■世田谷ラジウム。
あのものすごい放射性物質はなぜ発せられたのか?
その答えの一つは放射平衡にあります。
簡単に言えば「崩壊祭り」です。
2011年10月14日
【ポロニウムを学ぼう!!】密閉ラジウムは超危険?【半減期とベクレル】
■閉じ込められたラジウムは、1つ崩壊すると放射平衡の関係で
8つ、合計9つが連続崩壊していきます。(いわゆる崩壊祭)
もっともPB210は半減期が20年ですから、その分を差し引いて+5倍です
古い世田谷のビンは、MAXの9倍状態だったといえます。
■なぜラジウムが怖いのか、
その答えは放射平衡と、
そして岡山大学の中皮腫&フェリチン小体の研究に隠されていました。
要はフェリチン内部でラドンが逃げられず、
「崩壊祭り」が起きてしまうのです。
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■いずれ検算が必要ですが、岡山大学の解説を鵜呑みにしましょう。
(実はアルファ核種といえど崩壊には確率がある、というのは
弘(2型)さんが解説されていました。)

たった一つのラジウムで(多分ベータ抜きですね)
ラジウム226:4.871MEV
ラドン222:5.940
ポロニウム218:6.003
ポロニウム214:7.687
水銀210:半減期20年
単純計算では24.05MEVものエネルギーを発する事になります。
■セシウム137の崩壊エネルギーは

ご覧の通り最大1.17MEVとなりますので、こちらは数で勝負となるでしょう。
単純には言い難いのですが、約20倍で同じエネルギーをフェリチン内で発します。
(意外にガンマ線の割合が多いというのも、弘(2型)さんからですね)
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■たった、20倍のセシウムで、計算上はラジウムホットスポット
と同じパワーを持つわけですから
訳の分からないところにラジウムホットスポットを出現させない、
という鉄則を明らかにしてくれています。
もっとも、アスベスト(青石綿)+喫煙がほぼ必須条件ですから、
とりあえずラジウム+については、言うほど条件を満たす人はいないでしょう。
あった場合、肺がんとか中皮腫で人知れず勝手に死ぬと思います。
■なお海水中にはどれくらいあるのか・・・
CNICによれば、
外洋海水中には、1リットルあたり0.0033ベクレルが含まれる。
これを岡山大学の100万倍~1000万倍とすると、約3300~33000ベクレル/キロ
の割合でフェリチンには凝集される、という事です。
■もちろんフェリチンがそんな大量にあるわけはなく、
これはあくまで特殊例のたとえですが、
集中照射される細胞にとってはたまったものではありません。
1グラムのフェリチンたんぱく質は、カリウム40全身分を凝縮しうる(しかもベクレルで)
仮に低めで4000ベクレルの凝集能力があります

