
この記事は、
テケミ(←死亡)、危ない橋を渡る(←生存)。いわゆる「『過失責任主義』の修正」。「後だしなんだから、わかってやれよ―」について書いています。
■ではでは、後篇ですが…
そこは嵐の継続性しか重要では無かったりします。
猛走峠さんの言うように勝負はついてたんですよね^^;
そして、その前に…
気象的には
疑似眼は、割と出現率高いのですが、
信じろと言うつもりはありません。
「船長が馬鹿でアホだった」と主張する人も出る筈です。
■その後、洞爺丸が再認される気象的出来事は
2004年の台風18号を待たねばなりません。
洞爺丸の記録を超える60mクラスの風が支笏湖周辺や
札幌にも吹いたからです。
その時に、
疑似眼がくっきりと出現し、
風の特異点が、画像で認識されました。
■50年を経て、ようやく洞爺丸を惑わした何か
が見えてきたんですよね…。
台風の目と言うにはあまりに巨大でポッカリした何か、
これが疑似眼の恐怖です…。
その目の後ろには超暴風域がやはり形成され、洞爺丸の記録を超える暴風が
洞爺丸の記憶を呼び起こす事となりました。
■風が収束する特異点の形成、これが函館港を襲った時、
悲劇は世界第三位の海難事故となって
洞爺丸を覆い尽くしてしまったんですよね…。
■但し洞爺丸台風の疑似眼は
本当の目に余りに近いのです…。
■温帯低気圧化は、今まさに進行している最中で、
風の特異点は、疑似眼のすぐ後ろに隠れていた事となります。
■
青森を16時に疑似眼が包み込んだ、この事が
進路に対する判断を一番惑わせた事になります。
■よく引合に出される羊蹄丸船長の判断がありますが

そもそもの
ギャンブルの場が違います。
函館…出航できず偏る、制御不能船の存在、遅延客満載
青森…むしろ空
■但し、「台風」と「目」の関係は誰しも知っていても
「閉塞低気圧」と「疑似眼」の関係はその頃殆どの人が知りません。
例:18号の疑似眼
■但し、冬の天気は
「閉塞低気圧」と「疑似眼」が出現する訳で
「台風」という常識を取っ払えたかどうか、と言う問題が
(情報そのものを疑え!!!)洞爺丸の場合は問われた訳です。
洞爺丸船長はその事をどうしても飲み込めなかった。
■羊蹄丸船長は
、「台風」の知識が無かったから
冬の天気図の関係で、疑似眼を(感覚的に)呑みこんだ
■洞爺丸船長は
競馬でいえば、
オッズ(進路常識)や、調教(データ)を重要視した為、
パドック(疑似眼の感じ)を、読み切れなかった訳です。
背負っているのは乗客の命、
本当はギャンブル(早期出航)に勝てた筈なのに起きた偶然
後から出る「タラレバ」論、
まさしく「ギャンブル」がそこにはありました
そのように感じています。
しかし実際のギャンブルは、
ギャンブルと言う場の中で行われるものでなく
根回しによってルールを作って、行うものなんです。
気付けば洞爺丸船長には、
「生き残る選択肢は殆どなく」て
羊蹄丸船長には、「生き残る選択肢」しかなかった。
この不平等性こそが、ギャンブルの本当の怖さ、
魅力や魔力でもあると言う事を
述べておきたいと思います。
Posted at 2012/10/26 09:15:21 | |
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洞爺丸台風と再発達 | 日記