェリン投与群では細菌の増殖が抑制されたことが確認されました。(図3)。



【図3】 マウスに5GyのX線を全身照射した後の腸内細菌数の変化
腸内細菌数は対照群で照射後10日目に有意に増加した。ラクトフェリン投与は動物の免疫力活性を高めることが知られていることから、放射線照射により免疫力が低下した時期に腸内細菌を抑制するとともに有用菌数を増加し、いわゆる悪玉菌数を抑制したと考えられる。

放射線照射の影響として、骨髄や脾臓などの造血器官や肝臓などの細胞が傷付けられることによって誘引される敗血症や多臓器不全があります。ラクトフェリンを投与することによって、放射線照射により免疫機能が低下している期間に、腸内細菌の増殖が抑制されていることが、生存率の向上に寄与していることが考えられます。特に腸内細菌組成に関して、コントロール群では、いわゆる悪玉菌といわれる細菌の割合が増加したのに対して、ラクトフェリン投与群ではそれが見られませんでした。一方、善玉菌と言われる乳酸桿菌*12はコントロール群で減少しているのに対してラクトフェリン投与群では有意に増加しました。これらのことが生存率の向上に寄与していることが考えられます。

2011年09月30日 イイね!

【エビオス奇譚3】エビオスが複合被曝に絡む?【エビオスマニアさん発見】

■エビオスとメタロチオネイン(複合被曝)が被る・・・なんて聞いていません(笑)
しかし、存外関係していたりして、

仮にエビオスが法医研の特許に絡むとどうなってしまうの!!><
というのは放って置いて、

世の中にはエビオスマニアなるものがいます。(笑)
どうもエビオスは、濃度はともかくとして、亜鉛、マンガン、セレン
鉄、マンガン、カリウムなどを非常に多く持っているようです。

世の俗説は意外と正鵠を得ています。
・花粉症がひどくなる・・・免疫効果賦活
・精液が増える・・・亜鉛他ミネラル

2011年09月30日
【エビオス錠奇譚】ビール酵母の凄い力【但しマウス対象^^;】


引用部より

● 作用のしくみについて
ミネラル含有酵母の放射線防護作用のしくみについては今後の研究課題であるが、推察されることの一つとしては、これらのミネラル含有酵母が放射線によって発生する活性酸素類を消去して生体の損傷を防いでいる可能性が上げられる。
また、ミネラル含有酵母中の亜鉛、銅などは、メタロチオネイン*14やヘムオキシゲナーゼ-1*15などの抗酸化酵素を誘導する。また酵母に含まれるβ-グルカン*16は免疫賦活作用*17があり、これらの作用によって放射線障害を防護しているとも考えられる。

スーパーオキシド消去活性の高い酵母が、30日生存率向上に効果的で、放射線被ばくにより生じる酸化的ストレスの制御に重要な役割を果たしているものと考えられるが、詳しい防御機構は今後明らかにする必要がある。

***********************************
スーパーオキシドといってもピンと来ない人のほうが多いと思います。
ヒドロラジカルの方が有名ですしね・・・という事で分かりやすいページを
紹介します。
活性酸素の説明

放射線により原子炉内では水が水素と、過酸化水素に分離する訳だが
人間の場合でも、強烈な放射線を浴びると、水組織に阻害が生じる、といえるかもしれない。

 ディーゼルエンジンの排気ガス粒子(DEP:Diesel-Exhaust-Particles)を吸入すると、肺の中で、スーパーオキシド(O2-)→過酸化水素(H2O2)-(フェントン反応)→ヒドロキシルラジカル(HO・)と反応が進み、肺が障害され、浮腫などが出来ることが、生体計測ESRで確認された。 

という様に
放射能による活性酸素の直接の害で死ぬ、のが放射線障害で、
放射能による活性酸素の影響の蓄積で病変を起こして死ぬ、
というのが、内部被曝や今回の被曝での病変の鍵なのかもしれない。

水に放射線を浴びせると、水素と、過酸化水素、そして遷移金属(触媒)で酸素発生
これは、体の70%が水で、様々な酵素や、アミノ酸、などからできている
私たちの体にも、決して無関係な作用ではなかった、ということかもしれない。

まさか、放射線と水、そして複合被曝と金属蛋白、
エビオスが結びつきかねない!だなんて
露ほども思っていませんでした^^;

