この記事は、
父の入院‥☆について書いています。
■公私の多忙には「親せきの入院」があります。
結論としては、回復して欲しいなあという思いが強くありますが
なかなか…難しい。
とは言え優秀な方の模様。
こういう時は分かる人の方が消耗する様で…
却って、見ていて辛い物があります。
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■ふと思えば、直近では「医療ミスに近い」
親族の死もありましたし
でもこれって結果論であり、
「ヤブに当たるか当らないか」
に近い気がいたします。
全身管理に大きく携わるお話なんですよね。
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■確かに…回復させる術は先生の方が詳しい。
ですが、人間どうやって死ぬかは意外と…見えたりします。
で、その時思い出したのが、トラバ元のお話。
無事危機を抜けたのですが、いち早く危ない事を察して
まともな全身管理のお医者様に託する事が
命を救う秘訣、と言えるのではないかと思います。
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トラバ元の話も思い出した様な所で
類似点もあったので、
備忘録絡みで記していきましょう。
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1)基本は、心臓、肺、肝臓、腎臓
特に恐いのは肺、だそうです。
(肺炎で灰が真っ白とかね)。
酸素飽和度が下がると、
送管のお話が出てきます。
息ができないと死んじゃいますからね…
まずはその後で
心臓を止めない戦略に多くの先生が入ります。
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2)悪化すると心臓に来る
1)の後に高齢者だとなりやすいみたいですね。
肺炎の場合等は、肺に水がたまって、
負担がかかります。そうなると心不全を
起こしやすくなりますので
、「ノルアド」などで
血管を締めて血圧を上げようとする訳です。
これは「心臓だけを考えた戦略」なので
どうも、「気に食わないと思う先生」も多い模様。
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2)腎臓が、駄目な期間が勝負を分ける。
血圧が下がるVS血流が悪いのジレンマが湧きます。
腎臓が悪い人は2日に一遍人工透析が要りますが
血圧が下がっていれば、そんな余裕な血圧もありません。
つまり腎臓が止まって大体3~4日で、
尿毒症を起こして、全身の組織が壊れ出します。
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3)腎臓ダメージで肝臓が落ちたら終戦。
ここで重要なのは腎臓が働いてないのか(終了)
腎臓が血流不足で動かないのか(回復見込みあり)、です。
最終肝臓もいかれれば、後は心臓が止まるのを待つ
どうもお話を聞くと…腎臓を優先して
「心臓が持って行かれるかどうか」がカギとなるようです。
要するに、いつ、どのタイミングで
「
早く亡くなるかもしれないけれど、
回復可能性をかけられるか」
というギャンブルが発生すると言う事です。
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4)感染症はありますか?
感染症がある場合は、菌が血液内増殖を起こすと
敗血症を起こしやすくなります。
潰瘍を放っておいた場合もそうです。
その場合は、いきなりショック症状に移行したり
いわゆるDICになったりします。
本来これが無ければ、心臓の負荷を軽くして、
全身の血流を良くした方がいいようです。
一方感染症もないのに…、
アクセルとブレーキを両踏みする様な治療
がたまに存在します。(トラバ元のケースがそれに当たるかも)
当初要因を考えずに、対症療法をされると
人は簡単に死んでしまうと言う事です。
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■よく、分からないですよね(苦笑)
ただ、言えるのは、
肝臓の解毒、腎臓の毒物排出が止まると
人は「確実に」死ぬと言う事です。
腎臓の毒物排出、は
血流、血圧、そして腎臓自身の性能
で決まってきます。
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■つまり腎臓の排出能力を落として、
そこに、輸液を突っ込むと…
心臓に負荷がかかって、心不全が起きて
心不全回避で腎臓への血流が制限
輸液突っ込む、
悪い意味のループです
ちなみに「回復した試しがない」と言い出したら
実は…おかしい話です。
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「どんな困難な例でも、回復するケース」もあるし
「大丈夫だと思っても駄目な時もある」
と言うのが正確な話で
「回復した事がない」のは、殺してる場合だけですから^^;
一つのサインと思ってもいいかもしれません。
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■実際には、どこで回復に賭けるかは、
お医者様にとっても賭けであり、
そこはお医者様の専権事項です。
ですがお医者様の着地点がどこで
