■ゆーりっくさんありがとうございます。
物凄い本質をついたコメントです。
まさしくその通りです…。
今さらですが、
勝手に過熱し続ける小型太陽を、閉じ込めながら
冷やかすという状況は、未だに一般の理解に及ばないところなんじゃないかなと思います。
届く前に(届いた先から)水が蒸発して、そいつを閉じ込めてるもんだから、気圧が上がって、水が入らないと。
じゃあ放射能あるけど気圧を逃がすか。※ベント
で、水が届かないと、小型太陽君はどんどん熱くなるが、熱くなればなるほど、水が届かない冷えないと、
熱くなれば最終的には破局的な状況になる、その条件が時間とともに悪くなっていく、所謂、そういう状況での話で、
じゃあ
気圧は逃がすしかないから、他は任せたと。
ここが、
責任転嫁のボトルネックになっているという話ですね。
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■今回の原発事故は
冷やす元=2次冷却水(海水)、あるいは空冷(空冷システムはなかった)
を失った際に
破滅が起きる!と言う事を如実に知らせるものでした。
1号機では
IC=水を足すだけ
2,3号機では
RCIC=何らかの水で崩壊熱を熱交換する
という方式が取られていました。
今回RCICの熱交換は、サプレッションチェンバーの水を
冷却熱源としたはずです。
つまり…最終冷却手段≒海水を失った以上
既に時限爆弾的なエネルギーの蓄積があった
と言う事です。
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■斑目さんは、
とにかく海水を注入しろと言いました。
海水を注入する為には「何らかの手段で圧力を下げる」
事はあえて言いませんでした。
=蒸発圧を下げる
=圧力が下がって沸点が下がる
=蒸発圧は沸点が常圧になるまで下がりづらい
=駄々漏れ
=水がなくなって数十分で燃料はボロボロに溶ける
これを言う事は放射性物質の大気拡散の可能性の責任を負うからです。
■したがって吉田所長は、「
斑目の指示を実施したい」と主張します。
この指示への
「説明は出来ない」「コチラのやり方で」
と、フリーハンドを得ようとします。
■本社は責任を負いたくありません。
まずは
S/Cを使って、ウェットベントを、としか言いようがない訳です。
■そもそも吉田所長は、ウェットベントができないと言う
状況があって相談をかぶせています。
オプションとしての、ドライベントは当然頭にあったと思います。
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■見事な責任の分散化です。
彼らは直接的な話をせずに、
この情報交換をこなして見せた訳です
結局はそのワンチャンスをどの瞬間にするかが大事な訳で、
水の温度が高温高圧
=燃料棒温度が高温
=解放された時の冷却水の蒸発が一番激しい
=燃料棒が破損する時間が短い
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待てば待つほど状況が悪化すると言うのが、分かっている中で、
斑目:「冷やすしかない」「後は判断して」
現場:「冷やすしかない」を実行したい。「説明は出来ない、フォローして」
本社:「ベストを尽くしてから」でないと説明がたたない
現場:「すでにベストは尽くした、最後の方法はドライベントしか残っていない」
本社:「任せた、よろしく」
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現場:「ヤバい時間切れだと思う」
顧問:「最終手段ドライベント」
高橋:「ドライベント選択するしかない」
小森:「意味分かってる…?」
武藤:「分かってるわアホ」
吉田:「やるしかない(指示は出してる)」
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■こういう状況なので院長先生は小森氏をヨイショしますが
はっきりとは言わなかった訳で、御蔭で、
あの程度では確信犯の証拠になりません
まあそのプルーム(14日深夜~)は
東京系郡山系、福島系を襲う訳で
そこを計画停電まがいの外出禁止令で
乗り切れたのはベストの選択でした。
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■結局は高過ぎる圧力を下げたのは
配管や接続部のリークや破損だった訳で、
そこの事によって、SR弁にしろ、手動バルブにしろ
バルブがようやく開く様になった訳です。
現場を分かる人や、理系の人なら、
圧力の怖さはよく分かっているはずです。
■日本製のABWR等ですと、下手するとより「頑丈」に作ってあります。
風船に小穴があくかどうか、?
それとも破裂するかどうか?

破裂する前に小穴をどの様に開けるのか
小穴から、どんな漏れ方をするかは別問題。
ちなみに
チェルノブイリ=破裂
福島=小穴=但し風船のでかさは2倍*3基+核燃料プール
■
極論を言えば、日本を救うためには
上手に小穴を開ける事が必須だった訳で
私達の国はそれに成功します
どんぶり計算で熱量を考えれば、
そんな結論は5秒で出ます。
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■ほれぼれすると言うのは
フラスコ状で、弱い所に小穴の空きやすい
この作りは、小穴で逃げるには最適だったと言う事です。
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■但し代償は、もう分かりますよね?
大地と海の汚染です。
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■日本人は…言いたくないのですが
危機一髪を無かった事にしようとする傾向がどうもある…。
これはものすごい危機一髪なんです。
吉田所長が何故福島第一から退避しようとしたか…
それは「破裂した」と勘違いしたからです。
彼らは
、「破裂」と「小穴」しか、
既に選択肢が残されていなかった
だから何を言われようとも、原発事故は日本が滅ぶ可能性があった
と思いますし、
2011年3月における
「逃げたい人は逃げるべき(邪魔)、戦う人は残るべき」
の発言は正しかったと思います。
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■それが故に、最悪の事態の中の最良のシナリオだったという思いは
やっぱりありますね。
それ故に、
自分や或いは
富江先生の様な立場の人は
「所長を始めよくやった」
と言う評価になります
心の物差しがしっかりあるからです。
しかし大半の人は、
元のイメージからの上下でしか
判断できません
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■だからDQNの方がモテます(笑)
嘘やデマばかり言っている人の方が意外と評価される
「良くやった」→一つの失敗→クズ
「最低DQN」→一つの善行→やっぱりカッコイイ
■だから、ここまで
露骨な韓国押しがあったからこそ
一気に、韓国や親韓連中はイメージが落とせました。
イメージバブルの風船を割るだけでよかった訳ですよ^^;
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■そうなんです、韓国は昔からそんな国だったのに
勝手にイメージに流されて、「韓国最高」と言い
勝手に、ちょっと竹島上陸で挑発されると
「韓国最低」になってしまいますが、
昔からあんまりいい国じゃないでしょ…
でも、「チョコなんたらは、急に憂国ぶって基地外だ」とか言っても
そういう層も残念ながら、選挙権の重みは一緒です。
愚かな層であっても、愚かな層が動かなきゃ、世の中は変わりませんし
実際動いちゃったのが、民主党を選んだ選挙だった訳です。
こんなポスターに騙されて?
喩えるなら
みんなで道祖神にまたがった変な人を担いでしまった訳ですよ。
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■イメージ戦争は確かに大切です。
でもイメージ戦争だけじゃなく、現状認識は真摯に行うべきです。
そんな訳で、世の中の評価はどうか知らないですが
少なくとも、私の中では福島第一の事故における処置は
「現場」においては素晴らしかったと思います。
菅さんもそれなりの役割は果たしてるでしょうね(本音)
ただ、それが免罪符になるとかドヤ顔の時点で
政治家としても人間的にも大問題なんですけどね(笑)