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ちょこば(旧chocovanilla)のブログ一覧

2011年06月22日 イイね!

鉄と貧血【血清フェリチン探求続き】

■そうそう、私たちの思っている貧血は医学用語の貧血と違う。
ふとその事を思い出しました。
どちらかといえば造血における機序の一部喪失であったり障害が貧血といえます。
立ちくらみじゃないんだよ、という話です。

■今話題にしているフェリチンや、トランスフェリンが関わっているんですよね。
というか、既に複合被曝の話から逸れています(苦笑)
調べると、こんな面白いたんぱく質はないです。貧血の機序、鉄輸送の機序を考えると
実に面白い物だと思います。

■そうして、今光の当たりだした、そういう現在進行形の研究の進む物です。
12ナノのかごフェリチンが金属を吸込む様子が
2008年に京都大学を始めとするグループから発表されていたりと
これからも研究が進んでいくでしょう。

と言う訳で以下は、ディープな自己満足の世界。
今回は読まなくてもいいと思います。PDFばっかりですしね

がんと貧血
87年の札幌医大の先生の記述です。
癌と貧血が、近しい関係にあるという物です。原因としては一つは出血
もう一つには、リウマチやSLE(膠原病)などの炎症に絡む機序がある、という物です。
(但し急性反応期蛋白に伴うマクロファージの捕食反応のようです)
後は、赤血球寿命、骨髄造血機能の低下
後はがん細胞への蓄積でしょうか。がん細胞への蓄積は実に不思議な物です。


■もう一つ気になるのはトランスフェリンへの引渡し過程、
生物が重金属の害にさらされない為には、恐らくここで重金属を除く鉄だけが
トランスフェリンに遊離すると思っていますが、それはまた別の話になるでしょう。
生態系の鉄が半閉鎖系というのが面白い物だと思います。
そして余った鉄は改めてフェリチン内に溜まると。
そのように考えると金属を包み込むシュウマイの皮のようなもののようですね。

また酸性フェリチンと、塩基性フェリチンの違いは
この頃に発見されてきた物なのだという事がわかります。
癌については必ずしもではないが、
貧血が起きている場合は疑ってみる価値がある。
用途が多いだけに、フェリチンが絡む癌、絡まない癌があるということと受け取りました。

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胃平滑筋腫における高血清フェリチンの一例

世の中には不思議な腫瘍があるものですね。
肝臓、膵臓、乳腺、子宮、副腎腫瘍に血清フェリチンが高くなる、この1行の為に登場しています。
乳がんも、放射線に応じて増える疑いのある癌です。
腫瘍フェリチンについて述べられていますね。
*****************************
■こちらは女子医さんの研究より(1987)
腫瘍マーカーの臨床応用について、ですね。
この頃はまだ腫瘍マーカーの臓器別の特異性探しが盛んだったのだと思います。

この後は徐々に、臓器独自の腫瘍マーカーが注目されていったようです。
H型つまりは酸性フェリチンといわれるものの方が重要だと言うのが興味深いです。
肝臓型のフェリチンは、肝臓破壊で出てきますから、
癌ではない、肝臓系の情報にかく乱されやすいのだと思います。
もちろん今でも、目安としては血清フェリチンも使われているのでしょうが、
その重要度は下がっていた物と思われます。

*********************
■こちらは精巣腫瘍とフェリチンの値ですね。
隔清をした結果フェリチンが下がる場合もあり、下がらない場合もあり。
原因によって、腫瘍のフェリチンが高い場合もあり、低い場合もあり、という事なのでしょうか。

またH型フェリチンが心臓由来である為に、心臓や胎盤から産生され
(※胎盤からセシウム被曝が起きる可能性があるの「かも」しれない)
異常値が出たときにも、多臓器由来による陽性の可能性を検討する必要がある
とされています。

また、こちらでは膵臓、肝臓、肺がんに有効であり、腎癌、精巣腫瘍に有効と思われる、
となっています。
腫瘍マーカー黎明期において重要視されたが、万能ゆえに、関係ないことも多く
今は血液検査で、疑うきっかけとして使われている、というのが現状なのでしょうね。

***************************
■このようにフェリチンにも色々種類があり「イソフェリチン」と呼ばれています。
血清フェリチンも、大まかにはL型(肝臓、膵臓)、H型(酸性フェリチン)があり、
更に原因によっては「腫瘍フェリチン」が発生しうる、(主にH型)
とりあえずはセシウムがフェリチンによって吸着される可能性は高いと思う、と言う事は確かです。
気になるのがセシウム137の化合物はカリウムに似た振る舞いをすると言う事です。
とは言え、必要不可欠かつ、毒性のある鉄を安全に保持する仕組がフェリチンであるわけで
せしうむも恐らく細胞内でフェリチンに包まれるのではないかと言う過程は十分に成り立つのではないかと思っています。

******************
■もう一つモノクローナル抗体産生方法の特許と言うページを取り上げます。
面白いのは、HELA細胞や胎盤におけるフェリチンが共通の物である事
確かHELA細胞は未だに培養され続けている不死の細胞です。ヒーラ細胞であれば
有名ですので聞いたことがあるかもしれませんね。
これが、ヒトパピローマウイルスで不死化した、子宮頸がんの細胞と言うのですから
びっくりで、しかも染色体数は47より多いそうです。

■発癌プロセスの面白いのは、色々な原因でDNAが損傷する中で
あたかも違う細胞になってしまうこと、不死性を獲得する事、
未分化度が高いほど、悪性であること、等などありますが、
やはり胎児の細胞に近い性質を持つと言うのは非常に面白い物です。
そして、「鉄」がその鍵を握るのです。

***********************
■最後に、腫瘍マーカー がん胎児性抗原と言うページの引用をしておきたいと思います。

以下引用
腫瘍マーカーが実用化された当初は、
主に、がん胎児性抗原、CEA、AFP、β2ミクログロブリン、フェリチン、
が使われ、あとは、シアール酸が、腫瘍マーカーとして使われるケースも
ありました。 シアール酸は、基本的には、炎症マーカーという捉え方でしたが、
最近は、もう使わないようです。

これらの物質を精製するのに、産婦人科のある医療機関から、
後産、お産のあとの胎盤を集め、胎盤血を抜いて、胎盤は返却する
という作業が必要でした。 胎盤血の中に、こういった腫瘍マーカーとなる
物質が入っているのです。  胎盤血を診断薬用に使用してもいい県は、
全国で四つ位しかなかったと記憶しています。 しかも、使用後は、
ちゃんと、供養している、と聞いていました。 赤ちゃんが生まれたのに、
供養というのは、よく分からなかったですが。

CEAというのは、Carcino Embryonic Antigen 名前の通り、
腫瘍・胎児性・抗原です。  急成長する腫瘍組織では、がん細胞は、
正常細胞よりも、未分化な状態であり、かつ、盛んに増殖するという状態が
胎児の細胞に近いわけです。 そのためでしょうが、急成長中の腫瘍組織は
時々、胎児の細胞が沢山出す物質と同じものを出すことがあります。

代表格が、CEAですが、AFP(アルファ・フェト・プロテイン)も、フェリチンも
名前にフェトとか、フェリとかあるように、フェラス、つまり鉄に関係する蛋白
です。急成長する組織は大量の鉄分を必要とするので、鉄を蓄える蛋白質を
沢山用意するのです。
 

引用終)

もちろん腫瘍マーカーで全ての癌が分かるかと言われれば大間違いです。
慣れているお医者さんが診たとき「気になるね」と精検に送るかどうかの話で、
よく、検査で何も出ていないのに見抜けないのはやぶ医者だとか、
検査で何が出ていたのに見逃したのはやぶ医者だとかいう話になりますが
大間違いです。
専門医の、経験(大抵はうまく行かなかった、転移が進んで亡くなった)がその判断を為すわけで
医学的には失敗でなくても治療的な失敗(死者)が、命を持って助かる助けをしているだけのことです。

ただ、おおかた半数近くの癌、それも乳がん、すい臓がん、肝臓、肺、白血病(骨髄系癌)
において、有意な腫瘍マーカーとしてフェリチンが作用すると言う事は、
とても意味深な事です。

フェリチンによる体内ホットスポット、この可能性は
逆にがん細胞には放射線治療になる可能性もあるわけです。
(フェリチンにラジウムを吸収させて、中から細胞を破壊する)
ラジウム泉に言われる健康効果は諸刃の剣と考えると、興味深くてなりません。


結局は殺すがん細胞の数>がん化する細胞の数
このバランスを考えると、「がん化するピーク」が人によって違うと言う事が予想され
それが放射性物質によって、ピーク時期が左右される。
複合被曝はこのように考えれば良い物と思われます。
40以上の人間であれば、がん細胞に放射性物質が付着し、
20年後の発癌などと引き換えに、内部被曝でがん細胞を破壊する、

