■渦流さんのご意見は正しいと思う。
普通、「
何でほっておいたのさ」って思うもの。
笹子トンネルで恐いのが
「誰が泥をかぶるか」って話なんだよね。
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■そうすると設計と施工が分かれてると
凄くややこしい話になる。
設計が、政治家のコネの
「
現場を知らない東大出」なんかだともう大変。
出来ないよ、こんなのと言う図面が書いてあったりする^^;
でも現場見たことないから順番を知らないんだよね。
■アンカーボルト付のコンクリートを打てばいいじゃん。
いやあの…穴開いていたらコンクリート止まらないよ…。
基礎のアンカーボルトは、上向いてるから大丈夫であって、
セメントはドロドロでしょ??
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■設計は言う。特に分からない設計は。
図面通りに作れば大丈夫です。
いや作れねー・・・。
だって基本設計は「施工図」じゃない、
基本設計は「トンネルの形」
大きさ、長さ、ルート、基本地層図に基づくコンサルタントな訳。
誰も、コンクリートの板ぶら下げるのに
ボルト差し込んで終わりなんて思わない訳。
ちなみに
日本シームレス地質図なんてのがあって
確かに笹子には断層がある。

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■一応セオリー通りこの断層は直交させてる。
実績のある20号の新笹子トンネルの直上でね。
まあこんなのを見て安易に考えたっぽい…
でも、
綺麗に割れてなかったらどうするの??
漏斗みたいな形でグシャグシャに割れていたら…??
漏斗の中に入ってるぐしゃぐしゃの石達=破砕帯だとすれば
分かりやすいと思う。
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■もう一度崩落位置を確認する。
この辺である。
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■グーグルアースでアップにしよう…
排気設備と、ちょっとした外に出る部分がある。
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■笹子トンネルは高低差50m、これで3次元化できる
国道20号のさらに下を走ってるのが分かると思う。
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■そして事故近辺で現れたのは
深いすり鉢状の谷…
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■この割れ目同士がどうつながっているか、それは分からない。
だけど…
この複雑な谷が、地下でつながっていれば
200mの破砕帯に近くの水が全て集中する
地下ダムみたいな事が発生しうる。
地下河川と言ってもいい
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■それが毎分6000Lの地下河川だったと思われます。
で、水圧でコンクリを押し流したと…

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■ちなみに朗報もあります。
一つは、水の酸性度が弱そうな事。
温泉も中性と言った所です
■ただ、トンネルの上部は恐らく薄い。
だから振動が多い吊り下げに全く向かないケミカルアンカー
が用いられている。
(コンクリをうちぬいたりダメージを与えたりしたくない)。
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■水の力って結構凄くて、
正直言って理屈じゃない。
逆にいえば、相模トラフ系の力はもちろんかかったと思う。
でもここは、活断層その物じゃない。
■だから、
崩落するとか今すぐに地震が起きる可能性は
ない訳じゃないけれど薄いと思う。
2,3年の内に、下手すれば1年以内に
松田国府津断層は動くと思うけど、
前から動く動くと言われてきた断層なので、
気にかけても仕方ない。
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■要するに亡くなった人をダシに…色んな事実が分かるってことで
施工ミスじゃなしに、詳細設計ミスじゃなしに、
「基本設計ミス」が詰まってると言うお話で、
こういう事を防ぐ為に、トンネルマシンが
自動でトンネルを掘れるように進化した。
時代が変わる前の35年前の苦闘が刻まれていて
難しいけれど、こういう事故って防げないんですよね。
いつか、誰かがババを引く。
そして国の判断は「設計が正である」
救いようがないよね^^;
中華品質ならあっという間に崩壊するから
保証期間内なんですが…
Posted at 2012/12/05 21:03:03 | |
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笹子トンネル事故話 | 日記