ちょっと違う話ですが…
■日本らしい思想、考えの多くは
中国古代の春秋時代に形成された物です。
宮城谷文学等のファンが多いのも、その代表かもしれませんね。
尊皇の思想、幕府の思想、徳の思想、礼の思想、
逆に言えば江戸幕府時代これらの思想が拡大生産され
そして逆に最終的には
徳川幕府自体の命脈を絶った(尊皇攘夷)
思えば不思議なものだと思います。
もちろん陽明学や朱子学等色んな物がブレンドされていますが
多くは春秋の思想の精神が重視されているのは
孔子が春秋時代に生きたのとも関連があります
江戸幕府自体が春秋の思想を大きく取り入れた事で
覇者≒幕府の存在を浮立たせると同時に
外狄に対して尊皇を持って、威厳を保つという一つの流れを作ったのは
近代日本における思想の結実とも言えるかもしれません。
(戦国以前の日本は極めて倫理的に荒れていたとも言われています。
同様に民俗学上の日本は非常に自由闊達と言うか
現代の価値観と違う物であったという説があり、根強いです)
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■裏返せば日本古来と考えている精神性はまだ数百年の熟成
それも、鎖国後の発想に過ぎないという可能性が強く
意外にも中華発祥の際の外的及び異民族取込みにおける
価値観を取り込んだ可能性が強い、と言えます。
その折に明治維新は中央集権、郡県制を取り入れました。
それまでは封建制でしたので、例えば琉球王国の取込みも
実効支配していた薩摩藩が、覇者になりましたので
『琉球藩』的な取込みとなり、スムーズに権力の移行が完了した
という側面があります。
基本的に以上の観点から地方自治には
意味がなく、むしろ国としての存続を危うくする要素しか思い浮かびません。
あと地方差別促進ですね。
侵略もしくは解体されるのであればいいのですけどね。
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■それとも日本も
全羅道は日本起源でも主張してみますか?
加羅もありましたし
後百済も百済も日本に救援を求めた事ですし
いやいらないな。
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■ちなみに中国の言う中華思想とは
異民族征服王朝である清が、その正当性を
確立する為に後付けで作りだしたものにすぎません。
また統一王朝を作り出す場合、統一による不満を無くすために
往々にして外征に乗り出す特徴があります。
■尚、春秋の五覇の一人、晋の文公は亡命先に狄を選び
その外戚の筆頭重臣、孤偃 弧毛兄弟は
白狄と言われる異民族出身です。
■そして祭祀をつかさどるのが、周王(日本で言えば天皇的な存在)です。
面白いのが皇紀2600年とかなんですが
紀元前660年前後です。
ちょうど春秋の五覇、斉の桓公の時代だったりします。
(前685年 - 前643年)
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■そんな春秋は、儒教の聖典ともされ
孔子が書いたとも言われている歴史書です
(現存は春秋左氏伝などですが)
この辺りは本来の儒の精神が建国の精神に反映されやすい
『からくり』かもわかりません。
ちなみに中韓の儒教はどちらかと言えば人を縛る為のものであり
本来の礼の精神等が日本の方に色濃く残り、
大陸では階級的な使われ方となっているのは
面白い特徴だと思います。
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■逆に言えば奇しくも日本国憲法における天皇制及び議院内閣制
のあり方は意外にも、春秋時代のあり方と大差はないというのは面白いかと。
責任は内閣≒覇が負い、祭祀を王≒皇族が担当する
日本国憲法の起草が押し付けられたと言いますが
その中にはこのような面白い特徴も入っていて
如何に天皇陛下に責任を及ぼさないかが腐心されています。
そういう観点からは国民主権は変えてはいけないし
自分は96条もあんまり賛成じゃありません。
(反対するほどじゃない)
統帥権の(悪用)のせいで数多くの政権が瓦解し
戦争から逃げられなくなったのもまた事実です。
ちゃんと国としての規範と優先順位を考えないと
責任が主権者に及ぶ、なんて事態が起こらないとも限りません。
例えば橋下さんは日の丸には熱心ですけど
皇室についてはほとんど触れた事が無かったりします。
『天皇機関説』は意外にもその辺りの責任回避を狙ったものであり
9条のドサクサで、あまり天皇制の復古を狙うと
却って敵を作って国力が落ちます。
敵を作って敵に攻め込まれれば日本は戦争に向きません。
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■と言う訳で、戦略的には以下の5つが必要かなと。
国力の増強、国富の増強
防衛権の確立(防衛の為の交戦権の確立=9条改正)
国民主権の維持
皇族断絶を防ぐ手立て
捏造冤罪の徹底排除(慰安婦の強制連行等の国家関与等)
将来の国のバランスがどのあたりになるのか?
この辺りで程々に落ち着けばいちばん平和は保てるのかなあと思っていたりします。
ちなみに国防軍には微妙に??です。
結局
子供世代の日本が住みやすくある為には
今までの軍事バランスを維持して(≒9条は改正しないと保てない)、
平和かつ貿易国家として
国富の復興を測り、現行天皇制の安定と国民主権の
維持を図り、お詫びと言う名の賠償や、
生活保護負担を排除する、と言う事かなと思います。
その優先順位に従って、意見の形成と
TPP化による社会での、世界に対する
ロビー活動?の実施、等が問われて来るのかなあ
と思っていたりします。
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Posted at
2013/05/15 21:09:08