******************************************
■もう一つの伏線が見えてきました。

ことさらに山下教授などが「ストレスの悪さ」を訴えてきました。
でも、ストレスと、活性酸素、そしてメタロチオネインは大いに絡みます。

2011年06月25日
メタロチオネイン【重金属除去】と放射性物質の内部被曝


↓下記のページではストレス反応の際に、金属イオンに変化があることと
その対処にMTが絡んでいるという可能性を示すものと言う論文です。
■メタロチオネインを介したストレス応答―生体防御システム ... - 日本薬学会
メタロチオネインにはいくつかの種類があり、亜鉛、銅他、重金属ではカドミウム、水銀、あと活性酸素も回収しているようです。

■わき道にそれますと、CUについては、がん細胞も溜め込むようです。
また、亜鉛についてはむしろ減るとか、
血清中の銅、亜鉛、およびメタロチオネインによる慢性肝疾患の 新しい診断方法
では、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんの差について、
MTの形態の差、亜鉛、銅の含有割合などを通じて判別しようと言う論文です。
肝臓中でCU-MTとなって、更に活性酸素が絡んで、ヒドロキシルラジカル(OH基)を起こす。
非常に面白いものですね。この時点ではラット研究だけど。

ベクトルと数列が繋がるように、どうもストレスと活性酸素はメタロチオネインを介して
よりによって放射線による水や、OH基の分解機構に絡んできてしまうのです。

だからストレスが良くないんですよ。
(=放射線障害が出るじゃねえか、アホたれ)


と言う発言につながるのかもしれません。
山下教授レベルになると、私の数十倍の経験値と、
データが頭にあるわけですから、仮説や機序の断片は
掴んでいて当たり前!
と思うと

非常に話が繋がってきます。
むしろ気持ち悪い(笑)

********************************************
逆に言えば、福島県内に住むことは
ストレス的にも、活性酸素的にも、
そして放射線障害的にも、非常によろしくない

何も考えずに笑っとけやという山下教授の言は、
非常に納得のいくものであり、
でも腹立たしいものなのだと再認識したのでした^^;


エビオス、恐るべし?

************************************************
エビオスの成分について

ザーっと書いてみました。


■一般組成

たんぱく質 3.8g
脂質 0.3g
糖質 0.0~0.2g
エネルギー 22.1kcal


■ビタミン

ビタミンB1 0.7mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンB6 0.2mg
ニコチン酸(ナイアシン) 2.6mg
葉酸 106.9μg
パントテン酸 0.3mg
イノシトール 28.5mg
ビオチン 7.5μg
コリン 22.8mg


■ミネラル

カルシウム 15.0mg
鉄 0.4mg
カリウム 142.5mg
マグネシウム 19.2mg
ナトリウム 7.1~15.7mg
リン 142.5mg
銅 0.02mg
亜鉛 0.4mg

マンガン 0.04mg
セレン(セレニウム) 6.6μg


■たんぱく質 ※アミノ酸組成として

リジン 271mg
イソロイシン 164mg
ロイシン 249mg
メチオニン 57mg
フェニルアラニン 150mg
スレオニン 178mg
トリプトファン 50mg
バリン 192mg
シスチン 36mg
チロシン 107mg
ヒスチジン 86mg
アルギニン 214mg
アラニン 249mg
アスパラギン酸 356mg
グルタミン酸 442mg
グリシン 157mg
プロリン 135mg
セリン 192mg


■その他の成分

核酸(RNA) 277.9mg
核酸(DNA) 7.1mg
食物繊維 2.1g
総グルタチオン 21.4mg


エビオスはこれらの成分をビール酵母から得ているということです。


ここがポイントです。

何がって、私がこれを安心して飲んでいるのは、
アサヒだからというのもありますが、
ビール酵母だからです。

どういうことかと言いますと、
知らない人が結構多いんですが、まず最初に
ビール作りには、化学成分の使用量が制限されています。

つまり、それに伴ってビール酵母に関しても、
他の製品より縛りが厳しいのです。

だから、天然で作り上げるしかないわけです。

そういう背景があるからこそ、
私はエビオスが好きなんですね。

(まぁ、ここまでマニアな人も少ないと思いますが^^;)
2011年09月26日 イイね!

