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ちょこば(旧chocovanilla)のブログ一覧

2011年06月30日 イイね!

【フェリチン?トランスフェリン?】プルトニウム吸収の機序が明らかになる【米アルゴンヌ国立研究所】

■金属蛋白の話が多くて申し訳ないですが、
フェリチン仮説(鉄貯蔵蛋白系)の答え合わせのチャンスが巡ってきそうです。
28日の記事みたいですね。

ほほーなんてタイミングのよさ。
2011年06月28日 【フェリチン結合】プルトニウムと、被曝事故【キレート材】

で触れたばかりですね。
兼ねてより、プルトニウムについてはトランスフェリンやフェリチンへの結合がかかれていましたので
それが実証されたのですね。

さあ、フェリチン系で気になるのはウランとセシウム。
ちょっとワクワクしていますが
フェリチン、トランスフェリン=鉄系
メタロチオネイン=亜鉛系
これらの金属蛋白には十分気をつけていく必要があります


元々放射性物質には、遷移金属が多いのです。
(放射線で水素と酸素が沸く過程でも役割を示していました。)
その辺りの経緯は偶然ではないのでしょう

金属イオンの取り込みと放射性物質との関り
更に、放射線を逆用してガンにホットスポットを当てて見せたり
そういった様々な研究が今後なされることを希望します。

プルトニウム:細胞の取り込み過程を解明
有毒な放射性物質プルトニウムが体の細胞に取り込まれる仕組みを、米アルゴンヌ国立研究所(イリノイ州)などのチームが解明した。プルトニウムは、福島第1原発事故に伴い、敷地の内外から検出されている。チームは、細胞への取り込みを減らす道を開くとしているが、同時に完全に除去することは困難として事故防止が必須と訴えている。米科学誌ネイチャー・ケミカルバイオロジーに掲載される。

 今回の事故を踏まえ、特殊なエックス線などを使って調べた。その結果、プルトニウムは、2種類のたんぱく質が橋渡し役になって細胞内に入っていくことが分かった。
 また、たんぱく質との結合を妨げる物質を開発すれば、プルトニウムによる被害を防ぐことになるが、生命活動に必要な鉄の取り込み経路と似ていることも判明した。チームは「(鉄の取り込み影響も懸念され)完全に防ぐことは現実的でない」としている。

 プルトニウムは口から体内に入っても水に溶けにくいため排出されやすいが、肺などにたまると長時間とどまり、がん発生が懸念されている。

 通常、プルトニウムは原子炉に閉じ込められている。しかし、福島第1原発事故では、水素爆発で建屋外に放出され、敷地内で土壌1キロあたり最大0・54ベクレルが検出された。東電は「人体に影響のない水準」としている。【久野華代
2011年06月28日 イイね!

【15日プルーム】関東、埼玉、福島で心配なZN65の汚染【取越苦労?】

【15日プルーム】関東、埼玉、福島で心配なZN65の汚染【取越苦労?】■一つ、非常に気になっている核種があります。
半減期は割と短いのでいいのですが、
体への吸収率が
破格によいものです


ZN65 亜鉛です。

■検出されていないかといえば、
高崎で検出されています。CTBTの核種検地所なので
きわめて公式の物です。(追記リンクが抜けていたので、リンクしました)

15日には出て、21日には出ませんでした。
そういった意味で、色々な意味でこれから焦点を当てて行きます。


■まあ、大量じゃないのが救いのようで
半減期も約1年弱なのですが
亜鉛なので、人体がしっかりと溜め込んでしまいます!!!
その役割をなすのは、かのメタロチオネインとなります。


■女医のKiteさんのブログの方から
放射線と除染_12~マンガン・亜鉛・コバルト [医学~臨床]

【亜鉛】
亜鉛(Zn, 原子番号30)もヒトの必須ミネラルの一つです。
DNA合成・タンパク合成に不可欠です。
(私はかつて、亜鉛不足による味覚障害を経験した事がありますゞ)