そういうことも起き得るかも知れません。

ところが10代以下の若い年齢で被爆してしまえば、
30~50台に発癌のピークが一気に襲う
と言う結果にもなりかねません。
ひょっとすると、被曝が有意によい方向に働く人間、年齢が存在する可能性があります。
ただ、子供にはどう考えてもいい効果はないはずです。

また、胎児は鉄を必要とする為に、鉄と一緒に放射性物質を膨大に取り込む可能性があります。
だとすれば放射性物質が奇形に繋がる可能性は、一つの説明となりうるでしょう。

そこにフェリチンを始めとするたんぱく質が絡んでいるとすれば、
天の配剤としか言いようがないのだなと思わざるを得ないです。
仮説ですけどね。そのあたりのデータは、福島でふんだんに取られる事となると思いますけれど。


************************************

モノクローナル抗体産生方法の特許
【構成】 ヒト腫瘍胎児性フェリチン抗原のエピトープと特異的に結合するがヒトの脾フェリチン抗原のエピトープ又はヒトの肝フェリチン抗原のエピトープとは結合しないモノクローナル抗体を産生するクローン、及びその製法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヒト胚フェリチン抗原と結合するがヒトの脾フェリチン抗原又はヒトの肝フェリチン抗原とは結合しないモノクローナル抗体を産生するクローン。
【請求項2】 ヒト腫瘍胎児性フェリチン抗原のエピトープと結合するがヒトの脾フェリチン抗原のエピトープ又はヒトの肝フェリチン抗原のエピトープとは結合しないモノクローナル抗体を産生するクローンの製法であって、(a) ヒト胎盤から誘導した胚フェリチンをヒト腫瘍胎児性及びヒト成人脾フェリチンの抗原上の共通の結合サイトと反応するモノクローナル抗体と反応させて、前記結合サイトを前記モノクローナル抗体との反応によりブロックしたフェリチンを形成し、(b) 動物に、工程(a) の反応生成物であるフェリチンを免疫接種し、(c) 前記した動物の感作リンパ球をミエローマ細胞とハイブリダイゼーションし、次いで(d) ヒト胚フェリチン抗原のエピトープと特異的に結合するがヒトの脾フェリチン抗原のエピトープ又はヒトの肝フェリチン抗原のエピトープとは結合しないモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマクローンを選択することからなる前記クローンの製法。
【請求項3】 前記免疫接種が、完全フロイントアジュバント中の腫瘍胎児性フェリチンを用いる免疫接種の連続による請求項2に記載のクローンの製法。
【請求項4】 リンパ球とミエローマ細胞を20:1 ~ 1:1 の割合で用いる請求項2に記載のクローンの製法。
【請求項5】 前記割合が約10:1 である請求項4に記載のクローンの製法。
【請求項6】 免疫接種される動物がマウスである請求項2に記載のクローンの製法。
【請求項7】 マウスがBalb/c メスマウスである請求項6に記載のクローンの製法。

