■院長先生の独り言で、私から見ると精度が高く、何を心配しているか良く分かる
エントリーが発表されています。
私なりのコメントをつけて、何故精度が高いと私が見るのかを、
かつて形だけでも統計に携わった者として御紹介する必要があるかと思います。
題名にもあるとおり許可は頂いておりません^^;ので私見です。
また、基本的には画像等も一部引用させて頂きます。
追記:私は考えが違えども
現状認識については、院長先生の見立てに大差がない
と言う部分で、十分に価値のあるサイトだと感心します。
と、言いますか、明らかに違う場合はいちいち引用して批判をすることもないでしょうし(苦笑)
対象
2011年08月27日
100mSv安全の根拠-原爆の知見を信用しますか?(60万アクセス)
院長:院長先生の独り言からの引用
ちょこら:当ブログからの引用
↑対談ではないので誤解しないように
1)ポイント:100ミリシーベルト以下の治験はいまだ存在しない。

院長:100ミリ・シーベルト未満の放射線の影響は動物実験などからの推定になるが、専門家の間でも意見は分かれる。〈1〉低い放射線量でも、量に比例して発がん率は増える〈2〉一定量以下の放射線はまったく影響を与えない〈3〉放射線量が低いからといって発がんの危険はあまり減らない――などの説がある。
ちょこら:100ミリシーベルト以下の影響の多寡は未だに証明されておらず
統計モデル的に非常に価値の高い物です。
厳密には・・・統計的には影響ないが、
グラフを見て分かるとおり「放射線の影響の多寡の問題」であって
「影響がないわけではない」
ことは明らかです
2011年08月26日
主義主張は類似概念の狭間にある【統計を利用せよ!】
ではこのような表現を行っています。
じゃあ放射線の場合は、どこかで線引きして
放射線高/放射線低
年齢高/年齢低
他には場所とか、男女とか、
色んな組み合わせを逐一「検定」する訳です。
それで統計的に有意な箇所を探る、そんなもんでしょ?
そもそも、患者が出る、
被害者が出る、前提じゃないと
統計調査をする意味がない。
どのケースが不幸なのかな(ワクワク)
だから山下教授をボロクソにののしった訳。
本当に安全なら調べる意味はない(笑)
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2)
ABCC再び
■院長:
この記事のキーワード
・読売新聞 正力氏が原発推進
・放射線影響研究所 ABCC(米国)が前身
尚、ABCCの母集団は
あの終戦の時期に2年間生き延びられたのは、いったいどれだけの方でしょう。
つまり、この研究は1947年当時に生きておられた方を母集団としており、それ以前になくなられた方は全く含まれません。当時のことです、白血病を発症していたとしても
■ちょこら:5月から、警告してきました。
ちなみにもう手遅れです。でも、まあ、急性患者は、
後日の患者とは違うのでなんとも比較できませんね。
ただ、どんな曲線が出るか分からないだけで、
「データ上、被害者は出ないわけじゃない」と言うことは確実でしょうね。
放射線影響研究所は、人体標本で名を馳せたABCCが前身です。
2011年05月10日
モルモットなお知らせ、ストロンチウム「初」検出
ちなみに100ミリシーベルトの根拠は院長先生によると↓この調査のことですね。
広島、長崎では、米国が1947年設置した原爆傷害調査委員会(ABCC)が被爆者の健康状態を調べ始め、75年に放影研が引き継いだ。約12万人の追跡調査から、被曝(ひばく)線量が高いほど白血病を含むがんの発症率が高いことなどが分かっている。
そのほか
ABCCで4件の記事(今回で5件)を書いています。
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3)一度じゃなく放射線を受け「住み続け」た事例は世界初
院長:また、この研究は一回の原爆投下だけですから、
100ミリ・シーベルトを1度に被曝した時の生涯の発がん率の増加は1・05倍程度になる。と言う表現になります。すなわち、今回の原子力災害のように1年間継続して100mSvに当たる線量を被曝し、そして将来あたって毎年被曝する集団などは今までいなかったのです。(そんなことをしたら、殺人罪でその責任者は告訴されます)1年間立てば、DNAは修復するので大丈夫というのは、全く根拠のない話だとわたしには思えます。(根拠があるならば、教えていただきたい)
