【追記】注水系などプラント内部はちょっと自信がない状態が続きます。
専門家の人の説明とか無いでしょうかね【追記終】
■猛走峠さんのコメントを呼んでいてふと思いました。
原子炉は結構な高さのある建物です。
ダウングレードは笑うしかないのですが、ちょこっと状態が見えてきたともいえます。
そういえば、以前に概要の立面図が漏れ出てましたね。
■うん。図面を良くもう一度見てみよう。
これと水位がダウングレードで状態が見えてくるかもしれませんね。
そういう検証の為に狂ったように資料を集めていたんですから。
1)格納容器の配管の殆どは

格納容器の下部から入っている事がわかります。
じゃあ、上部にある配管は?多分この辺りが圧力径用なのではないかなと推測をします。
なぜなら下部(水)と上部(蒸気)では当然圧力が違うから。
2)圧力容器の構造上、上部の蒸気で、蒸気ヘッダーを経て
圧縮蒸気の形でタービン建屋でタービンを回し、
復水機で水として・・・そうか
(そういう意味では上部圧力が強いのは当然かもしれない)
3)少し下部に、但し最下部ではない所に注水するはず。
何故なら、上部に入れれば、蒸気圧が不安定になってしまう。
(上部の水温が下がる)
下部に入れすぎれば、最下部はいつまでたっても熱しない。
でも下部でもいいのか、対流があるし。
で、あれば、
上部の沸騰状態を妨げない場所であるはずです。
要するに、
燃料容器の3~4分目の位置のはずです。
4)後、効率を重視すれば、容器は保温されているはず。
保温板金が為されているはずです。
40年前だと、アスベスト使ってたりしませんよね??
入ってみた事はないのでわからないですけどね。
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■推論をまとめましょう。
1)蒸気がシューシュー言っている所は、圧がかかってきますので、水が入りません。
2)水を入れる箇所は、沸騰水の温度管理を考えると、少し4分目程度の側面からです。
(滞留を作ってあげてるんでしょうね)
【投稿前追記】どうも鞘菅と言うか覆いが燃料集合体の周りにある
3)上部に水を入れる箇所を作ったら、そこが配管の弱点になるのでありえない。
4)タービン建屋までは蒸気配管ですので、
ここの配管は当然配管のトレンチやピットに入っています。
蒸気漏れをしたら当然、そこを伝うのは当たり前ー。
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■ここで更に沸騰水型の学習をします。
5,6号機の形式ですね。
沸騰水型軽水炉からどうぞ。
覆いが有って、4分目位から入っています。再循環ポンプは図面にありますね。
もうちょっと上に冷却配管書いているだろうって思う人がいると思いますけど
そんな太い配管は上にある圧力容器周りの図面には見当たりません。
細目の配管でらしきものもないではないですが、個人的には蒸気の配管に思えます。
少し、重要部分を引用しましょう。
原子炉容器の内圧は加圧水型よりは低く、87.9気圧、302度Cの設計にとどめてあり、冷却水は70.3~70.7気圧、285~286度Cで沸騰させ、そのままタービン室に送られる。
そして沸騰水型の原子炉容器の上部には、気水分離器や乾燥器などが置かれている。これは、原子炉容器に流入してきた冷却水が上に向って流れ、炉心で加熱され、一部が蒸気になって、水と蒸気が混じった形のものができるので、これを気水分離器で蒸気中に含まれている水(凝結水)を取り除き、さらに乾燥して70.3~70.7気圧、285~286度Cの乾いた蒸気として原子炉容器からタービン室に送るためである。
引用終)
※乾いていたら蒸気な訳はないので、(復水器いらないでしょ?乾いていたら)
一度ヘッダーに蓄えて凝結分を隔離し一本化しているという意味だと思います。
気水分離機はデミスターかな?専門知識が無いのでちょっと分からないです。
保温がしっかりされているはずなので、漏れがあれば保温管の中も通りますね。
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もう一度まとめていきます。
■燃料に直接水は当たらない。
■上部は陽圧(1号機)、底で燃料が沸騰していて、蒸気が出続けている。
3/21前後と3/25前後に再臨界?水量を増やすと
(燃料が底でピューレ状もしくは固まっているから、まあ悪くは無い)
このまま冷やす。(像の足が水の中にいる)。
水が漏れていれば、注ぎすぎによる負荷も少ないだろう。
■2、3号機は全部負圧(圧力容器)・・・
■3号機は上部異常加熱、水位系が下がったので、露出部分が赤熱したと思うんですが。
3号機の穴は大きい(-1気圧近く)、注水量の増大より、穴の増加の方が大きかったんだと思う。
1号機のことを考えると、今後要注意かな・・・
■2号機も負圧。・・・もしかして順番か?
2号機については、
2号機で何が起ったかも参考にして下さい。
但し間違えが一つあります。
再臨界を起こさなくても、崩壊熱だけで、圧力容器は溶かせるようです
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2号機で何が起ったかから
■ここで4月5日のデータを取り出します。
その前に各号機の状態を簡単に確認しましょう(4月5日現在)
■各号機の給水部温度、格納容器推定温度
1号:233℃/26度 →5/11 114/
2号:141度/28度 →5/11 114/
3号:84度/18度 →5/11 189/
1,2号機は下がり、3号機は上がりました
■どうも燃料溶融すると、バランスが難しくなるのですね。
水位喪失以降はこんな感じで物事が進んでいると思われます。
1)水位の喪失
2)水面上の燃料が溶解する。
3)底に溜まる。(場合によって再臨界)(←1号機3/20,25)
4)発熱量上がるが、冷却効率上がる。
※底の沸騰水の水蒸気で上部の燃料を冷やしている。
★水温下がった時の問題点
5)水温下がる。
6)露出燃料の冷却効率落ちる(水蒸気の減少)
7)露出燃料溶ける
★穴が開いたときの問題点
8)圧力容器に穴が開く。水位が下がる
9)格納容器に穴が開く
10)燃料露出が起きて発熱量上がる、
(↑1号機は燃料がかなり溶けているので損害少ない)
★穴の拡大もしくは新しい穴の問題点(←3号機)
11)穴が大きくなる。
12)水位下がる。
13)燃料露出が起きて発熱量上がる
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■心配なのはSUSは塩素イオンに非常に弱いと言う事。
SUS304はもちろん、SUS316だってその限界からは逃げられません。
これはプラントにおける長年の課題です。
特に溶接部は「鋭敏化」と言いまして防錆性能の低下が課題となります。
海水の影響ですね。
■後分かって来た事は、圧力容器が壊れかけてる。
とにかく騙し騙し冷やすしかないみたい。
■現場の方の必死の努力が垣間見えてきました。
工程表に向けて動いているのではなく、現場の情況を見て
工程表という希望の工程を作ったと見るのが正しいのだと思います。
水を増やす事も減らす事も難しいので、どうやら6~9トン/hの
注水量が続いていたのだと理解しています