一方のカリウム40は1.3程度のエネルギーですから
18.5倍
計算上カリウム40のエネルギー換算で
1/18.5=0.054
約0.05グラムでラジウムホットスポットの場合、
全身のカリウム40を
凝縮しうる「性能」を持つのがフェリチンと、いえるわけです。
【追記】ここにはベクレル辺りの量が考慮されていません。
半減期によって量が異なるからです。
たとえばカリウム40は12億3000万年
ですがセシウム137は半減期30年
ラジウム226は1600年
カリウム40ならラジウムの原子量の77万倍
単純にいうと、セシウム137は
必要原子量は逆に・・・ラジウムの50分の1です。
ちなみにセシウム137はカリウム40のわずか4100万分の1で同じベクレルを生みます。【追記終】
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■別にこじ付けでも何でもいいんですが、
(あくまで性能を示したいだけです、そんな不気味な塊はできません)
凝集能力についてはそんな感じで、
アスベスト(青石綿)+喫煙は、フェリチン小体という塊を作りますので
飛び切り悪質になるわけです。
■だから、アスベスト飛散の恐れがある、
(要は宮古で除去されていなかった場合破砕で飛散)
ゴミの受け入れには大きなリスクがある
という思いに変わりはありません。
そして、日本ではこれから建築物の解体で。2020年ごろ
アスベストの飛散量が最大になるといわれています。
もちろん合法的に処分されれば安全ですが、
安全に処分されなかった解体現場近くは
アスベストの飛散に事欠かないわけです。
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■一方環境中のセシウム137は、今そこいらじゅうに転がっています。
落ち葉が粉々になって飛散して肺に入った・・・
何も苦労してラジウムを集めなくても、
アスベスト小体があれば、
あるいは既に形成されてしまった人は、
すぐホットスポットの材料がある
という現状を考えると関東の人口があれだけいれば
犠牲者が出ないわけはないのです。
■もう一つ述べたいのが、重金属の保持性能
フェリチンを解す事によって、カリウム的な動きではなく、
鉄、ラジウム的な動きへと変化します。
つまり生物的半減期が役に立たなくなる。
セシウム137などの害はこの辺りを如何に解析するかにかかるでしょう。
■おそらく
アスベストによる、中皮腫の死者が
それを証明してくれると私は考えています。
その時に、
きっと社会が過剰反応すると私は踏んでいるのですが^^;
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ホットスポットは悪い事ばかりじゃありません。
■ラジウム温泉療法が、存在するとおり、これはがん細胞にも有効です。
実は、
がん細胞にも有効=ホットスポット
は強調したい事で、その代表が甲状腺治療におけるヨウ素131
や骨転移に対するストロンチウム89であるわけで、
ホットスポットこそが、がんには有効であり、
「晩発的影響」(要は今死ぬか30年後死ぬかという事)
については、
ラジウム温泉療法ですら広く認めている
リスクであるという事をご理解いただければと存じます
■
ホルミシスとラジウム
NPO法人日本代替療法学協会 理事長 根本 正男
放射線の影響
このように放射線による身体への影響とはどのようなことがあるのでしょうか。
放射線の障害については、急性効果と晩発効果とがあります。
急性効果は、一度に大量の放射線を浴びたとき、数週間以内に現れてきます。
身体には通常、放射線に対する防護機構がそなわっており、少量の放射線では細胞レベルの破壊は修復されたり健康な細胞に置き換わられたりと保護されています。
しかし、一度に大量の放射線を浴びると修復や防護機構が細胞の破壊に追いつかず、細胞組織や臓器等に障害が現れてきます。
臨床記録では放射線量の障害は50ミリシーベルトに達しない場合には障害はみられず、200~250ミリシーベルトの照射でも、急性効果があるという臨床知見はありませんでした。
しかし、この4~5倍の値である1シーベルトでは、放射線障害の自覚症状が現れ、吐き気や倦怠感があり、死亡至るまでの症例は多くありませんでした。
2~3シーベルトでは生殖器官が侵せれ、4シーベルト浴びると半数の人が死亡し、5シーベルト浴びると白内障にかかり、10シーベルト以上ではほとんどが死亡したとのことです。
しかしその反面、現代医療では癌等の治療には放射線を局所に60シーベルトも照射し利用されているのです。 放射線を浴びてもしばらく症状が現れない、すなわち潜伏期間がある場合を晩発効果と呼んでいます。 主な障害としては、不妊、癌、白内障、寿命短縮などがあります。
発癌の潜伏期間は被曝にもよりますが、およそ10~30年といわれております。
■つまり
晩発的影響が今回の震災で見られる事は、ごくごく当たり前の事であり
いまさら論ずるまでもありません
「直ちに影響がない」はまさに金言。
なので、これが「放射能てんでんこ」だという人は、まあ逃げてください
でも「あと30年でがんで死ぬ」、うんそんなに悪くない(笑)
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■さて、話を戻しましょう。
要は肺のフェリチン小体でなくて、フェリチンが集まる事はあるのですか?
という事がフェリチンを用いた体内のホットスポットでは必要な事です。
■そのケースが癌です。
フェリチンは癌の一つの腫瘍マーカーの走りです。
2011年06月23日
ラジウムホットスポットは生態防御反応の可能性(癌防衛機構)
代表格が、CEAですが、AFP(アルファ・フェト・プロテイン)も、フェリチンも
名前にフェトとか、フェリとかあるように、フェラス、つまり鉄に関係する蛋白
です。急成長する組織は大量の鉄分を必要とするので、鉄を蓄える蛋白質を
沢山用意するのです。
すべての癌ではありませんが、
がん細胞は急成長するために大量の鉄分を必要とするので、
(酸性)フェリチンを溜め込むのです。
■同様にフェリチンを必要とするのが胎児や子供の細胞です。
その為、生まれながらにして、やはり福島では、また関東でも
やや、リスクを負うことは避けられないでしょう。
■
癌に効く、
癌が治る、
癌が治療できる
放射線は
晩発的影響から逃れ得ない事は
治験的にも明らかです。
CTスキャンだって、晩発的影響は当たり前ですがあります。
いわば、薬としての放射線は、
晩発的な副作用=害を生みます。
当たり前の事です。
■そしてがん細胞とは、
不老不死で、未分化(若返った)細胞であり
その危険性は「IPS細胞」からも明らかです。
■医療とのかかわりから見れば、
放射線の晩発的影響は明らかであり
その害は子供たちに集中します。
■そして晩発的影響のある、
体内ホットスポット形成を受けた
集団がいたとしたら、その害の一方で、
年寄りは下手すると生き延びてしまいます。
■これは癌に限った影響ですが
当たり前の論理です。
そしてその風景はチェルノブイリでも
見られたものでしょう。
(避難地域に住む年寄りが元気で、子供たちが死んでいく)
■つまりもう一つの謎は、チェルノブイリと比べて
症状がきつい範囲はどこかという問題点です。
今の日本は度合いの問題です。
私はチェルノブイリよりははるかに「まし」だと捉えています。
どこまでがましなのか、
どこからが晩発的影響から逃れ得ないのか
その線引きはまだ引かれておらず、
そこに議論の余地があるだけなのです。
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