この記事は、
英国とドイツに学ぶ発送電分離の限界について書いています。
3月11日以前、
送発電分離は考えられる合理的な考えでした。
原発と言う固定電力があって、
その他を補う電力と言うポジションだったのです・・・
■私が送発電分離にイマイチ消極的なのはそこもあります。
原発を減らすと言う考えに立つと、
送電網の根本が変化してくる訳です。
■原発の周りにエコ発電と言うのは、
補助金や、利権がダブるのを避ける目的もありますが、
ローテクとして原発の種火になって欲しいのもありますが
送電管理が楽と言うのもあります。
そもそも発送電分離は、アメリカやヨーロッパで
主に実施されています。
後は中国でしたっけ?
しかしアメリカでは大規模停電の傾向がありますし
ヨーロッパはフランスや、
旧東欧の原発能力が安定しています。
■今回のドイツの脱原発は、結構顰蹙もので
厄介ごと=原子力をフランスに押し付けて
スマートメーター関係をシーメンスを中心として一気に制圧しよう
と言うシンプルなものと思われます。
京急のあのふざけた音(モーターのピロリロリーメロディ)もあれ、シーメンスです。
弘(2型)さんはご存知かと思いますが^^
■日本はあそこまで利己的にはなれません。
ですので、フレキシブルな送電システムと
ある程度余裕を持った電源確保
地産地消の電力消費、
多彩な発電手段、
これらは必要になってくると思います。
■そういう意味ではど田舎に危険な原発を配置するのは、
合理的な判断となりますので、また送電距離を考えて
今までの原発は配置されてきたと思います。
■と、言う訳で送発電分離は簡単ではありません。
特にヨーロッパは15年がかりで送電網を拡充してきた訳で、
どちらかと言えば平らなヨーロッパと
山だらけで鉄塔を苦労して立てる日本を一色単にしてはいけません。
■電力会社は思っているよりもまともです。
敢えて問題を言えば・・・
馬鹿高い給与体系と
閉鎖的な支配体制と
素人オペレータが原発をいじっていることと
・・・問題だらけなんですけど(笑)
■冗談はさておいて、
原発抜きのベストミックスはなかなかに難しいと
言うことです。
少なくとも送電会社が国策会社になるのはもう必定です。
ですが税金負担は減らしたい><
■こういうときは電気料金相場自体をあげて、
私達も高い電気料金を高くして、
代わりに売電価格をアップして、
新規業者の参入を招くしかないと思います。
但し、電気バブルですから、売電価格をどこかで切り下げて
バブルをどこかで破裂させるんですけどね・・・
■ただ、回線を複数作っても仕方ないので
携帯みたいにうまい競合が効き難い状況になるでしょう。
しばらく電気料金をたんまり上げておいて
第二電電、日本テレコムみたいな、あだ花にはなると思いますが
その程度の規制緩和は可能でしょう。
■上げて下げるとちょっと得したみたいに見えますので、
電気を含めて、しばらくの日本経済は
そういった小細工が続くのかもしれません。
■とはいえ、何気にこれからの送発電は
ガラパゴスの本領発揮、かもしれないわけです^^;
このあたりは断定ではなく、ちょっと楽しみに見ていきたいと思います。
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脱原発の弊害 | 日記
Posted at
2011/09/28 12:21:07