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ちょこば(旧chocovanilla)のブログ一覧

2013年06月03日 イイね!

【原発プラントと軍事力】本当の技術って何??【設計プロセスに潜む罠】

2013年06月02日 18
【お隣の国の原発さん】技術が無くなるとこうなっちゃうんだよ…

の続きです。
(今回は、かなりどぎつく偏見混じりです^^;)


■日経ビジネスの宣伝メールにて
モジュール化の欠点が書かれていました。


そりゃそうです。「文系の頭」だけでモジュール化したら、
そうなるにきまってます。
日経ビジネスが推すモノづくりが大抵失敗に終わるのは…つまりそういう事じゃないかと^^;

************************
■結局は設計が「設計の概念を問われる」と言う時代に
責任分担をすると、「結局抜け落ちた技術が悪さをする」と言う事が起きます。
モジュール化は、高価な設計人員をハブる(リストラする)為の物ですから
当たり前っちゃ当たり前で、

そんなレゴな発想でモノを作るなんて、愚かしいもいい所です。

■一つの基準で複数の物を検討するには
本来設計が「高度化」しないといけません。
なのに高々材料の5%の部品を、価格を下げる為に基準を下げる
そういう暴挙を繰り返して、信頼性(のブランディング)を
少しずつ損ねている日本の会社。

そこを見透かして、VWグループが罠を仕掛けて
既に成功しつつあるのは、以前特集した通り。

2013年05月29日
【VWの日本戦略】ブランディングと大量生産と差別戦略【天声○語に似てる気も】


■実はVWの戦略の一番恐ろしいのは、
設計戦略が正しい正しくないにかかわらず(いい悪いの概念)
運転する人間の「快適」=好き嫌い
に訴えかける戦略が為されていて、
その理由として値段の高さが作用する
(実際はVWのボッタくり利益なんですが…)
と言う、「乗った人間を陥れる仕掛け」
を徹底している事にあります。


■「良い悪い」で勝負する気が無いんです。
もっとあざとくて、
あなたの「快適こそが善」なのですよ
『快楽こそが正義だ』とささやく所です。
『不便なのはあなたが優れている証拠』
『高いのもあなたが選ばれている証拠』
 


**************************
■さすがはナチズムを作り上げた国、と言うのは思います。
ちょこば的偏見に基けば、
人の歪んだ感情を褒めあげて、価値観に作り上げる。
私の目線からは(ベルケナウやアウシュビッツに行ったこともある)
狂気の芸術こそがナチズムで、独善の快楽と言う悪魔的囁きを
平気で表現する国なんだなあと感心します。

それゆえに環境などでも過度に建前を掲げるのは
独善の快楽の方向が歪めば、大変な事をしでかす
と言うちょっとした反省があるのか無いのか?
たまに自らの罠にはまって自爆しますけどね(笑)



■ホントにアウシュビッツの能率性には舌を巻きます。
日本人には無理ですよ、あれ…

***************************
■見た目の効果に興味を持ちすぎて、
信頼の本質を見失って
重箱の隅をつつく事に労力をかける事
これが本当のガラパゴスだったりするのですが

技術の本質って何でしょう?
設計の本質って何でしょう?

個人的には改善に伴うデメリットの評価と統合
にあるように思います。

***********************************
■SUS、や合金に関して様々な資料を持ってその優位性と
欠点を本エントリーでは特集しています。

その狙いの一つは、『錆って何?』
『電位はいかなるときに発生するの??』
『物質自体が持つ力とは何?』

そう言った事を少しでも定量化できると面白いし
分かりやすいかな?と言う事です。

*********************************
■すなわちモノづくりとは実は、
『モノの概念を考える』と言うことであって
その概念において『重要でないしょうもない』物
1/10でも1/100でも値を下げればいい訳です。

■逆を言えば、「1/10で出来ますか?」、「ハイ!!!」とは
『重要そうに見えるけど、本当はしょうもないもんだからそんなもんだわ』
『ソレでもいいっすご主人様、バレちゃいましたね』
と言うなんか夢も希望も無いどぎつい話で

とりあえず訳も分からずに今の購買系は
重要度を考えずに、サル芝居を持ちかけているという時代だと言えます。
もちろん仕事という観点からは、言われるがままに1/10を抑えつけて
成功すれば万々歳です。それに成功した人が
成功して出世して行くのは当然の事。
それが数字の厳しさです。

*****************************************
■でもね…、本当に設計観点を検証してるの?
その一つのサインが錆びであり、
それが故に今金属は出来るだけ使わないようになっている


プラスチックに変換して、車は今やプラスチックだらけ。
樹脂は軽いから万歳。
・・・危険な兆候だったりしてね。


百歩譲って車は10年持てばいいからいいだろう。
それは一理あります。
でもそれは一歩下にさがるブランディングなんですよね…。

それを繰り返した日本車は、巧妙にまねをされて
既に「韓国車が遜色ない」なんて
デマを流すレベルになっているという事
です。

(追記:方向性自体を批判するつもりはないです
日本車はそれだけ便利で使い勝手がいいです
ですが、キャッチアップやマネされやすい
概念ではあるんです。携帯やテレビで
基本技術を某国に盗まれて
どれだけ痛い目を見た事でしょう…)

