2017.07.30 MLS(モーターランド鈴鹿)で開催された「烈」(今回は「烈 ビート+トゥデイ+フィット」かな?)
・・・・での、tsworks号をお借りしての自分の走りのログ解析、おさらい。
2017.06.12に黄姫をお借りしてのMLS練習のログがあるので、「ドライビングのアプローチ比較」というよりは、マシン特性比較。
黄姫
2017.06.12 (暑かった)
Fタイヤ: ADVAN A050 175/60R13
Rタイヤ: ADVAN A050 185/55R14
自己ベストタイム: 51秒947
tsworks号
2017.07.30 (暑かった)
Fタイヤ: DIREZZA Z2 STAR SPEC 165/55R14
Rタイヤ: DIREZZA Z3 175/60R14
自己ベストタイム: 53秒694
・・・・
tsworks号ではいくらかMLS攻略方法を教えてもらって、ドライビングは改善しているハズなのだが、動画を見較べているだけで、
黄姫でのアタックの方がタイムどうり、見るからに速いように見えるのは何なんだろう?
ログは
桃: 黄姫、51秒947
緑: tsworks号、53秒694 (テンパータイヤ無し)
茶: tsworks号、54秒108 (テンパータイヤ追加)
の比較とした。
tsworks号がヘアピンで前荷重がかからず苦労したので、
最後のフリー走行で、フロントに「錘」としてテンパータイヤを積んだデータも比較したかったのだ。
・・・・だいたい、
運転していて感じたこと、そのまんまだった。
ログ解析もだいぶと経験を積んできて、感じたことと、ログの結果が整合するようになってきているので、ログはあくまで「答え合わせ」となってきた。
●1コーナー(ヘアピン)
コース図の方のラインは、GPSの精度をいまいち信頼できないので気にしないとして・・・
↑のグラフ内に書いているとおりだが・・・
tsworks号(特にテンパータイヤ無し)では、とにかく、ヘアピン進入時のブレーキングでは前荷重がかからず、止まらず、苦労した。
このため、ヘアピンのかなり手前から減速をしており、ロックしないよう、控えめなブレーキングとなっている。
黄姫のストッピングパワーは秀でていたので、レイトブレーキングでギュッとブレーキングできた。
その違いは車速のログだけでなく、制動Gのログにも表れている。
・・・やぱり、
Sタイヤと
ラジアルタイヤの差も大きいと思うし・・・
黄姫が、ワイドトレッドにも関わらず、やたらとレートの低いバネをフロントに使っているのもあるのかも。
tsworks号のフロントに、「錘」としてテンパータイヤを積むと、少しレイトブレーキングが可能で、前荷重もかかり、制動距離も短くできている。
・・・気になるのはヘアピンからの立ち上がりで、
黄姫がビート純正ファイナルであるにも関わらず、tsworks号(アクティファイナル)より優れている。
LSDの効きの差だろうか??
●2コーナー(=高速コーナー、30R)
↑これもGPSログのコース図をみると、
黄姫がコース大外を使っているのに対し、
tsworks号では真ん中あたりを走っているように見えるのだが、車載動画を見ているとそんなことはないので(アプローチを変えた記憶もない)、GPS誤差だろう。
先述のように、1コーナーからの立ち上がりで黄姫に
出遅れたtsworks号だが、特にテンパー無しの方は、2速でも3速でも、グングンと黄姫の車速に迫っていき、最終的には同一車速に到達する。
「エンジンは黄姫より元気そうだ」と思っていたが、ログ的にも私の感覚は合っていたらしい。
●3コーナー~4コーナー(=高速セクション、20R-20R)
この、20R-20R 区間のボトムスピードが、ラップタイムの全てを決定付けてしまっているようにすら見えるほど、車速に差がある。
黄姫 >>
tsworks号(テンパータイヤ無し) >>
tsworks号(テンパータイヤ有)
テンパータイヤを積んだtsworks号が、テンパー無しの予選タイムより0.5秒ほど遅かったのは、テンパータイヤを積んだからではなく、この区間のボトムスピードが支配的。
この区間で、2枠目1回、3枠目1回・・・・と2回スピンしているので(・・・tsworksさん、ごめんなさい、、、)、
テンパータイヤを積んで走った最後のフリー走行は、この区間をだいぶ抑えて走ったんだろうと思う。
