【追記】奇しくも真珠湾攻撃1208の前日なんですよね。
明日公開にすればよかったかな?【追記終】
この記事は、
【映画】『杉原千畝 スギハラチウネ』 の件について書いています。
杉原千畝は、「松岡洋右」派閥だった、
というのは比較的よく知られている。
国際連盟脱退や日独伊三国同盟他
により東京裁判で死刑となった、松岡洋右は
あたかも、親独派、の極みと見られている。
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■であるが、杉原千畝は松岡を敬愛し
また松岡洋右は、杉原千畝を保護していた。
ここに日本の隠された「バランス外交」とその破綻が
隠れていたりする。
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■最近AIIBで、ドイツ、イギリスが
中国にすり寄った。
実は地政学的に、真反対の様な場所にある場合
「ねじれ」が起きる。
強者は強者と組み
弱者は弱者と組む
或いは政治的に相いれない勢力と
組む事はよくある事だ。
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■つまり「ナチスドイツ」は
「習近平」の中国と考えると
日本が「ナチスドイツ」と組んだのは
むしろ地政学的差を生かした
バランス同盟的な意味合いを有する。
同時にそこに「仲介者」としてのうまみが出る可能性がある。
但しそれは半島の朴おばちゃんの目指す
バランス外交と同じく
「コウモリ的」にみなされる要素がある。
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■さて、日本が日露戦争で勝利したのは
高橋是清等が、走り回って
ユダヤの支援を受けたのが大きい。
資金面で日本はもうボロボロだったのは有名な話だ。
≒ロックフェラーを始めとする
アメリカ系のバックアップをも受けた。
つまり「戦費」においては
「ユダヤ」の存在感は大きい。
ドイツの「電撃戦」
「ユダヤ人隔離」は
英仏に対しての
明らかにユダヤの戦費獲得への楔
でもあった。
途中から手段が目的に変わったが
(その為集団はどうあれホロコーストの一部が発生する)
それはヒトラーの自意識の拡大が
自己統制をしかねたからで、
当初の目的は「合理的」であった。
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■一方の日本、は
どうも、
ユダヤ系金融の機嫌と
そしてバックアップを欲しがる一方で
独ソ満鉄の
輸送路の確保を求めていたようだ。
現実に、杉原千畝のリトアニア経由での
ユダヤ人の移動はその経路で行われている。
同時に
ドイツのユダヤ人迫害は
ある意味独ソ開戦がない限りは、
日本に利益をもたらす可能性すらあった。
即ち同盟者である以上
「ヒトラーの抑制」が効くのは
あの時日本だけだったと言える。
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■しかし、
独ソは開戦する。
それは輸送網の途絶と、
日ソの微妙な緊張をもたらす事となった。
同時にユダヤの救命も途絶える事になる。
増して日本にはノモンハンの失敗があり
無理に戦線を拡大できない。
そしてドイツ軍の進撃は冬将軍で止まる…
この時に至って、
日独伊三国同盟は
完全に裏目に出る。
日本は「ただの同盟国」になり下がった。
つまり「ドイツのお仲間」になった訳で
その後に至って
「対欧参戦」を嫌うアメリカ世論を焚きつける為に
日本への挑発が激しさを増す。
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■結果として
ルーズベルトの執拗な、
外交的嫌がらせが起きる。
(あるいは一因は日ロ後の満鉄分割を
日本が日露のルーズベルトの際に
拒否したからというが証拠はない)
どちらにしろ
ユダヤ権益を守るには
「グレートブリテン」が陥落しては元も子もない。
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■この期において
抑止力戦略で
均衡を保って戦力を向上し
平和を保とうという動きも、無駄になる。
「嫌がらせは
日本を屈服させるためではなく
日本を参戦させるため」に
行われてしまったからだ。
物量戦と石油における経済封鎖
臨界点に果たして
日本の先制攻撃が発生する。
「真珠湾攻撃」である。
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■何が言いたいかというと
別にアメリカが悪と言う訳ではなく
そして日本が悪と言う訳でもない。
ユダヤという金脈と、抑止力戦略の中で
バランス外交のせめぎ合いが起き
その中でユダヤの封じ込め(戦費調達の妨げ)
を図るドイツと
「ユダヤ権益」の危機に際して、
とにかくアメリカの参戦を望む
イギリス、アメリカ政府、そしてユダヤ人脈
の中で
日本は大戦の導火線のターゲットになった、
というだけの事だ。
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■戦争は常に
兵力と兵站の体力勝負だ。