**************************************
■金属破壊には色々ありますが

疲労による破壊、
分子破壊による破壊
そして腐食による破壊。


粘りがあり、しかしその粘りの代償は、長期間の
脆性の発露と破壊です。

**************************************
■孔食や隙間腐食が起きるという事は、
厳密には応力を消せてませんよ
と言うのが全てです。

何らかの条件で、「何かの応力が集中し、逃げてませんよ。」
それは合金のホンの弱みに集中し、
一度亀裂が生じると、一気にその破壊を進めるからです。

粒界腐食も


孔食、隙間腐食も


応力腐食も


共通するのは何らかの動きが皮膜を突き破ると、…
何故皮膜が破られるのか、分子レベルで
皮膜に応力が集中する、からと言うのは、これはもう
『腐食の特性上』明らか
、なんですよね。

**********************************
皮肉にも孔食などに対する
レベルが総合的に高くなればなるほど
万が一その破局が起きれば、
破壊的な応力の集中が起きているという事です。






*************************************
■シビアな事を言えば設計ミスがあれば
改善がデメリットを生みだしていれば、

強力な応力を、特定部品に負担をかけ
そこをめがけて力が集中し…
腐食と相まって亀裂が生じ、破局を起こす事がある。


しょうもないプラントならいいのですが、
もしシビアなプラント(機械)であれば、
取返しのつかない破壊を招く事もあるんです。

**************************************
■故に安易な妥協が許されない
溶接がこの世には存在していて
それこそが、常識ではありえない応力のかかる
軍事機器や原子力プラントには欠かせない。

日本が兵器を作れば凄い物が、なんて絵空事は
原子力プラントの出来を見れば、実はよーく分かるんですよね(笑)
日本が原子力プラントにこだわった訳は
「原爆」なんていうブラフ以上に
失われた、自衛の武器を作る基本技術だから
と考えるのがごくごく普通で


原子力をホイホイ捨てるような国に
軍事技術を作る意味は無くて、
ドイツは軍需産業を既に再確立したから
原子力を捨ててる、という恐ろしい話もまた事実。

フランスがミラージュ戦闘機
ドイツ&イギリスがユーロファイターハリケーンを設計製作する。

全く一緒にするのは、さすがに語弊がありますけど
原子力プラントの技術や設計、溶接技術関係は
すなわち軍事機密に通じなくもない(厳密には違うけどね)

ガワについてはバカでかいから、
そういう意味ではそこそこの技術で出来るけどね
***********************************
■腐食に話を戻しましょう。
腐食の原因それは電位としての応力=電気の仕業の時もあります。
(しらせや海中脚は電気防食で対抗します)



******************************
■そして原子炉の様な放射能の問題上
長期間メンテフリーを強いられる場所で発生する腐食は
≒設計の改善点か
≒取付の改善点か、
≒溶接そのものの改善点がある、

強引なのは承知しつつ、多いのはこの三択なんです。




*************************
■つまり溶接の欠陥とされる腐食は
溶接の欠陥と直結するのが正しいかと言えば、ある面では正しいのですが
ある面ではそんな事はなく

加工なのか、施工なのか、取付なのか、アースなのか、はたまた設計なのか
「何らかの応力負荷のバランスが悪い」

と言う冷然たる事実を表します。

逆に言えば金属は、
私達に人の仕業のミス、もしくは改善点を
『教えてくれる』存在
なんです。

********************************
金属の代わりに樹脂を増やし、どんどん置き換える。
一見理にかなっていますし、軽量化には貢献します。
車においてはむしろ有用面が多いでしょう。

逆を言えば設計力をどぶに捨てている事でもあります。

ちょこっとゼロ戦の話をすれば
パラダイムを変えて、非力なエンジン、で空戦性能と燃費を稼ぐ
そして合金性能で、軽量化する。

それは素晴らしい設計力ですが、もし次のパラダイム変換が起きれば
無になる設計力でもあります≒ガラパゴス。

高燃費のエンジンで長躯して、奇襲をかけるゼロ戦スタイルは
レーダーと重武装で無力化してしまいます。
それを支えたアメリカの技術はエンジンの強力化と
燃費を無視できる資源力でした。

2013年05月07日
【己を高める為に】実は放射脳じゃ無い人間こそ外国に出るべきなんだけどね


例えばゼロ戦と言うより熟練パイロットの質で
一時的に、制空権で劣勢に立ちますが
地道に装甲を増やし、重火器を増やし、そして圧倒的工業力で
ハードスペックを一気に向上して行きます。
(ハード勝負の耐久合戦に持ち込んだ訳です)

逆にゼロ戦が得意とした無灯火、低空長躯攻撃については、
レーダーでこれをまるっきり無効化します。

*********************************
■という訳で、設計面からすればまた別の問題なんですけど

原発でしばしば起きる溶接の問題点や
設計技術、設計思想と言うのは、
日本の海上防衛力に大きく携わっている訳で
車におけるカイゼンや、民生技術力とは
またちょっと毛色の違った、技術だったりします。

