2015年11月24日
人生とは出逢いと別れである、とは言うけれど。
の続きです。
気象ってどうしようもなく凄いですね。
北海道は大雪で大変ですけど。
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東北で見たダイナミックな雲。
この時の気象条件を
ちょっと解説したくなりました。
この時…寒冷前線が北日本を通過していました。
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写真の山は、岩手山。
御察しの通り?冠婚葬祭の葬の
帰り道だったのですが、
片持ちの虹であった事は
なかなかどうして…残照の様で
面白いものだなと思っていました。
ちょうどその時北日本では激しい渦が巻いていてですね。
その風の一部は奥羽山脈の低い位置から
ちょうど回り込むように、入りこんでいる最中でした。
だから東北は雪にはならなかったんです。
拡大すると、北海道では雪になったのですが
温暖な対馬海流で、水蒸気が発生して
秋田を中心にしぐれている事が分かります。
冬もまた雷の季節。
初冬は特に天気が乱れます。
秋田を中心に有名な魚、ハタハタがありますが
はたはた、とは鰰または「鱩」魚編に雷とも書きます。
雷神と共に訪れる魚が、秋田のハタハタ
という訳なんです。
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岩手山の見えるポイントは
実はそんなにないんですけど
偶然通りかかったという幸運がありました。
山と虹の併存は
それなりに理があり、また偶然でもあった
というのが地形からも分かります。
奥羽山脈の低い場所をしぐれた風が
超えてきて、そこで北から来た
風と混ざって、この虹は生まれた、という事を
教えてくれます。
つまりこの写真は
地形と、そして方向、また太陽の向き、時刻
そして気象条件が重なった
幸運があったのかもしれません。
秋は影絵の季節です。
空気が澄んで、そして暖かさも併存します。
秋の日はつるべ落とし、
新幹線が関東にたどりつく頃には
月も登り
そして富士山が浮かび上がって
冬の訪れが遠くない事を教えてくれました。
ここ数日で一気に冷え込みます。
でも気付けばもう12月は目の前に。
秋の中弛みももうおしまいですね。
そろそろ風邪の流行る季節です。
どうぞお風邪を召さぬよう
皆様お気を付け下さいませ。
Posted at 2015/11/26 21:43:02 | |
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気象を科学しよう | 日記