■とかく最近は地方公務員関係で、
(地方)公務員叩きは間違っている、公務員は頑張ってる
と言う、やや左巻き志向のある私からは、「ん?」と思うような論調が目につきます。
(そりゃ頑張ってる方が多いのは知ってますよ)
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■公務員の問題の困った事は、別に公務員がふまじめとか
B枠があって休み放題(たまに処罰)とか
コネが無いと、入るのにどうしようもない場所があるとか
何故か(スパイ的)外国人が働いてるとか
それなりに問題はあるんですけど、そういう事って大きな問題かと言えば
また違う問題だったりします。
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■結局公務員の問題は
1)民間の税金で食ってる
2)民間より安定していて、給料多ければ優秀な人材が誰も民間にいかない
(当たり前ですよね?)
この2点につきます。
就職した頃なんかはまだまだ公務員は
コネないと駄目だし、民間で頑張るべきもの、という風潮がありましたけど
いつの間にか、公務員の方がエライだとか、
公務員を目指そう、と言う訳のわからん序列がついてしまいましたよね?
それ以外にも、公務員はミスが無い事がとにかく考課の対象なので
事無かれ人材になりがちで、それでもリスクを取ろうという
ヤメ官僚系の人は、ハイリスク過ぎて危なっかしくて見てられない
(そして大抵失敗する)
そういう問題もありますけどそれは副次的な物
であって、資質面の問題を問うのは、本来はまた別問題です。
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■結局民間企業の活力や輸出企業の活力が
原価圧縮の中で、固定人員を削減して、軽くしての
経営に主眼が変わっている以上、
とりあえず30代40代が社畜をしている内は、
横ばいで推移しますが、その先は非正規低賃金で社畜をする奴は
ごく少数ですよと言う可能性が高いです。
結局そこで技術は絶えていって、お隣の国に似ちゃいます。
歴史遺産を作れないとか、文化財を見ると強奪だとか
いちゃもんをつける国に似るという事です。
あるいは大革命で技術者族滅と同次元に陥ります。
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■結局民間が稼ぐというのが、基本になって日本の円が支えられている訳で
「官僚が優秀だから」信用があると思っているのは日本人だけ、と言ってもいいんですよね。
信用面で言えば『民間企業の強さ』がイメージな訳で
内実に関らず、金融経済と言うのはそういうイメージに支えられている
と言うのはもはや、いいとか悪いとかの問題ではありません。
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■政府がお金を刷ってるから、別に赤字でもいいんだ。
これはある意味正論ではありつつも、常に経済規模を拡大しなければ
インフレーションが追いつきません。
代表例が中国、ですよね?
日本ではその購買力を、年配層に頼っている訳で
その原資が無い(年金の裏付けが既になくなってきている)
そうなると、
国の見た目上の借金が鬼の様に増えます。
見た目上の借金と書いたのは、公的会社として投資に回しているからです。
つまり物凄い高い志が求められる訳で
それを民主党と言う「素晴らしき売国組織」に奪われた事で
韓国のサムソンやポスコ、ヒュンダイが伸びた事は
皆さんもご存じかと思います。
反論がある人は「ルーピーが売国奴じゃないという」証明でお願いします。
あれ、初代民主総理大臣で次菅直人ですから…。
野田さんは単にきちんとやれば選挙勝てるかもと妄想を抱いたせいで
真面目に出来たんでしょうし(苦笑)
アメリカにすり寄りまくりましたよね?。
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■インフレーション会社はいつかはじけます。
ミクシィなどもそうですよね、AOLもそうですよね?
いつか会社が下を向いた瞬間、バブル銭が消えて負債に変わります。
それを
国がやっている(代わりに通貨と言う物がある)
これが現代経済の問題点であり、強みであり、危険性です。
それは株式会社と違って、株売って利益確定ができないからです。
(半官半民会社だとJR,JAL等の例外があります。)
経営を(概念として)ほんのちょっとでも齧れば分かりますが、
売上げを伸ばすと損益分岐は、上がりますが
固定費見合いからすると緩やかです。
ところが売り上げが下がると原価を落とさなくてはなりません。
下がるという見込みがでて来た時、リストラして固定費をおとす
あるいは、原価(下請け)を叩きまくって原価をおとす。
これがデフレ社会の本質です。
一般に経常利益は売り上げの5%あれば優秀です。
もちろん「虚業」であればいくらでも上げられますけどね。
1円原価を下げれば、20円の売り上げ減に耐えられる、
ここに『デフレ社会』の根深い病根がある訳です。
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ところが皆がこれをやってしまうと
囚人のジレンマで、原価低下≒労働分配率低下の歯車が回りだします。
売り上げが余ってとにかく人が欲しい、
クズでもいい、とにかく耐久力があって、ガシガシ失敗を恐れずに
やってくれればいい=インフレ歯車
優秀じゃなくてはいけない、とにかく手離れが良くて、
切るにいい人材で、失敗したら終わりで、毎年安くなればいい≒デフレ歯車
もう、TPPが何を目指すかと言えば、
馬鹿にしまくっている『韓国化』である事は確かです。
その一方で、売上げをあげれば資本家と、虚業≒ヘッジファンドに
もうけるチャンスが増える
これも当たり前の事です。
で、その税金の一部で、公務員を支えれば万事バラ色…
と行くのかどうか?