例えば一時三菱のパジェロは世界を股にかけましたが
その昔三菱ジープという車を三菱がライセンス生産していたのはご存知ですよね。
三菱キャタピラーも同様。

軍事ノウハウのグレードダウンとそこからの改善は民生品でも
素晴らしい性能を発揮します。

***********************************
■何にせよ、真似をする、作る
技術を磨く、図面からノウハウ
を盗む
日本だってその昔は、どこかの隣国とちょっと似た様な事をしています。

それをサルまねと言うのか、工夫と言うのか
自分は判断がつきません。
でも、一つの設計力じゃないのかな?とは思いますし
高く評価したかったりして。

何故ソフトバンクの孫の親父が
『日本の原発は危険で韓国の原発は素晴らしい』
にだ
と言ったのか想起すれば、

何故反原発派が、かたくなに原発業界の破壊を試みて
何故かオスプレイ反対派と被るのか?
何故沖縄をギャースカ騒ぐのか
何故マスコミと共同して、200,000人人数詐称デモを行うのか?
未実用の太陽光をギャースカ騒いで、中韓ソーラを広めるのか

************************************
■彼らはある意味ものすごーく日本破壊だけには熱心なんですよ(笑)
目的は、社稷の破壊(天皇制の壊滅)=敗戦の再現
じゃないのかな?
って思います。

ひょっとするともうちょっとすると
国威掲揚を橋下さんと組んでやるかもしれない。
(彼も恐い位皇室への敬意を言いません)

戦争で日本が負けると思うと、多分嬉しくてしょうがない奴らが
心の底から民族浄化を望む、レイバー支援スパイなどが
残念ながら日本には一杯いる予感すらします。

***********************************
■ちょいと私見と偏見と、無理やりの要素も満載してますが(半ばわざと)
同意はいりません。

でも皇室を敬愛する必要は自由ではあるのですが、
色々な個人の方の好き嫌いは別として、
皇室を守る、なくさない、壊させないためにはどうすればよいか=社稷
それだけはしっかり考えないといけないなと思います。

1.社稷
2.国益
3.自分達の生活

4.地球環境(建前)

という優先順位を考えれば、
意外とシンプルに日本の進む道は見えるかと個人的には思います。
もちろん自分達の生活を富ませる事が、国益に繋がり社稷を守る
それも平時においてはごく当たり前で当然の事ではあります。

**********************************
■逆に言えば「共産党が社稷」の国や
反日1000年が社稷」の国もあります。
将軍様が社稷』の国もあります。

そもそも社稷が全く異なる国が
微妙な軍事バランスで成り立っている火薬庫がアジアな訳で


************************
■EUにおいて社稷のある英国が孤高を保ち
社稷の無い諸国が経済共同体で、新しい社稷を作る
(ローマ帝国の再現)
もちろんベルギーやら、ノルウェーやら王室がある所もありますけど

以下に「甘い理想で日本の社稷を破壊するか」という偏見で見ると
何となくこいつらは売国奴なんだろうなあ、ってわかりますし、
彼らは国益を口にしても、皇室への敬意について
口にする事はありません。


政治家、な筈なんですけどね
(普通の国民はある程度好きにすりゃいいと思いますけど…)

****************************
■いずれにしても二次大戦の不思議とは
『社稷を守る』為の自己犠牲が、
『社稷』を守る事に結び付かなかった事にあって
(結果的に平和憲法、象徴天皇制を持って社稷が守られた)

もっと厳密に言えば、国益が社稷を食った結果
国益どころか社稷まで危機にさらされた戦いです。
騙されようが嵌められようが、それが残された事実です。

その狭間で、苦悩して、結局国益に逆らいきれず
責を負って死んでいった板挟み人生が
東条英機ですが、国益と社稷はしばしば
危機において対立します。

その事によって社稷は辛うじて守られました。
ですが、それを許しがたい勢力が隣国にいる
、という事です。
そして自国にもそれを許さない、いつか潰してやると
息巻いている人達がいます。

しかし、不思議なのは『社稷』を守るのを優先しそうな人が
或いは、半島を憎んでいそうな人たちが

たまに、反原発とかに物凄く熱心にこだわる事です。
技術は車だけだと思っているのか?
半島の人達を舐めきっているのかは謎ですけれど、
極めて冷静に見てらっしゃる人もいらっしゃいます。
自分はちょっと「もったいない」なとも思うんです。

でも、もちろんそんな金を動かす権限も能力もないのは
全く否定しません(汗)

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■確かに軍事や軍事技術という
金食い虫を養うのには非常に手間と金がかかります。
(別に軍事技術を最優先しろなんてつもりはないです)。

