激務。。。
12/5は無理矢理休みを取って鈴鹿に行ったケド・・・
ここ4週間、イレギュラー対応・イレギュラー出張で毎週3日間ほど費やしてしまっており、事務仕事の宿題が貯まりに貯まり、毎晩0時ぐらいまで仕事、土日も全滅。
メンタルは超健全(12/5の鈴鹿フルの2分54秒533で、未だ上機嫌)だケド(「やれやれ・・・・」とか「うーん、さて、どうしたもんかな」ぐらい)、
体は悲鳴を上げ続けている状況(結構ヤバい)。
顧客関連が冬休みに突入するまではこんなペースなのだろう。
先日 2017.12.05
の鈴鹿フル「KRS走行会」のログは眺めてはいたものの、なかなかブログアップの時間が捻出できなかった。
この土日でかなり集中して、だいぶと宿題を片付けた(全部じゃないケド、もう集中力的に無理)ので、まとめてブログアップとかパーツレビューをする。
ブログエントリ: 「
【サーキット】【ビート】鈴鹿サーキット・フルコース KRS走行会 2017.12.05」
の続き。
■車載動画
2017.12.05 KRS走行会の
自己ベストを4秒以上更新できた、2分54秒533 の動画。
■メインストレート~1コーナー~2コーナー
●メインストレート
今回は吸気温度が低いにも関わらず、メインストレートでの最高速が
2017.09.24の烈(エンジンは今回と同じくE07A改R2_0に換装済)と較べて、毎Lap3~5km/hほど低かった。
「GTウイングを付けてドラッグが増えたから」「キャンバーもネガティブに振ったから」・・・
・・・と思っていたが、
このログを見る限り、単に1コーナーに向けて、早くアクセルを戻しているから・・・に見える。
(※ただし後述するが、まっちゃんにおける5速で、2017.09.24の烈と較べてナゾの失速などもあるので、ドラッグ影響は要調査)
もっとも、9月の烈と較べて、あからさまに吸気温度は低いし、Vプロの適合も進んでいるので、
それにも関わらず車速の伸びが同等でしかないなのは、やっぱり空気抵抗の影響はあるのだろう。
●1~2コーナー
これは運転していても感じたし、動画を見てもモロわかりなのだが・・・
今回は、足回りのUPDATE(ブリッツZZ-R+X-Coilsスプリング → RSマッハ スペックR)と、GTウイング追加によって、
あからさまにコーナリング性能が向上したのだが、ドライバーがマシンの性能向上に対してアジャストしきれていない。
今回は、
1コーナーのボトムスピードは過去データと較べ圧倒的に高く、ステキなログなのだが、ここまで詰めても、
まだ1~2コーナー間で余裕がある。
1~2コーナー間の外側の縁石まで膨らまない。
以前はもっとボトムスピードが低くても、かなりスリリングでギリギリ感があったのだが、
今回はラクにクリアできている感じだった。(一度もヒヤリとかなかった)
今回は、
2コーナーのボトムスピードも過去の自分の走りと較べると圧倒的に高く、
足回りUPDATEと羽根の恩恵が明確にデータとして見れるのだが、
やっぱりマシンにドライバーがアジャストしきれていない。
2コーナーでは
「いつもよりは」手前からアクセルONできているが、
イマイチ元気が足らず、2コーナーからの立ち上がりも、左側の縁石まで膨らんでいない。コース幅が余る。
たくさん走って、左側の縁石まで使ったLapは2Lapぐらいしかなかった気がする。
2コーナーのボトムスピードが高いので、好タイムには繋がっているが、
2コーナー → S字1つ目 間の登坂区間の加速は、9月の烈のデータに劣っている。
■S字~逆バンク~ダンロップ
今回は足回りのUPDATEとGTウイングにより、S字~逆バンク~ダンロップも、
本当に「ラク」にドライビングできていつもより激速な印象だったのだが・・・・
・・・少なくとも、動画とログを見る限り、
このLapに関しては、残念な走りとなっている。
●S字
今回はS字1つ目はアクセル全開で進入しているのだが、そこから
S字2つ目へのアプローチでの車体の向きの変え方がマズく、また、オーバースピードなため、S字2つ目でかなりアクセルを戻している。
