■洞爺丸船長を騙した疑似眼、そんなもん本当に出るの?
そう思う人は多い筈です。
出るんです^^;
■というか今日出現いたしました。
今朝の天気図をご覧ください。
■洞爺丸台風の時の天気図です。
■でもちょっと違う所ももちろんあります。
力点が違うんです。
つまり今日の天気図では、疑似眼と、奥尻域の眼は同格です
(ともに996ヘクトパスカル)
更に北にも低気圧があり、
北海道自体が巨大な眼として作用しています。
一方の洞爺丸台風は
主の眼が968ヘクトパスカル→956ヘクトパスカル
一方の疑似眼は980ヘクトパスカルです、
個々のバランスの違いによって、疑似眼同士の位相関係が変わります。
すなわちバランスがとれている時には中間点を中心とした回転が起き
どれか一つの眼が強くなれば、とって代わる、と言う事が起きるんです。
■洞爺丸台風の場合は、強力化した為に
元々の眼を中心として風が動きました。
■となると、急激な減速と、瀬棚沖と
函館の円関係が効いてきます
■風の特異点が有効に作用する訳です。
■その発達の裏には偏西風の蛇行(2012年も蛇行で秋が暑かった…)
と海水温の偏りがある…。
■今日の天気図は典型的なモデルケースだったと言えます。
(分かりやすいし良くあるパターン)
来週閉塞低気圧の変遷と、衰退まで辿って解説します
もし、今日、トムラウシに上っている人達がいれば
(いないと思うんだけど…)遭難者が出るかもね^^;
と言う様な今日はそんな気象図でした。
御蔭で秋田は一日雷雨ばっかり、
ちなみに、回転の中心と、疑似眼の位置は
意外と読みが難しいです。
■それが天気図船長を騙した最後の罠なんですよね
(洞爺丸話の続きはまた来週)…
Posted at 2012/11/02 18:50:42 | |
トラックバック(0) |
洞爺丸台風と再発達 | 日記