ですが、単純な損得だけが、
本当の損得なのかどうか、はともかくとして
そう言った事も含めた経営観点が大事なのであって

恐らく自民等ハト派という物自体が
マスコミのヨイショも相まって
日本の国益を損ね続けてきたのかなあと思うと、残念でなりません。

そして選挙権も無い頃、色々な教育の中で
自民党のハト派が一番バランスがいいと思い込んでいた時代もありました。

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■でも、その時期に恐ろしい位の国富が失われました。
そしてそれは、政界に還流されて政争に湯水のように使われました。

そして失われた国益は、将来めでたく?社稷を脅かす可能性があります。
面白い事に国益が社稷を守るとは言い切れませんが
スパイによって失われた国益は確実に社稷を脅かします。

中国史で言えば
岳飛を失った南宋が、やがてモンゴル帝国に蹂躙された様に
一方の春秋戦国の趙が藺相如と廉頗のいるうちは負けなかったように
中国は良く歴史を研究している、と思います。

***********************************
■という訳で、軍事技術よりの視点で
応力と錆と、技術の話

そしてその業界を潰そうとする不思議なスパイたちの話

怪しげな歴史との符合、気のせいであればいいなとは思います。
でも、神風は一度吹いちゃいました、
原発事故の折に放射能をぶっ飛ばしてます。

幸運は続けば続くほど、その幸運が無い時の穴も大きくなります。
何だかんだで、今の日本は少し回り出してはいますけれど
こういう時だからこそ、技術を見直すチャンスなんじゃないのかなあと
私は思わざるを得ないです。

自分の非才でどこまで気が配れるかは分からないし
日本がそれを出来る環境だとは…期待しちゃないけど
でも個人のブログだから許されるかとは思います。
Posted at 2013/06/03 23:16:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 材料とか工業とか | 日記
2013年06月02日 イイね!

【我が国の車の防錆性能話】錆を舐めるべからず【ポニー余話】

■日経ビジネスで、ホンダの錆びの体験談がついてました。

要点はこちら
1)ホンダはオランダの錆びで潰れかけた
2)当時は日本車の防錆はイマイチだった。
3)当時のホンダには『天皇』な人がいた(実際には防錆でチーム組んでたんだよね)
4)データで話をし過ぎてブチ切れられた。
5)でも実際には、ちゃんと見てくれていて、どうも蔭では見守ってくれたらしい
6)最終的には仲良くなったけど、ちょこっと怨んでる(笑)

7)番外、ポニーと言う車の防錆はクズだった。
最近はヒュンダイは悪くない。

**********************
じゃ、まず本文抜粋。


ポニー(笑)






****************************
■実際昔の、遠い記憶のシビックって錆び浮きまくってました。
塗装の下が錆びて剥がれちゃうんですよね^^;

日産もひどかったし、バイクで言えばスズキさん、錆び過ぎです(笑)
今は自動車用の鉄板は、微妙に混ぜ物がしてあります。
確かシリコンとか混ぜてある筈で
微妙にSS400じゃ無かったりする。

ただ、車ですので合金ではなく、メッキです。
(広い意味では合金でしょうけど)
この辺りのレシピや表面処理、はたまたメッキ方法の進化は
ちょうど1980年代がもっとも進化した時期です。

■Fさんは一体どういう人だったのか?
恐らく各鉄鋼メーカやメッキ屋とチームを組んでいた、と思われます。
だから、どなりつける裏でチームでの情報交換
上層部の根回しを当然行ったでしょうし、それを感づいた筆者の方も
釈然としないながらも、根回しをしていったようです。

■案の定コメント欄は不思議なコメントが一杯^^;


■経験上は正しいと信じたら、喧嘩してでももがく事、でしょうね。
意外と見てくれたりはします。それが自分の為なのか組織の為なのかを
意外と見る為に『どやす』人と言うのはいない訳ではないです。
自分も、そういう人を最初はおかしいんじゃないかと思いましたが
むしろ「そうかそうか」なんていう軽い人は『裏切る率が高い』ので
はるかに危険です(苦笑)

『部下の意見です』って上奏してはしごを外された日にゃ、
(ちなみにうまくいく時は自分のおかげだしそういう人って)
どちらにしてもそういう人の下にいる方がはるかに危険ではないかと思います。


当時だと、購買畑や経理畑の調整も必要だったはず。
やられる方は迷惑ですけど、『どやして』根性を見られていたのかも。
自分は必ずしも、反対とは言えないなあ。

********************************
■さてさて、実際の防錆鋼板の進化は当時どうだったのでしょう
ネットでも新日鉄技報の一部が読めます



そうするとまず目につくのがオーステナイト、フェライト
そう、「組織」的にSUSを利用した形で強度を高めていたりします。
SUSと鉄の相の子、と言う訳でモリブデンや、
後はこういう鉄ではシリコンが足されている事が多い。

もちろん鉄に近くなければ、価格が持ちませんので、
そこを試行錯誤しているというのが、防錆鉄板の基本発想です。
もちろん熱処理のコントロールや、圧延冷延のコントロールも
独自のレシピがされている筈ではありますけどね。
**************************
■後は厚メッキをしながら、塗装性能を上げて行っている
と言う事も分かりますね。


その中で防錆鋼板の種類も増えて行った事が分かります。


■ただ日本車の日本生産が減ると、もちろんその量の維持も
問題ですし、その中での電気代の上昇が電炉メーカーに
如何に大きな影響を与えるかは想像に難くありませんよね?

