■別に
地方公務員を庇う人達は庇い続ければいいと思うのだけど
地方公務員を養う地方行政は何を核に運営されているのだろう?
簡単な事で税金と交付金だ。
で、交付金が削られているから
税金を地方にと叫んで
ついでに地方参政権を中韓人に差し上げたい
と叫んでいる愚行が地方自治拡大。
と、捉えざるを得ず
「馬鹿の極み」と個人的には思っている。
*******************************
■ところでかつての車産業の雄、
デトロイトが破たんした。
いつ破たんするかは別として、モノづくり企業の
縮小やリストラは地方税制にダイレクトに響く
失業者の増加は生活保護の増加にダイレクトに響く。
代わりの産業等、知れている。
(日本でも夕張が破たんした事は記憶に新しい)
************************************
■産業を失い、生活保護が増える事は
それだけで財政不健全の元であり、
交付税の権利を、地方税にはぎ取った所で
そのまま生活保護に流れ国が弱体化するだけだ。
(だから左巻きが地方自治を叫ぶし)
民主党などはその意見に大賛成だった。
*********************************
■つまり公共事業は国ベースで行うから
国全体で、民需に繋がる。
民需の一部を公共事業で置き換える事で
「受注の波を少なく出来る事」≒倒産企業を減らすこそが
ポイントであるという事に気付くべきで
民業+インフラ公共の「バランス」こそが企業経営におけるポイントとなる。
そしてそれを必要なカネを交付税でばらまき直す
(不公平が起きないようにする)
これが有効に働いたのが今までの日本で、その多くは
貿易とか金融で日本が儲けた金の税金や
その税金を核にした信用による借金(国債)
だったのは、当然のことである。
トドのつまり公務員の給料を削ればいいという物ではないけれど
例えば生活保護がパチンカスばかりになれば
パチンコ業界に流れた金の一部が反日に使われたりする訳で
そういう所に流れる金を減らしていかない限りは良い方向には
続かないし、そういう金の元手も外国から儲けなければ始まらない。
********************************
■言いたいのは短期的に見れば
地方公務員の給料をカットしても何にもならないけど
長期的に見れば
公務員貴族が増えると、見事に財政は破たんする。
というシンプルな当たり前の話だったりする。
お金の出入りが出る方が多ければいつかは破たんしてしまうって事だ。
*********************************
■そういう意味では金がとれるのなら、物作りでも
「金融でもいいや」と言うのも大局的な観点だけど
アベノミクスで勝手に大盛り上がりして
アメリカのヘッジファンドに売りぬけられる日本に
そこまでの実力はあるのかな?というの
物作りに裏付けられなければ、日本の場合は裏付けなんか無い、
と思わざるを得ない。
■つまり信用(クレジット)でお金は作れる(借りれる)けど
いつか返せない日が来れば、返せないめどが立てば
絶対に『自己破産』に追い込まれるって事は確かで
そうなると完全にお金の回収はできないから、
『信用』が大量に棄損される。
■つまり
『信用』が棄損されれば、
『お金』が消えてしまう。
****************************************
■だから気持ちの問題と言うのが大きくて
「地方公務員だから安泰」とか
『地方公務員が世の中の消費を動かしている』
なんてセリフが蔓延すれば、実情はどうあれ
国は頽廃に向かっていると言ってよくて、
結局公僕と言われる存在の人の規律が「緩むきっかけ」になる。
もしくは『緩んでいる』と思われること自体が
いわゆるルールに対しての精度を下げる(要はモラルが下がる)
ある意味
地方公務員問題は皮肉にもダシであって
本質ではない。
***************************************
■結局問題と言うのには
出てくるまでに
物凄い時間がかかる物で、
問題が出てきた時には大抵は手遅れだったりする。
***********************************
■技術面で話をすれば、
三菱重工の溶接管理などその典型だ。
なんで運転管理面の保証を問われるのかはさっぱりわからないが
(操業保証は大抵ないものであり常識である)。
それを差し引いても、溶接不良を熱交換器で起こしたというのは
品質保証が出来ていないという話であって
結局現場が分からないし何重にも下請けになっていて
カネカネばっかり言ってるから、ろくでもない腕の所に発注して
元請け責任で大やけどを負ったという話だ。
SUSの溶接については
•材料とか工業とか ( 10 ) カテゴリで特集したりしたけど
