
■原子力のコストについて
いい資料が無いか・・・あった!
原子力発電のコストは本当に安いのか?
よくみるとMIT研究者の分析の和訳で
お世話になったページです。
相変わらず冴えてらっしゃる。
■原発容認派の私が原発を潰す話をする。
しかし、この話を聞けば、
原発って厄介なんだと分かってもらえると思う。
そう「厄介」だから、止めれない事をわかって欲しい。
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問題1)壊す費用、核燃料の費用
■問題はバックエンドにかかる費用。
これは止めようが、壊そうが、要は原発反対派が望む形になっても
しっかりかかる。20兆円。
実際には、もっともっと多くのお金が隠れていると言う事なので、
何にも考えずに止めると、30兆から40兆の借金が残る。
廃炉や今回の福島の費用などを考えると
下手すると100兆円は軽く超える(笑えない)
■この費用が結局は、原発を止めれない第一の要因なのだ。
だって、こんな費用、普通の発電にお金を乗せたら大変な事になる。
エコに置き換えると、多分電気代は5倍くらいで足りるだろうか。
エコは割高だから、そもそも家庭や産業用に電気を直すのが間違い。
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問題2)生活保護ならぬ、原発保護
原発がある市町村は豊か。
税金があり、仕事があり、関連産業があり
そして補助金がある。
そのお金は原発利権だから出てこない。
浜岡で少し明るみに出た。
地元4市への原発交付金10億6500万円減 当初予定の6割程度に
大体30億年間にかかっている訳。
このほかにも色々手を変え品を変え、原発1箇所に税金約50億/年は少なくとも使われている。
つまりもう原発漬。
原発を止めてこの税金が削れるか・・・
ここにいくつもの闇があるわけ。
極端な言い方をすれば、市民が全員生活保護になっているようなもの。
廃炉の間もずっと払わなきゃいけない。廃炉にしてお金を払うなら
その分新規の安全な原発を作った方がまし
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■車に例えると、
原子力カー:30台保有
駐車場:月5万円、契約解除不可。
車解体費:1000万円
燃料解体費:1万円/年(30年処理して無いので注意)
燃費:50キロ/
危ないけど、燃費は経済的です。
要するに、乗らなければこの分の負担は・・・と思ったら大間違い。
消えません。
しかも駐車場は辺鄙な所に会って使い物にならない。
こんな感じ。
原発は元から安く無いし、
やめたって全然安くない。
■危ないから止めなきゃ!!!と騒ぐ人がいる。
1)でも駐車場はかかる。
2)解体費はかかる。
3)燃料解体費もかかる。ちなみにまだ処理スタートして無い。
うん、宿題が溜まってるんだ・・・
固定費が凄くかかるし、止めれないのが原子力発電。
国債1000
億兆円の国のどこにそんな埋蔵金があるのだろう。
小判でも掘ってみる??
【追記】思いっきり単位を間違えました。兆なんですよね。
テラじゃ無いことを喜ぶべきなんでしょうか・・・
と思ったらテラどころか「ペタ」でした。ご指摘ありがとうございます【追記終】
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じゃあ、どうするの?
そこに関わってくるのが、電気の総使用量。
電気の「ライトエコ」で地産地消にする。
要は独立電源を設けてしまう。
詳しくはこっち読んで下さい。
ライトエコでいいじゃん!!
工場は屋根が沢山あるからより有利。明かりと、冷房の一部などは地産地消にすればよい。
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大事なのは、
既存の送電網に負担をかけないようにして、総電力量を減らし、
その分の原発を減らしていく。
余ってきた電源は工場への供給とすればよい。
エコについては原発寄生大衆の地に設けていく。
(予備電源と、見た目のエコと補助金対策)
詳しくはこっちを
2011年05月13日
事故発生当初の話【原発こそエコ電源を確保せよ
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この2方向で、原発も、補助金も、じわじわ減らしていくのが現実的だと思う。
それに大事な問題がある。送電網だ。
日経ビジネスから転用する。
「電力自由化とともに発電事業では民間参入が進んだ英米で何が起こったか。
膨大なコストがかかって儲からない送電事業で問題が噴出したんだ。
例えば、送電装置の改修やメンテナンスを減らし、万が一のためのバックアップ体制がおろそかになった。その結果起きたのがカリフォルニアを始めとする大停電だった。」
そう、
迂闊に電気を自由化すると、外部電源の喪失は却って起きやすくなる。
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今、そのあたりを見据えている大企業がある。
それは、原発事業にかげりがある、と見た東芝だ。
東芝、スイスの電力量計大手買収を1800億円で買収
引用)
次世代送電網のスマートグリッド、これをにらんで動き出したのだ。
スマートメーターは太陽光など再生可能エネルギーを大量導入する場合に必要となるスマートグリッド(次世代送配電網)の中核装置で、この分野に注力する東芝が買収に踏み切った。
東芝はランディスに出資する投資ファンドと個人株主から全株式を取得する。欧州連合(EU)の競争政策に関連した手続きを経て、2011年度第2・四半期(7─9月期)に買収が完了する予定。東芝は官民ファンドの産業革新機構や他の企業からの出資も募る方向だ。
引用終)
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私は、正直ルーピー発言=CO2,25%OFFは、反故には出来ないと思う。
きっと努力目標にはされてしまうのではないだろうか。
少なくともCO2を増やすことは不可能だろう。
何故ならヨーロッパの「エコ、バブリングシステム」(エコのバブル株式市場)という
経済の国際戦略がそこにあるからで、日本はその生贄になる予定だ。
そう簡単に逃がしてはくれない。(後日経済編で説明します)。
しかも、それだけの借りをフランスや、アメリカに作ってしまった。
やらずボッタクリのアレバが親切だったのもその辺りの国策があるかもしれない。
作らなくていい借りも、借りにしてしまった。
ここからは経済の話になる。
経済を保ちつつ、電力消費をスリム化し、効率化する。
それには高いコスト意識と、割切りと、そして技術が必要だ。
それまでの間、原発は安全に使い、異常に古い原発は廃棄し、
新陳代謝をしつつ、ソフトランディングの必要がある。
犬にひどくかまれたから、犬は皆殺し。
それじゃあ駄目だと思う。
中年太りのダイエットと同じで、
ゆっくり着実に、減らしていく必要があるだろう。
ヒステリーを起しても何も解決はしないのだと思う。
Posted at 2011/05/25 20:52:54 | |
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原発の将来 | 日記