******************************
■さて、ここでポニーの話


マテリアル的に、1982年に
評価に値しないとされたクズ鉄車であった
ヒュンダイも、今や世界でそれなりのメーカになりました。
どう考えてもおかしいですよね?
30年で追いつく差じゃない筈です。

それとともにポスコとやらが日本からデータを盗みまくって
日本に災いを為しているのは周知のとおりです。


******************************
ポスコに便宜を図った馬鹿政治家が
当時の日本には沢山いた
それが何党だったか?
当然自民党の一部
な訳です。

韓国にいい顔をする政治家どもはこういう所からの
キックバックを持って政争を戦っていやがった訳です。

幸い民主が余りに売国なので、
叩きまくる事が出来ますが
これは「潜在的には自民党に対する警告」
でもある筈です。

********************************
便宜を図ってコントロールしている筈が
民主に寝返って、寝首をかかれたという間抜けな話
(しかも国民がその扇動に乗って民主を選んだ)
が前回の政権交代です。


大いに反省をして欲しい物ですが…
ワタミをわざわざ今選ぶなよ^^;
こういう事を書くと自民党に批判があるのかと
言えば別にそういう事ではなく

あんまり国民を舐めていると、国民の半分以上って
馬鹿だから大変な事になるんじゃないの?(棒)
と言う意味です。

ちなみにポニーがどんな車かは
主水さんのエントリーが分かりやすいですね。
2013年06月01日
【韓国】国産自動車神話『ポニー』誕生の秘密


**********************************
■神話を作った素地は日本の技術で
その後も日本の技術をバカバカバカバカ渡した所
そろそろ立派な敵になりつつあります、ですって。

売国政治家を探し出してやれ(苦笑)
意外に安倍さんのお父さんは引っ掛かりそうですが^^;
麻生さんも怪しかったりして(笑)

そういう無言の脅しは必要なのかもよ、ってお話です。
とは言え、あんまり騒ぎたててもサヨクの餌だし、
もうなっちゃったものは仕方無いんだけど


いい加減売国はやめようよ

************************************
■自民党には戦後合同してからず-------っと
できてない事で、民主の売国ラッシュと在日勢力の離反で
やっと少しだけ、国民にはそれを言えるようになった。

保守を名乗るなら、もうちょっと売国は抑えるべき
だと思うんです。もちろん表面上は何やってもいいけど
裏で技術の垂れ流しに手を貸すのは、保守じゃないよ


それでも社会党とか、民主党とか、
今ならアメリカ軍がーとか言っちゃう橋下さんとか、
維新と組むのは、侵略ごめんなさいが条件だとか言っちゃうみんなの売国党
に与する気はないんだけど



*******************************
■イチイチ、ルーピー達のブーメランに文句を言わなきゃ
「売国まずいな、控えとくか」って思えない自民党は
もう少し自分を律して欲しいなあ。
そこでダメダシされて、マスコミに踊らされた国民が
ルーピーを選んじゃったのが前の選挙で
大損害を被ったけど、国民の自覚ができて良かった
じゃあ釈然としないからね^^;

それはマスコミの工作だというのも一理あるけど
伝わらなきゃ、どうしようもない訳だし
そうやって民意を形作っていかないと
民主主義は維持できない…筈なんだよね。

『あいつらは分からないアホだから、まあいいや』じゃ
駄目な訳で…、バーーーカって言うだけじゃ
世の中は動かないんじゃないか、と思ってます。


もちろん自分に動かす力がある訳じゃないんだけど
動かせそうな人こそ、本音はどうあれそういうのを控えて欲しいなあ
と思ってます。

■ぶっちゃけこういうデータを見ると、如何に
日本の努力が今まで売国し続けられてきたか
あと、恩をあだで返し続けている国家が隣にあるって事
この2つは否定できないと思いますけど、如何?
Posted at 2013/06/02 22:20:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 材料とか工業とか | 日記
2013年05月16日 イイね!

ステンレスはひずむと錆びる^^;

■ステンレスは色々な種類があります。
とは言っても一般的には耐食性を期待される訳で
溶接性等はそんなに期待されていなかったりします。
(逆を言えば耐食性が高いのと引き換えに
溶接に癖があるとも言えるのかもしれいですね)



