■今、こうやって、データを集め、分析し、仮説を立てるのは、
仮に被害があったとして、放射性物質の被害は長期に渡り、
そして因果が証明されているものは少ないので補償は望めないものだからです。
リスクも高いのか低いのかさっぱり分からない。
また復興にお金がかかりますから、
安易に危険を犯して、結果として健康被害に遭い、
医療負担や、増してや補償を求めてしまうのは、
今苦しんでいる南東北、東北太平洋側の人や若い世代を本当に苦しめる行為になりかねません。
人任せにしても前エントリーのように、
「先のことは私は何も言っていない」と言われるのがオチです。
ですから、
身を守る為に、将来の世代の為に、
低コストで身を守ることを考えていきたいと思っています。
危険性を書けば、ちょっとオーバーじゃない?という事もあるかと思います。
そう感じたときは、複数手段で出来るだけ検証するようにはしています。
表現力の問題で伝わらない事もあると思いますが、そこは個人が個人の為に作っているブログ
どうかご容赦いただけることを希望します。
■そういえば、
水がないのは「ペットボトルがない」そうです。
大手の会社が買い占めてしまったせいで、
水があるのに作れない、ミネラルウォーター工場が出てきているそうです。
そういう「買占め」は無視のようですが・・・
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■数字って怖いですよね。最近つとにそう思います。
40000マイクロシーベルト=40ミリシーベルト=0.04シーベルト
単位を駆使すれば、μもmも似たような記号なので、すぐにごまかせます。
■ここ数日困ったのが、
ベクレル。ただの放射線量の濃度です。
その濃度が、
成分、半減期、悪さ、吸収率、対象に対して、どう悪さをするのか。
その説明がありません。
その目安については、内部被曝、のカテゴリーに書きました。
お子様がいる方、特によろしければ目を通してください。
■昨日炉心から出たと騒がれていた380「万」ベクレルは、
炉心を冷やす1次冷却水の通常値の1万倍なんだそうです。
さらりと言いますが、炉心を冷やす1次冷却水はたった400ベクレルなのですね。
つまり、
東京で検出された210ベクレルは核分裂をしている燃料棒を冷やす
普段の1次冷却水のたった・・・半分。
えっ?ええっ!!
紛らわしい報道、垂れ流すな!!
どんな成分が入っていると危ないのかちゃんといっておいて欲しい。
逆に言えば、
今炉が爆発しないのは、細かい所から駄々漏れだからです。
今後もこういう報道がされ、気が付くと報道規制でなかったことになる事もありえますので
情報は素早く冷静に手に入れて下さい。
このブログだって怪しいものです。
逆に「実は長期では危なかったよ!!ごめんねー」と弁護士さんに笑顔で言われる危険もあるんですよね。
官房には2人も弁護士が揃っていますから、手ごわいですよ。
参考:
(引用)採取した水から1立方センチメートル当たり約380万ベクレルの放射能を持つ放射性物質が検出されたと発表した。原子炉の冷却水の約1万倍の濃度。ヨウ素131やセシウム137などで、溶融した核燃料の一部が漏れ出した可能性がある(引用終わり)
■結局、
放射性物質にしても、半減期や、体に対する影響をちゃんと考慮しないと
数字が独り歩きを始めます。
■東京で210ベクレルは「ヨウ素131」、半減期8日、3歳以下は16歳以上に比して20倍の悪さ
40以上の大人に取っては少しぐらい飲んでも大過ない。
「大人は赤ちゃんの分をとって飲むな」くらいでいい。
セシウム137はまた別問題。発がん性がよく分からない、じゃなくて調べましょう。
■報道も部分的、誰が飲んでも良くて、誰が飲んでいけないのか。
それをちゃんとしないと、「ごね得」になります
最悪の未来を予測すると
★10年後平均年齢70才の喫煙者の肺がん患者が集まり、
肺がんは、東京に漂ったセシウム137を吸入したせいだとして、裁判所に訴えました、
なんと最高裁判所は、福島第一の影響が否定できないとして、国に和解を勧告し、
一人当たり2000万の補償が決定されました。
そのお金は税金から支払われますが、資金がない為、年金にプールしたお金を使うそうです。
こんな事が起る「かも」しれません。
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ちょっと話題を変えますね。似た話に、薬害があります。
■こんな事あまり言いたくありませんが、肝炎の問題だって難しい問題が絡みます。
薬害は薬害なのですが、エイズの時と違って、当時はまだ危険性が分かっていなかった。
それを何十年もさかのぼって、莫大な、それこそ国民一人当たり、数万円の補償がなされます。
医療費の軽減ではなく、「補償」です。
過去の記録をきちんと保持していた、いいお医者さん程、記録を出したせいで「罪」を問われ、
その人達に私たちはあなたのせいで・・・と言われ続けます。
もちろん、必要がないのに、投与されたという人もいる。
でも、出産時に万が一と思ってお医者さんが輸血した事を、時が過ぎても残していて、
素直に記録を出してあげたお医者さんに対して、殺人のように叫ぶ事は正しい事なのだろうか?
「お金じゃない、人生を返して」と叫びながら、手を出す人が、紛れているのです。
■「イレッサ」もしかり。肺がんの中でも小細胞ガンに効く、当時世界「唯一」の分子標的薬。
冷たい言い方ですが、小細胞ガンは転移しやすく、予後が非常に悪い。
「分子標的薬」を始めとして、効く抗がん剤はどんなものでしょうか??
・抗がん剤には何割かの人のガンの成長を食い止め小さくさせる効果があります
・でもガンも耐薬性のものがだんだんと残り、やがて反撃を開始します。
・抗がん剤には大抵強烈な副作用がありますが、個人差が非常に大きい。(言わば放射線と同じです)
つまり使わなくても、小細胞ガンなら死ぬのです。ほぼ間違いなく。
それなのに、「副作用」で死んだから、金をよこせという。
あの薬は特例として、治験を短くしたのです。
その当時、「治験が長いから、日本の製薬会社は駄目なんだ、外国人ばかりで実験して」
ってマスコミは論陣を張った。
気が付けば、イレッサの副作用をマスコミは騒いでいた。
■確かに辛い、薬の副作用で、なくなったり苦しむのは。
でもその薬のことを学びもしないで、妄信して、後で結果責任を問うのはずるいと思う。
ましてや、騒ぐのは遺族だったりする。
薬を使う際には一族郎党にいちいち説明しなきゃいけないのだろうか
■心のケアは必要です。
でも、心をほったらかしにして、お金で解決を図るばかりで、
そのお金はどんどん若い世代に押し付ける。
そういう方法はもうやめにしてほしいと思います。