【発明の詳細な説明】【0001】本発明は、ヒト胎盤から取出されたヒト胚フェリチンと反応し成人の脾又は肝のフェリチンとは反応しないモノクローナル抗体、及びヒト胎盤の胚フェリチンと反応し成人脾フェリチンと交叉反応するモノクローナル抗体に係る。
【0002】本発明は更に、ヒト肺癌及び/又はホジキン氏病を発見するために、ヒト腫瘍胎児性フェリチンが存在しそうな体組織及び/又はリンパ球を患者から取出して選択的に定量するアッセイに係る。
【0003】本発明の特定具体例によれば、ヒト腫瘍胎児性フェリチンの有無が細胞障害アッセイによって判定される。
【0004】本発明の別の特定具体例によれば、ヒト腫瘍胎児性フェリチンの有無がラジオイムノアッセイによって判定される。
【0005】本発明のアッセイは、特異的モノクローナル抗体の使用に基く。該抗体は腫瘍胎児性フェリチンの有無を判定するのに適したいかなるタイプのアッセイにも使用することが可能である。該フェリチンの存在は、第1期もしくは第2期の肺癌(breast cancer) 又はホジキン氏病の指標とされる。
【0006】本発明の好ましい具体例によれば、患者の血流中のリンパ球の表面で腫瘍胎児性フェリチンの存在が判定され、このようなフェリチンの存在が肺癌又はホジキン氏病の指標とされる。
【0007】フェリチンは、主として組織に貯蔵された鉄タンパク質であり、血漿中で少量(65-150ng/ml) が検出され得る。正常組織のフェリチンを等電集束法(isoelectric focusing)で分析するとかなりの異質(heterogeneity) が見られる。MarcusとZimberg とは(Arch. Biochem. Biophysic. 162, 493, 1974)肺腫瘍組織から単離されたフェリチンが成人肝フェリチンには見られない酸性イソフェリチンを含有することを発表し、DrysdaleとSingerとは(Cancer Res. 44, 3352, 1974)Hela腫瘍細胞と胎盤細胞とに酸性イソフェリチンが存在することを発表した。彼等は、このようなイソフェリチンを“癌胎児性”イソフェリチンと指称し得ると考えた。
【0008】MarcusとZimberg(Clin. Res. 23, A447, 1975)及びJacobs他(Br. J. Cancer 34, 286, 1976) は、肺癌患者では血清のフェリチン濃度が増すことを報告し、フェリチンの定量が肺癌発見の指標となり得ると考えた。しかし乍ら、異質(heterologous)抗フェリチン血清は、成人フェリチンの抗原性決定因子及び癌胎児性フェリチンの抗原性決定因子の双方と交叉反応するので、これらの2種のイソフェリチンを判別することができない。従って、フェリチンレベルが正常範囲より高い(>200ng/ml) 患者の場合にのみ有意な結果が得られる。最近の研究ではMoroz 他が(Cancer Immunol. and Immunotherapy 3, 101, 1977),肺癌患者に於いて、表面にフェリチンを担うリンパ球のサブ集団を同定した。このフェリチンは癌胎児性フェリチンであり、これらのフェリチンが陽性のリンパ球は肺癌の初期(第1期~第2期)に現れる。このようなリンパ球は、良性の肺疾患の患者又は健康人では見られない(Giller 他,Surgery Gyn. Obst. 149, 655, 1979)。
【0009】リンパ球に付着したフェリチン又は組織液中に存在するフェリチンの同定が、病人の肺癌の早期発見用アッセイの基礎である。
【0010】近年、マウス骨髄腫細胞と超免疫マウス脾細胞とのハイブリッド形成方法が開発された(Kohler 及びMilstein, Nature, 256:495:1975) 。このようなハイブリッド細胞は、1個の抗原性決定因子にのみ対応する1個の抗体を生成し得る。このようなハイブリッド細胞をクローニングすると、1個のモノクローナル抗体を生成するハイブリッド細胞のクローンが得られる。癌胎児性フェリチンのみが有しており成人フェリチンが有していない1個の抗原性決定因子に対応するモノクローナル抗体を用いた成人の(血漿又はリンパ球での)イソフェリチンの同定は、悪性疾患を発見するためのより特異的でより感受性の高い手段となり得る。その結果、血清中の成人フェリチンの増加を生じる良性疾患が悪性疾患と診断されるエラーが少なくなる。
【0011】本発明は、夫々がヒト胎盤フェリチンの別個の抗原性決定因子に特異的な2種のマウスモノクローナル抗体の製造に係る。
【0012】1)ヒト胚フェリチンに特異的な抗原性決定因子に対応するCM-OF-H9。
【0013】2)ヒト胚フェリチン及び成人脾フェリチンに対する相互決定因子に対応するCM-OF-3。
【0014】本発明は更に、肺癌を早期発見するための感受性アッセイに係る。このアッセイは更に、ホジキン氏病をも発見し得る。肺癌の早期発見又はホジキン氏病の発見のために、血清中及び他の体液中に存在するか又はリンパ球に付着した“腫瘍胎児性”フェリチンの同定に基くテストが行なわれる。
【0015】モノクローナル抗体CM-OF-H9は腫瘍胎児性フェリチンにのみ特異性を有しているため、癌による血清フェリチンの増加と正常フェリチン又は良性疾患(例えば地中海貧血)によるフェリチンとを判別し得る。CM-OF-3は、両方の疾患によるフェリチンの増加を検出し得る。両方の抗体を用いたテストによって悪性疾患と悪性でない疾患とを判別し得る。
【0016】
【実施例】
腫瘍胎児性フェリチンの調製Beawish 他の方法(J. Clin. Path. 24, 581, 1971)を変形してヒト胎盤からフェリチンを調製した。胎盤組織(500gr) を薄切りし、全容2000mlになるまで水を添加した。組織懸濁液を均質化し、75℃で20分間加熱した。冷却し10,000rpm で15分間遠心分離して得た上清を酢酸で処理してpH4.6 にした。10,000rpm で15分間遠心分離して沈殿タンパク質を除去し透明な上清を希NaOH中性pHに調整した。透明な褐色上清を100,000 gで240 分間超遠心し、懸濁フェリチンを管底部に小粒として収集した。沈殿物を0.9 %食塩水溶液に再溶解し、更にセファデックスSephadex G 200カラムに通して精製した。このカラムより得たフェリチン画分を、pH7.5 、濃度勾配0.02~0.5 Mのトリス-HClバッファを用いDEAEセルロースアニオン交換樹脂に通した。3個のタンパクピークが生じた。最も酸性のピークpI=4.8 (No. III)を収集して分析した。等電集束法と、抗フェリチン血清及び抗ヒト全血清に対する免疫電気泳動法とによって純度を測定した。得られたフェリチンを下記の如くマウスに免疫接種した。
【0017】ハイブリドーマの調製骨髄腫細胞ハイブリッド形成用の骨髄腫細胞PB/NS1/1-Ag4-1を20%胎児性仔牛血清(FCS)を含むRPMI-1640中で増殖させた。
【0018】マウスBalb/cメス、テスト開始時に生後4-6週。
【0019】免疫プロトコル-完全フロインド補助液中の酸性フェリチン50μg を週1回の割合で3回接種し最後にフェリチン10μg を注射して3日後にハイブリッド形成を行なう。少くとも1カ月経過後に超免疫マウスに最終的なブースター注射を行なう。
【0020】細胞調製脾細胞a.マウスの脾をRPMI-Oに取出す。
【0021】b.ペトリ皿でRPMI-Oで2回洗う。
【0022】c.18ゲージの針を用いRPMI-O中で切開する。
【0023】d.細胞懸濁液を試験管に移し、多量の組織を沈殿させる。
【0024】e.セル懸濁液を新しい管に移し、800rpm(160xg) で5分間回転させる。
【0025】赤血球をpH7.5 の0.83%NH4 Clで溶解する。
【0026】f.細胞をRPMI-Oで3回洗浄し、RPMI-Oに再び懸濁させる。
【0027】g.トリパンブルーTrypan Blue で細胞をカウントする。
【0028】骨髄腫細胞a.培養フラスコの細胞を50mlのファルコンFalcon/コーニングCorning 管にピペットで静かに移す。
【0029】b.900rpm(200xg) で5分間回転させる。
【0030】c.RPMI-Oで1回洗浄し、RPMIに再び懸濁させトリパンブルーでカウントする。
【0031】脾細胞-骨髄腫細胞の結合a.50ml円錐形ファルコン/コーニング使い捨て遠心管で脾細胞と骨髄腫細胞とを10:1で結合した。
【0032】b.900rpm(200xg) で5分間回転し細胞をペレット化した。
【0033】c.培地をできるだけ完全に吸引した。
【0034】d.以後の溶液及び培地は全て室温で使用された。
【0035】細胞ペレットを入れた管を37℃の浴に浸漬し、穏やかに撹拌し乍ら0.2ml の33%PEG1500を1分間で添加し、200 gで5分間遠心する。細胞を再び懸濁させ、1分間穏やかに撹拌し、次に穏やかに撹拌しつつ5mlのRPMI-Oを添加し、20%胎児性仔牛血清(FCS)を含む5mlのRPMI-Oを添加した。このときに、ハイブリッド混合物は僅かに再懸濁し多数の小擬集塊を含む細胞懸濁液の状態であった。
【0036】e.混合物を200xg で5分間回転してペレット化した。
【0037】f.濃度3×106 /ccのRPMI-HY-HATD(37℃)に細胞を入れ細胞ペレットに培地をかけ乍ら再び懸濁させた。
【0038】g.5mlのピペットから細胞懸濁液を2滴添加するか又は(約65マイクロリットルの)カットオフチップを用いたマルチピペッタによって、96個のウェルプレートの平底に100-120 RPMI-HY-HATD(約2×105 細胞)を含むハイブリッドを塗抹した。
【0039】h.1×106 /mlでNS-1細胞+RPMY-HY-HATDを含む対照ウェルを用意した。
【0040】i.プレートを7日間培養した。
【0041】j.8日目及び以後週に2回の割合で培地を慎重に吸引して除去し、80-100 マイクロリットルのRPMI-HY-HT培地を補給した。
【0042】k.ハイブリッド形成の3及び4週後に陽性のウェルをスクリーニングした。
【0043】培地及び溶液1.RPMI-O(FCSを含まない)
2.RPMI 1640-HY500ML の無菌蒸留水55mlの10倍RPMI-16406mlの1.0 Nの水酸化ナトリウム14mlの7.5 %重炭酸ナトリウム6mlのPen/Strep +DMEM10mlのグルタミン+DMEM86.5mlのFCS+DMEM3.RPMI-HY-HA TD 0日目→7日目培地10ml当り95mlのRPMI-1640+20%FCS1.0ml の焦性ブドー酸塩(100倍)
2.0ml の50倍HAT2.0ml の50倍デオキシシチジン4.RPMI-HY-HT 8日目→14日目培地100ml 当り97mlのRPMI-1640+20%FCS2.0ml の50倍HT1.0ml の焦性ブドー酸塩(100倍)
15日目以後のハイブリッドに対してはRPMI-1640+20%FCSと焦性ブドー酸塩とを使用するか、又はRPMI-HY-HT中に維持する。
