• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2016年04月06日

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析3 シフトアップ編

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析3 シフトアップ編 ブログエントリ: 「【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析2

の続き。


以前は、

WOT → スロットル全閉 → WOT

のログしか採っていなかったが、こさとうさんから、シフトチェンジについてのコメントを頂いたので、シフトアップ、シフトダウンのログを、先週末の休日出勤の通勤時に採ってみた。

(こさとうさん、ありがとうございます)



まずは、シフトアップ編



●2速 → 3速 シフトアップ



【1】

シフトアップ以前に、WOT状態で、8800rpmから上でA/Fが12.3とオーバーリッチ気味となっている。
要改善。



【4】【6】

「減速カット開始遅れ時間」を 250msec に設定しているので、アクセルを戻してから、燃料カットまでは250msecのタイムラグがある。

以前、解説したように、スロットル閉で、燃料噴射を行っているので、一旦リッチになる。



【5】
・・・が、100msec程度でA/F値は回復している。

過渡状態から、定常に移行し、スロットル開度0%、負圧のMAPを読みにいった・・・という解釈か?



【6】

前述のように、アクセルを戻してから250msec後に燃料カットがおこなれているが・・・

シフトチェンジ間の370msecの間に、燃料カットは必要ないのかもしれない。(カットしない方がベターかも?)

VPROでK20Aのデータを自動生成すると、「減速カット開始遅れ時間」 は500msec にデフォルト設定されるので、500msecあたりが一般的なのかな?

私も500msecか、もう少し長く伸ばしてみよう。



【7】

シフトアップが終わり、再びWOTに入った瞬間、A/Fはアンダーシュートして、10.22 というオーバーリッチに至っている。

燃料噴射量は、「通常噴射時期マップ」の設定値 52.5 程度に対して、+4 程度加算された 56.5。

加速補正が働いているが、加速補正は不要だろう。

特に、「減速カット開始遅れ時間」 を500msecなどに延ばして、燃料カットされないように改変したら、ますますもって、加速補正は不要となりそうだ。





●3速 → 4速 シフトアップ



3速WOT → 4速WOT 間の時間は 410msec と長い。

以前からサーキットのGPSログで、「シフトアップが遅い」と指摘されてきた私だが、最近は以前よりかなり速いシフトアップをするようになってきたのだが、それでも遅いよね?


グラフのひとつひとつは、2速→3速と完全一致。

これだけ一貫性があるとセッティングしやすい。


WOT時の空燃比も 2速→3速 のログと一致するので、車速補正の調整も不要だろう。





●4速 → 5速 シフトアップ



4速WOT → 5速WOT 間の時間は 600msec と更に長い。

たぶん、このときは、5速までもっていくか、4速までのロギングとするか、少し迷いがあったと思う。


特性は、やはり、

2速→3速

3速→4速

と酷似
しているので、セッティングはしやすいのだが・・・


唯一、【7】がわからない。

燃料カット状態が続いているにも関わらず、A/F値がどんどんリッチになり、10.00 という、超オーバーリッチに至っている。

なんだ????





■まとめ

・8700rpmから上の燃料噴射量は少し減らす

・車速補正の調整は不要

・「減速カット開始遅れ時間」は500~700msecぐらいまで延ばす

・(燃調の)加速補正は不要






●ホンダ・ビート(PP1) ECU関連目次はこちら
●ホンダ・ビート(PP1)関連目次はこちら
ブログ一覧 | ビート ECU | クルマ
Posted at 2016/04/06 23:06:32

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

この記事へのトラックバック

【ビート】【Vプロ】HKS VPRO( ... From [ mistbahn with PP1 ... ] 2016年4月10日 20:08
先日の ブログエントリ: 「【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析3 シフトアップ編」 の続き。 ※ C.A.Mさん、コメント欄でのブレインストーミ ...
ブログ人気記事

【シェアスタイル】春光に輝きし山吹 ...
株式会社シェアスタイルさん

愛車と出会って9年!ですって!(^ ...
kazwyさん

198円弁当🍱
avot-kunさん

本日のランチ
かんちゃん@northさん

初夏を思わせるGW前の金曜日^^
kuroharri3さん

CX-5の後継車、でもCX-30で ...
モモコロンCX-30さん

この記事へのコメント

2016年4月7日 7:29
エンジン回転の一番落ちたところで、やっとクラッチがつながっているのでは。
アクセルオンが早くても、クラッチつながっていないと。。。。。
コメントへの返答
2016年4月7日 8:28
ありがとうございます。

グラフ眺めてみているのですが、解釈が良くわからなくて・・・

クラッチミートのポイントはグラフ上で何基準で判断されてますか?