安定同位体は、64,66,67,68,70と5種類があり、約半数が 64 Znです。
放射性同位体は21種類確認されています。
この中で核分裂生成物として注目されるのは 65 Znで、
強いガンマ線を放出し、半減期244日です。
その他の放射性同位体の半減期は、72 Mn の46.5時間がありますが、
その他は半減期が14時間以下で大半が1秒以下です。
DNA合成に使われるため、細胞分裂が多い組織に集積しやすく
前立腺、肝臓、腎臓、膵臓での濃度が高い特性を持ちます。
経口投与された亜鉛は主に小腸上部から吸収され、ほぼ全身に分布します。
ヒトの吸収率は10~20%とされ、食事中の亜鉛濃度によって変化します。
低亜鉛食では吸収率が70%にも上るそうで、加えて排泄が遅れるため
生物学的半減期は著しく長くなります。
低亜鉛状態で65 Zn を摂取すると、全身の被曝線量が増大する危険があります。
年齢依存性もあり、幼若者では吸収が高い傾向があります。
妊娠マウスでは一部が胎盤を経てすみやかに胎児へ移行し、
静脈内投与した後24時間で20~30%が胎児へ取り込まれていたそうです

妊娠末期になるほど大きくなる傾向もあったとのこと。
(この傾向は、胎盤を通過する放射性物質に共通のようですね)
また授乳中の場合は母乳中に分泌され、ほ乳児が汚染されます。

放射線と除染_17~亜鉛の希釈 [医学~臨床]では、
亜鉛はDNAやタンパク合成での必須元素でもあり
一旦取り込まれると長期間体内に残留する元素です。
放射性亜鉛もしかりで、ICRPによると20日でも24%、400日でも76%しか排泄されません

放射性亜鉛とくに65 Zn の除去方法としてはキレート法が一般に推奨されていますが
亜鉛の大量摂取には亜鉛の代謝回転促進効果があるため、希釈法も有用です。

引用終わり)

このように必須元素の放射性元素は、
金属蛋白によってがっちりつかまれてしまいます。
その為体内残存率が長くなります。
これはメタロチオネインの性質から考えて明らかです。


■心配なのは、これが関東圏の男性の体の中から検出され、
かの長崎大学の教授にエラー扱いされている事です。

ホールボディカウンターでストロンチウムが検出された男性の訴え
2011-06-17 04:20:03 | 福島第一原発


引用)
ホールボディカウンタを受けてきました。
結果は セシウム 134 が24.4ベクレルでした。
それ以外に  Zn-65(放射性亜鉛)   84.4ベクレル      
           Sr-85(ストロンチウム)  71.5ベクレル
検出されているのに、それは機械のミス(アンチファクト)であるとのことでした。
どうも、信用できません。資料は手元にあります。
WBC は精密式のWBCで、20分掛けて計測し、
20センチ程度の遮蔽空間に寝転んでやるタイプです。
カウントは 1万7千~4万と言っており、
1500カウント以上は、精密検査で無いかと問うと、機械が違うからとの回答でした。
引用終)

ん???
これが一体何を指し示すのかという意味についてはともかく、
亜鉛が極めて高い吸収を示すといえるでしょう。

希望はどうやら、臨界系の生成ではないかと思われることです。
調べる必要がありますが、
3号機プールの即発緩和臨界(本来は一瞬の曝縮による核分裂反応)の証拠
になりうるかもしれませんね。

またストロンチウム85(半減期64日)なんて変な物が飛んできています。
こっちは別にミスでもいいとおもいますが、
核種の事を考えると、別に変ではないんですよね。

■関東の被曝はセシウム134と亜鉛中心かもしれないことと
(↑追記、15日限定です、)
またそれらの取込には生化学的な選り分けがあり、
その重要な要素として、
金属蛋白(フェリチン、メタロチオネイン)が関っているとすれば
学術的に面白いと思うのでした。
感情的には面白くありませんが・・・^^;
量的には微量でしたので、よかったと思います。
(爆発時の反応量も少なかったのだと思います)


でも、言えることがあります。

今回は爆発後約10時間で風向きが陸地に向きました。
よって、大半は海を越えていきました。
しかしこんな幸運はそうそうありません、
「プール」が爆発した時に、
風下の場合、絶対に逃げないといけなそうです。
逃げる距離は、大体4~500キロ

無理そうなら
目張りをして閉じ篭るしかないようです。
2011年06月27日 イイね!