【0044】5.PEG33及び25重量/容量%無臭白色でなければならない。100ml オートクレーブに対し適量(重量グラム)をガラスびんに入れ15 lbsにして10~15分間維持する。びんが手で持てる程度(約50℃)に冷えると、RPMI1640-0を添加して100ml にし、振って混合し、RTで貯蔵する。
【0045】6.HATD-試薬の最終濃度H=ヒポキサンチン 10-4MA=アミノプテリン 10-6MT=チミジン 2×10-5MD=デオキシシチジン 2×10-6MHT原液の100 倍溶液-100ccチミジン M. Wt. 242.33-0.04846 gヒポキサンチン M.Wt. 136.1-0.1361g100ml まで dd H2 Oを添加し60-70℃に加熱して溶解する。 dd H2 Oを添加して最終量を再調整する。50倍に希釈しフィルタ(0.2μ)殺菌する。2mlずつのサンプルに分け-20℃で貯蔵する。
【0046】A原液の1000倍溶液-100ccアミノプテリン M. Wt. 440.4-0.44 gdd H2 Oを添加して50mlにしアミノプテリンが溶解するまで 0.1NのNaOHを滴下する。
【0047】dd H2 Oを添加して最終量を100ml にする。調製量100ml をフィルタ(0.2μ)殺菌し、-20℃で貯蔵する。
【0048】D原液の100 倍溶液-100ccデオキシシチジン M. Wt. 227.2-0.00454gdd H2 Oに溶解し、100cc に調製し原液の50倍に希釈し、フィルタ(0.2μ)殺菌し、-20℃で貯蔵する。
【0049】HATの50倍液-200ml100 倍HT100ml と1000倍A10ml+ dd H2 O90mlとを合せて50倍HATを調製し、フィルタ(0.2μ)殺菌し、2mlずつのサンプルに分け、-20℃で冷凍する。
【0050】血液凝集テストによってモノクローナル抗体の特異性のスクリーニングと定量とを実施した。胚胎盤フェリチン及び成人脾フェリチンをCrCl2 よってOx赤血球(OxRBC)に結合した。
【0051】(1:10から初めて)ハイブリードーマ培地の希釈度を増していき、該培地の上清50μlを10μlの成人又は胚フェリチンOxRBCと混合し、血液凝集を定量した。
【0052】少くとも1:1000の血液凝集素価を与えるクローンの上清を選択した。
【0053】選択クローンをCM-OF-3と指称する。
【0054】クローンCM-OF-3は胚フェリチンに特異的で成人フェリチン及び胚フェリチンの双方と交叉反応する。
【0055】得られたモノクローナル抗体CM-OF-3を使用し、胎児性フェリチンと成人フェリチンとの交叉反応決定因子を阻害して、胎児性決定因子のみに特異的に対応する別のモノクローナル抗体CM-OF-H9を生成した。
【0056】下記の免疫接種プロセスを使用した。
【0057】A.免疫接種及び融合プロトコルヒト胎盤から単離した胚フェリチン即ちPI 4.8のタンパク質(前記参照)を下記の割合でモノクローナル抗体CM-OF-3と反応させた。胚フェリチン(PBS中90μg )を抗フェリチンモノクローナル抗体CM-OF-3(10mgr /ml)を含むBALB/cマウスの腹水液と混合した。
【0058】混合物を37℃で30分間インキュベートし、次いで4℃で1晩インキュベートした。混合物を10000 G遠心し、形成された沈殿物を廃棄し、上清を用いて免疫接種を実施した。前記上清を完全フロインド補助液と混合し、週1回の皮内注射を3回実施して各BALB/cマウスに免疫を与えた。プースターとして、前記の1/5の用量を腹腔内に注射した。
【0059】プースター注射の3日後、マウスの脾を無菌的に取出して、前記のハイブリッド形成プロセスに従い108 の脾細胞を107 のP3-NSI/1-Ag4骨髄腫細胞と共にインキュベートして融合を生起し、以後も前記プロセスに準じて処理して陽性のクローンを固定した。得られたクローンをCM-OF-H9と指称する。
【0060】B.得られたモノクローナル抗体の定性モノクローナル抗体CM-OF-H9は下記の特性を有する。
【0061】IgGのグループに属する。フェリチンと共に沈殿物を形成しない。ラビット補体と結合する。得られた腹水液中の抗体含量は約7mg/mlであった。1mlの腹水液は約2mlの胚フェリチンと結合するが、成人の脾又は肝のフェリチンとは結合しない。
【0062】
モノクローナル抗体の反応性 ヒトフェリチンの起源 CM-OH-H9 CM-OF-3 1.地中海貧血の成人脾 - +2.正常血清 - +3.肺癌(PBL)* + +4.肺癌(血清) + +5.ホジキン氏患者(脾) + +6.良性肺疾患(PBL)* - -7.良性肺疾患(血清) - + * PBL : 未梢血リンパ球2種の抗体によって、肺癌とホジキン氏病とを迅速且つ適切に発見し、更に、これらの病気と、やはりフェリチンの増加を生じる地中海貧血とを判別することが可能である。
【0063】血清学的テストプロセスの原理リンパ球付着フェリチン(LBF)の定量リンパ球付着フェリチン(lynphocyte bound ferritin )は、患者の肺癌の存在の指標となる。
【0064】前記の如きフェリチンは下記の如く定量される。
【0065】a.リンパ球を未梢血から単離する。
【0066】b.ヒト胎盤から誘導されたフェリチンに特異的な新規な特異的モノクローナル抗体を使用し従来同様のアッセイによってリンパ球付着フェリチンを定量する。
【0067】テストを下記の如く実施するのが好ましい。
【0068】a.Ficoll-Hypaque濃度勾配遠心法によって未梢血からリンパ球を単離する。
【0069】b.従来のアッセイ、例えば細胞障害テスト又はラジオイムノアッセイによってLBFの有無を検査する。
【0070】血清又は他の体液を用いて前記の如きアッセイを実施することも可能である。
【0071】肺癌及びホジキン氏病の早期発見用テスト細胞の収集と調製1.ヘパリンを入れた15mlの採血管。
【0072】2.25mlの円錐形遠心管。
【0073】3.パスツールピペット及びバルブ。
【0074】4.pH7.2 のPBS(燐酸ナトリウム緩衝食塩水)。
【0075】5.Ficoll-Hypaque濃溶液1.077gm /ml。
【0076】細胞の収集プロセス1.ヘパリンを入れた採血管に血液15mlを採取しpH7.2 のPBSで1:2に希釈する。
【0077】2.細胞懸濁液の下層に10mlのFicoll-Hypaque濃溶液を入れる。
【0078】3.室温で300xg で30分間遠心する。
【0079】4.Ficoll-Hypaque:培地の界面からパスツールピペットで単核細胞を収集し、新しい15mlの管に移す。
【0080】5.15mlのウォッシュ培地に懸濁させてセルの洗浄を3回繰返し、4℃で300xgの遠心を10分間行なう。
【0081】6.ウォッシュ培地に再び懸濁させて細胞数をカウントする。
【0082】ラジオイムノアッセイ(RIA)付加的所要材料1.100 ×15mmのミニソープMinisorp試験管2.RPMI 16403.ナトリウムアジド0.025 %含有のpH7.2 のPBS中のウシ血清アルブミン(BSA)5%4.正常ラビット血清(NRS)
5.CMH-9モノクローナル抗体6.白色腹水液7.125 Iの抗マウスIgGラジオイムノアッセイ-1Ficoll-Hypaque濃度勾配遠心によって未梢血単核細胞を単離する。
【0083】3組のテストを実施する。
【0084】A 対照 B テスト1.6個の試験管の夫々に2×106 ~3×106 の細胞を分け入れ、300gで10分間遠心して細胞をペレット化する。
【0085】2.PBSで1:10に希釈したNRS20μl を添加し、4℃で60分間インキュベートする。
【0086】3.3個の試験管の夫々に(5%BSAで10-5に希釈した)腹水液30μl を添加する。
【0087】A 腫瘍胎児性フェリチンと反応しない非特異的モノクローナル抗体IgG1 を含む対照腹水液B CMH-9モノクローナル抗体十分に混合して室温で2時間インキュベートする。
【0088】4.10mlのRPMI-1640と共に4℃で300gの遠心を10分間行なって細胞を2回洗浄する。
【0089】5.0.1 μCiのI125 ラビット抗マウスIgG(125-IラビットIgG 1μCi/μg )を添加し、4℃で60分間インキュベートし、冷たいRPMI-1640で4同様に2回洗浄し、放射能をカウントする。
【0090】陽性テストCpmA-CpmB<500ラジオイムノアッセイ-2RIA-1の段階1の処理後に下記のプロセスでテストする。Utsumi及びKarush(Biochem. 1965 4, 1766 )の方法に従ってCMH-9をペプシン消化してCMH-9のF(ab)2 を得、同様に非特異的IgG1 (RIA-1の対照)のF(ab)2 を得る。これらのF(ab)2 断片を下記の如く使用する。
【0091】試験管A:0.025 %のナトリウムアジドを含むpH7.2 のPBS中の5%BSA中の対照F(ab)2 。
【0092】試験管B:0.025 %のナトリウムアジドを含むpH7.2 のPBS中の5%BSA中のCMH-9F(ab)2 。
【0093】室温で60分間インキュベートし、pH7.2 のPBS中の1%のBSA2mlで1回洗浄する。
【0094】試験管A,Bに125 I-ラベル付き配位子を添加する(約105 cpm を与える)。配位子は、125 I-ラベル付き腫瘍胎児性フェリチン又は125 I-ポリクロナル抗腫瘍胎児性フェリチンと腫瘍胎児性フェリチンとの複合体である。抗原/抗体モル比1:1又は1:2までの複合体を調製し、室温で1時間夫々プレインキュベートする。ラベル付き配位子を細胞と共に室温で1時間インキュベートし、pH7.2 のPBS中の1%BSAで2回洗浄し、未結合のラベル付き配位子を取出してカウントする。BがAより多いとテストが陽性である。
【0095】細胞障害アッセイ2組のテストを実施する。
【0096】A 対照 B テスト1.濃度5×106 細胞/mlでPBLをRPMI-1640に懸濁させる。
【0097】2.12×75mmの試験管4本にPBLを150 μl ずつ入れ、(希釈度10-4の)腹水液(30μl )を添加する。
【0098】A 対照腹水液 B CMH-9Aを入れた試験管2本とBを入れた試験管2本とを4℃で45分間インキュベートする。
【0099】3.ラビット補体を添加し(PBSで1:5に希釈して100 μl )、穏やかに攪拌し乍ら37℃で60分間インキュベートする。
【0100】4.トリパンブルーで生細胞をカウントする。
【0101】陽性テスト:=Aの生細胞数-Bの生細胞数/Aの生細胞数×100 →4%細胞障害テストキット1.モノクローナル抗体CMH-92.非特異的モノクローナル抗体3.ラビット補体4.標準溶液中の従来のアジュバントPIAテストキット1.CMH-9のF(ab)22.非特異的モノクロナルのF(ab)23. 125I-ラベル付配位子RIA-1テストキット1.モノクローナル抗体CMH-92.非特異的モノクローナル抗体3. 125I-抗マウスIgG14.アジュバント及び標準溶液
【出願人】 【識別番号】592052656
【氏名又は名称】チヤヤ・モロズ