************************
■今日はそんなマルテンサイト相のお話
逆を言えば加工方法を間違えると、ステンレスは性質が変わる事があります。

グラインダで刷りまくったり、傷や汚れを与えたり
グニャンと一気に曲げたりすると、ステンレスの伸び縮みによって
いわゆる不導体皮膜が損傷したりします。



二相はともかく、よくばって
いくつもの性質を選ぶ事は出来ないって事です。


****************************
■その辺りは合金の悲しさ、比重などが違う物を
均等に混ぜて入るのですが、圧力をかけたり引っ張ったり伸ばしたりすると
性質が一部変わってしまう事があります。

例えばグニャンと輪にすると錆びたりしますし
傷がつくと隙間腐食も起こりやすくなるし、
変な硫黄とかの物質が入り込むと、やっぱり錆びやすくなります。


********************************
■また下手な溶接をごまかすべくグラインダをかけても
性能が悪化します(笑)


それは電子顕微鏡などでも明らかで
いわゆる肌の良い状態をきちんと保つ事が大事で


替え先加工などのずさんさによっても、やっぱり
こういう事は起こり得ます。

*********************************
■そういう意味でも、前のエントリーでちらと
ジャガイモさんが触れてらっしゃいましたけど

『技術の基本』がないと、
どんなにいい肌の性能が高い金属ができても、
その技術を継承する事が出来ないのです。

■よって、溶接の肌のずれ


■隙間や環境の悪化による孔食の発生


■或いは溶接の時の熱のかけ過ぎによる粒界腐食や鋭敏化


********************
■こういう物は、たとえハイスペックな、原発であっても
逃れ得る物ではなく
600合金=ニッケル系であっても溶接個所の腐食と言うのは
確率的に起こりえる物です。

■もちろん、検査したり、塞栓してみたり、色々やってはいるんですけど
やっぱりそういう例は起きなくはないんですよね。





*******************
■その辺りの事を分かっていないと
何故限られた国しか原発の根本技術がないのか?
(IHIや重工も、別に直工が全てではないですからね)
と言う事も分からない訳で、

でもそこまで考えずに、日本だから凄いんだ
日本だから出来るんだ、だけでは、日本から技術は失われていくばかりです。

技術屋さんや、加工屋さんや、職人と対話して
コストだけにとらわれず(もちろんコスト管理は大事)
事故が起きない様に、起こさない様に、
あるいは事前にこの個所は起きやすいかも等の情報のやり取りをきちんとする。

そういう事をしたプラントと、
ヤッツケでうわーっと作ったプラントでは
長い目で見て当然耐久性や過酷事故の有無が違ってきます。

***********************
■経験があれば、一見レントゲンで問題無くても
『溶け込みが足りない』『ずれがある』と言うのは
その画像から分かります。

また例えば容器関係では
撹拌バネみたいなのがついている設備では
その水流が当る所だけ、金属が「食われたり」します

「無垢材」がいいのか、ライニング+加工がいいのか、
はたまた煉瓦がいいのか、そういう意味合いや、将来壊す更新するサイクル
そういう物を考え、きちんとチームとして
契約形態にとらわれず会話ができるか?と言うのは非常に重要です。

************************
2013年03月12日
【騙されんなよ?】偽装請負の本当と嘘【偽装請負?】


で触れましたけど、『指示』は元請け→下請け→孫請けかもしれませんが
それはあくまでお金の話、現場はチームなんです。
変な話、何人が紛れこもうといい物は作らなければいけません。


訳分からないで突っ立っているだけの監督なら
ただの「立ちんぼ」になってしまいます。

***************************
■先程の、粒界割れや、応力腐食割れも
別に世界的に見れば普通のレベルです。
溶接を見聞きしてない人達が、ゼネコンの手抜きに違いない
イルミなんたらだ、施工不良だ、

自動溶接の塊の車ですら、
3年10万㌔保証なのに
原発やらプラントが何で40年保証できる訳(笑)

でも施工不良云々じゃなしに、技術のある先人や
今の技術のある人達が、40年も50年も持つ溶接を
『一発で決めてくれる』(一発溶け込み出来なかったら完全溶け込みできないし)

その凄さを分からずして、「中韓だから駄目だ」なんて言ってたら
「中韓と一緒」になっちゃうよ、と言う事が言えるのではないのかなあと。

本物の証は荒い仕上げの後、とかじゃ無く
何これって言う、綺麗な仕事だったりして。
或いは荒くても、迷いのない「粗くない」仕事

*******************************
■ぶっちゃけ、天然ガス発電のタービンの羽根の溶接や加工だって
原発などの溶接と同レベルの精度があるから
固くて削れなくて、溶接もしづらい物を加工して
日本だけの装置ができる訳で、そういう所まで考えて

重工は悪の組織だからとか聞くと、意味のわからん事を
と思ってしまったりします。
SVの値段はさすがに、ケリ飛ばしたくなりますけどね(笑)

ちなみに世界で一番高価なスーパーバイザーは
「あれば」と言う会社の人達らしいです。大体1日50万仕事
もちろん突っ立ってるだけのケースが多いようで。

ちなみに今場末の鉄工所は1日7000円からとの情報もあります。
もっともそんなとこつぶれたらワヤなので仕事なんて頼めません
でもしっかり相場は下がります…

**********************************
■とはいえ、原発は安いから存在しているという訳では
チャンチャラ無くて、その制作と維持にかかるエネルギーや人材こそが
日本の技術を底上げするから
存在している様な物です。

これからの時代は、平和を守る為に軍事費を増やして
パワーバランスを守るというちょっともったいない無駄の多い時代に入ります。
例えば、宗教的に騒いで原発をぶっ潰すのはいいですが、
そうなると、軍需産業
すなわち軍産複合体化する部門で、技術を維持するという事も必要です。

