■セシウムをマーカーとした時、循環社会や栄養素の循環に
そってセシウムが移動する、と言うのは実は、「原爆の時」から分かっています。
2011年11月28日
【黒い雨】長崎の水源汚染の証拠と、福島との比較【長期における晩発影響】

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■それは「泥封」と言われるもので
水に流されて、沈殿して、殆どはヘドロとかになって
FP(放射性物質)が出て来ない
でも何でそんなに沈むのかよく分からなかったんですよね…
2012年03月16日
有機排水処理と無機排水的処理【排水処理の基本】
排水処理が結局は大きなポイントになります。
有機排水処理(バクテリアとか藍藻とか)で分解、濃縮をかけます
無機排水処理、薬剤や泥で吸着して沈殿させます。
あとは乾燥工程、で減容、コンパクト化、容器詰めが理想。でもそんな金がないから
除染ダムにぶち込んで出来るだけ沈殿勝負にする。
回収はしない、塩漬けにする。
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実は
廃水処理の基本が、セシウムにもそのまんま使えると言う事で
鉱山だらけの日本が、何で人が住み続けられるかと言うと
水が豊かで、最低限の廃水処理ができていて、
有機排水処理を勝手にしてくれる「豊かな生態系」があります。
その
核心を担うのが、イシクラゲやアオコ族と言った
バクテリア軍団で、プランクトン、赤潮青潮って悪者扱いですが
彼らは強力な
窒素同定菌なのですが、どうも大量のカリウムやセシウムを好む
と言う事が分かってきました。
2013年04月04日
【ニオイガーの正体???】「イシクラゲ」と「黒い粉」をつなぐもの【アオコ話】
バクテリア同士の、食べ合いを経て、
どうも生物が利用できる、有機物へと再構成される
≒腸内循環
と言う、私達の眼には見えない世界≒モネラ界と言う物が
どうも有機物固定においては
ものすごく大きな役割を果たしている
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■つまり、雨が降って、可溶性のままのセシウムなどは解けて海や、川に行って
1)泥水に混ぜられて沈む(無期廃水処理)
2)栄養と勘違いされてバクテリアに食べられて有機物になる(食物連鎖)
3)バクテリアに食べられたが、有効利用されずに沈む(泥封、マリンスノー)
4)食物連鎖の途中で人に食べられずに沈む(死骸)
とにかく…
一部は食物連鎖しますが、多くは沈むんです。
その割合はどうも8-9割前後(実際の割合についてはそのうち論文出るかと思いますが)
海底や湖底の泥食って生きてるならともかく、(それこそアサリとかね)
実際の食物連鎖を考えれば、こうなります。
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■実はこの事による環境浄化も、ウクライナの首都キエフでは一般的に良く見られていて
(一方北方貧栄養のフィンランドでは浄化が遅れました)
2012年03月29日
チェルノブイリフォーラムのページを特集するその3【3.5. 水相系における放射性核種 】
池や貯水池は水表面への降下と周辺集水地域からの放射性核種の移行とによって汚染された。水中の放射能濃度は、水の大量の流入や流出を伴う貯水池や湖(開放湖系)では速やかに低下した。しかしながら、中には、集水域の有機土壌からの流入のために放射性セシウムの活量濃度が相対的に高いままとどまったものもあった。これに加え、閉湖系(すなわち、ほとんど水の流入や流出がない湖)における放射性セシウムの内部循環によって、その水や水中生命相に、開湖や河川に通常見られるよりも非常に高い放射能濃度が生じた。
放射性核種(特に放射性セシウム)の魚類中への生物濃縮によって、ケースによっては、消費許可レベルより相当高い放射能濃度が(最大被害地域および西ヨーロッパで)引き起こされた[3.89-3.94]。ベラルーシ、ロシア連邦およびウクライナのいくつかの湖では、こうした問題が現在まで継続しており、また予測可能な将来まで継続するかもしれない。汚染地域の多くの住民にとって淡水魚は重要な食料源であった。ウクライナのドニエプルカスケードにおいては、商業的水産業が年20,000トン以上の魚を収穫する。西ヨーロッパのいくつかの地域、特にスカンジナビアの一部では、魚類中の放射性セシウム活量濃度がいまだに相対的に高い[3.95]。