【フェリチン&メタロチオネイン】金属蛋白研究は未だ道半ば【活性酸素】

【フェリチン&メタロチオネイン】金属蛋白研究は未だ道半ば【活性酸素】エントリーに入る前に・・・

ええと、ホールボディカウンターで
異常がないことが確認されたようです(棒)
MRIみたいに内部が分かるんですね(棒)
へー



「異常がない」がデータもない。
しょうもない
イメージ戦略はやめて下さい。
大体
2シーベルト足首照射:異常ない
800ミリシーベルト内部被曝:異常ない
の機関が数字なしで
信用できるわけはないし、「異常ない」以外の結論が出るわけがないと思います。
とは言っても数字を
とりあえずは待つ事に致しましょう
個人差が大きいのは分かっていますから。


******************************
■U238飛散問題や複合被曝問題、
いい所まではきましたが・・・進みません。(苦笑)
結局は体の複雑な防衛機構の機序を全て考えると、こんがらがってしまうわけです。
逆に言えば、明確な害はあるのですが、
展開としては将棋のように色々な展開や攻防がある、という事です。

ホットパーティクル仮説から先に進めません^^;

■チェスじゃなく、将棋といったのは、取った駒を己の駒として使えるからです。
いわゆる金属蛋白=フェリチンやメタロチオネイン等はその代表といえるでしょう。
それだけに機序を解明する=棋譜を読むことは容易ではなく、
その事をいいことに放射線の悪影響は無視されているともいえます。

■がん細胞を見ているとよく分かりますが、
長生きをする為には目立たず、おとなしく共生する事です。
「癌と戦うな」の近藤教授などは「がんもどき」と読んでいました。

*************************
■さて、実は金属は金属触媒として体内で色々と活躍しています。
例えば遷移金属、これらの解明は様々な大学と龍野にあるスプリング8で行われています。
まあ例の如くこういった世界一の物は民主党の仕分けターゲットですが、
これらは日本の先端研究のひとつをなしています。

例えば東京大学教授である宮本氏は
怪しげな還元水が実は遷移金属を有し金属触媒効果を上げているのではないか
と述べています。
(貼付の画像です)
つまりは、特定の病気によっては遷移金属をうまくコントロールできずに、
活性酸素などを除去できなくなり、神経毒が溜まっているのだろう。
恐らくこれらに異常蛋白が出る(例えばアルツハイマーはベータアミロイドが溜まる)
という事は、遷移金属を補うべく、蛋白で包もうとするがうまく行かず、
異常蛋白小体の沈着を招く、という可能性をも示すのです。

■私が思うに、こういった遷移金属類の吸収率は決して高くないので、それ故に
体をクリーンにする作用があるのではないか?などと想像しています。
但し効果があるのは、もちろん特定疾患であり、
その僅かな触媒作用が体内でコントロールできない、場合だと想像しています。
万病に効くのは嘘八百という所でしょうか。

いずれにしても
フェリチンやメタロチオネインのような著名な金属蛋白以外に、
幾多の補酵素的な蛋白が存在するに違いありません


またがんにおいては貧血が出るという事をフェリチンにおいて触れましたが
これは鉄の取り合いの可能性があるわけです。
どうも人間の体には「過ぎた細胞は殺す」
というプログラム(不文律)があるようで
いざという時には殺せる、何というのか便利だが、使いすぎると爆発、被曝する
そういった機構を持つ蛋白を持つ事によってホメオスタシスが守られ
またそういった蛋白を持たないものは長い歴史の中で淘汰されてきたのだと思います。

***************************
■さて、話がいかがわしくなりがちで申し訳ないのですが、活性酸素にも触れざるを得ません。
そもそも活性酸素って一体何?
01-活性酸素とミトコンドリア を覗いてみましょう。
呼吸で肺から取り込まれて組織に運ばれた酸素は、生体内の穏やかな条件下で反応し易い不安定な形に変わることがあります。この不安定な酸素種を活性酸素種 (Reactive Oxygen Species、略してROS)といいます。
引用)
活性酸素は他の物質と反応して安定になろうとする性質があります。そのため活性酸素はタンパク質・脂質・核酸などと反応し、酸化して変性してしまうことがあるのです(酸化傷害)。この点では、活性酸素は“悪玉”ということになります。
代表的な活性酸素にスーパーオキシドラジカル、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素などがあります。このように活性酸素はラジカル*であるものも、そうでないものもあります。
活性酸素は、生体内では主にミトコンドリアや種々の酵素反応で産生されますが、酵素が関わらない反応(還元された鉄イオンや銅イオンが触媒になる反応(フェントン反応)でも生じます。過酸化水素から金属イオン触媒で生じるヒドロキシラジカルは極めて反応性が高くもっとも危険な活性酸素と考えられています。生体内には鉄イオンは沢山あります(その多くはヘモグロビンなどにあるヘム鉄という形になっていてそれ自体は危険どころか生命に必須の役割を果たしていますが)。また、過酸化水素が生じる反応は細胞内で常に起こっていますから、いつも危険と隣りあわせで生きていることになります。
引用終)