それがいいのか悪いのかはさておいて、
基本技術と言う底力を失えば、アッセンブリーがいかに優秀でも
為替や引き抜きであっという間にブランドを失うのは
家電業界がはっきり示しました。

*******************************
■正直原発村の失敗と言う物があったとすれば
設計の力ではなく、現場力で保たれていた総合チーム力を
原価圧縮と現場の切り捨てで追い込んだからであって
そのスッカスカになった上辺のチームを
「すげー日本」だけでごまかし続ければ


本当に中韓に抜かれちゃいますし
一部の巻き物とかの加工技術は既に抜かれ出してます。
グラスライニングももう駄目かな…、技術品質はともかく、ね

そういう中で、しっかりと戦略を練って
アベノミクスのあぶく銭を、「生き残る投資」に変えていかないと
風力とか太陽光みたいなゼニごく潰しばっかり作ってると
粗大ごみ国家になっちゃうんじゃないのかなあと眺めてます。

■景気の調子のいい時になるからこそ
仕込をしておかないと、今度は壊れたものも直せなくなりますよ。
ま、直す人がいればいいけど。

家にしても外構にしても、車にしても、あるいはもっと大きい物でも
出来るできないはともかく、作り方と勘所はきちんと
押さえておかないといけなくて、職人さんと話をするのは
やっぱり教わる所が多くて楽しいなあと思います。
その話がまた次のネタになりますしね^^;

教わる事があるというのは有難い事ですね。
Posted at 2013/05/16 23:10:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 材料とか工業とか | 日記
2013年05月16日 イイね!

合金とスーパーステンレスのお話その2

■コメントそれなりに言葉を尽くして書いてみました。
もちろん未熟な部分はあると思います。
ご協力ありがとうございました。
いいねをつけてくださる方も伺わなくてはと思いつつ、
気がつけば引きこもりがちになるので、
ちょこっと申し訳ないなあと思ってもいます。


2013年05月14日
【合金達】アロイ、モネル、ハステロイ、インコネル!!【ステンレスの仲間】

の続きですけど、

原発のお話の前に
もう一度ステンレスの進化とそのデータを見ることで、
何故どういう意図でステンレスの進化が進んだのかと言うのに触れてみたいと思います。

***********************************
羽田空港


しらせに使われて、


■ついに錆びないに近づきつつある、ステンレス


**************************************
ステンレスには孔食と言うコーティングが破れた所だけ
錆が次々と進んでいくという弱点があって
この弱点が一つのステンレスの性能の目安
です。



PREという孔食に対する一つの数値があります
普通のステンレスがSUS304…18
かなりいステンレスがSUS316L…24
そして、約10年前から急速に普及した329J4L…38
更に羽田で採用された312・・・43

■その進歩の速さはもはや『驚愕の域』です。

(世界との差がようやく埋まってきた!!!)
**************************
■もう一つ温度の問題があります。
孔食が起きる温度も、急速に性能が上がっています。


これらはハステロイ(現アロイ)を含むパテント権を取って、
地道に冶金の技術を向上してきたからでもあります
その中で日本製のステンレスが、どんどんとその性能を上げ
その性能が『ウナギ登り』なのは、いわゆる「基礎工学」と言われる
材料系の研究がちゃんと見直されつつあるからとも言えます。



まずは、ライセンス生産でも作るというのは
物凄い意義があって、
それがモノにできるのには長い時間がかかる
そしてそれを加工する人達の技術を守るのも大事

と言う事は、大いに主張したいなと思ったりもします。

**************************
■もちろん304も316も
ほぼ万全の耐食性が一般の条件
ではあります。
圧力容器「程度」では錆などまずほとんど発生しません。
(今回はあまり関係ないですし。)

ですがSUSは、溶接が悪いと、錆びが発生するというのは
今までも説明してきた通りです。


***************************
■もう一つ隙間腐食と言うのもあります。
隙間があると錆びるんです。ぴかぴかのステンレスは錆びませんが、
溝があるステンレスはすぐさびます、
平滑な方が皮膜が強くなるから
、と言う訳なんです。
(この辺りはチタンにも共通してチタンの隙間腐食は
もはや不治の病でもあります)

そちらの数字も随分と上がっています。
これらは温度が高くなるほど起きやすくなるんですよね。
元々孔食とも相関がありますので、
孔食性能が高い≒より良い合金と言う訳です。





******************************
■もちろん、その性能は未だにアロイに及びません


2013年05月14日
【合金達】アロイ、モネル、ハステロイ、インコネル!!【ステンレスの仲間】
でもご紹介した通り

アロイやモネルやインコネルは未だに聖域とも言える安定性があり
長年使われてきた実績故に、
未だにスーパーステンレスの追随を許しません。

******************************
■とはいってもそれは公害対策機器や、過酷な条件である発電
(すなわち原発も含む)の根幹部であって
お醤油や、お味噌、みりん等の調味料や地酒


そういう所には衛生環境や『電解研磨』の発達なども相まって、
スーパーステンレスの需要が増えてきました。
錆び無くて丈夫、かつ衛生的、日本の冶金の世界が材料工学が
進歩しつつあるのはとてもいい事だと思います。