S字1つ目からの脱出速度は過去ログと較べて、本当に激速なのだが、「
S字でリズムを崩す」とはこういうことだ・・・という。
ここも、マシンはまだグリップに余裕があったので、もっとアクセルを踏むことはできたハズだし、もっと早めににノーズの向きを変えていれば良かったのだが、
2016年秋の烈でも、2017年9月の烈でも、S字2つ目では派手なイン巻きスピンを経験しているので(※いずれもリンク先でスピン動画を見ることができます)、無意識のうちにセーブしていたものとも思われる。
(2014年11月の3分切りの後、スプリングを交換してからターンインでケツが出やすくなり、だんだんとダルなステア操作になっていった)
結論としては、S字も、1~2コーナーに引き続き、マシンの限界UPにドライバーがアジャストできていない。
S字2つ目で一旦下がった車速を、登坂区間なのでS字3つ目でも引き摺っている(でも、S字2つ目を考えると、まあこんなもんだと思う)。
●逆バンク~ダンロップ
今回は毎Lap、
逆バンクが激速だった。
過去のスロットル開度を60%ぐらいとするならば、今回はどのLapも80~90%ぐらい。
・・・で、逆バンクの車速が速い分、ダンロップが苦しくなり、登坂区間なのにアクセルを戻してしまう・・・というパターンが多かった。
このLapも、
過去ログと較べて逆バンクは激速なのだが、ダンロップにかけてアクセルを戻しすぎて失速している。
はじめての鈴鹿フル(2013年)の前に、澤圭太選手の鈴鹿フル攻略のDVDを見て、ロータスを駆りながら
「○コーナーを重視し、その手前の○コーナーは抑えめに」
など解説されているのを鵜呑みにした結果、
ハジメテの鈴鹿フルはとんでもなく遅かった(3分15秒810)。(まあ、とにかく事故りたくないので、安全マージンをたっぷりとったのもあるが・・・)
澤圭太選手の解説に問題があるワケではなく、非力で小さいビートには当てはまらない文法が多かったのだ。
非力なビートに関しては
・駆け引きなく、なるべくアクセルを踏む
・インベタで回れるところはインベタで回る
みたいなアプローチが正だったので、逆バンクはグリップの許す限りアクセルを踏み、ダンロップはベタ踏みで後はなんとか曲げる・・・・
・・・というアプローチをとってきたのだが、エンジンパワーもグリップレベルも向上した現在の仕様では、「駆け引き」も考え始めた方が良いのかも。
ただ、まあ、まだグリップレベルに余裕があり、マシン性能を引き出せていないので、当面は同じアプローチで限界を探れば良いように思う。
こうして S字~逆バンク~ダンロップ のログを眺めると、
黄姫でのログが本当に美しい。
Sタイヤとワイドトレッド・・・・の恩恵だと言えるが、本当にバランスが良く乗りやすかった。
次回の鈴鹿フル(2018.01.14 タカス研修走行会)はmistbahn号もSタイヤなので(
黄姫ほど半端ナイ
ワイドトレッドにはなかなかできないが・・・)、どうなるか楽しみ。
■デグナー
今回は
ダンロップでアクセルを戻して失速してしまった分、デグナーに至る登坂区間の車速が低い。
過去ログもそうだが、
mistbahnはシフトアップ操作がモッサリしているので、登坂区間だと4速→5速のシフトアップ時の失速が顕著だな。。。
Sタイヤに換えると、更にこういうところでの失速が大きいと聞いているので改善しないと。
デグナー1つ目への進入は、アクティファイナル+ライフ5速(0.885)の組み合わせでは、これまで
・5速進入がスリリング過ぎる(危ない)
・4速にシフトダウンした方が安定して、クリップからの加速が良い
・でもログを見ると5速進入の方が結果は良い
・・・という傾向があり、妥協策として最近は5速からノンブレーキで4速に入れ、エンブレだけ効かして進入・・・というアプローチを採っていたのだが、
今回は足回りUPDATEとGTウイングにより、5速での進入がスリリングでも危なっかしくもなかったので、コンスタントに5速で進入できた。
