
■お昼の続きです。
そういえば福島産のヤマメ
で結構な汚染が出たようです。
阿武隈川水系の汚染は
予想通りとは言え深刻ですね。
■東京電力では吉田所長の処分を
検討しているようです。
実際は軽い処分で済ますのでしょうが、
とどのつまりこれが政治主導です。
と言う事だけは
申し上げたいと思います。
「政治」と言うのは、
立場を生かして恫喝する事です。
故に、為政者は謙虚で意見を
聞けるものだけが名君への道を
歩む事ができます。
その一方で、絶対的権力を持ち
冷徹な判断を下すマキャベリストでなくては、統治することはあたわないのです。
権力は魔物です。
明の太祖(朱 元璋)の晩年を見れば、その恐ろしさが良くわかります。
ロベスピエール然り。レーニンとスターリンの死闘などそれはそれは恐ろしい物です。
革命勢力とはそういったものなのかもしれませんね。
その飽くまでの権力欲がなければ、反政府活動は続けられないのかもしれません。
■私が知る限り「政治的」「政策的」とは採算が取れず不合理な物をさしますが
間違っていはいないと感じています。
*****************************
■チェルノブイリでは何が一番恐ろしかったのでしょう?
実は健康被害で実証されたのが甲状腺がんだけであった
と言うのが一番恐ろしい事です。
他の一切は否定されています。
だから、見て放射線が「残っている」のがセシウムなだけで、
あの膨大な健康被害が、一体どこの誰によって
なされたかが分からないのです。
ウランもプルトニウムも、セシウムも、金属です。重金属と言っていいでしょう。
鉛や水銀を吸込んだ人が、やがて死んでいくように、
こういったものには「化学的毒性」なる物が存在します。
尚ガンの影響を予測した、ソ連のIAEAでの会議トップは自殺します。
以外にもヨーロッパが被害は小さいとしたがったのです。
大体ヨーロッパが日本の味方・・・
だと思っているのは日本人だけです。
■人種主義的で、階級主義的で、宗教主義的、
ヨーロッパの歴史に比べれば、日本の歴史など平和な物です。
日本の場合はすぐ平和ボケしてしまいますが・・・。
■実は、15日のプルームがダーティーボムであったと言う事は
汚染がより広範で、低線量のプルームによってもたらされることを示しました。
そして、雨によって激しい汚染ができます。
ではどのような風が吹けば雨が降るのか、北東からの湿った風です。
つまり
関東の汚染は、現在進行形という恐ろしい宣告
最近は量が減ったとは言え、未だに浮遊してきています。
窒素パージをしてからは随分と遠距離まで届くようになりました。
■後、害の有る無は別として、放射性のガスを摂取したという事実は残ります。
キセノンガス133が来たんですから。滞留性が低いのはよい事です。
しかし、プルームの経路のどこかで、プルトニウム
ストロンチウム、ウラン、この辺りが脱落しているはずです。
そこはまさに「
サイレントホットスポット」
です。私の想像では遠くても北茨城市辺り迄ではないかと想像しています。
一部は気化+水溶して来ているかもしれませんが、分析に引っかからなかった所を見ると
微量ではあるのでしょう。
■3号機爆発は大まかには海に流れた事は間違いありません。
あと1日どころか、たった8~9時間遅れただけで、
関東は阿鼻叫喚の地になった可能性すらあるのです。
気象条件も良かったのです。晴天で穏やかだった為に
プルームは非常に高い高度に上がり偏西風に乗ることができました。
東風の時は、プルームは非常に上昇しにくいので、
特に被害が大きくなると思いますが
その辺りはまたおいおい・・・ですね。
■セシウムについても触れておきます。
セシウム134も多いようですから、長期的には減少傾向でしょう。
しかし、セシウムの飛散が、薄っすらとですが定常的に行われている以上、
高さ800~100m前後の山地にはホットスポットができやすい情況が
続きます。風の通り道が土地には必ずあるのです。
しかも霧が起きやすい場所、そういった場所が良質のお茶の産地であり
お茶農家にとっては非常に辛い状態が続くと言えるでしょう。
後は酪農家にとっては高原の草が汚染されやすいのは非常に痛手です。
高原野菜なども恐らくそれなりのセシウムを含む可能性はあるでしょう。
ある程度の高さのあるところや、
雨による降下でまだらにホットスポットが出来るのでしょう。
残念ながらチェルノブイリ型の放射線の影響が出そうです。
■また松戸、柏、三郷~葛飾のラインは、江戸川に沿って汚染のラインがある
と言われています。雨の影響、と思われますが、風の影響なのかもしれません。
どうも停滞前線が発生すると、東風で引っ張り込まれて、
特に汚染が拡大しやすいようです。偏西風下の北東風ですから
プルームの被害が一番拡大しやすい条件ですし、
梅雨前線がに沿って汚染域が広がる、と思われます。
今年は梅雨に入りましたが、そういった意味では関東の汚染は
微量とは言え蓄積せざるを得ず、一進一退が続くと言えるのかもしれませんね。
3月21日の天気
このときの停滞前線はちょうど足柄などを通って静岡へと伸びていきます。
一般の前線と違い、停滞前線は動きがなかったり、
前線の少し北側は、前線に沿っての東風が発生します。
理にかなった天気図です。
20日の日にあった過去のパラメータを漁らなくてはいけませんね。
■いずれにしても日本人は食材が日本全国行きかっていますので
その意味での内部被曝の影響は防げるでしょう。
特に牛乳関係とヨウ素の部分で、一時的とは言え、
そういったものの摂取が控えられましたから、その意味で
「甲状腺がん」の患者は予想よりは少ないと思われます。
■一方で、セシウム汚染が強く残る地域では、
奇形、流産などのそういった被害が出るかもしれません。
しかし殆どの被害は事件が過ぎ去った
20から30年後に、
CTスキャンの被害のように、それも働き盛りの若者達を襲いだすと思われます。
今は赤ちゃんや子供たちを意味もなく、CTを何枚もとっているようなものなんですから。
そこにあるのは手厚い補償ではなく、がん保険に入れない、払わない、
そういった類のリスクかもしれませんし、県民共済の破綻などの形で露わとなる可能性があります。