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■短期的に見れば全く正しいんですよ。
いわゆるゴーン=日産方式ですよね。
但し、ゴーンにはいくつかの柱がありましたよね。
1)技術流出を恐れない中国一体経営
2)アメリカにおけるBM撃墜インフィニティ経営
3)電気自動車イメージ経営(アドバルーン的株価インフレーション)
4)サプライヤーの徹底切り捨てによる、原価圧縮経営(金型技術駄々漏れが代償)
5)旗を崩さないように砂山を削る、品質砂山崩し経営
企業はこれで何とかなります。サプライヤですからね。
系列と言えど「他人」です。切ろうが潰れようが、海外の手下になろうが
国はどうでしょう?
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■
公務員をすんなりと切れますか?
ギリシャみたいになりませんか??
公務員がスパイになったら(既にいるから困るんですけど)
或いは、見込みを間違えて優秀な人材を
根こそぎとりこんだら民間はどうなりますか??
こういうトータルの資金計画を考えた時、きちんと将来計画を考えて
公務員こそ人事計画をしないと
金は刷れば大丈夫なんだから、なーんて言っていると
『すれば大丈夫じゃ無い』状態をアカヒとかが煽って
原発事故直後みたいにパニック寸前になれば…?
「実態はどうあれ」、「風評被害と信用崩壊が起きてしまう」
これが
デフォルトです。
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■
信用があるうちはどんなにきつい話をしてもいいんです。
サヨっぽい発言をしてもいいんです(苦笑)
だって信用ありますからね。
『怒られるうちが華』ってやつです。
東電だってそうです、公務員だってそうです。
そこで「誤りを正す姿勢を見せる事」が出来れば
(実際直すかどうかは放っておいて)
イメージ効果も高いですし
それだけで内部統制に対するいいPRになります。
公務員庇いたい人は庇えばいいと思いますけど
どうにもならなくなってからでは意味が無かったりします(苦笑)
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■もちろん、今ある公務員叩きの華々しいもの
(マスコミ大絶賛)は、反原発とかと一緒で
クズサヨとかパフォーマンスばかりです。
『サヨっぽい発言』はあくまで『汚れ役』なのに
「正義の味方」って勘違いしちゃうんでしょうね。
『確率的には大丈夫だけど心配だから、こう改善すべきではないか』
それを、『時間はかかりましたが』
きちんとやってのけたのが

放射性物質入りの食べ物の徹底的規制と
そして除染対策
だったと言えます。
いわば
「心ある官僚」の示唆になります。
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■無限反対のサヨではなく、
きちんと評価して、話をネゴシエートする
そういう敵でもなく、味方でもない存在が必要で
そういう反対勢力と言うのは今も昔もいません(汗)
『健全な野党』『必要な汚れ役』がいないのかどうのこうのと言いますが
「不健全な売国野党」『ただのスパイ汚れ』の分際で
『夢あるバラ色マニュフェスト』を掲げ
それにまんまと投票させて、大量の資金を横流しし
官邸にスパイや外国人を出入りさせた政党があります。
■危機感の醸成と言う意味では良かったのですが
杞憂ではなく、現実に危険が発生して
尖閣はあのざまです。
そして鳩山ルピ男が、中国のスパイとしてポーポー
鳴きまくってますよね。
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■と言う訳で、放射性物質と同じく
危機感の醸成は必要ですが、一方で動揺する必要が無いのも
公務員問題だと言えます。
一度揉んだ上で、採算ベースの危機感と
将来におけるそのマネーバランスをどうするのか?
議論としてそれをしっかり確保する必要があります。
その為に、JAXAがあり、メタンハイドレードがあり、南極探検があり
原発産業だってそうです。
アドバルーンがあり、実際のベースがあり
そして、アドバルーンを補う『将来価値』があるからこそ
国や通貨は成り立ちます。
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■アドバルーンがあるから大丈夫とか
アドバルーンが絶対大事だとか
その悪い例がソーラーですよね?
あれはアドバルーンであって、『夢』を語る為のネタであって
あれで飯を食おうとすればろくでもない事になります。
(電気代大暴騰)
『結婚前のお花畑家庭論』で
家庭生活に臨んで失望する人達によく似ています。
で、国家レベルでは公務員は、メタンハイドレードはじめ
結構頑張ってますけど…
地方公務員は、「アドバルーン」はありますか?
そしてそれに代わる「具体的な飯のタネ」はありますか?