スロットルが全開になった後で、まだ回転数が降下している・・・・ことをご指摘頂いているのだとすると、

「クラッチが繋がっていない状態でアクセルオンしたら、むしろ、エンジン回転数はブリッピング状に上昇してしまう」

ハズだと思うので、ご指摘のポイントが理解できておりません・・・・


お手数ですが、御教示お願いしますm(u_u)m
2016年4月7日 10:24
クラッチがつながるのにも時間がかかるということを言いたかったのですが。。。
半クラ状態が上の例では4-5速のときは画面の切れ目あたりまでのように思います。

でその状態の時はエンジンの回転が下がっていくので、負荷が100%超えてることになるのかな??
僕もよくわかってないので、一緒に考えましょう!
コメントへの返答
2016年4月7日 10:46
ありがとうございます。

なるほど、メカ的な動特性ですね!


確かに、いずれのグラフも、変速操作後、WOT状態で、点火時期も燃調もイケていても、エンジン回転数は降下していますよね。

「クラッチが接続されきっていない」という解釈もできますし、

クラッチは繋がっていると仮定すると、クラッチミート前の回転降下が慣性のように引きずっているようにも見えます。

後者の場合、フライホイールも他の回転系もイナーシャ自体は変動しないので、おっしゃるように、走行抵抗・空気抵抗がエンジントルクに勝ってしまっている・・・・のかな。
(特に5速の場合は走行抵抗、空気抵抗は厳しいですよね)

エンジンとしてはもっともパワーの出る回転数域で、まだ加速する余地はあるので、一時的に回転数が下降し続けるのは、クラッチミートが完了していないのでなければ、

【7】のオーバーリッチが悪さをしているように思えます。

加速時のオーバーリッチ対策してみて、再度ログ採ってみたいところです。
2016年4月7日 11:07
車の慣性重量とエンジン側の慣性重量は車の方が大きいので、エンジンが引きずられるのでしょう。
車載ビデオの音聞いてるとクラッチのスリップ具合はわかりますよね。
ドグのノークラッチ車はぶー、ぶーー、って音程変化が素早いし、ノーマル車ではぶーっうわわわわーってかんじでエンジン回転が上がるように聞こえます。

クラッチ容量が大きいほど、接続にかかる時間は短くなります。
(産業機械のクラッチ等には接続時間の計算があったと思います。)
ノーマルタイプだとダンパースプリングやら、ディスクの間のウエーブ状のスプリングで、ショックを吸収するので、さらに時間がかかります。


で、その過渡状態のせいで空燃比に影響が出てるのではないかなぁ??
スムーズに吹け上がってるときは吸気がスムーズに入ってるいめーじですが、負荷増大で、ノックしそうな時って、吸気が入っていかないようなイメージを感じてしまいます。全くの妄想ですが。。。。
コメントへの返答
2016年4月7日 12:49
考察ありがとうございます!

JIS規格に基づく、車両の等価慣性計算(車重、車速などを車軸回転数に対して換算する計算)は、何回か行ったことがありますが、確かに車体の方がデカいですよね。


回転数合わせがうまくいかないとき、クラッチワークが悪いときは音で露骨にわかりますが、このログのときは特に気にはならなかたように記憶しています。


この春~夏にエンジンのパワーアップを行うので、クラッチもどこかのタイミングで容量UPする必要があると考えていますが、まずはノーマルクラッチでどんなもんか、様子を見て、段階踏もうと考えています。
(お金もないし)


産業用のクラッチは、シンフォニアテクノロジー、小倉のものを使ったことがありますが、時間の計算をしたことはなかったなあ・・・。


レガシィのECUをやってたとき、

「Engine Load」という横軸パラメータは、エアフロセンサで計測した吸気量を回転数で割ったものだったので、

負荷大 → 吸気量大

なイメージがあったんですが、どうなんでしょうね。。。


多連スロットルで、αN制御なので、他車よりは、アクセル操作に対してのスロットルレスポンスは良いと思いますし、スロットルの動きに対しての吸気の追従も良さそうなイメージはありますが、事実として「オーバーリッチ」が計測されているワケですから、何か理由がありますよね
2016年4月7日 14:29
よくよく見てみると、スロットルオフのうちに燃調リッチにでてるんですね。すいません。

クラッチの話は置いておいて、

スロットルオフで吸気を絶つと排気も絶たれ、排気管内の流れが遅くなって、空燃比センサーまで到達するのが遅くなりセンサーラグが長くなる?

一旦リーンになるのは、排気の連続性が急になくなり慣性によって引っ張られていた分が逆流するかのように戻る?

その後、燃料カットされていなかった時の燃料が流れ出す?

吸気側も吸気流の断続で乱れが生じる?

