■Nissan Newman Skyline GT ES Paul Newman (R30)
B4の燃調が不調なので、せっかくの三連休だけど家でブログ中。
ブログエントリ「
【プチオフ】箕面~泉大津PA」で書いたように、鳥取から旧友が、ニューマン・スカイライン(R30)の2ドアハードトップ、GT・ES ポール・ニューマン、AT車両に乗って大阪まで来た。
箕面の峠にて試乗させて頂いた。
WEBにも主要諸元等の情報の少ない型なので(R30でもRS系は情報多いんだけどねえ)、以下に記述する。
全長:4620[mm]
全幅:1675[mm]
全高:1360[mm]
ホイールベース:2615[mm]
トレッド:前1410[mm] 後1400[mm]
車両重量:1245[kg]
エンジン:直列6気筒SOHCターボ
エンジン型式:L20ET
ボア78[mm]×ストローク69.7[mm]
総排気量:1998[cc]
圧縮比:7.6
最高出力:145[ps]/5600[rpm]
最大トルク:21.0[kg]/3200[rpm]
サスペンション:F/ストラット R/セミトレードリングアーム
ブレーキ:F/ベンチレーテッドディスク R/ディスク
タイヤサイズ:195/60R15
パワーウェイトレシオ:8.6[kg/ps]
・・・圧縮比の低さが時代を物語っているな
赤黒の鉄仮面は今でもチラホラ見るけど、この顔のニューマンはすっかり見なくなった。
RSでなくGTなあたりで現存するのはかなり少ないのではなかろうか?
●エクステリア
ニューマンと言えば西部警察。懐かしいねえ。
西部警察のせいかもしれないが、グラサンの似合うクルマだと思う(笑)。
ニューマンは赤+黒のイメージ(特にRS、鉄仮面)のイメージが強く、また、この顔のニューマンには白のイメージが私には強い。
紺+銀のツートンは、この時期のニッサン車では良く使われた(レパードだとか、ブルーバード・マキシマだとか、ラングレーだとか)が、スカイラインとしては7thの方がこの配色のイメージが強いので、私にはパッと見、7thっぽく見えた。
こういうツートンって、良いと思うんだけど、最近絶滅したね。何故??
Alfa164なんかもこの手のツートン多用だったんだけどなあ・・・。
ニューマンは私のリアルタイムを外しており、私にとってはR32登場前夜のR31(7th)からがクルマ好きとしてのリアルタイムとなる。
当時から7thはとっても不評で、実際内装とかダサいんだけども、当時、親のクルマがカローラだった私には、7thのGTS-Rなんかは憧れるクルマの一台であった。Grp.Aなんかで活躍してたし。
R32登場時は7thのGTS-Rなんかは急激に古臭く感じたもんだけど、現在は稀に見かけるととてもカッコ良く見える。
この車両はかなり程度良く維持されており、ホイールやマフラーも純正品がキレイなまま。
ボディもクリアの剥がれなどもなく、素晴らしいコンディションだと思った。
●インテリア
ビックリするぐらいインテリアも良いコンディションで維持されている。
純正ステアリングホイールのレザーも全く傷んでいない。
インパネはお父ちゃんの世代のオーディオのインターフェースだ。
147の友人も言っていたが、社外品を混ぜるとあまりにミスマッチとなるので、純正のままいくのが良いんだろうね。
●運転してみて
箕面のBコースを運転させて頂いた。
サスはハード・ソフトの切替ができるそうだが、私は切替を忘れてソフトで走った。
エンジンのトルク不足がそう思わせるのか、ステアリング(パワステらしい)が重いからそう思わせるのか、まず、1245[kg]という車両重量よりも重く感じた(すぐ慣れるんだけど)。
排気音はオーナーも「トラックみたい」と言ってたが、ディーゼルターボのような、ドスの効いたゴロゴロ音。
6気筒ならではの繋がりの良い美音とは正反対だけど、個人的には好き。
ドスの効いた音の上には、ヒュイ~ンとタービンの音が重なる。
最近のターボ車はこの「ヒュイーン」音が小さく、なんだか寂しい気もするのだが、ターボチャージャーのリビルドメーカの人のインタビューでは、ヒュイーン音は動バランスが悪い状態での回転次数成分の振動に起因するもので、性能的にはネガティブなのだが、ターボらしさを演出するためにワザとバランシングを詰めないこともあるそうな。
タコメーターを見ていると、ターボの効いている・いないで、全く針の動くレスポンスが違うので、基本的にブーストは落ちないように乗るのが鉄則らしい。
で、峠走行。
う”っ・・・・ブレーキが効かない!!
どこまでも奥に踏み込めるようなペダルタッチで目一杯ギューッと踏み込むが、もひとつ効かないため、コーナーの結構手前からの目一杯のブレーキングを行った。
止まらないのも、車両重量が重く感じる理由だろうね。
ソフトモードだったが、サスペンションにはネガティブな印象はなく、ロールはするものの、収まりの悪い足じゃない。
ブレーキが効かないことにも起因するかもしれないが、ピッチングも大きくないのには好感。
ただし、曲がらない・・・・。
で、乗り方として、ATなのでブレーキングは左足ブレーキONLY。
アクセルは、ブーストを殺さないように、基本的に踏みっぱなし。
で、コーナーの結構手前から左足でフルブレーキして、アクセル全開でドリフトさせると、気持ちよくオーバーステアを作ることができ、修正舵しながらもグイグイと曲がれる。
そういえば、昔乗ってたFRの軽の1BOXなんかもこういう乗り方をしていたなあ・・・・と思い出した。
コツがつかめてからは、かなり楽しく、かつ、良いペースで走れた。
FRのFRたる楽しみ方でもあるし、このクルマを乗りこなすために必要な特別ルールもクルマとの対話を楽しめる感覚でとても面白かった。
かつて実家にあったローレル(C33。CLUB-S)はRB20DEを積んだクルマで、R32と同世代にあたる。
ローレルとスカイラインというコンセプトの違いなのか、ローレルはステアリングもペダル類も全くインフォメーションがなく、サスもフワフワしていてネガティブな印象しかなかった。エンジンはキレイに回っていたケド。
それと較べると、ニューマンGTはステアリング、ペダル類、サスのいずれからもシッカリとインフォメーションがあり、良かった。
オーナー殿、貴重な体験、本当にありがとうございます。
今後も大事に維持されますように。
Alfa147の友人が私の後にこのR30 GTを運転したのだが、ブレーキが効かないことなどは共通認識だが「良く曲がる」と言ってた。
人によって感じ方は随分違うものだなあ・・・と感心するとともに、私の試乗記なんて全くアテにならないことを改めて本ブログ閲覧者の方々にお伝えしたい(^_^;)。
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