■と言う訳で活性酸素に、鉄や銅が絡んでいます
ミトコンドリア由来は致し方のない事です。
ここでの鉄や銅は強力な酸化力を持って、
他の物質から還元を行います。いわば金属触媒になるわけです。
その結果、そのような反応(酸化)力をもってしまったラジカルが色々な物を酸化してしまう。

■というわけで話を広げていくと、将棋の棋譜のごとき
色々な指し手に分岐していって、よく分からなくなる訳です。


**********************
■何やらラジカルといいますと
放射線とDNA / 人は放射線になぜ弱いか:少しの放射線は心配無用 / 死の灰の内部被曝確認を始めとしてアルファ線は、膨大なラジカルを生み出すという話は、
枚挙に暇はありませんが、

放射性物質の害はどうも量的なラジカルの拡大と、遺伝子損傷の増加
、であって
放射性物質の粒子単体が、何か生態の機序を壊す話ではありません。
要するに100のダメージが105になる、人によっては200になる訳で、
どんな将棋の駒がハンデとなっているかがよく分かりません。
例えばプルトニウムは将棋の「金」みたいな物かと思いますし、
ウランは強さからいえば「歩」みたいな物です、しかし「と金」になる可能性も秘めているわけです。
しかもいつどのような崩壊をするのか、これまた確率です。(故に半減期なんて物があります)

■という事でU238飛散について最近触れないのは、
数字で立証するのが明らかに困難だからで、「危ない」のは分かるのですが、
如何様に危ないのか、数値化することが困難だからです。
イラクぐらい何百トンも特定地域にウラン酸化物が飛び散っていれば話は別ですが、
東京、レベルではもちろん、福島でも
飛散量不明、飛散の行き先不明
、なので、さっぱり分かりません。

原子力を潰す為に
「貴重ないけにえ」を育てようと
情報を隠蔽しているんじゃないかと
疑いたくなるほどです。


微粒子になったか微粉になったかも、さっぱり分からないのです。
かろうじて「ホットパーティクルの一部をなしている」という事だけがわかります。
情報が少し入ってきましたので、大した内容ではないのですが
しかるべく本を買おうかと思っています。

故に「反核系」には危険
「核推進系」には危険は立証されず安全、

お互いの都合で今後も理論が展開してしまうでしょう。
(基本は危険側に組するはず)

プルトニウム被曝の特徴:小出助教
アルファ線の参考:原子力の核分裂(PDF)

**************************
■実はメタロチオネインは、フェリチンと違って最近でも注目が熱くなされています。
理由は活性酸素除去にも絡んでいそうだ、という事で
発現原因が、鉄、銅、亜鉛、ストレス酸性、活性酸素、と割とマルチだからです。
低蛋白なので、細胞にしてみたら作りやすいのかもしれません。

体が化学反応を、促進したり抑えたりするのに、
こういった金属蛋白を用いるのは面白い事で、カドミウムなどの重金属吸着も
興味深い物です。

マルチタスク故に放射性物質が入り込む隙があるのだと思います。

尚フェリチンはプルトニウムとは結合するようです。
証拠っぽい物見つけた


どうやら最凶の毒物が、余り大した事がないのは
人間の防御機構がしっかり働いているからのようです。


今の所、こんな感じです。

放射線が高い状況下で内部被曝をした場合、
どうも人間は放射性毒物を取りこんで、
逆にフェリチンなどに放射性物質を送り込んで、
癌の中でホットスポットを形成して
がん細胞を潰しているみたい。(ホムナンタラとかいうやつはそういうこと)
但し低フェリチンのガンには効かない
将来のリスクと今のリスクで、将来のリスクを取っている模様。

但し、重金属としての放射性物質を排出するのは困難を伴う為、
臓器、(肝、膵、脾)に蓄積しやすい。
蓄積した場合活性酸素処理などが間に合わなくなり、
将来的には癌に移行する可能性は高い。
胆嚢の胆汁あたりはそのあたりを一緒に処理している可能性がある。

