似て非なるもの、
世界が違うもの。
と言うかバランスが違うもの。
有袋類と哺乳類のような微妙な差が
熱帯低気圧と温帯低気圧の差です。
**********
「海面からの膨大な蒸発と
その上昇気流から生まれる渦と
その凝集による雲が台風」ならば
(縦方向の意味が強い≒目がある)
***********
「膨大な冷気による
空気の中の対流と凝集」を
切っ掛けに形成されるのが
温帯低気圧です。
(あえてイラストでは表現しません)
その共通点は
「海面からの膨大な水蒸気」となる為
日本において
台風⇒温帯低気圧の遷移
が発生しやすいのは事実です。
*************
台風は、割りと予想通りに
今回は落ち着きました。
2016年08月27日
(台風)予報通りなら大惨事
>若干台風が遅れて、房総に抜けるか
三島辺りにドカンと来るのか、
自分は前者かなぁと思ってる。
>予想より二子玉はでかくなりつつあります。
ここまで低気圧がでかくなると
台風の軌道が曲がります。
この手の二子玉は再発達するから、
北海道はより注意です。
函館、瀬棚も今後のコース次第で注意ですね。
***********
実際気象を理解していても、せいぜい3日
気象予報の1日から半日が
現在さかのぼって予想が当たる限度です。
(それだけ日本の気象技術は優秀です)。
********
さて解説を致しましょう。
こういう物はリアルタイムでないと、
まず予報円については
大凡こういったことが起こります。
房総、瀬棚、と言うのは
故あって書いたことです。
(低気圧に変化を与える地形)
********
また台風にいま、気圧の都合上
「ゆがみ」が生じています。
日本列島の
対極に、バランスを整えるように
日本海側に低気圧が発生します。
>ここで本当に低気圧が日本海にできるかどうか
がポイントかな?
******
と言う部分ですが、気象衛星でも
その兆候が出ていますね。
そして特徴的な台風の「腕」が
低気圧を掴んでいることが分かります。
*********
実は今、
物凄いダイナミックなことが
起きようといています。
前に二つの台風が、アラスカ沖に抜けていきました。
その事によって、今度は北極気団が下りてきています。
急速にまじりあった
空気には大量に、渦が生じています。
温帯低気圧は渦がたくさんあり
それらが相互に作用しながら
回転するという現象がこれから起こります。
そして台風が、日本の奥羽山脈を越えるときに
複数の渦に分散して
穏やかな温帯低気圧化が起こります。
その結果、見た目上低気圧が
西に移動する(瞬間移動に近い)という
現象が生じると、スパコンははじき出しています。
**************
*************
追記(21:45)
各種データも、取急ぎは仮説を裏付けだしています。
48時間後をめどに台風は温帯低気圧化し
低気圧に吸収されます。
また、停滞前線の「腕」
はすでに台風の活力を
予想より早く奪いつつあります。
親潮範囲の方が海水が冷たいため
今後その現象は顕著となるでしょう。
*************
その腕に当たる部分で、
冷気が流れ込み、
停滞前線が、とどまっています。
まもなく台風の移動とともに
その腕は傾きを変えます。
つまりは、台風ではなく低気圧が
すでに中心になりつつあるという事です。
(逆を言えば、油断はなりませんが台風による
大惨事を免れたという意味です)
その傾向は、現在「腕」たる停滞前線がとどまっている
大阪における気温に顕著に表れています。
逆を言えば、日本海に低気圧が残る形となりますが
沿海州及び大陸に中心が移動するため
涼しい空気が流れ込んで、
一気に「不安定ながら」秋となりそうです。
(こういう低気圧は本来は11月等の
秋に現れるものです)
Posted at 2016/08/29 13:29:01 | |
トラックバック(0) |
気象を科学しよう | 日記