■本エントリーは推論、推理エントリーなのですごく長いです。
どっちかと言えば原子力と言うよりは地質ネタです。
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ヤフー知恵袋で、こんなのが出てました。
笹子トンネル事故について…
■まともな答えは一番下でしょうね。
一番上は^^;まあいいや。
要はさ…「通行止めの責任をだれが取れたの」です。
補強も何も改造すれば簡単に下からの補強は取れますけど
じゃあ道幅は足りるの?と言う事です。
中央道や東名は基本「国防」道路でもあります。
興味深いのは2つ目の回答、↑
私が気にかけた
天井部のコンクリートの心配↓が出ています。
4つ目の回答(一番下)は破砕帯についてを重視していると言えるでしょうね。
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■と言う訳で、どうやらやはり、今回の事故の要因は
破砕帯と水に焦点は絞られそうですね。
で、
破砕帯って何?大飯原発でギャーギャー騒いでましたが
元は黒部の太陽なんかで有名になった物です。
透水層であり、活断層の「痕」でもあります。
それが生きてるか死んでるかなんて全然分かりませんが
幅だとか深さで、属している断層の活動時期は分かるんですよね。
で、破砕帯の詳しい知識を得る為にサイトを探してみました。
7.破砕帯と変質帯
■フィリピン海プレート(伊豆半島)等の応力で形成された活断層、
と言うのが今回の笹子の破砕帯と言えるでしょうね。
で説明が続きます。

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■で、
難工事とされた丹那トンネルで20m
中央構造線で100mだそうです。まあ笹子は斜めにぶっちぎってますけど200m
ふーん…
つまり
笹子の破砕層は異常にでかいと言う事が分かるかと。
■次に破砕帯の性質

粘土によって水の流れが相当に変わると言う事です。
水が大量に吹いたと言う事は、
明らかに北側の谷は透水していると言う事でもあります。
また鉱泉が付近にあると言う事は、水圧は相当のものである証拠です。

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■現実その透水性はしばしば大きな問題となったと言うのはご存じの通り。
■で、面白いのは変質帯、断層は深さにもよりますが様々な
熱応力を受けます。で、そこに熱水が入ってくると
鉱山、鉱床が形成されるんですよね。
■つまり破砕帯を調べればどんな性質でと言うのは一応分かります。
当然笹子トンネルもそのようなデータがあった筈です。

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■甲斐の隠し金山として有名な黒川金山も
笹子と同じ山系の北の大菩薩の更に北で、
熱水が破砕帯を通じてできた鉱床、の様です。
富士山と破砕帯の組み合わせが鉱物資源を呼ぶ
と言えるのかもしれません。
■この辺りのデータ次第では、
相模トラフ系の断層のあり方や認識が
恐らく変わるでしょうし、笹子トンネルの災害は
事故の原因に関らず、
過去における造山活動と断層の形成に関っています。
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■現実に笹子近辺の岩盤の強さが
周囲を上回るようになって、
結果として松田国府津断層や、伊勢原断層という
周囲の柔らかい部分を割る様に断層が形成されるようになった
と考えると、ひずみによる煎餅の割れ方は

なかなかに複雑な形を形成します。
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■
トンネル災害で出た犠牲を無にしない為にも、
断層や破砕帯の研究を通じて、
前向きに地殻構造の探究は必要かと思います。
甲斐における「国中と郡内」の境であり
武田勝頼が、小山田信茂に裏切られた舞台ともされる
笹子峠は、地質上も重要なポイントと言えるでしょう。
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■結果的にはアンカーすっぽ抜けで終わりになると思うんですけど
破砕帯と水の役割を考えれば、
手軽に手抜きと断定していい物じゃないと思います。
当時はトンネルマシンなんてないんですからね。
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■今は交誼は無いですが
とある方に
確か伊勢原方面の
井戸水の放射性物質の異常を教えて頂いた事がありました。
逆にいえばまだまだ相模トラフはエネルギーをためる
余裕があると言う事で
溜まればたまるほど地震は巨大化します。
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■まあぶっちゃけ、若狭の原発群なんかよりも
浜岡&相模トラフ系の方が怖いんですよね^^;
そんなこんなで笹子トンネルの件は、
非常に興味深くもあり、また、難しさも感じます。
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■同時に
日本地質学会のHPでは
自然放射線で見る境の様にも見えます
(大菩薩は熱水のせいか?自然放射線が高い)
■右下に斜めなのが笹子峠及び笹子トンネルです
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■断層帯と重ね合わすと、笹子は恐らく特殊な意味合いを
持つ地質学的に重要な場所と想像されるのでした。
■
つまり伊豆半島本体が裂けている場所と言えるかもしれませんね。
伊豆半島本体は極めて固いので、ぶつかる縁(笹子峠)で大規模な
割れが出た。
地上部の境が伊勢原断層、地下(海底プレート)の割れが相模トラフ
で、薄い縁を割っている(笹子峠)と考えるのが一番
合理的と言えるかと思います。
逆にいえば、物凄い応力のかかる山じゃないのかなあ??
■↓の様な仮説が成り立つ、と言う訳

Posted at 2012/12/04 20:34:01 | |
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笹子トンネル事故話 | 日記