被曝は蓄積するという考え方が主流ですし、そういった放射線管理を今までしてきています。(生涯にわたる積算被曝量と、疾患の関係を疫学調査しています)
ちょこら:これは引用じゃなく感想ですが・・・
世界初なんですよね、セシウムとヨウ素と言う特定核種対象の被曝実験は。
2011年05月10日
浜岡の1件をリスクから考えるの中で、
■浜岡の停止は別として、現在「戦後処理」をしているのが気になりました。
15日の汚染をここ数日一生懸命ピックアップしたのは、
如何に福島がひどい惨状かを知って頂きたかったからです。
その事は、ABCC後身の「全員管理」と言う恐ろしい事態で収拾しようとされています。
きっとここから貴重な論文が、沢山発表されると思います。
冗談や嫌み抜きで・・・
■何度か申上げたように、残念ながら「手遅れ」なのかもしれませんね・・・
野球で言えば、2回表くらいに、怒涛の160得点で、160対3で試合中で3回裏と言う所でしょうか。
試合終了までには、コールドにしても5回や7回ありますから、
直ちに負け試合、では無いのでしょう。
放射線管理についてはがん治療においては、
一回の線量と、累積の線量で出来る治療が決まります。
そこの「腕」が放射線治療におけるがん治療の鍵を握るのです。
但し、
放射線治療ではインターバルがありますので、
ある程度放射線が「なければ」体には回復する力があると思いますが、
そんなはっきりしたデータはありません。
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4)線量が低くても患者が出ているし、
統計的な有意は出ない。

院長:これによると、有意差は一応出ていません。
ただし、これは外部被曝のみの線量です。
ちょこら:有意差は「全く」出てません(線量によって明らかに発症条件が違うわけじゃない)。
統計的には、「有意差はなかった、傾向差もなかった」で終了でしょう。
でも・・・有意差が出ないと言うことは、
もし、放射線量に影響がなければ、白血病祭りが起きると言うとんでもない事になります。
母数がでかいのですから、
それに期待数より多いのは・・・20ミリ潜伏0/2年が目に付きます。
そして20万人に対して少なくとも年間130人が発症しているわけです。
(期待数が自然発生数かどうかは別として)
福島県民200万人、仮に放射線で20万人あたり10人多く発生するとしても
年間100人は福島だけで白血病患者だけで出ると言うことです
また、怪しいデータは10ミリシーベルト以上、20ミリシーベルト以上に見られます。
どうもここに一つの山がある。「期待数よりも、観察数のほうが多い」のです。
一つの山があって、(閾値は10ミリシーベルトと想像される)
そして、50ミリ~100ミリの間は、期待よりも下がる。
データの線低次第では、傾向差位は確認できそうですね
統計的には検定しにくく、その割にはサンプルが出る。
山下教授が福島郡山地域に安心を呼びかけた理由が
ここにも垣間見えていますね。
私が生徒ならこういいますね。
山下教授!!生データ、くれませんか?
「福島地区」凄く面白そうなんですけど、
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5)「福島地区」が何故面白いデータなのか?
院長:ただし、これは外部被曝のみの線量です。原子力発電所では、福島中通り地区の汚染がありましたら、全面マスクをしなければ、仕事ができません。汚染区域で全面マスクをせず、内部被曝をさせた場合の統計などは、もちろんこの世の中にはありません。
ちょこら:「面白そうな」データの箇所で、内部被曝が更に加わる。
これは足し算の考えからいくと、かなり色々なケースが散見されそうです。
何よりも「子供たち」のデータが貴重ですね。
こんな非人道的実験を笑顔で出来ることは恐らくもうないでしょう。
それなりのデータが、山下教授が死んだ後で出るでしょうからね
ただ・・・「孫」を引合に出したと言う事は、「子供のデータ」が欲しいのでしょう。
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そして最後に私のこちらのエントリーを読んで、もう一度院長先生の話に目をお通し下さい。
言わんとしている事が、もう少し良く伝わるかもしれません。
2011年08月26日
不幸のくじ引き(白血病やリンパ腫)