また、放射性物質を取り込むことで
CTや、放射線治療と一緒で、DNAエラーの確率は増えるから、
DNAエラーが防衛機構を超える頻度で発生した時に、
癌が拡大するが、その頃はある程度、放射性物質が排出されており

癌の増殖力の方が体の防衛機構を上回ると思われる。
よってタイムラグを持って癌になる人の割合が増えると考えられる。

また中皮腫でも明らかなように、
何らかの原因でフェリチン等が蓄積しホットスポットが形成され持続した場合に
その対象ががん細胞ではなく、正常細胞となるため
かなりの確率で癌を発生させると想像される。
しかし、発生した癌もホットスポットで被害を蒙る為
害を及ぼす癌はそういった中で生抜くぬくことの出来る、きわめて未分化で、
増殖、転移能力が高いがんとなるといえよう。
(ホットスポットから逃れえる能力を持った癌が発生した時に害を及ぼす)

抗がん治療をすると現れる、耐性の強い癌が出現するのと
同様な事が起きている物と想像される。



2011年06月25日 イイね!

メタロチオネイン【重金属除去】と放射性物質の内部被曝

またまた趣味のディープな、メモ代わりです。
原子力には関係ないです。

今、完全なる趣味で複合被曝のモデル作りを楽しんで?おります。
とりあえず、出てきたのは

・高フェリチンの癌にはラジウム泉が効く^^;事の証明(方向が逆に・・・)
・生体防御としてのフェリチンによるラジウムホットスポットが、アスベスト+タバコだと
フェリチン小体を肺に付着させ、発ガン方向に働く

という、なかなか難しい相対する問題です。
(理論的には矛盾するものではないんですけどね)

ま、公式文献を基には理論立てしますが、それでも完全な理論には程遠いでしょう。
フェリチンについての狙いは、意外といいんじゃないかとは思っていますが
恐らく人の体もそんな単純なものではありません。

某ブログに突撃?をしてみましたが(笑)返事としては否定的でした。
Feを吸着するのであれば、たしかに重金属も吸着するかもしれません。しかし、簡単に間違う用であれば、いままで人類は生きていけないはずです。(重金属は、周りにたくさんあります)

との一文が目に付きました。
ほう、と思うとともに、蛋白は間違えても、それに対する防御機構があれば問題ないわけです。
(人の体とはそういうものです)

きわめて精緻なプログラムが幾重にも張り巡らされていて
遺伝子疾患などはそのメカニズムを教えてくれる貴重なものでもあるわけなんですよね。

■今回注目するのは、特定重金属除去としての物質、メタロネオチインです。
カドミウム(イタイイタイ病の原因)を除去する物質です。
低分子のたんぱく質で、フェリチンとは違い、
重金属などの物質を吸着して除去すると言う役目を担います。

**********************
私の現時点でのモデルは次の通り。
■フェリチンは鉄を中心として、重金属や、ラジウムなど放射性物質をも吸着する。
(目的鉄、副目的ラジウム、おまけ、重金属)
鉄の放出に際してはリソソームでの分解が行われる。
フェリチンはカゴ状ですので、余計なものも、悪さは特に起こしません。
ただ、放射性物質の放射能は別物と言えるでしょう。
イオン化して取り込むのが、ポイントです。

■フェリチンはラジウムなどを集め、放射線で細胞を損傷します。
しかし通常濃度では、免疫機構以下に抑えられています。
一方未分化のがん細胞は、胎児性フェリチンを溜め込む性質があり、
その目的は、きわめて早い分裂速度にあります。
このような場合については、ラジウムが十分に手に入る場合
がん細胞内にラジウムホットスポットが発生します。
つまりがん細胞に対し、放射線治療をしているような状態になります。
その為、助からない癌の人が、延命されると言う、ラジウム温泉都市伝説が
形成されたと考えられます。

■相性次第では、癌の消滅もありえたのかもしれませんね。

■しかし、フェリチンが鉄を放出すると、細胞の毒となる重金属もあらわになってしまうわけです。
細胞には、今度はこの重金属を除去する物質を造る能力があるわけです。

■メタルチオネイン(以降MTと略す)は本来、亜鉛や銅を確保するための低分子蛋白ですが
同時に重金属(水銀、鉛、カドミウム)の除去を副任務として持ちます。
メタルチオネインは、肝臓、腎臓などで処理されて、重金属の除去を体内で為しているもの
と想像されます。