tsworks号も、高速コーナー重視のアンダーセッティングなのだが(実際、ウデの差もめちゃくちゃデカいのだケド、鈴鹿フルでの1~2コーナーや、デグナーは神懸って速い)・・・・
20R-20Rは、
黄姫では少しだけスロットルを戻せば攻略できたが、
tsworks号はナーバスで、結構アクセルを戻さないと旋回できなかった。
横Gは黄姫が露骨に高いのだが、
「高いスピードで旋回したから横Gがデカイ」
のではなく、
「高い横Gに耐えるタイヤだから、高いスピードで旋回できた」
のだろう。
なぜなら、
黄姫はこの車速でスピンしておらず、
tsworks号は黄姫より低い車速でも2回スピンしているのだから。
個人的にはこの区間(20R-20R)は、メカニカルグリップだけでなく、リア・ウイングによるダウンフォースの影響も大きいと思う。
●第2ヘアピンに至る直線区間
1コーナーから2コーナーにかけてと同様に、
ここでもtsworks号の方がストレートスピードが速く、第2ヘアピンに至るまでの区間で、最高速は黄姫に追いついている。
tsworks号は、ボンネットもドアもトランクリッドも鉄だし、エアコンもオーディオも付いていて重いので、
本当にエンジンが良いのだろう。
・・・適当に換算値でマッピングしたmistabhn製ROMも入っているのだが、ノックセンサとA/Fセンサを付けて、ちゃんとしたセッティングを行いたい。。。
●第2ヘアピン(=5コーナー)
解説をデッドコピーできるほど、
1コーナーのヘアピンとそっくりの症状。
高いストッピングパワーで、奥まで攻めることができる黄姫と、
フロント荷重がかからず手前から緩やかに減速が必要なtsworks号。
テンパータイヤをフロントに積んだtsworks号は扱いやすかったので、
「フロントタイヤ、ロック王」
「フラットスポット工場」
であるmistbahn号も復活したら、鈴鹿南やMLS、岡山国際のようにハードブレーキングでフロントロックを起こしやすいコースではフロントに錘を入れることを考えるべきかも。
(勉強になった)
第2ヘアピンにおける、黄姫の横Gがスゴいので、
「ひょっとして単純に旋回円半径が小さかっただけ?」
・・・と確認したが、旋回円半径は同じだった。
やっぱりSタイヤや、ワイトレが絶大な効果を発揮しているのだろう。
●第2ヘアピン脱出~インフィールドに向かう区間
・・・差異ナシ。
ただし、最終的にはストッピングパワーの差で、黄姫の方がブレーキングを奥まで我慢できている。
●インフィールド
↑最終コーナーのひとつ手前のコーナー(9コーナー、15R)のライン取りを、2017.07.30の烈ビートでは最終コーナー立ち上がり重視に変えた。
MLSでの烈ビート当日の夜にも
「(tsworks号は)アンダーセッティングだケド、インフィールドで振り回す上では扱いやすかった。」
と書いているが、
事実、インフィールド区間でのタイムロスは最小限。

ただし、前述のように、最終コーナーのひとつ手前のコーナー(9コーナー、15R)のライン取りを、最終コーナー立ち上がり重視に変えた・・・・ため、
9コーナー、15Rのボトムスピードは、立ち上がり時にコース幅を使っている黄姫が高いのだが、
最終コーナーのボトムスピートとそこからの立ち上がりは、tsworks号での2017.07.30烈・・・・が優れている。
(そして、これが正解)
おおよそ、
烈ビート当日のブログに「所感」として書いたことが、ログでもそのまま確認できたので、今後、走りを改善する上では、自分の感覚を信じることができそう。
・・・というか、速く自分のビートでも走って、黄姫やtsworks号とのログ比較をしたい(T_T)。
ちなみに・・・・
私のビートもナローだが、tsworksさんのビートは、更にツラウチでナロー。
車載動画を拝見していて、ウデの差もあるのだが、ビート・ラジアルタイヤ・クラスで、私より上位だった4台は全てワイド↓
↑これはワイド?ナロー?
・・・・だったので、ワイドトレッドってやっぱり有効なのかなあ?・・・・と考えさせられた、今回の烈ビートだった。
●サーキット走行 関連目次はこちら
●ホンダ・ビート(PP1)関連目次はこちら
Posted at 2017/08/07 02:14:59 | |
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