2012年02月06日
【溶融炉+湿式スクラバ】ごみ焼却炉の将来はほぼ明らかだったりする件
に近い話です。
■スクラバと言うのはその仕組み自体に意味があります。
洗煙つまり水洗いをする事です。
その威力は、水溶、非水溶であっても粒子を付着し、
たたき落とす役割があります。
つまり、アルカリや酸と言った物性を凌駕して除去するシステムです。
■それはコストや場所の問題よりはるかに大きい、
結局は万一への備え、になる訳です。
■今の日本は多かれ少なかれ、
いわゆる核物質がゴミや微粒子に付着していたり
付着しやすい状況にあります。
それは汚染が少なくても
「稲わら」のような中空構造の物はよく吸い込むのです。
例えば畳なんかは相当吸ったと思いますよ。
■そして何よりも、乾式は明らかに重金属系の対策に劣ります
活性炭でごまかすという手もありますが、それでもその性能は大きく劣るといえるでしょう。
それは官公庁であっても認めざるを得ない当たり前の事です。
ちなみにシャフト炉は、酸性ガスの負担が少ないという理由で
排ガス処理が手抜きな傾向はあります。
本来は乾式であれば、
セシウムは燃やすべき炉ではないんでしょう。
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■何故か?その答えは除去効率にある事は、すでに環境省の実験で明らかです。
2012年03月19日
【科学的】安定セシウム(133)で計測すれば全てが割れる【賛成派も反対派もダメダメ】
■で、
環境省の資料
のおさらいと付足しを取り上げます。
まずは答えからいきましょう・・・。
とあるストーカー炉の結果ですけど(セシウム133)
1)セシウム:スクラバ後99.99%、バグフィルタ後(推定)99.87%
分りやすく言うと乾式は湿式に比べて、
13倍多くもれるんだけど、まあいいでしょ。
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簡単に言えば
湿式設備を備えるというのは
湿式+乾式な訳で
湿式が付け足されている以上性能が違うのは
誰だって分かる話です。
■そしてバグフィルタの特徴があります。
目詰まりしやすく、長い目で見ればトラブルが起きる事は皆無とはいえません。
ただ、それでも、何もなければセシウムの殆どは取り除ける訳で、
それは、大いに誇っていい事です。
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■水銀などの、極端に気化する温度が低い物を除き、
スクラバが控えていればその大半は取り除けます。
実際水銀も多くは取り除けているのです。
環境総合研究所が、重金属汚染を取り上げた横浜市も
バグフィルターではなく「電気集塵機」です。
横浜市に見る、重金属汚染と排ガス設備の関連を探る[ブログ]
2012/02/01 12:34
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/001/938/967/4dca88da71.jpg
イオン化しない金属水銀が飛散したというのがその実際のところでしょう。
■折角こうして入口と出口を抑えるチャンスがあったのに
99.87%では(湿式の13倍)、反原発派は許せなかったのでしょう。
ダダ漏れだ、いやダダ漏れじゃなきゃいけない
いやこれは孔明の罠?
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■しかし、それすら問題の本質ではありません。
「ゴミは動かさない、地元で必ず処分する」という原則に
大穴をあける問題です。
放射性物質であるにしろ、ないにしろ、
ゴミは動かさないに越した事はありません。
何より放射性物質を燃やすためのごみ焼却場では無い訳ですから
弊害は当然出ます。
瓦礫であろうと地元のごみであろうと同じ事です。
私はそこに最終処分場の問題が絡んでいると思いますが
その真偽は、恐らく5年後くらいには明らかになると思っています。
2012年03月09日
産廃問題が抱える問題点と、「絆」仮説の整合性
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■スクラバにしても、本当は水処理問題が絡みます。
それは当然の事なんですけれども
「助け合い」とか「汚染拡散」(岩手北部でも?)とか
そういう低次元ではなく
もうちょっと本質を得た、自治体の大きな出費を占めるゴミ処理に対して
関心を持ち、現行スペックでセシウムの取扱量が増える事が果たして得策なのか
その結果、炉内や設備に溜まったセシウムや他の物質を
どの様に処理するのか?
この点は繰返しで大変恐縮ですけど、
受け入れ賛成とか反対とかの次元ではなく
そう言った事を真面目に建設的に
考えて頂きたいものだと感じます。
それとあくまでセシウム除去は、
排ガス処理の「おまけ」です。
国が責任を持たない限りだれも保証できるものではない
と言う事だけは付け加えておきます。
■また、測れる仕組みや、精度を上げて、
環境の変化がゴミ処理場でも分かるような
そういうネットワークや備えも、今後考えていくべきだと感じます。
Posted at 2012/04/03 22:38:34 | |
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瓦礫運搬問題 | 日記