フェリチンが分解された時も、重金属類は速やかに取り除かれなくてはなりません。
鉛、ガドリウム、カドミウム、
こういったもののイオンを取り除くのにMTが関っています。
鉄で発生が促されますので、フェリチン分解後の解毒にも一役買っていそうです。
課題はフェリチンと違ってMTについての対象金属イオンに果たして放射性物質も含むかどうか
詳細は明らかになっていません。かろうじて鉛だけがその対象といえるでしょう。
セシウムなどはカリウムに行いが似ていると言いますから、そのまま細胞質に残り、
一部は新たなフェリチンに吸収されるのかもしれません。ウランやプルトニウムは
MTに捕捉される可能性がありますね。

■重金属の恐さは、体内においては「捕捉による無毒化」が主な防衛機構であって
実際の排出が難しいと言うところにあります。
ですから限度を超えると中毒症状を起こしてしまいます。
鉄などはキレート材でごっちゃにして出すと言う手段もありますが、
細胞にはそのような働きはありません。
金属イオンを生体が手に入れなければいけないが、往々にして金属イオンが
細胞にとっては毒性を持つ。
このジレンマは細胞内に無毒化して蓄えると言う一つの選択を生んでいます。
同時に細胞自体が崩壊した場合は、それらを肝臓やすい臓等に蓄えてしまいます。

【仮説】
■無毒化しても、放射線は関係なく貫通してきます。
だからフェリチンや、MTに細くされても、放射線は無害化できません。
しかし、体はどうも、がん細胞がフェリチンやMTなどを過剰に蓄える事を逆手に取り
ラジウムホットスポットで焼き切ろうとしてきた形跡があります。

■通常時においては放射線物質の内部被曝は、
むしろ高フェリチン型のがん細胞の除去に役立つわけです。
MTにしても似たような作用を起こしうると思います。
ところが放射性物質の内部被曝環境が条件が悪い=被曝量が多いにおいては
ホットスポットが、そこらじゅうで起こりえます。
放射線量が増すために、高フェリチンでなくてもホットスポットが起きるのではないか
この心配があります。
遺伝子損傷のスピードが早まる、=癌の確率も高まる、と言うわけです。

■遺伝子損傷の害が強いのか、或いは癌の「アルファナイフ」による損傷のほうが強いのか
それは個人の適性次第だと思われます。
ただ、乳幼児にとっては不利な勝負で、高齢者にとっては有利な勝負でしょう。
老化と言うのは、エラーが一定確率で起きると考えた場合に、
未分化な悪性腫瘍を作りづらくする生物の戦略の一環ともいえます、

■生きていく中でミネラルの一部としてラジウムや重金属を蓄えてしまう。
この事は未分化な悪性腫瘍を作るエラーを増やす要因になります。
ですので、細胞自体が老化して、悪性腫瘍の勢いも抑えると同時に
高フェリチン型のがんについては、ホットスポットの形成を促して、悪性腫瘍を焼ききってしまう。

戦略としては非常に合理的で、精緻な戦略です。
放射性物質がばら撒かれることによって基本的には
より若い内に癌が発生すると言う良くない事態が起きますが
発生した際には、その癌が高フェリチン型であった場合のみ、
ホットスポットでの抑制効果を発生しうる、と言う事があり、
癌に関する放射性物質の被害については、非常に傾向が読みづらい、
しかし、ある程度悪い結果となると推定されます。


逆に低フェリチンの癌などあるんでしょうかね。
もう一つの危惧としては
フェリチン値に異変を見せない癌が大幅に増える可能性は十分にあるかもしれません。


***********************
つまり除去対象に放射性物質があるか否か、このことによって、放射性物質の
移動経路と集中傾向が明らかになってくるわけです。


↓下記のページではストレス反応の際に、金属イオンに変化があることと
その対処にMTが絡んでいるという可能性を示すものと言う論文です。
メタロチオネインを介したストレス応答―生体防御システム ... - 日本薬学会
メタロチオネインにはいくつかの種類があり、亜鉛、銅他、重金属ではカドミウム、水銀、あと活性酸素も回収しているようです。

■わき道にそれますと、CUについては、がん細胞も溜め込むようです。
また、亜鉛についてはむしろ減るとか、
血清中の銅、亜鉛、およびメタロチオネインによる慢性肝疾患の 新しい診断方法
では、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんの差について、
MTの形態の差、亜鉛、銅の含有割合などを通じて判別しようと言う論文です。
肝臓中でCU-MTとなって、更に活性酸素が絡んで、ヒドロキシルラジカル(OH基)を起こす。
非常に面白いものですね。この時点ではラット研究だけど。