そしてそれらの維持には非常に金がかかる。
しかもその中で兵器は急速に発展する。
貧乏な国はアレキサンダー以来の
拡大戦術で搾取によって無限膨張を試みる以外ない。
それを止めて見せたのは、
モンゴルというよりは元のクビライだけであるが
彼もまた元寇やジャワ遠征失敗などの
失敗を積み重ね、国を衰退に追いやる。
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■日本は
当時としては
驚異的なバランス外交を試み
最後まで軍事力を高め、
そして防衛均衡を持って
参戦しない事に注力した。
但し、それは膨張政策の必要性を表し
日本は大陸進出を重ね、
それは日本の勢力圏の巨大化と
欧米利権との軋轢を意味していた。
だから日本の参戦は、大きくずれ込んでいる。
その一環に、
杉原千畝のユダヤ人保護があり
それは鳩山的チェンバレン(イギリス首相)の
無能と対照的な輝きを保ってはいる。
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■但しそれは
ユダヤにとっても
「本丸」あっての事である。
あの時期(日露戦争時)平和であったからこそ
ユダヤ資本は日本に金を貸した。
同時に不平等条約の撤廃
(関税自主権の回復)という
経済権益、および将来性にも賭けたとも言える。
「奇貨居くべし」
利用すれば思いがけない利益が得られる品・機会。
とは言うが、ユダヤは別に日本に
特別な感情があって援助した訳ではない。
増してや東洋の猿に、
同祖と言われても「まず間違いなく迷惑」なだけだ。
(日ユ同祖論)
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■対照的に
ヒトラーは
アウトバーン政策などで見られるように
当初有能であった…が
自らの自意識をコントロールできず、
何と「ぱよぱよちん」を引き起こす。
肥大した自意識は自信過剰と暴走を産む。
(その証拠がロンメルなど
ドイツ軍における数度の暗殺騒ぎとも言える)
気付けば日本は「有能な改革者」のパートナーでなく
「パヨチン」を引き起こした狂人の、同盟者になっていた
という訳だ。
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■実はヒトラーがポーランドと
フランスを占領したのには
説得力があるデータがある。
それは食料生産力で
フランスとポーランドは広大な農地が広がっている。
故に当初の占領は非常に
順調に進んでいる。
だが、結局はドイツは膨張政策の元
ヒトラーなどの自意識が異常拡大し
独ソ開戦に踏み切ったのが
大きな痛手だったと言える。
そして日本側はヒトラーが
「自己欲望の膨張」に狂うとは思わず
独ソ開戦は当初ない
と思っていた節は否めない。
ドイツの国力で二方面作戦は
余りに無茶な事は明らかだが…
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■この様に考えると
独ソ開戦前夜、松岡洋右を始めとして
ユダヤに援助をするのは意外と論理的でもある。。
独ソ開戦は日本の地位を大きく落とす事件であり
戦費を獲得する伝手を残す為にも
むしろ、ガンガンユダヤを救おうとした節がある。
もちろん日ロ以来の戦費の問題があるんだけどね。
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■という訳で、現代に置き換えれば
「習近平の自己欲望が膨張」すれば
ナチス化するのはどの国か考えるまでもない。
とにかく何が善か悪かというよりは
必死のバランス均衡策があり
その中の一つに、「杉原千畝の人命救助」
があり、その大胆さは、他国の追随を
許さなかった事は紛れもない事実、でもある。
そして
杉原千畝が、
「戦費目当てのパフォーマンス」にしては
とんでもなく孤軍奮闘して
ビザを書いた事もまた事実である。
要は「ウラジオストク等で判別せよ」BY下っ端
と連絡して、機会拡大に彼は全力を尽くした。
それは
政治的思惑を超えて
明らかに官僚人として行き過ぎであったし
同時に確信犯だった節もある。
少なくとも
人権派を標榜する日本人たちは
何故か彼を戦後70年間も
「かなり」ほったらかしにしてきた。
もちろん人道的な日本人が、
反日には不都合だから
気に食わなかったから、なんだろうけどね。
少なくとも
「アメリカ」「ユダヤ」「アラブ」
「半島」等という「人格」は
(当たり前だけど本当は)存在しない。
だからイチイチ「陰謀」なんかする訳がない。
それだったら、高尚を気取るおバカを
自滅させる方がはるかに簡単だしね。
説明しづらいから単純化するだけなんだけど
勝手に「人格化」すると
独り歩きが始まるからメンドクサイというのは個人的な本音だ。
そして、
杉原千畝が確信犯的に
ビザを発行しまくるだけの言質を
松岡洋右は与えていたらしい。
そしてリトアニアの他の国の領事館は
積極的にユダヤを救おうとしなかったのも
また事実である。
Posted at 2015/12/07 22:25:47 | |
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