どこで賭けをされるのかは、
実は患者側が握っていたりします。
但し、そのチャンスは一瞬しかなくて
状態が悪くなればなる程、転院等は難しくなります。
実際には色んな難しい問題が含まれているなあと思うのが実情で
実は意外と怖いのが「救急車」だと思うんですよね。
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■
結局は「肝腎」を理解した上で、
「心肺」を優先しているのか、理解せずに
「心肺」を優先しているのかが重要です。
何せ日本は「心肺主義」なので
心臓が止まれば、「ヤブ」
そうじゃ無ければ、「仕方ない」で済ます傾向があります。
「心肺停止」=ほぼ死ですが
「肝腎停止」=数日後に必ず死ぬ、です。
ですが…
「
蘇生したけどどうしようもない」が
一番皆の納得が得られるのもまた事実です。
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■ただ、「心肺」と「肝腎」の優先は非常に難しい所です。
進め方、治し方のセオリーもありますし、
「肝腎優先」で「心肺機能が持っていかれれ」ば
裁判上、誤診と言いがかりをつけられる確率は、
心肺優先よりはるかに高いのも実情です。
そうしない為に、根本原因の治療時点で
心肺に悪影響を与えない工夫が、
専門医ではされているのですが、
はっきり言っちゃうと…
救急車は、病院選べないんですよね。
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■結局は民主党みたいな?お医者さんに連れて行かれないように
普段からかかりつけを持つのが大事なんだと思います。
ただ、どんなに注意を払っても
今回の自分の親戚のケースは
持病があったり、
季節の変わり目は思わぬ感染症を起こしやすい物で
逆に「よくある」ケースだと思います。
ですが・・近頃は、
必ず
「医者が悪いんじゃないの」という親せきがいます。
実際には、そういう人の言ういいお医者さんこそ
民主党みたいな
素敵なお医者さんのケースが多いのですが…
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■それでもヤバいお医者さんに担ぎ込まれるケースはままあります。
(救急車とか)
これは、今までの経緯を知っている身内の方が
何も知らない医者よりも、短期的には妥当な判断ができる可能性を示します。
結局は「どう治すか」はお医者様にしかできませんが
「どうヤバいか」「こいつはヤバい」は、注意深くなれば
普通の家族にも分かります。
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■今の医療は、「罪に問われない様なマニュアル」が
不文律で一応できています。
その中で一歩踏み込んだ治療や治療方針の変更は
患者と医療スタッフ、家族と医療スタッフが
信頼ができていないとうまくいきません。
何より医者にとっては患者さんは沢山いる訳で
全てを医者起責にすると出来る治療には限りが出ます。
故に、患者とその家族は、自己責任の意志を提示した際に
医者がそれでも「自分の身だけを守る」治療をするのか
判断をしなければいけません。
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■判断の例があると言うのはいい事なのですが
往々にして、それを見て、短絡的に
「患者が悪くなるのはじゃあ医者が悪い」
と思うケースが多い気がいたします。
私達も普段健康なうちから、死に方の可能性や
危険性を検討して、
信頼の元で命を預けておく必要があるのかもしれません。
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■いずれにしろ患者を奪い返すのは至難の業です。
後は検査も回数を減ると点数が減ったりします。
何よりも、お医者様一人ひとり方針や戦い方が違う訳で
インフォームドコンセントが全てなら、医者はいらない訳です。
(ですがそれこそ医療ミスが起きると思います)
■とにかく初期段階で如何に情報を判断し、
手遅れになる前に
自己判断で避難するか、
医療ミスよりも
ヤブ医者の方が怖いんじゃないのかな?
というのが今までの経験上の話でした。
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■そしてヤブ医者は、物凄くマニュアル的に感じます。
可能性ではなく「リスク」を考えて仕事しているからだと思います。
いいお医者さんほど悩みますし、断言しませんし
悪い話もします。
そして「すり減りやすい」
ですが、人は断言する(できる訳ないのに)方についていこうとする物です。
自分を含めいつか親は弱って病気がちになりますが
「外れ」に当たりそうな時に、
どう判断してどう行動するかは
考えておいた方がいいのかもしれない。と
我が身に重ね合わせてつくづく思うのでした。
■…とは言え、「俺様系」でも、
凄く出来るお医者さんもまた多いそうです。
どういうインフォームドコンセントがいいか、
どういうお医者さんと相性がいいかは
持病を持ったらしっかり調整しておく必要が、
今後あるのかもしれませんね。
Posted at 2012/12/11 14:22:09 | |
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