4速進入よりもエンジン回転数が低いので、動画では元気のない音となってしまうが、でも、コレで良かったと思う。
デグナー1つ目のボトムスピードは2014.11.24の、3分切りをハジメテ果たしたLapと同等。(このときも5速進入)
ボトムスピードは同等だが、
今回の方がデグナー2つ目に向けてアクセルを踏めているので、デグナー2つ目手前の車速は高い。
デグナーも1つ目と2つ目の間でグリップに余裕があり、コース幅(左縁石)まで膨らまないLapが多かったが、ここでリスクは冒したくないので、自分的にはあとほんの少し元気良く・・・ぐらいで良いと考えている。
ダンロップでの失速がなければ、デグナー到達時の車速が高いので、ちょうど良い感じだと思う。
今回は、この自己ベストLap以外のLapも、
デグナー2つ目に対して、切り遅れ気味で、入口アンダーの傾向があった。
前回までの足は、シャープなターンインをしてもテールハッピーになるナーバスさがあったし、切り遅れたら遅れたで、クリップ通過後にナーバスな挙動を示していたのだが、
今の足は、「切り遅れとるがな」とアンダーステアでインフォメーションをよこしれくれるだけで、それでもコーナリングを成立させてくれる。
マシンがちゃんと応えてくれるのに、残念なことだ。でも、まあ、それでも過去のmistbahn号でのデグナーのログと較べるとややマシ。
ここでも
黄姫でのデグ2でのボトムスピードや立ち上がりが光っており、高速コーナーでかなり強いマシンだったことを再確認させられる。
■ヘアピン~まっちゃん
今回は
ヘアピンのボトムスピードはいつもより低い。(タイムにはあまり影響しないと思うが)
今回はだいぶとアンダーステア方向に振ってあるので、
ヘアピンは入口でアンダーが顕著(動画でも確認できる)。
動画を見ていて、今回のヘアピンへのターンインは切り遅れているように思えるが、前荷重をかけずにもっとシャープにステアを切ってもアンダーステアがより顕著になるだけだし、前荷重確保のためによりハードブレーキングしたら、ボトムスピードが下がってしまうし・・・・
・・・もっと奥まで減速開始を我慢して、ガツンと短くブレーキングするのが正解なのかもしれないが、果たして・・・?
ヘアピンのクリップ付近から、立ち上がり完了までは毎Lap、リアがグリップしきれず、断続的にボンボン跳ねた。
跳ねながらも、なんとかなるのが今のマシンのステキなところ。
今、リアスタビは一番緩い設定なので、次回はリアスタビの効きを強めてみても良いのかも?
問題はヘアピンよりもマッチャンコーナーにかけて。
ヘアピンからはいつもどうり、常時WOTで走っているのだが、
前回の烈(2017.09.24)と較べて、どういうワケか4速、5速で過激に失速している。
これが空気抵抗起因なのか、リアサスのネガキャン起因なのか・・・・
・・・原因が全くわからない。
このLapが2017.12.05の最終Lapなので(納得のいくタイムが出たのでさっさとピットインした)、
エンジン大丈夫か???と不安になるが、
後で紹介する裏ストレートの車速はOKなので、エンジンは大丈夫そう。
マジでマッチャンの失速はわからない。。。
■スプーン
マッチャンがオーバースピードでない分、スプーン1つ目への進入は、昨年までのmistbahn号で良かった、
「早めにノンブレーキで5速から4速に落とし、アクセルを踏む」
というアプローチを取れており、
黄姫での走行には劣るものの、
そこそこ高いボトムスピードでスプーン1つ目をクリアできている。
(・・・黄姫ってスゴい)
あんまりメリハリの良い走りではないが、
スプーン2つ目も、グリップレベルと相談しながら、自分なりには、そこそこの走りができているように思う。
裏ストレートへ立ち上がり、加速がイケていることが十分な証明。
ちなみに、スプーン2つ目ですら、立ち上がり時はヘアピンと同じように横Gに耐えきれずに、ケツがボンボン跳ねる(動画で確認できる)。
■裏ストレート
今回はS字2つ目のボトムスピード、脱出速度が高いし、エンジンはE07A改R2_0なので、裏ストレートでの車速も序盤は他を圧倒しているが、