■こちらは内閣府の訳です、食品毒性学から見たメトロチオネインの作用
これがまた、含鉄作用はないのに、鉄不足によって骨髄中で増えるんですよね。
(イタイイタイ病はこれに絡んでいるようで)
また酸化的ストレスでも沸くようで。何ともふしぎな物質です。

これは昨年の岐阜大学の研究
ALSにおいて、脊髄のMTの不足があると言うもの。2-③
今後も金属イオンを含有する蛋白には注目した方がよさそうです。
医学的な意味だけじゃなくて、産業界でもと言う事です。

2006年の重金属応用(HELA細胞)の研究
HELA細胞を用いているところが面白いですが、重金属については複数応答するようです。
がん細胞も重金属からの防御機構は有しているようですね。

1998のマウス研究
成長期にMTが一杯あると言う話。多分銅がらみです。

メタロチオネインと環境汚染バイオマーカーとしての研究(環境庁)重金属の解毒には欠かせない、
鉄は誘引原因だが、結合要因ではない
(フェリチンの鉄以外を除去しているのではないかと推測)
血中に増えすぎると腎臓を損傷する。
肝すい臓に蓄積する。



...
2011年06月23日 イイね!

ラジウムホットスポットは生態防御反応の可能性(癌防衛機構)

■ここしばらくとりつかれた様に探求している、ラジウムホットスポットと複合被曝メカニズム、
前回のエントリーでもがいていたら、ちょっと凄い可能性が出てきました。
↓岡山大学のプレゼン


何かというと、フェリチンとラジウムホットスポットは
私達の体を癌から守るための防衛機構である

可能性です。逆転の答えが引きずり出されています。

■「ラジウム泉が癌に効く」
そんな俗説が伝えられてきました。
例えば秋田の玉川温泉には癌の患者さんが湯治にやってきます。
毎分9000Lが湧く、その谷底には膨大な地熱による天然のオンドルがあり、
うろついていると藁をもすがる思いの人々の目を見ることが出来ます。

■そのキーワードとなるのが鉄に関するたんぱく質
「フェリチン」


■2008年に京大、名大、スプリング8がその金属の吸い込む謎を原始レベルで解明しました。
直径12ナノのタンパク質かご分子: フェリチンが金属を吸込む謎を原子レベルで解明
一部引用しましょう。
本研究では、異なる量の金属を集積させたフェリチンの結晶構造解析を行い、金属取込みの際に生じるかご分子内部の構造変化をスナップショットとしてとらえることに成功しました。これらの結果から、かご分子に金属が取込まれると、人が二本の手だけで大きなボールをたくさん抱え込んでいくように、金属と結合するアミノ酸側鎖が構造を変えながら、たくさんの金属と結合していく事がわかりました。これはタンパク質に金属イオンが集積する際に生じるアミノ酸残基の構造変化を捉えた最初の実験的証拠であり、骨や真珠の形成反応への基礎的知見だけではなく、最近、世界で注目を集めている、タンパク質を用いた半導体や磁性材料等の新規無機材料の開発に対しても興味深い示唆を与えるものです。


■上記のページの用語解説殻も一部引用します。
フェリチン
フェリチンは24個の単量体から構成される外径12nmの球状タンパク質であり、分子量は約480kDaである。生物学的には鉄貯蔵の機能を有する。直径8nmの内部空間で数千もの鉄イオンをFeIIからFeIIIへ酸化し、酸化鉄ミネラルの状態で堆積する。鉄以外にも数種類の金属イオンや有機小分子を内部空間に集積できることがわかっている。

バイオミネラリゼーション
生物によって無機化合物が作られる反応の総称。珪藻が作るシリカ被殻、真珠や貝殻を構成する炭酸カルシウムの結晶や磁性細菌が作り出す磁性微粒子が知られている。
異常分散効果
原子に固有のX 線吸収波長の付近で吸収が不連続的に大きく変化する現象。原子によってX線吸収波長が異なる事を利用して、各原子の位相の区別や絶対構造の決定に大きな威力を発揮する。
多核構造
複数の金属イオンが寄り集まって一つの構造体を形成する事の総称。