【出願日】 昭和57年(1982)5月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】川口 義雄

【公開番号】 特開平5-260990
【公開日】 平成5年(1993)10月12日


2011年06月22日 イイね!

アスベスト小体について

複合被曝カテゴリーは、まだ、ただの仮説です。
こういった問題は医学的、統計学的見地から研究発表されないと、
はっきりした事はいえないので、現時点では「私の趣味」、みたいな物ですね。


■今回はシンプルにアスベスト小体を科学しよう、というだけのエントリーです。
まずは、こちらから。
石綿小体

アスベスト小体(石綿小体)とはアスベスト繊維がフェリチンやヘモジデリンなどで被覆されたものをいい、胸膜プラークと同様、過去のアスベストばく露の重要な指標である。
 通常直径は2~5μmで、金色から褐色の鉄アレイ様の独特な形態を示す。
 まれにアスベスト以外のものでもアスベスト小体様のものを形成することがあり含鉄小体と呼ぶ。
 アスベスト小体が喀痰から検出される場合は職業性アスベストばく露と診断してよい。

こんな物体なのだそうです。

またSi(珪素)とFE(鉄)右側が2大ピークだそうで、
鉄は有害物質ですから、鉄+アスベストがあると、
マクロファージが出張して捕食するみたいですね。


■一方、石綿小体(アスベスト小体)では

動物では肺内に吸入された石綿繊維の97〜99%が数ヶ月以内に体外に排出されるとされています。肺に残った石綿繊維を、肺のマクロファージやリンパ球等が消化や諸因子の分泌での処理を行いますが、安定的で耐酸・耐アルカリ性の石綿ですから、肺内の細胞の寿命をはるかに超えて、残存します。そうした間に、タンパク質と鉄が付着して茶色の「鉄あれい状」「団子状」「ビーズ状」の変化が、肺の内部に形成されてきます。石綿繊維を芯として、蛋白質と鉄が付着したこの物質を、石綿小体といいます。

石綿の種類としては、クロシドライトやアモサイトは石綿小体をつくりやすいのですが、クリソタイルは石綿小体を形成しにくいのです。石綿布や建築のボードの多くはクリソタイル石綿ですので、職業等で石綿曝露が多くても、石綿小体がほとんど形成されないことが知られています。

■という事で、石綿を退治しようとマクロファージが出張しますが、食べる事ができずに、
とりあえず、鉄をフェリチンで包んでしまう、という事をするようですね。
ですが石綿はなくならないので、フェリチンはいなくならない、
そのうち「フェリチンがラジウムやらを吸着して、ホットスポットが出来る」
これが岡山大学の中皮腫のモデルというわけです。

■後はクロシドライトや、アモサイトは鉄分を含むので石綿小体ができやすい。
ここまでが岡山大学の研究で指摘されている事項となります。

*********************
ここで、自説を疑ってみましょう。
問題は、残存性の高い正体としてフェリチンが集中するケースは他にありえるのか、でしょう。
あとは、鉄アレイ状のフェリチン小体=アスベスト小体による放射線のレンズ効果はないのか?ですね。

面白いのは中皮というのは、代表の胸膜、これは肺を包む膜なんですよね。
肺からはちょっと離れたこの膜に癌が発生する、それはちょっとおかしいんじゃないのか?
その疑問に放射線という飛び道具を使ったところに岡山大学の研究の面白さがあります。

後、なかなか難しい問題に
WIKIの中皮腫にかかれていますが
アスベスト曝露と喫煙のリスクを併せ持つ人の肺ガンの罹患率が数倍~50倍になることが指摘されているが、中皮種と喫煙の関連はほとんどない

という事があり、このあたりのメカニズムはまだまだ奥が深そうです。
逆に、複合被曝はこのあたりの表現から
思いついた物でもあるんですよね



以下は完全な独り言、
*************************
■一つの要素ではなく、放射性物質が発癌メカニズムに大きく関わってくる
例えば、
癌と、ウイルスは関連があるわけです。
ウイルスは細胞の2重螺旋に切り込みを作って、細胞に逆転写させて自己増殖を測る
高度な物体です。生物で勉強したT2ファージを含むレトロウイルスが一番分かりやすいでしょう。

IPS細胞だって、レトロウイルスのその原理を利用していますし、
その結果、万能性と発がん性を併せ持ってしまいます。

エイズウイルスも逆転写RNAを持つレトロウイルスです。
お仲間には何と、白血病を起こす、ヒトTリンパ好性ウイルスなんて物体もいます。

2011年06月18日
【これぞ統計マジック】放射能と健康【危ないのは本当】
でも

引用したこちらのグラフについて、
原文の方に「ウイルスの大流行と、発癌が関係する」という表現がありました。

■これは、ウイルスには細胞のDNAを切るという能力があるから、だと思うんですよね。
現実WIKIのIPS細胞の項目には

マウスの実験において表面化した最大の懸念は、iPS細胞の癌化であった。iPS細胞の分化能力を調べるためにiPS細胞をマウス胚盤胞へ導入した胚を偽妊娠マウスに着床させ、キメラマウスを作製した所、およそ20%の個体において癌の形成が認められた。これはES細胞を用いた同様の実験よりも有意に高い数値であった。この原因は、iPS細胞を樹立するのに発癌関連遺伝子であるc-Mycを使用している点と、遺伝子導入の際に使用しているレトロウイルスは染色体内のランダムな位置に遺伝子を導入するため、変異が起こり、内在性発癌遺伝子の活性化を引き起こしやすい点が考えられた。その後、山中教授らは発癌遺伝子を使用しないiPS細胞の作出に成功したが、作出効率が極めて低下(1/100といわれる)するとの問題があり、効率を改善する手法の開発が進められている。また、レトロウイルスを用いないでiPS細胞を作出する手法の開発も多くのグループにより進められている。

とあります。

■またRNAウイルスの項目にも
RNAウイルスとは、ゲノムとしてRNAをもつウイルスのこと。
ゲノムRNAからDNAを介さずに遺伝情報が発現するタイプのウイルスと、ゲノムRNAをいったん逆転写酵素によってDNAとしてコピーしそのDNAから遺伝情報を読み出すタイプのものとがある。後者をとくにレトロウイルスと呼ぶ。
また、二本鎖RNAウイルスと一本鎖RNAウイルス、さらに一本鎖RNAウイルスを+鎖型と-鎖型に分けることもある。 一本鎖の+鎖RNAウイルスはゲノム自体がmRNAとして機能し得る。SARSの原因であるコロナウイルスはこれに含まれる。レトロウイルスもここに含まれるが、上記のようにいったんDNAに遺伝情報を移す。-鎖RNAウイルスゲノムはmRNAと相補的な塩基配列のためそのままではmRNAとして機能できない。これをRNA依存性RNAポリメラーゼによって+鎖に転写して機能する。

■ウイルス論が長くなりそうなので、〆ますと
結局は
1)「ウイルスの逆転写」と「放射線の鎖切断との関連、相似性の議論」
2)放射線の鎖切断は、果たして癌抑制遺伝子がメインか、癌遺伝子がメインか?
(一般的には癌抑制遺伝子の影響が強いと推測される)
3)アルファ線の鎖破壊はどのような物か(電子レベルですね)

■放射線の発癌メカニズムはまだまだ難しい。
(但し、ある一定の確率で、癌抑制遺伝子の損傷を起こすとすれば、
被曝量に伴う、損傷の比例関係が疑われ、被曝量はある一定の比例関係で発癌を増すという現在の説は理に叶っているともいえる)

■一方で、複合被曝モデル(フェリチン仮説)は、バイアスの発生を前提とする。
ターゲットとしては、臓器等に特定の慢性炎症(=マクロファージの集中とフェリチンの増加)を持つ
人間の抽出と追跡が望ましいと仮定される。
さらには、アスベスト小体と異なりフェリチンの移動が考えられるわけで、
その行き先を考慮しなくてはならない。

■となると、三菱化学メディエンスのHPなどでは
 フェリチンは球形のアポフェリチンの中に鉄を貯蔵する分子量約44万の可溶性蛋白である。
 フェリチンの役割は鉄を細胞内に貯蔵し、トランスフェリンとの間で鉄のやり取りを行なって、血清鉄の値を適切に維持することである。
 一般にフェリチン1ng/mLは鉄8~10mgに相当するといわれる。現在では、臓器特異的な20種類以上のイソフェリチンが知られており、大別すると肝や脾由来の塩基性フェリチンと、胎盤などに由来する酸性フェリチンに分類される。
 血中フェリチン濃度低下の原因でもっとも一般的なのは鉄欠乏である。正常成人の鉄貯蔵量はおおよそ1,000mgであるが、貯蔵鉄の減少と共にフェリチンも減少する。逆に鉄過剰状態でフェリチンは増加し、フェリチン鉄が凝集して不溶性のヘモジデリンを形成する。
 フェリチンは慢性炎症性疾患などにみられる網内系への鉄貯留や、肝炎などの細胞破壊による血中への逸脱などにより上昇する。悪性腫瘍などでフェリチン産生亢進がみられることがあるが、腫瘍マーカーとしての感度、特異度は低い。
 女性は月経により鉄を失うため貯蔵鉄が少なく、フェリチン値は男性より有意に低い。しかし、加齢により上昇する傾向があり、閉経後は男性の値に近づく。なお、輸血や鉄剤投与はフェリチン値を上昇させるので留意する必要がある。

とあるわけで単純にフェリチンを考えるだけではなく、
色々調べてみる必要が出てくるんですよね。次は塩基性のフェリチンか・・・
2011年06月18日 イイね!