見た目や納期ばかり、そして値段しか考えないからこういうことになると思う。
(もちろん受けた会社の代替わりもあったのかもしれないけどね)
************************************
■徐々に値段を下げていって、最後やってくれる所が無くなって
違う所にやってもらって(それも直接じゃ無くて
商社とか通すから、証明書しかない)
で、しまいにこういう事になる。
原発を事故の福一の後も動かすというのは
『品質管理を強化する』事とイコールでなくてはいけない訳で
それを逆行すれば、結局しょうもないミスやトラブルが相次いで
信用を失って、結局原発も早期に閉じるし、
電力会社も得しないし、そしてメーカーも大損をこく。
それは10%や20%のネゴシロなんかでは到底カバーできない
社会的損失である。
************************************
■だから実は
「しっかり対策してから動かす」
『対策が出来るまで待った方がいい』
「危険があるなら辞めるべきだ(負担を皆で分かち合おう)」
という一見反対の意見と
『とりあえずは確率論で動かせばいい』
『もちろん品証はこれまで以上にしっかりする筈だから」
『その時の「責任者(今回のケースでは菅直人や東電社長)」
は裁きの対象だ』
という容認論と
どちらの方が温情があって優しいか
どちらの方がドライで、強硬なのか
実は考えた方が良かったりする。
**************************************
■但しこれも
ギャンブルで、
安くていい仕事ができればウィンウィンだった訳だけど
結果は安物買いの銭失いに終わった^^;
「やっちゃいけない」精密溶接に、
見事に手をつけて自爆したってわけ。
『やっていいもの』『やっちゃいけない物』の差は
結局見て触って学んでいるかどうか、という経験。
そして
経験だけに縛られない事。
*******************************
■かつて
1兆以上も借り入れをする余裕のあったデトロイト。
でも信用を失えば利率は上がり、そしてやがてパンクする。
「アベノミクス」も一つのギャンブルであって
成功するか、失敗するかは
金の入る『器』次第。
『器』とは工場であり、技術であり、金融もあるでしょう。
イノベーションが可能ならイノベーション。
カイゼンどこじゃないからイノベーションなんだけどね…。
***********************************
■だからアベノミクスと言うのはチャンスでもあり
もちろんリスクでもある(ギャンブルと言う事)
現在の信用は先人や過去の行動が作る物で
将来の信用は、
私達や現在未来の行動が作るものである。
**************************************
■という訳で普段の主張とちょこっと
毛色をここ数日変えているけれど
リスクを分かった上で決断するという事は
すなわち「責任を考える」と言う事だって言う事です。
勇ましい意見や、
キレのいい意見をかく事はそれなりに簡単ですけど
切れのいい意見に信用を持たせるのは
物凄く難しい事です。
**********************************
■究極は…決断とはギャンブルです。
ギャンブルを単体でするのはいいのですが
連続してやればいつかは破滅します。
■「不連続で、そして賭けるべき時に賭ける
賭けを下りるべき時に下りる」
それが経営の本質で、そして国の運営も同じです。
いわば武田信玄の『風林火山』が同じ意味ですね。
ちなみに『戦い』に強すぎた武田勝頼は
『賭け続けて』、長篠の戦でその戦力を大きく減らし、
そして再建も間に合わず物量戦で滅亡してしまいます。
彼は『愚将』ではなく、一時のシャープの様に勝ち続けて
総力戦で敗れてああなった訳です。
*************************************
■デトロイトと重工さんの失態
(というか失態ではないのですが失態と言えば失態ですかね)
遠くて近い、心に銘ずる事件だと思いましたので
ちょっと書かせてもらいました。
自分は「ギャンブル」の見聞きが大好きですが
同時に「ギャンブル」が怖くて仕方ありません。
ですが『ポーカーフェイス』とはよく言った物で
人生には何度か何十度か物凄く大胆な賭けを
笑顔で涼しい顔でしないといけない瞬間が本来ある筈で
誰かが楽をすれば、誰かが賭けなければいけない
のもまた賭けの本質である事も忘れてはならず
つまりはルールの下に平等だが分け前は平等ではない
という鉄則がこの世の中では当たり前にある事を
自覚せざるを得ません。
そしてそれが
不文律になる事をTPPとも言います。
平等に見えて残酷な社会でもあるのです…
Posted at 2013/07/19 14:46:49 | |
トラックバック(0) |
経済を考えよう | 日記