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■地方公務員は国家公務員に比べればさすがに
優秀さと言うよりはノウハウに差がありますので
下手に、『博打』を打つと、バリバリ夕張みたいに破たんします。
と言う訳で、公務員批判を真に受けすぎる必要はありませんが
『公務員のあり方』が、国のあり方が
『会社的な解釈』になりつつある(国債の社債化)以上
地方自治体もいずれその波が来るはずです。
(それもTPPの一つの影響でしょうね)
つまりは人口構成が変わりつつあって
社会システムも変わりつつあって、
『カイゼン』を金に換えてそして回していく経営感覚が
国にも地方にも必要になります。
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■公務員が増える、公共が増える事はこのように必ずしも悪ではありません。
ですが増えれば増えるほど…結局話は戻って来るんですよね(笑)
その時にB枠や、ジョギング人をいっぱい抱えて
のんびりゆったり、何故か隣国人まで雇っている組織が
そして日本駄目ニダー
赤旗最高とか言っている組織が、まともに機能するかどうか
まともに機能する時間が稼げるかどうか?
逆にいえば政治主導なんてものを真に受けると
トンデモない事になります。
民主党の人材で全て人がおおわれたら
もう日本は滅亡していたかもしれませんよね?
国家公安委員長に、岡崎トミ子とか、三重の皇室不遜野郎を連れてくる
政党なんですから、政党主導が効かない国で本当に助かった訳です。
(代わりに今NHKの報道がクシャクシャです)
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■但し、B枠の人々が悪かと言えばそれも違ってまともな人も一杯います。
外国人は排斥した方がいいかなあ。「公務」員だし。
今回は、最近話題に上りがちな『公務員』でしたが
同様の話題は『正社員』等にも言える問題です。
危機感の醸成は大事ですが、身分を不安定にすれば
元も子もありません^^;
バイトだらけのスーパーの業績が伸び悩むのと一緒です。
結局は長期的な視点と短期的な視点はしばしば矛盾します。
ですがしばしば
「いい悪い」の二元論に話がまとまりがちで
そうなると、どんどん短期的な視点になって長期的には
組織が衰亡してしまいます。
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■「
怒られるうちが華」とはよく言った物です。
褒めた方が伸びるのもまた事実ですが
要点要点で叱ってくれる上司にはなかなかめぐりあえません。
怒るだけの上司に遭遇した時に予備知識があるかどうか
は「組織の中でつぶされるか否か」の
生存を左右する場合があります。
誰が本当の味方で誰が本当の敵か、
つぶされかけた人や、つぶされた経験が無いと
分からないのかもしれませんね。
もちろんそのコツを教えるつもりもないんですけどね。
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■地獄は見ないに越した事はないですが(苦笑)
かといって地獄はいい経験になります。
『本当の明るさを損なわない』事とは何でしょうね?
手抜きなコピペですが、「
叩く人がいて救う人」がいる。
名文です。(自分の大好きな春秋ネタです)
【春秋左氏傳 宣公】
秋晉師歸 桓子請死 晉侯欲許之
士貞子諫曰 不可
城濮之役 晉師三日穀 文公猶有憂色
左右曰 有喜而憂如 有憂而喜乎
公曰 得臣猶在
憂未歇也
困獸猶鬭
況國相乎
及楚殺子玉 公喜而後可知也
曰 莫余毒也已
是晉再克 而楚再敗也 楚是以再世不競
今天或者大警晉也
而又殺林父以重楚勝 其無乃久不競乎
林父之事君也 進思盡忠 退思補過
社稷之衛也
若之何殺之
夫其敗也 如日月之食焉
何損於明
晉侯使復其位
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今回の敗北とは『日食』『月食』と同じような物だ
本当の明るさを損なう物ではありません。
責任者を殺してはなりません。といって
死を請うた、旬林父(元帥、責任者)を救う場面です。
『なぜ日食したのか』に絶望するのではなく
『日食』を暗くなってないと言い張るのではなく
『暗いがこれは日食だ』と知る事は大事で
かつての大戦における、日本の無条件降伏も
結果的には、多くの方の犠牲の甲斐あって
『日食』で済んだ事を記しておきたいと思います。
そう言えば…原発事故は、『月食』程度でしたね。
光の陰影を露わにするのは陰でもあるのかもしれませんね。
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■そして…「
進んでは忠を尽くし、退いては過ちを補おうとする」
この大切さをもっとも色濃く受け継いだのは、
春秋の思想から尊皇、明治維新を成し遂げた私達日本と
知るべきかと思います。
2013年05月15日
【徳川時代の呪い?】皇紀と春秋戦国時代のお話【北狄との関り】
下々はともかく、上もそうじゃない(問題人物な)奴は一杯います。
でも、この心がけで己を律した国民が一番多かったのは
私は日本だと思いますし、
背中から私達も学んでいるのではないかと思いますよ。