【これぞ統計マジック】放射能と健康【危ないのは本当】

「放射線と健康」
アーネスト・スターングラス博士

■核廃絶を求める博士ですね。これは結構前の講演記録とのことですが、
なかなか衝撃的な内容が書かれています。
ちょっと無理はありますが、統計は嘘じゃない
一つずつ検証しましょう
1.X線が妊婦及び胎児に悪影響を及ぼす→本当。◎

これは、ある意味常識的な説ですね。
説得力を持たせるべく普通の説から入るのは説得のセオリー。
妊娠中に、放射線を浴びるなんて論外です。
福島は?・・・いわせんな恥ずかしい

2.核実験と乳幼児死亡率→本当◎

中国の核はいい核ですから、多少死人が増えても、西を拝礼すべきでしょう。
毎年黄砂が新しい放射線をプレゼントしてくれます。
もちろん将来の癌もプレゼント
大陸の核はいい核ですね!!

3.予想曲線との差→意味不明×

意味不明です。
予想曲線が後から引かれたものですし、
ここまで確率が下がるとちょっとの要因でグラフが乱れ動きます。
5%切るとデータはガタガタになるんですよね。
アメリカの場合保険制度の問題があるんじゃないかと?

4.乳幼児低体重率→チェルノブイリは本当○

チェルノブイリは運転中の爆発で核燃料が膨大に揮発しているはずです。
どういう状態で揮発したかは謎ですけど。どういう組織構成の微粒子かも謎ですけど、
日本ですら放射線濃度が上がったので、舞いまくってます。
スリーマイルは少しこじつけじゃないかなぁ・・・

5.原子力発電所があると死人が増える?→こじつけのにおいがする△

日本のデータがないと何もいえませんが、
過疎地域に原発は出来ますから、そういった影響もあるんじゃないでしょうか。
保険制度で言えば、低所得層は医療を受けれないのがアメリカと言う国です。
ネバダが下がりすぎなので苦しいです。
アメリカンな大雑把な蒸気が出ている可能性も多々ありますが・・・
日本じゃ到底望めない統計ですけどね。

6.乳幼児死亡率→核実験については本当○

核実験がやばいのはもう定説です。
でも中国の核実験は、反核でも体にいい核として認識されています。
黄砂を毎日摂取すると、新陳代謝が劇的に上がり、一定確率で
ネオ細胞を生み出す事ができるそうですよ。これからは北朝鮮に期待ですね!

7.乳幼児の歯のストロンチウム→増えたのチェルノブイリでしょ?グラフ○理由△

核実験でストロンチウムは結構飛んでました。
この時代は本当に危ないですが、でも50台の人そんなに死んでますか??
これが統計のマジック、何倍かは死んでいても、この年代で死ぬ人自体が少ないから
全体では安全なんですよね。でもだから安全、は間違いです。

米ソが囚人のジレンマから降りて、核実験の規制をしたから、その効果はありました。
理由については△にしました。まあ、原発からはある程度もれてます。
アメリカや日本で・・・と言う事は、言わせんな恥ずかしい(2回目)
でもチェルノブイリの影響は大きいと思いますよ。
チェルノブイリの時間差で、ちょっとずつからだが吸収している、
そういう意味のグラフだと思います。
原発周りはもうちょっと局所的でしょう。

8.ストロンチウムの原発周りの汚染→正解◎

うん、汚染されているんでしょう。知ってた。
でも日本はまし。だって高い煙突で飛ばしているから。西風に乗せてね。
で、でも海はって??大丈夫、何兆倍も今回福島が流すから。ただそれだけ。
中国とかの原発は???→新しい一人っ子政策に文句つけちゃいけないよ!!

9.原発近辺の死亡率→正解◎

放射線は距離が倍になると強さ4分の1なので当たり前と言えば当たり前。

10.甲状腺がん発生率→多分本当○

原爆実験やチェルノブイリのせいは当たっていると思います。
原発のせいは、ちょっと無理やりな気がします(苦笑)
ただ、甲状腺がんがチェルノブイリで未だに出続けるところを見ると
グラフに劇的な影響を与えない程度の影響は出ていると思いますよ。

11.乳がん発生率→乳がん検診のせい?△

これは関連あるのかないのか謎の項目。
例えば日本海側都市(秋田、新潟)は乳がん死亡率が高い。
これはチェルノブイリやそのほか核物質が雪で落ちるからと言う説があります。
一方で乳がん検診で、がんもどきを含めて早期発見がなされたせいという説もある。
あると思うけど、グラフのすべてがそうではない、と思います。

12.肺がん死亡率→本当○(複合被曝仮説を正とするならば)

複合被曝として考えると何も矛盾しません。
タバコで沈着した鉄は、アスベスト同様すぐには悪さをしません。データどおりなら
その内肺がんの死亡率は下がる可能性があると思いますけどね。

13.糖尿病発症率→×

食生活の変化が原因でしょう。
放射能で糖尿病はちょっと無理があります。

14.自然死亡率→グラフ◎、理由×

グラフもおかしくないですし、これ以上死亡率が下がることもないでしょう。
放射線で死者が増えても、全体としては死亡率に変化はないのです。
むしろ影響があるのは平均寿命だと思われます。
(ベラルーシ、ロシアでの平均寿命の低下)

15.すい臓がん発生率→○(複合被曝仮説を正とするならば)

糖尿病の発生は食生活とみなしましたが、
膵炎や糖尿病によるフェリチンの増加が、体内ホットスポットを促進するとすれば
この増加率は非常にうなづけるところです。
不健康な生活は体を破壊し、結果として癌を誘発すると言う事が
伺えると勝手に思っています。

16.小児癌死亡率→○古いけれど

核実験による放射性物質が悪さをした事が伺えます。
福島での原発を核実験ととらえれば、同様のことが起きるでしょう。

17.癌発生率→○(複合被曝仮説を正とするなら◎)

アメリカで顕著ですね。核実験の及ぼす影響がリアルに出ています。
低線量じゃなくて低ガンマ線なだけですからね。質より量で、ウラン系放射線微粒子が
飛び散っていたと考えるとつじつまが合ってくるのが不思議なところです。

18.原発稼働率→増えたと言いたいらしい

日本の原発稼働率の上昇が原発の発電量の上昇に繋がっています。
苦労して運転ノウハウを入れたんだということがよく分かりますね!

19.癌の発生率→原子力だけじゃない△

全体としては食生活の変化が大きいのでしょう。
悪い酒飲んで、タバコ吸って、過労して、すい臓や肝臓が弱る事が
癌に繋がる事は言うまでもありません。
全体のグラフを無理やり原子力だけに押し付けるのは無理があると思います。
もちろん放射性物質も癌を増やす役割があることだけは間違いないですけどね。

20.死亡率推移→×全体では影響は出ない

全体になるとデータに特徴はなくなります。
ウイルスと癌も、レトロウイルスなどを通じて関連があると言うのが面白いです。
放射線は、弱い人、弱いものを襲うもの、全体では影響が見えづらいのです。

21.全体を振り返って→局部影響大、全体影響小

もう気づいたはずです。
原子力って、やばいんです^^;核実験は特に原発の比ではありません。
中国様の影響を考えるとぞっとしますね。
おっといけない、中国様の核実験は世界平和のためのものですから、有理です。
北朝鮮にも場合によっては、日本の核技術者を派遣して
核開発を進めたほうがいいのかもしれません。

毒を吐きまくりますが原発が有害か、有害じゃないか、
もちろん、有害です
。当たり前の事です。でも全体で見れば、その影響は微々たる物です。
福島の影響は・・・持続的原爆だと前に言いました。
やっと鎮火してきましたけどね。これが結構有害でしょう。
チェルノブイリは世界の死亡率を上げて見せたのですから。高濃度汚染地域では子供が
それなりに死んでいくでしょう。普通に考えれば分かる事です。

じゃあ次に危ない原発は?浜岡は止まりました、もんじゅは別格です。
でも、停電の方が人が死にますよ。
ちょっと前までみんな民主党万歳な人ばかりだったように
CO2、エコ、ロハス、オール電化は環境に優しい、IH最高
間接的には原発の推進万歳!!ってあんなに誇らしげに叫んでいたじゃないですか?