チェルノブイリにもっとも近い海洋システムは黒海とバルト海で--双方とも現場から数百キロ離れている。これらの海の水および魚中の放射能はチェルノブイリ事故後集中的に調査された。こうした海への平均沈降量は相対的に低い物であったため、そして海洋システム中での大きな希釈によって、放射能濃度は淡水システムにおけるよりかなり低かった。
その時の感想がこれ
>水系における沈澱を利用せよ、という意見は
私が大声で叫ばずとも、
既にIAEAによっても取り上げられていた事が分かる。
問題は、知っているはずの人間たちが何も
口を開かない事にある。
短期的な水道での汚染の上昇、
コロイドなどを通じた沈殿物の有害性と移動
またキエフ貯水池における汚染と沈澱がやはり予想通り記載されている。
(追記:福島では)また沈澱過程を経ずに直接太平洋を汚染した訳で、
チェルノブイリでは影響がほとんどなかった(淡水系の影響が大きかった)
その辺りを比較すると、、太平洋への海水汚染は、
それ自体は恐ろしい事でもあるが、太平洋であったが故に希釈され
底生魚を除いては比較的早く回復することを示す
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■つまり海の場合は海底沈殿による返りが非常に遅い。
しかも日本の河川は流量が多く急で、溜めるのが大好きです。
ため池、ダムが世界一の密度であります。
飯館村をダムにしてしまえなんて暴論を書いた事がありますが
(あそこには100万ベクレルの落ち葉がある)
水で埋めて分解させて泥にして沈めてしまえば、出て来ない、と言うのは
もうチェルノブイリの知見で分かっていたんですよね。
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■結局、何故沈みやすいのか、
と言うのは日本は
栄養が豊かだから、喰い逃して、効率が悪く
非循環になる確率が高いんです。
マスコミ大好きの「循環社会」の方が危険で
非効率の無駄が多い「非循環社会」だから
日本は幸いにして難を逃れました。
悪い言い方をすれば、
汚染された食べ物を食べなくてもお腹一杯になれる。
人は特にですが、野山の生き物も(クマ、サル除く)
北欧やチェルノブイリを除いては、影響は「比較的」出にくいんですよね。
■海であればそれを象徴するのが「マリンスノー」です。

奇形も何も気持ち悪い生き物のいる世界なので(笑)
そういう世界に降り積もって、何万年もたってから
地上に出る場合もある、メタンハイドレードも結局そういうものを
バクテリアが分解してできたメタンが固まった訳で
資源とは「非循環」の証でもあるのかもしれません。
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■ところが世界的には、湖が消滅したり(アラル海)
乾燥が激しくて湖や河川が途中で干からびる土地(ウイグル、ロプノール)があります。
2013年01月25日
【孔雀川とタリム川とロプノール、ボステン湖】FPの恐ろしさを今こそ語ろう【その4】
こういう土地では資源が豊かな一方で、
金属塩を含む、砂嵐が巻き起こるため、核実験地であったウイグルでは健康被害
そしてアラル海(灌漑によって消滅傾向)でも、多数の健康被害が出ています。
■そう考えると、能率だけを考えた安易な循環社会は
非常に危い事が分かります。
死んだ生き物を砕いて共食いをさせる肉骨粉が
結果として狂牛病やスクレイピーの広がりを生んだように
循環社会とは綺麗事で、本当は共食い社会になっていれば
生き物は安易にその存在が危うくなる。
もしかすると放射性物質はその警告を「見える化」する物ではないか
と捉えると、チェルノブイリのナロジチ地区も
非常に意味深になるの、かもしれませんね。
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福島第一事故における検証 | 日記
Posted at
2013/04/25 13:00:17