■さて岡山大学のプレゼンに戻りましょう。

セシウム、ウランも、バリウムも、鉛も、基本は放射性物質の同位体を持つものですし
ラジウムはもちろん放射性物質です。
私にはフェリチンがイオン化した金属の一部として、放射性物質も溜め込むというのはまぎれもない事態だと思われます。

■視点を変えます。
最後に、腫瘍マーカー がん胎児性抗原と言うページの引用です。

代表格が、CEAですが、AFP(アルファ・フェト・プロテイン)も、フェリチンも
名前にフェトとか、フェリとかあるように、フェラス、つまり鉄に関係する蛋白
です。急成長する組織は大量の鉄分を必要とするので、鉄を蓄える蛋白質を
沢山用意するのです。
 

すべての癌ではありませんが、
がん細胞は急成長するために大量の鉄分を必要とするので、
(酸性)フェリチンを溜め込むのです。


詳細は前エントリー
鉄と貧血【血清フェリチン探求続き】 に書きましたが、
ある程度の割合の、がん細胞はフェリチンを溜め込みます

■すなわち、平常時においてはがん細胞が溜め込んだフェリチンに、
ラジウムを始めとする放射性物質が集中し、
がん細胞自身を焼いてしまうという事が起きるのです。

(正常細胞はフェリチンを必要以上に溜め込みません)

ラジウム泉が癌に効くとは、
ラジウムホットスポットをがん細胞に向けて発生させる事が
仮説としては成り立ちます。


■この生態が持つ防御機構が、
鉄を沈着したアスベスト及び、マクロファージが分泌したフェリチンからなる
アスベスト小体の場合は真逆に働いてしまい
正常細胞に対してホットスポットが形成され、中皮腫や肺がんとなる
とすると、防御機構が身を傷つけたと捉えられるわけです


■この発想は複合被曝仮説に一つの前進を与えるものです。
人間はフェリチンを用いて、癌を退治していたといえるからです。
同時に、癌がある人間にとっては、放射性物質の取込は
癌の撲滅に繋がる可能性があります。
もちろん、数十年後の発ガンの可能性と引換えに・
・・
(但し、フェリチンを余り持たない癌であった場合は効果がないでしょう)

■ですから、乳幼児や、子供ほど、がん細胞がある確率は低くなりますので
放射線を浴び、放射性物質を取り込む事によるリスクは高くなります。
逆に数十年後の発ガンの可能性ははるかに高くなるでしょう。
免疫機構のバランス次第では、発ガンの勢いが勝る可能性が高まります。


■また、胎盤や胎児の細胞は、
当然フェリチンを溜め込みやすいことは言うまでもありません。

胎盤のフェリチンは、酸性フェリチンであり、がん細胞の持つフェリチンと同じものです。
胎児が、セシウムなどで奇形を起こす確率が飛躍的に増す事
そのほか放射性物質が、成長の微妙な狂いを与え、双頭の生き物などを生み出しかねないこと
これも説明がつく事になります。

■複合被曝仮説は誰にでも発ガンのリスクを増やすものではなく、
むしろ発ガンのピークを時限爆弾のように
ある程度先(10年後以降)にするものと思われます。
高齢の人間については、癌の種類にもよりますが、高フェリチンの癌の場合は
癌を殺す方向に動く確率も高まるかと思います。
一方弱齢者の場合は、中年以降の癌の発生のピークが、非常に大きくなります
その中に悪性度の高いものがあれば、致死率ははるかに上回るでしょうし
免疫系の負荷も高くなると考えられます。

但し、これは癌における話であって、それ以外の重金属の毒性や
健康被害(脱力感)などには役に立つ話ではありません。
また低フェリチンの癌があった場合は、むしろ癌の促進に繋がるでしょう
(あるかどうか知りませんが)

まさかこんな方向に転がるとは思っていませんでした。^^;
なにごともバランス、過ぎたるは及ばざるが如しかもしれません。
福島の場合は過ぎてしまってますが・・・

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「サイトカインによる死者続出とか結構共通点があるんだよね。GIGAZINE人類史上最悪の伝染病「1918年インフルエンザ」に関する10の誤解
https://gigazine.net/news/20200330-10-misconceptions-about-1918-flu/
何シテル?   04/01 12:44
chocovanilla改め「ちょこば」です。(短くしただけ) チョコラ+バニラの二匹が発祥だが彼らは登場しません。ドライブブログかなと思っていたのですが、原...
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