IHを絶賛していた人たちが、ガスタービン発電を推奨するなんて、
茶番以外の何者でもありません。

でもね、間違う事はあります。失敗したな。でいいじゃないですか?
何も「私はそんなことは言っていない」って口をつぐむ必要も無いのです
失敗ばかりの自分からはそこまでじゃないと思うのです。
まあ、エネルギーについて考えるきっかけにはなるのでしょう。


ですが、これからは放射能にようやくみな敏感になってきましたね。
もう気づいているはずです。日本以外から、原爆の砂や
原発の煙が飛んできている(いた)と言う事に。日米の原発で「あれ」です。・・・いわんや中韓をや。
その挙句は韓国の原発はシンプルで安心だとか言うアホが出てきたのにはあきれてしまいます。
日本の原発だって15mの津波が来なければ安心ですって。(世界的に見ればね)

故に「日本の原発は悪、大陸の原発原爆はOK」には絶対に組みしません。

何故日本の原発廃絶を訴えながら、
世界の原発廃絶を訴えないのですか?
広島長崎との最も大きな違いはその点です。


踏みとどまって、安全な原発を目指すことは、不可欠だと思います。
もちろん「安全な原発」は40基も要りませんけどね。

この世の中は統計のマジックの中にあります。
このブログをはじめた時に言いました。その思いは変わりません。
冷静に危険を認め、ある程度の危険を線引きした上で許容する事です
100%の安全なんてありえないのです。道を歩く事すらできませんから(笑)

2011年03月22日 はじめに、及び、内部被曝についてから、
再度貼り付けて、おきたいと思います
**************************
■数字の本当と嘘について話しをします。
■世の中の確率をすべて足すと100%です、って言いますと、
当たり前でしょ?といいます。100%の本当の事は実に少ないです。
じゃあ、世の中は、というと4分6とか5分5分ならいいのです。
これが割合が減ると大変です。

■例えば0.01%と99.99%
これが0.08%と99.92%に変化します。
そうすると、8倍の危険性と、危険性には全く無いに変化します。
どちらも解釈としては正しいのですが、8倍なら統計の差が出るが、99.99→99.92は当然出ない、

■じゃあ99.99が99.92だから大丈夫?
でもそれはすべての人なのでしょうか?例えば赤ちゃんは、子供は、子供を抱えた母親は?
そういう弱者への視点を忘れてはいけません。
内部被曝はそういった弱者をものの見事に狙い撃ちする物だからです。

■例えば、プルトニウム、2万年の半減期と、アルファ線を出す、最凶の放射性物質
そして重金属。ところが99.95%は体内摂取されません。
恐いのは呼吸。呼吸で吸い込んだときに、中からアルファ線で焼いてくれます。
癌とかの症状が出るのは大体30年後以降。
しかも、個人差があるので100年たっても平気な人も当然います。

■放射線の被害を受けやすいのは、活発な細胞です。
要するに小さい子や、赤ちゃんこそ危なくて
大人は何か起こる前に、寿命が尽きる確率が高い。

■子供も赤ちゃんも逃げられません。
だから、守る手立てがほしい。体内に入れないようにしてあげたい。
不幸な0.05%に入れたくない。

■そういった統計のカラクリを考えずに大人たちは騒いではいけません。

■プルトニウムは未だ危険性です。今恐いのはヨウソやセシウムと言われる放射性物質です。
放射能が半分になる半減期はヨウ素は8日、セシウムは30年

■ヨウ素は子供を狙い撃ちにします。
ヨウ化カリウムの投与が有効ですが副作用もあるので、危険性があれば自治体が撒きます。
大人は飲まなくても結果は変わらない。40代以降効果ゼロです。
半減期は早いので、ちょっと長持ちするものであれば、1ヵ月後8分の1なので
がっつかなければ、危険性の回避は比較的容易でしょう。

■セシウムはなかなか手ごわい
チェルノブイリをいまだに苦しめている一つの要因です。
ただ、子供を狙い撃ちとかは要素のようにあからさまではありません。
割と微量な事が救いです。

■内部被曝は、空気、水、食べ物です。
追記:それを取り込んで、内部被曝は
単独で、人が死ぬわけではない。しかも政府の肩を持つ訳ではないが
「すぐには健康に影響は無い。」
20年後、30年後、民主党?ああ、あのパフォーマンスばかりの人たちがいたよね?
と言うころに。肺や、肝臓、甲状腺に医者が「初めてです、こんな人」と言う患者が出る。

■石綿と同じ、誰でも出るわけではない。と言うか、石綿よりははるかに毒性が低い。
だから私たち大人たちは、子供たちのために落ち着いてほしい。
そして、子供たちを守る準備を始めてほしい。
誰も責任を取れない、そんなずっと先に悲劇を生まないために。
そんな子供が増えても、マスコミが嬉しそうに撮影しに来るだけです。

■残念ながら0.0001%の危険は、何百倍にも、何千倍にもなりそうです。
でも全体から見れば大丈夫。
まずは、安全な数字を考えましょう。
そして、誰を狙い撃ちして、誰が危険なのかをじっくり考えましょう。
騒いでも、出るものは出ます。でも弱い存在に降りかかるその危険を少しでも減らす事はできます
仮に最悪の事態が起こっても、ずっと放射線濃度が高いわけではないのです。

■出来るだけ、早く、そして冷静に、
子供たちが放射性物質を、すわない、飲まない、食べない、環境を作りましょう。
落ち着いて暮らせる日はいずれ来ますので、
今これ以上の発表があったときに、慌てない心構えだけは必要だと思います。
子供達を守るのは私達大人達の仕事です。


2011年06月17日 イイね!

【何者】フェリチンを探れ!【不可欠】

【何者】フェリチンを探れ!【不可欠】■中皮腫において、
岡山大学の中村教授の
研究(2009)によって、
アスベスト被曝は、
含鉄蛋白=フェリチンの沈着を招き
重金属吸着によって
ラジウムの吸着
ホットスポットの形成
を招く事がわかって来ています。
ちなみに喫煙もフェリチンの沈着を招く
と指摘されていますね。


■フェリチンがラジウム以外にも
U,CS,SR(ウラン、セシウム、ストロンチウム)など放射性物質系の
重金属を多く吸着している事を、6月14日のエントリー
既に指摘しています。↓


■しかし、このフェリチンという物質
私たちの体には必要な物
でもあるようです。
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■ちなみにフェリチンなる物が、(血清フェリチン)腫瘍マーカーとして認識されたのは
1980年代前半のようです。鳥取大学の論文
にその痕跡があります。
当初は、肝臓がんやすい臓がんなどのマーカーとして認識されました。

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■一方フェリチンとはどのような物なのでしょうか。
フェリチンとトランスフェリンというHPに詳しく表記があります。

■鉄の安定的な輸送の為に、私たちはこのフェリチンを使用して運んでいます。
肝臓、すい臓、脾臓、実はこういった臓器の他にも、
全身の細胞の鉄輸送にこのフェリチンが絡んでいます。
中空ではない臓器には多く含まれているのか、
そういった臓器では腫瘍マーカーとして働くそうです。
中空の構造に鉄イオンを詰め込んで、鉄そのものは細胞にとって有害ですが、
安全に運び、貯蔵する物と言えるでしょう。

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■一方で炎症などの急性期反応たんぱく質でもある、との表現が
血中フェリチンについて
国立感染症研究所 病原診断室長 稲田敏樹先生
あり、
膠原病や、リウマチなどで、高値が出るのはそのためのようです。


■岡山大学の研究で面白いのは、鉄の沈着がフェリチンを作ると言う事です。
鉄を包み込むように蛋白が出来る。ところがその蛋白が重金属を誘着する。

大変面白いと思います。

■そういえば、広島原爆などでは脾臓の巨大化が見られましたね。
重金属としてのウランやプルトニウム他の沈着があったのかもしれないと思いました。

脾臓や肝臓、腎臓は元々働き上重金属を溜め込みやすい傾向は割と著名ではありますけれどね。

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話を戻しましょう。

■鉄の運び屋(フェリチン)に、いろんな重金属が便乗してしまう。
その中に、セシウムや、ウランや、ストロンチウムが紛れてしまう。
鉄は利用されて分解されても、こいつらは蓄積してしまいます。
筋肉にセシウムが蓄積しやすいのは、カリウムに組成が似ているせいもあるでしょうが
鉄を取り込んだ後に残ってしまうのかもしれませんね。