前回の烈(2017.09.24)の方が暑かったにも関わらず、特に5速での伸びが優れているので、ジワジワと追いつかれている。
パワー差が顕著に表れるのは5速だが、空気抵抗も車速の2乗に比例するので、これこそ、GTウイングによるドラッグや、足回りのネガキャン強化によるものだと思うが、やはりマッチャンの失速はナゾ。
■130R
今回の動画で音を聞いて頂ければわかる、
130R進入直前の、ほんの一瞬、アクセルをパーシャルに戻した操作が、ログで小さな谷として表れている。
その後はアクセル全開で旋回しているが、
2014.11.24のログに対してボトムスピードが低いのが、その一瞬のパーシャル戻しの後遺症なのか、ライン取りやステアブレーキなのかは
わからない。
全開でいけたよな、もったいないよな、とは思うが、まあ今回はコレで良いと思う。
シケインはいつもどうりな感じ。
いつもより、立ち上がり重視なのがログに表れている。
いつもと異なるのは、
シケイン2つ目からの立ち上がりもヘアピン同様、リアがグリップしきれずに、ボンボン跳ねながら・・・・という点。
そんな挙動でもなんとかなっているのが今のマシンのステキなところ。
■総評
前回の烈(2017.09.24)に記録した自己ベストを4秒2 更新・・・
2014.11.24に記録した昨年までの自己ベストを5秒3 更新・・・
・・・できた、
今回の 2分54秒533 というラップタイムは私にとってはミラクルなので舞い上がっていた(今でも舞い上がっている)のだが、
動画とログを見ると、反省点が多い。
反省点はほとんどが、
足回りUPDATEとGTウイング追加により、マシンのグリップ性能が格段に向上したものの、その性能を引き出すところまでドライバーがアジャストできていないところ。
(マッチャンでのナゾの失速だけは本当にナゾ)
実際、今回はスピンしそうな場面が皆無だった。
唯一、スピンしたのは、シケイン手前で2台をオーバーテイクしたのだが、オーバーテイクしたマシンがシケインでこちらに膨らんできたので、グリーンに逃げざるを得ず、グリーン上でスピンした一回のみ。
このログのひとつひとつの反省点を総合すると、同じコンディションでラジアルタイヤで
2分52秒台を記録している tsworksさん、ひろあき!さん との
2秒前後の差となるのだろう。
今回の記録は、
同じ E07A改R2_0 を積んだ 前回の烈(2017.09.24)と 4秒2 もラップタイム差があるので、どうしても、足回りのUPDATEと、GTウイングによる効果に、ログ分析の論点が集中してしまったが、
2分54秒533 というラップタイムに、エンジンパワーが大きく貢献していることは疑いようもなく、
2014年11月に3分切りを果たした後の、スプリング変更+リアスタビ変更に伴い、
3年間ほど「アカン足」となっていたものが、3年前の足より更にずっとステキな足となったことで、
新エンジン E07A改R2_0 に正当な評価を与えることのできる結果を叩き出すことができた・・・・と考えている。
セバスチャン・ベッテルが優勝したりポールゲットした後に、自身のマシンを撫でる(愛でる)シーンを良く目にするが、私も今の自分のビートがかわいくて仕方がない。
せっかくマシンのバランスが取れて、かつ、ログ解析の結果、まだタイム短縮の余地があるのに、次回からSタイヤに移行することに、ひょっとすると批判もあるかもしれないが、私自身はとても楽しみにしている。
以前から何回か本ブログで書いていることだが、各ショップが言うように「サーキットは逃げない」のかもしれないが、
・ビートをクラッシュで廃車にしてしまう
・私自身が病気や怪我で走れない体になる
・仕事や家庭の事情で走ることができなくなる
・・・などの可能性により、どの機会が最後のサーキット走行となるかわからないので、できる間にいろいろ経験しておきたいのだ。
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