DR. バスビーの言うことは真っ当かどうか

Junbroke氏の和訳ページからの引用です。

福島の子供達を守れ! Dr.バズビー,日本NPO法人CBFCF設立 9/19 (日本語訳)

どう影響するかといえば、セシウムは、心臓の筋肉に溜まり、不整脈を起こし、心筋を破壊するのです。
ベラルーシでは、子供たちが心臓発作と不整脈を患っています。
もちろん、彼らは、若くして心臓病で亡くなります。
なぜなら、心臓の細胞は、復元出来なかったからです。
おそらく年1%だけが、復元出来るだけだからです。
いままで何度も述べていますが、福島原発事故で被爆した子供たちの心臓の細胞は、復元できません。

多分これはゴメリ大の研究を指しているかと思います。

2011年07月21日
【ゴメリ大】セシウムの臓器特異性に関する話


 それによると、大人は比較的平均してセシウムが内臓に分布するのですが、子どもはとびぬけて甲状腺に高い値のセシウムが蓄積しています。1キロあたり1200ベクレルです。大人では約400ベクレルです。
 このほか大人は蓄積が少ないのに、子どもは多い、という内臓は心筋(大人約150ベクレル、子ども約600ベクレル)、小腸(大人300ベクレル弱、子どもは700ベクレル弱)です。
 このほか、心臓や血管の病気で死亡した人の心筋と、消化器官の病気で死亡した人の心筋を比べると、前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました。
 伝染病で死亡した人と、血管と消化器官の病気(主に胃と十二指腸の潰瘍)で死亡した人の肝臓、胃、小腸、すい臓と比べると、前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました。
引用終わり)

この記事自体が引用なのですが^^;
しかし、臓器特異性があり・・・伝染病、小腸・・
・・・・まさか、赤痢ねえ?
どこかで聞いた様な・・・^^;


■敢えて言うなら、バスビー博士は、武田先生バリに父親の立場で話しているかと思います。
統計上は、異常ないと思います。
しかし、確率上は・・・疾病者が出ると思います。
ここまでしかデータがないのです・・・

■恐らく山さんなどが、抵抗力をつける、とか言っているのも
この事に関連するかと思います。

■ゴメリ大の研究の恐ろしいのは・・・
臓器特異性がある=蛋白が金属を必要要素と間違えて捕捉している
可能性があるということです。

それこそメタロチオネインや、フェリチンがその候補として挙げられますが
こういった貯蔵蛋白に取り込まれると、蛋白の中から、
色んな放射線が放射される訳で
しかも、一般的に似ているといわれる
生理的半減期とは関係しない動きをしてしまいます。


詳しくは(自分のエントリーでは)
こちらのカテゴリーが詳しいかと・・・
複合被曝【内部被曝メカニズム】 ( 22 )

■ですが、生化学は機序を明かさないと
怪しげな民間療法
になってしまいますので、
そこのところで、私は黙ってます。

だって、証明しようと思ったら、セシウムのパーティクルを
吸ったり食べさせたりしないと分からないですからね。
一言で言えば、死ぬ人が出ないと死ぬ人と死なない人の、
習慣の差が分からないんです。

多分、死んだ者負け、
なのが放射性物質被害の問題点で
要するに「死人に口無し」


■放射線の被害を訴えれば、
ABCC後身に下手をすると標本にされちゃうし、・・・
ぶっちゃけ治験で、
放射性同位体じゃないセシウムを
飲んで貰うしか確かめようがないと言う現実・・・


おまけ:トンデモ企画(予定)
■エビオス錠(ビール酵母)が放射能に効く俗説も
(マウスでは何故か効いたらしい)
機序を探るだけ探ってみてもいいかもしれない。(笑)
どれに効くのかはまだ不明だけどね

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「サイトカインによる死者続出とか結構共通点があるんだよね。GIGAZINE人類史上最悪の伝染病「1918年インフルエンザ」に関する10の誤解
https://gigazine.net/news/20200330-10-misconceptions-about-1918-flu/
何シテル?   04/01 12:44
chocovanilla改め「ちょこば」です。(短くしただけ) チョコラ+バニラの二匹が発祥だが彼らは登場しません。ドライブブログかなと思っていたのですが、原...
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