■ここで大阪大学の論文紹介に面白い表現がありました。
鉄貯蔵たんぱく質フェリチンの選択的なリソソームへの輸送
フェリチンは細胞質に存在する鉄貯蔵たんぱく質である。鉄は生存に必須の微量元素であるが、過剰に存在すると生体分子に傷害を与えてしまうため、哺乳類細胞では鉄過剰時にフェリチンの発現を増加させ、余剰な鉄を安全に蓄えることで鉄の毒性を回避している
 細胞内の鉄が不足すると、フェリチンに蓄積された鉄が利用されるかはこれまで明らかではなかった。今回の論文では、鉄欠乏時にフェリチンが分解されて蓄積された鉄が利用されている可能性を検討することからこの問題に取り組んだ。
 その結果、細胞内の鉄が不足するときには、フェリチンはマクロオートファジーによってリソソームに輸送され分解されていた。しかしフェリチンの鉄を利用するためには、リソソームでの分解自体ではなくリソソームが酸性であることが重要であった。これはフェリチンに貯蔵された3価の鉄が酸性下で可溶性が増すため、効率的な鉄の取り出しにリソソームの酸性化が必要であるからと考えられる。すなわち鉄欠乏時ではてマクロオートファジーがフェリチンを「分解する」目的ではなく、リソソームに「輸送する手段」として利用されているのである。
 また興味深いことに、MEF細胞などの正常細胞では鉄欠乏時だけでなく鉄が十分に存在する場合でもフェリチンはリソソームに運ばれ分解されていた。一方、HeLa細胞等の癌細胞株では鉄欠乏時のみフェリチンがリソソームに輸送され分解されていた。
 鉄過剰の状態でフェリチンを分解し続けると細胞に必要以上に鉄が供給され鉄の毒性が発揮されてしまうと予想される。癌細胞では鉄過剰の状態が長く続いても生存できるが、正常細胞ではすぐ死滅するという実験結果と併せて考えると、癌細胞では鉄過剰時にフェリチンを分解せず鉄を内部に蓄えることで鉄の毒性から逃れるという戦略をとっていると考えられる。

どうやら、がん細胞とフェリチンは相性がいいようです。
更に別のページ21.14 血清鉄(Fe)・総鉄結合能(TIBC)・フェリチンでは、
鉄イオンはフリーラジカル(活性酸素絡みですね)を作り出す要素がある。
との表現があります。
フェリチンが取り込んだ、放射線も当然フリーラジカルを作り出す要素がありますから
被曝状態ですとフリーラジカルと言う意味でも、浴びやすくなるのかもしれません。

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ここからは仮説です。

■どうやら、複合被曝のメカニズムに一歩近づけたかも知れません。
私たちの体に取り込まれた、放射性物質系重金属は、
体の似た物質として取り込まれたり、(セシウムーカリウム、Sr-Ca類似)
また、全身にフェリチンによって運ばれてしまいます
これらは全身でじわじわと被曝を起こす訳ですが、単純にこれらが発癌原因になること
これが、従来の内部被曝の発癌メカニズムでした。
フェリチンは、あくまで運び屋です。

■しかし、岡山大学の研究はフェリチンは、
隙間に重金属(イオン?)を詰め込んでしまう可能性を、明らかにしました。
その重金属の一つに、中皮腫において問題となるラジウム
それ以外にもセシウム、ウラン、ランタン、ストロンチウム、鉛等があるわけです。
フェリチンの持続は、これらの物質の誘引を意味します。

■中皮腫では、含鉄の高い石綿が、鉄を沈着させ、
その周りにフェリチン小体を形成しました。
逆に、何らかの原因で、体の中に炎症が生じると、
急性期反応たんぱく質としての、フェリチンが発生します。
炎症がフェリチンを増やすと言う事は、慢性炎症であれば
フェリチンの産生を増やします

フェリチンが今度は、
放射性物質を誘引してしまう可能性が強いのです


■そうなるとラジウムだけではなく、
被曝している場合は周囲にある
セシウム134,137やウラン、ストロンチウム90もフェリチンに集まってきます

フェリチンの量にもよりますが、
体内ホットスポットが非常に形成されやすくなる
と言えるでしょう。

タバコを吸っている(鉄の沈着)
アスベストを吸い込んでしまった(含鉄による鉄の沈着)
慢性の炎症がある。(フェリチンが産生される)
がん細胞の塊がいる
(フェリチンを分解せずに溜め込む性質がある)


これらの要素は、被曝者にとってはロングスパンで見ると
致命傷になる可能性が極めて高くなります。


■この仮説のキモは、こういった、二次要因があると、
フェリチンを解して体内ホットスポットが形成され、細胞の癌化が
免疫機構を凌駕して、きわめて早く進行し易い
、と仮定できるところです。

■また、恐ろしい事に、副次要因を必要とする為、統計上
死者数は増えたとしても、特定の放射性物質に対する優位は出づらい
可能性が非常に高くなります。


■もちろんこういった、体の損傷に対し、
私たちの体は修復機能がありますが、常に余計な戦いを強いられる訳ですから
体には相当の負担になると思われます。
被曝者は老化が早い、と言う表現がありますが、
癌にならなくとも、テロメアの消費が早いと言う意味での老化は
進行しやすいのかもしれませんね。

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■このように考えていくと、甲状腺に蓄積するヨウ素、ストロンチウム(骨)は別として、
セシウム(筋肉)だから、キュリウム、プルトニウム、ウランだから
と個別に恐れても余り意味がない可能性が強まります。
量から言えばやはりセシウムと、私はウラン238関係にも気をつけるべきと思いますが、
そこはむしろ生物がこれらをどうやって体内に保持し続けるかが問題だと思います。

■ただ、フェリチン自体に、これらの放射性物質自体が保持される訳ですから、
細胞から放射性物質が放出されたとしても、
フェリチンが鉄の運び屋をやっている限りは、
排出されずに再びフェリチンに取り込まれ、
放射性物質は一定数は残ると考えるのが妥当でしょう。

■鉄は再利用するために、赤血球もマクロファージが捕食し、
フェリチンの形にしてしまいますが、これらの循環の副産物として
放射性物質についても、体内を循環する事になると思われます。
このようにして生物濃縮状態が保持されてしまえば、
後はホットスポットが出来るような炎症や、病気の確率が癌の率を高める訳ですから
確率の世界に突入します。

■内部被曝対策はもちろん大切です。
それに加え、被曝地では、内部対策だけではなく、

体の抵抗力を弱めない=ストレスを貯めない
慢性炎症を持つ病に気をつける。(膵炎、肝炎、胃炎、腸炎)
↑お酒を控える
タバコは吸わない。
建築物解体のほこりは吸わない。


体への刺激を抑えた暮らしが必要となるでしょう。
そういったことの積み重ねが、20年、30年の中で運悪く癌になるか、ならないか
を分ける可能性が強いと思っています。

いずれにしても体の弱い所に
体内ホットスポットも形成されやすい訳ですから、
まるで、ナラ枯れの害虫の、マスアタックみたいな物です
ホットスポット形成については、「害虫」である放射性物質の
体内含有量が響いてくると想像されます。


■そのように考えると、福島の子供たちは、
大変なハンデを負ってしまったのではないかと不安に思います。

現在は仮説ですし、こういった事はロングスパンで見ていかないといけません。
日本ではロシアに比べれば、副次要因が起きる確率は低いでしょうから
そういった違いが、癌の発生率に差を生む事を期待したいと思います。
2011年06月14日 イイね!

【よく見ると】フェリチンへの放射性物質の沈着【あった】

【よく見ると】フェリチンへの放射性物質の沈着【あった】岡山大学のデータをよーく見ますと
鉛、バリウム、鉛、カドミウムの次が
セシウム(Cs)、で、
ウラン(U)、プルトニウム(Pr)
比較的高い値を示していました。

【追記】プルトニウムは読み間違い、消した【追記終】



恐れているのは、タバコ、中皮腫、鉄イオンなどの吸収が重なると
こういった放射性元素が吸着されて、ホットスポット化が早まったり
増すことです。

※赤線で主だった原子名はチェックをしています。
プルトニウムが漏れていますがストロンチウム(Sr)の左隣です。
間違い↑PrじゃなくてPU、プルトニウムは対象にない。


これは、中皮腫患者における、
アスベスト被爆者のアスベスト小体中のフェリチンの悪さですが
フェリチンという物質の持つ特性を考えれば、やはり心配になります。

杞憂である事を切に願います

プロフィール

「サイトカインによる死者続出とか結構共通点があるんだよね。GIGAZINE人類史上最悪の伝染病「1918年インフルエンザ」に関する10の誤解
https://gigazine.net/news/20200330-10-misconceptions-about-1918-flu/
何シテル?   04/01 12:44
chocovanilla改め「ちょこば」です。(短くしただけ) チョコラ+バニラの二匹が発祥だが彼らは登場しません。ドライブブログかなと思っていたのですが、原...
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