
UK → フランクフルト → ドレスデン(3泊目。今ここ)
ドイツでのレンタカーは、
・ニッサン・エクストレイル(ディーゼル、AT)
・トヨタ・アベンシス(ディーゼル、MT)
と、とても残念な思いをしてたり・・・
(ドイツ人にその話をしたら、
「レンタカーで日本車、充てがわれたことないよ?日本人だから気を使われているんだよ、きっと」 と言われた)
で、UKでのレンタカー試乗記、第二弾。
フィアット500のクロスオーバー版、「500X オフロード・ルック・プラス」。
1.6L ディーゼル・ターボ、マルチジェット、6MT。
■Fiat 500X OFF-ROAD LOOK PLUS

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●エクステリア

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過去のブログエントリ: 「
【試乗】ABARTH 595 COMPETIZIONE(ABA-312142) 前編」
で、
"昔のチンクを模倣しただけのデザイン(ある意味懐古趣味)で、「再解釈」「新提案」、すなわち
「自動車の歴史を前に進めようという意思」
が盛り込まれていることを感じることができない"
・・・ということを書いたが、
500Xになると、昔のチンクへの懐古趣味は全くなく、世間の評価は知らないケド、個人的には好き。
↑イマドキのあらゆるハッチバック車の例に漏れず、車体後方の負圧域の整流を考慮したと思われるリアスポイラー。
500Xはサイドスポイラーの形状も考えられていると思う。
●インテリア

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過去のブログエントリ: 「
【試乗】ABARTH 595 COMPETIZIONE(ABA-312142) 前編」
と感想は同じ。
再解釈、新提案のある、良くまとめられたデザイン・コンシャスなインテリアだと思う。
凝縮感もあるのがステキ。
何故か、アバルト595コンペティツィオーネより、着座位置の高さ、目線の高さが気にならなかった。
前日まで乗っていたのがボルボ・XC90だったからかもしれないケド、それだけでもないのだろうなあ・・・。
フルバケやセミバケの箱車の方が、実際は着座位置が低いハズなのに、高く感じる傾向が私にはあると思う。
「スポーツシートだから低いだろう」という先入観とのギャップなのかな?

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太いグリップだケド、タッチ感など、とても良いステアリングホイール。
↑純正ナビ?の出来はイマイチだった。
住所入力や検索も使いにくいし、案内もイマイチ。
↑
ヒール・アンド・トゥもとても容易なペダルレイアウトだった。
ただし、
アクセルペダルがちょっと不思議な仕様で、0~70%ぐらいまでは、踏力に対してリニアに動くのだが、70%ぐらいで一旦ペダルが停止し(引っかかる)、そこから「グッ」と強く踏むと、一気に70→100%までスイッチ状にカチンと動く。
リニアに踏める70%あたりでは3200~3500rpmで回転数が頭打ちし、そこからカチンと100%までスイッチ状に踏むと3500→4000rpmに一気に上がる。
「70%までのアクセル操作で済ませておくと燃費が良いですよ」 的な仕様なのかな?
●エンジン、ドライブトレイン
1.6 MultiJet 120 hp
Turbo Diesel MultiJet II
6MT
排気量: 1598cc
最高出力: 88kW 120hp / 3750rpm
最大トルク: 320Nm @ 1750rpm
ボア×ストローク: 79.5×80.5
圧縮比: 16.5:1
ターボチャージャー: ギャレット(ハネウェル)
日本にはガソリンエンジン(マルチエア)しかないが、欧州なのでコレは
ディーゼル(マルチジェット2)仕様。
前方排気で、エンジンルームの運転席側に位置するエアクリBOXからの吸気管は、エンジンとフロントバンパーの間に取り回されている。
ターボチャージャー本体は目視することができなかったが、調べてみるとハネウェル(ギャレット)製らしい。
↑マルチジェット2。
"燃料の噴射回数を1工程あたり8回に増やし、さらに連続する2つの噴射タイミングの間隔を正確に制御することで、エコ性能をさらに向上させている"
・・・らしい。
↑フィアットパワートレーン(FPT)製6MT
2速、3速あたりで走っていると、フラットトルクに思える特性で、
停車時からのスタートダッシュや、低速からの急加速したいときの応答性が非常に良いので、ラウンドアバウト↓
への進入、脱出などがラクで、UKでの運転にはとても有り難い特性。
4速レンジだと、ちょっとエンジンの出力・トルク特性がわかりやすく、
2000rpm台は気持ち良いが、
3500rpm以上がイマイチに思える。
もっともUKにはアウトバーンはナイので、中低速での加速が良ければ十分だと思う。
排気音はディーゼルらしい、低めの「グオーン」音だが、不快じゃない(美音でもナイけど)。
●ステアリングとか足回りとか

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剛性「感」のあるボディ。
ブリジストン TURANZA 225/45R18。
レンタカーとしては「もちょっと整備した方が良くない?」とツッコミたくなる溝残量。
パワステの味付けがかなり重めで、好み。
「硬いケド往なす」傾向の、好みの足回り。
着座位置高さ、重心高さが気にならないのは、この「踏ん張る」足回りのおかげもあるのだろう。
↑
ラウンドアバウトのようなタイトコーナーを速めに旋回すると弱アンダーステアで、高速では安定指向。
ワインディングのような道では、ステアリングも加減速も含めて、とてもキビキビと走り、気持ちが良い。速い。
UKにはやたらめったら狭いワインディング系の道がとても多いので、キビキビ走るコンパクトカーが好ましいと思う。
ロールはあまり大きくナイのだが、加速時のリア荷重(ピッチング)は多め(ロールが少ないのはスタビ?)。
で、加速時のリア荷重が原因だと思うのだが、なんとなく後輪駆動車っぽい感じがある(でもFF)。
「あれ?ひょっとして2.0L AWDモデル?」とも思い、後日、レンタカー屋に電話して訊いてみたが、1.6L FFモデルだった。
●まとめ

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過去のブログエントリ: 「
【試乗】ABARTH 595 COMPETIZIONE(ABA-312142) 後編」
でも、
「速いし、運転していて楽しいクルマ」 と評したが、アバルトほどではないにせよ、1.6Lディーゼルの500X も
「必要な場面では十分に速いし、キビキビ走って、運転していて楽しいクルマ」
だった。
どうやら自分でも意外なほど、FIAT500系は私の好みらしい。

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Posted at
2016/06/02 07:32:33