とりあえず、まったくの思いつきなので、、、、すいませんです。

コメントへの返答
2016年4月7日 15:03
特に4→5速シフトアップ時の、スロットルオフ、燃料カット中のリッチ現象が理解不能です。。。


以前に、A/F計測の応答遅れのことはC.A.Mさんに教えて頂き、意識して見るようにしてます。

燃料カット中にオーバーリッチになるのを、

「燃料カット前のスロットル全閉なのに燃料噴射しているためのオーバーリッチ現象の応答遅れ」

と解釈するのは、当たりかもしれないのですが、そうすると、その手前の一旦リッチになる箇所の説明が難しい。

「スロットルオフの瞬間に、燃調制御が追いつかずにオーバーリッチ・・・・が応答遅れ」

と解釈できなくもナイですが。


・・・深いですね。



「一旦リーン」も解釈難しいですよね。

ブログ本文に書いている、

「過渡→定常に移行し、スロットルオフ、負圧状態でのマップ制御が成り立った」

と解釈しているのですが、A/F計測の応答遅れも視野に入れると、難解ですね。。。。


吸排気の脈動まで考えると本当にワケわからなくなりますね(^_^;)

「共鳴周波数で◯◯」というレベルならわかりますが、過渡波形となってくると。


自動車メーカの人って大変ですね(^_^;)
2016年4月7日 18:03
一旦リッチになるのは、スロットルオフで高い負圧になっている=吸気が少ない、のに燃料カットしていないからではないでしょうか?

その時に読まれるスロットルポジション0%、高回転での噴射量マップの数値が大きいのでは?

吸気圧力は、アイドリングの負圧が例えば40kPaで、スロットルオフ時は20kPaとスロットルオフ時は負圧が高いですよね。
この辺り、関係ないでしょうかねぇ。。。

この辺の制御、オーバーランブースト(ミスファイアリング)でやらなきゃ、やらなきゃと思いつつも放置中だったのでした。汗

コメントへの返答
2016年4月7日 18:30
一旦リッチになる件に関しては、全く同じ見解です。

ブログ本文にも書いているように、「減速カット開始遅れ時間」=250msecは、アクセルを戻しても燃料カットされないので、これにより一旦リッチになってると解釈しています。




負圧とマップの見解は、C.A.Mさん、おそらくビンゴです!
ありがとうございます!


負圧は、私のビートでは、アイドリング時は -0.60ぎぐらいです。

グラフ3つとも、負圧が-0.60周辺ではなく、-0.77だというのは確かにひとつのポイントかもしれませんね。

燃調の圧力補正のマップを見てみたのですが、

圧力0 → -0.70: 順にマイナス補正量大

-0.70 と -0.75: ほぼイコールのマイナス補正

-0.75 と -0.80: -0.80の方がマイナス補正量が少ない

・・・です。


圧力補正のマップはA/Fフィードバックにより、Vプロに学習させたものですが、-0.80の行だけ、全般にマイナス補正量が少ないので、これは明らかにリッチとなる方向ですね。


ということで、「すべきこと」が増えました。

圧力補正の-0.80領域のマイナス補正量を増やしてみます♪
2016年4月8日 9:49
なるほど、αNにプラスして吸気圧力補正されていたのですね。

なんにせよ、ヒントが見つかって良かったです。
チャット風しつこいコメントにお相手してくださり、ありがとうございました。😅

コメントへの返答
2016年4月8日 10:47
ええ、αNをベースに、吸気圧補正です。

吸気圧補正はほとんどスロットル開度30%未満でしか機能していないと思います。


ブレインストーミング、楽しいです。

おかげさまで、問題のヒントが見つかったので、今週末の休日出勤時にテストしてみたいと考えています!

ありがとうございます!
2016年4月24日 0:55
こんにちは はじめまして
燃料カット後もAFがどんどんリッチになってしまっているのはAF計の応答遅れではないでしょうか?
その後のアクセルONでのAF変化も応答遅れが出ておりますよネ
もっと長時間での燃料カットの際はリーンになる箇所が出る筈ですわ
コメントへの返答
2016年4月24日 1:34
はじめまして。コメントありがとうございます!

おっしゃるように、コレは私もA/F計の応答遅れだと解釈しています。

長時間の燃料カットだとリーンになりますよね。

http://minkara.carview.co.jp/userid/242406/blog/37682750/

↑本ブログエントリの続編のコレ、に少し考察を触れており、コメント欄にも遅延についてご意見を頂いております。

プロフィール

「【サーキット】【ビート】HAOC走行会 鈴鹿ツインサーキット 1分11秒437 2024.02.25 http://cvw.jp/b/242406/47671199/
何シテル?   04/22 00:11
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/4 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

mistbahn motor web 
カテゴリ:目次
2014/05/25 00:53:19
 

愛車一覧

ホンダ ビート ホンダ ビート
タイムアタック用。サーキット専用車。 (自己ベスト) 筑波サーキット TC2000: ...
ホンダ アコード ユーロR ホンダ アコード ユーロR
過去に何回かサーキットで撮影して「カッコイイ!」と思っていたCL7を譲って頂いた。 ア ...
ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
ストリート用。 ゆっくり運転してもK20Aのフィーリング、ASLAN×SPIRIT車高 ...
三菱 アイ 三菱 アイ
2017.03.07 こさとうさんに非常にリーズナブルな価格で譲って頂いた!   発売当 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation