
これは、3月14日に
風向きが変わった時間を
SPEEDIから取り出しました。
時間は
3月14日20時、
21時には南向き(北風)へと変化します。
■結構気になっている事
3号機のチリや爆発のガスは、
果たして関東に来たのだろうかという事。
■可能性の一つとしてはチリは一緒に来ていると思う。
■でも一言で言えば、
来ていて欲しくないなーという事。
ガンダーソン博士の動画でも
説明があったように、
あの爆発が
即発臨界によるものだったとすると・・・
1)ウランやプルトニウムが揮発した
2)そのガスが何処行った?
という問題からは逃れえない話になります。
同時に、MIT研究者の言葉を借りると
融解した原子炉材料が環境中に放出された(ダーティボムだ)
使用済とはいえ3号機は
ダーティーボムの一種であったといえるでしょう。
■言えるのは、
爆発直後のガスは少なくとも海に向かった、という事です。
爆発直後のSPEEDI

またガンダーソン博士の説を取るならば、
幸運にも核物質やガスは爆発のエネルギーではるか上空に吹き飛ばされています。
■もう一つ言えるのは上空1000M以上の風はジェット気流に伴う西風であるという事。
これが一つの安全弁ではありました。上記の写真でも上部は風に流されて海に向かっているのが伺えますね。問題は下部とそこにさまようチリ。
■一方の2号機の数値異常は3/14午後です。18時に逃し安全弁の開放があります。
MIT研究者の言を借りるならば、
2.燃料棒の溶融
多くの燃料棒を他と隣接するように単純にまとめると、
急速に過熱が進み、約45分後に燃料棒の溶解に至る。
■見たところ少なくとも上部70センチは3/14の時点で4時間露出で完全溶融でしょう。
このとき燃料棒上部で何が起きたのか・・・
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ここで、頂いた、猛走峠様の話を見たいと思います。
ただ、自分が確実に言えるのは、3.15の朝8:00くらいに、茨城ひたちなか近辺の数値が急激に上がり始め、それは11:30くらいに東京多摩地区に到達したようだ、ということです。
しかも、これはγ線数値をずいぶん出します。
また、半減期は異様に短いです。8日もありません。3.16の正午には数値は半減しています。
それが、自分の確認した現象で、それが3号機の爆発であるのかどうなのか?未だ自分にもよくわかりませんが、自分の思うところは、3号機のもの?と思います。
(ここまで引用)
興味深い御意見本当にありがとうございます。これらをヒントにもう一度読み進めましょう。
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ここで、70気圧などの高圧に置ける沸点を理解しましょう。
http://okwave.jp/qa/q6619629.html
t〔℃〕のときの水の飽和蒸気圧は以下の式で近似できます。
E(hPa)=6.11×10^(7.5t/(t+237.3)
よって、70気圧になるのは280℃前後です。
耐圧隔壁の設計圧力は90気圧くらいで、1号炉の温度は最も高いときで
400℃でした。ほぼ310気圧になります。
空気中の放射性物質の量や炉心温度を考えると隔壁のどこかが破損している
と思われます。(以上引用)
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■そして、再度調べていると、読売の記事で3月14日の2号機は、18時2分の逃し弁以外に
18時22分燃料完全露出、18時24分別ポンプ始動後、燃料切れ3時間放置(19時から22時か)、
19時正門3ミリシーベルト、22時40分水位回復、11時全冷却水喪失、0時2分ドライベント
に続きます。
これで18時の全沸の影響が放射線量に現れていたことが改めて分かりました。
同時に18時~19時のピークについても、大部分は海上に、出ていたのかもしれませんが
水蒸気を伴うガスのため、滞留しやすい状況にあることが
2号機のガス全体の特徴に挙げられるように思います。
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どうやら見直すと2号機には、報道から隠された幾つもの状況があるように思います。
爆発と違い人為的ミスも絡むのかもしれません。
やはり2号機は何やら臭うのです。一部読売新聞にそのような記事があったことが
レアというべきかもしれません。
■私的には、現在のところの推論では、15日の首都圏汚染についても
2号機燃料棒の溶融により、ペレット内の
娘核が大量に、放出されたと思っています。
圧力容器では何せ一時ー3700まで水位が下がったのです。
これは、圧力釜たる圧力容器の圧力が維持できなくなった為、圧力の低下に伴い
水が一気に蒸発したのでしょう。このとき、空焚きになったという報道もあります。
燃料棒の一部は気化したかもしれません。
(そんなことがおきていれば、プルトニウムやストロンチウムも現れ得ります)
3/11午後3時の地震から未だ3日です。臨界終了からわずかに3日。
2号機の燃料棒には膨大な第1世代の娘核も残っていたのではないでしょうか。
とすれば、猛走峠さんのおっしゃる、半減期が激しく短い、そういった核物質の特性も
またありうる事のように思うのです。
逆に3号機の「使用済燃料」では、ガンマ線核種はそこまでないと思うのです。
セシウム137は別として。
思い出してください。2号機のどぎつい汚染水を。
2号機の燃料棒に何かが起きていることは確実なのです
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21907546/
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21979086/
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もう一ついえることは風のマジックです。
猛走峠さんの言葉を引っ張ります。
3.15の朝8:00くらいに、茨城ひたちなか近辺の数値が急激に上がり始め、それは11:30くらいに東京多摩地区に到達したようだ(以上引用終わり)
気になったのはひたち那珂から3時間半で多摩地区に到着するかどうかです。
距離的に引っかかりました。
揚げ足が取りたいのではなく、以前のエントリーで3月15日の東風について触れました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/22279665/
キーワードはドーナツ状であり、蛇行です。
本来筋状の放射性プルームが、東風によって進路を大きく捻じ曲げられたのです。
私見では、ひたちなかの8時のピークは移動距離を考えれば、
18時頃の埼玉、東京での2度目のピークではないかと思います。
逆に言えば、もっと強い1回目のピークは、
ひたちなか以外の、どこかを通り、一瞬埼玉を15日9時に横切りました。
そうしてその一部は11時半くらいに多摩地区に達します。
帯状ですので、必ずしもさいたまのものが多摩地区を通る必要は無いのですが、
2時間で多摩地区であれば十分に到着可能でしょう。
気になるのは、
その埼玉を通るまでの進路を茨城などでどのように通ったのか
たどることが出来れば、ホットスポットを見つけることが出来るのではないかなと
思います。個人的には野田、関宿、つくば、常総、越谷辺りが怪しいとは思っていますが
ナニブン分かりません。
ただ、その辺りはWSPEEDIの公開まで待たれることでしょう。
有益な情報をお教えいただいた猛走峠様には改めて感謝させていただきたく存じます。
(3号機については、分からないで終ってしまいましたが)
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参考:
■14日の2号機データの推移(官邸データによる)
日付:時間:圧力容器:水位:格納容器
3/14:10:30/56.5気圧/3800/4.6気圧
3/14/12:30/61.9気圧/2950/4.65気圧
3/14/13:25/冷却機能喪失を発表(対政府)
3/14/16:34/海水注水開始
3/14/17:12/74気圧/不明/不明
3/14/18:06/逃し安全弁開放し、水位-1500からー1100に回復?
(意味不明、開放したら水位下がる、逃し弁は、圧力容器?格納容器?格納容器か?)
3/14/18:22/水位-3700(16分で-2600減った)、圧力容器自体の損傷の恐れ
3/14/19:03/6.3気圧/水位?/4気圧
3/14/22:40/4.3/-700/4.3気圧
22:50格納容器、圧力異常上昇
3/14/23:54/6.5/??/7.5
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参考:1号機最高温度は400度(再臨界発生時)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110324-OYT1T00217.htm
「異常な高温状態だ」と話すのは杉山亘・近畿大原子力研究所講師(原子力安全学)。約70気圧になる通常運転中でも水温は280度程度にとどまるとし、「冷たい水を高温の原子炉内に入れると、(原子炉につながる)給水配管が急な冷却で、破損するおそれもある」という。
宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子力工学)は「原子炉の上部と下部で同じ約400度を示したのは、燃料の上部が冠水していないというより、水がほとんど入っていないのではないか。圧力容器を壊すような数値ではないが、深刻な状況が続いていると言える」としている。
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3月14日の2号炉の深刻な状態
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/146.html
読売新聞 3月15日(火)0時7分配信
東京電力福島第一原子力発電所2号機で14日午後6時過ぎ、原子炉内の冷却水が、ほぼ完全に失われ、燃料棒がすべて露出して冷却できない状態になった。
東電が同日発表した。水位はいったん回復したが、再び低下し、同日午後11時ごろ、燃料棒が全部露出した。空だき状態が続くと燃料棒が溶けだす炉心溶融の懸念がある。同日夜に記者会見した枝野官房長官は、1~3号機どれでも燃料棒の溶融が起きている「可能性は高い」との見方を示した。
同日午後9時37分、同原発の正門の放射線量は毎時3130マイクロ・シーベルトと、公表された値では最高を示した。 東電によると、2号機はこれまで原子炉の圧力や温度などは比較的安定していたが、同日午後1時38分、冷却水の循環ポンプが止まり、炉内の圧力が上昇、水位が低下し始めた。
同5時17分に約3・7メートルの燃料棒上端から露出が始まり、同6時22分に全体が露出した。
東電は冷却水の循環停止後、別のポンプで海水を原子炉に直接入れる準備を進め、
同6時24分、注入を開始した。しかし、炉内の圧力が高かった上に、作業員が1、3号機のポンプの見回りで目を離した間に、海水注入ポンプは燃料が切れて停止。燃料を補給して注入を再開したが、約3時間、完全に燃料が露出した状態が続いた。
その後、水位は回復したが、同日午後11時ごろ、原子炉の冷却水が再びなくなり、燃料棒が完全に露出した状態になった。原子炉から格納容器に蒸気を逃がす二つの弁が完全に閉まり、原子炉内の蒸気圧力が上昇し、海水の注入ができなくなった。
東電は、
15日午前0時2分から格納容器内の蒸気を外部に放出する新たな弁を開けた。この弁から外部に放出する蒸気には、原子炉内から直接出た蒸気が含まれており、これまでに放出された蒸気より放射能が高い。
冷却水が消失し、燃料棒の露出が続くと、高温の燃料が冷やされず、炉内の温度が2000度超まで上昇して、燃料が溶けだす恐れがある。
建屋が吹き飛んだ1、3号機の水素爆発より深刻な事態で、炉心溶融によって大量の放射性物質が大気中に漏れる可能性もある。冷却水喪失(LOCA)によって炉心溶融を起こした事故は、1979年の米スリーマイル島原発事故などがある。 最終更新:3月15日(火)0時7分