問題は加工と溶接をする人が急速にいなくなっている事なのですが…

*******************************
■とは言え、最近のスーパーステンレスは
溶接誤差による応力腐食割れにも徐々に強くなってきていて


もしも「技術が保てるなら」発電所に欠かせない
復水器=凝縮機=コンデンスの性能は大幅に向上するでしょう。



***********************************
■今回のエントリーで言いたいのは

1)急速に日本の材料工学は進歩している
=スパイを防ぎ、金属業界を支援する必要がある。

2)スーパーステンレスが基調で高価だった
アロイ系に迫る性能向上を示している。

3)溶接関係の技術低下は否めない、
その為材料関係の見直しと
既設設備における検査の充実が切望される。

4)民生分野を中心に、チタンでこれまで解消できなかった
溶接の難しさ、孔食、隙間腐食への対応が見直され
スーパーステンレスを中心にステンレスの復権が始まっている。 


如何でしたか?
もちろん数字通りの性能が出るのかどうかは
今後も長い時間をかけての「検証」が必要です。

*************************************
■でも、しらせや、羽田空港に用いられた
電気防食の応用を通じて、適材適所、錆びない
或いは溶接への耐性が高まるというのは、いい事だと思いますし、

リサイクルが容易な金属の復権を何となくご理解頂ければと思います。

その辺りの『最適な』防錆とは一体何なのか?
塗装による溶剤や、化学物質の問題もありますし
もちろん適度な塗装と、防錆システムの兼用する事によって
材料の見直しで、職人さんの不足を補おうという試みが
始まっています。

逆を言えば職人さんの減少に応じて、材料を改善し
職人さんが不足したり、あぶれたりしないよう
国がインフラ復興のスピードを調整し
技術向上にもお金をかける、こういう事が必要です。

***************************************
■そういった意味では、「アベノミクス」については
(今のところ)高く評価しています。
調子に乗って投資し過ぎないといいのですが^^;
今のままブラフ型、「アベノミクス」であれば
意外と失敗せずに済むのかもしれません。

だから安倍さんには期待しない様にしています。
毎日景気いい事言ってカツカレー食ってるのが一番いいんですから(笑)。

最近微妙に怪しいんだけど
まだ調子に乗らないでほしいなあ…
**************************************
■ただ、裏返せばそんな都合のいい話が一朝一夕に
起きる訳もなく、腕のいい職人さんも、そして加工技術を持った会社も
くしの歯の欠ける様に減っていっています。


技術が進歩した=進歩する前の技術が今の主力じゃないのか?
という深刻な問題もあります。

誠意を持って、一定速でリプレイス(置換え、更新)をする。
その為の努力やテストが、肝心のユーザーやその上の監督機関に
理解を含め不足しているから、
コスト努力丸投げで責任含めて製造側に押し付けるから
実際の現場の方から不信と不満を持たれている、

そこをちゃんと理解しないと、
いい仕事はできないんじゃないのかな?

と思う今日この頃です。

そしてその原因を招いたのも、
自民党政権の迷走だった、と言うのは一部事実で、
調子のいい今こそ見直して欲しいなと思います。
かつてそっぽを向いた、
技術者たちをもっと振り向かせる為に。

(期待は全くしてないけどね^^;)

******************************
Posted at 2013/05/16 00:41:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 材料とか工業とか | 日記
2013年05月14日 イイね!

【合金達】アロイ、モネル、ハステロイ、インコネル!!【ステンレスの仲間】

■日本の冶金の技術を向上させたのは、
実は原発をはじめとする発電産業です(苦笑)
原発の運転条件と言うのは、どうしようもなく厳しいので
そして故障したと言って止める訳にも行かない。

増してや故障の修理でも被曝するので(原発)
とにかく材料の品質を上げて、そして日本の金属業界の技術を
工場レベルであげていく、

そして何よりもそれを加工できる職人を育て、加工職人の
仕事量を確保する、

******************************
■だから、当時の職人さん達は寝食を惜しんで、腕を磨き
溶接で目を傷めつつも神技を磨いていった。
それは一つの神話なのかもしれませんし、

何と言うのか、自分は団塊世代を揶揄する事もありますけど、
揶揄するだけじゃ駄目なんです。

今日紹介する合金たちも、固いわ、高いわ、
ひとくせもふたくせもある奴らばっかりです。

そして今その世界は馬鹿にしている中国に抜き去られようとしていたりします。
産業を育てるって言う事を日本はもう少し
まじめに考えないといけないと思います。

賢い人の割合は、人口にほぼ比例する訳で
『賢い人』が馬鹿を馬鹿にしつつ支配するなんて事をしたら
日本は確実に負けてしまいます。


*******************************
■大体中学や高校で子供を作るのを「馬鹿だ」って
みんな思いますし、自分もどうかと思うんですが
生殖戦略的には正解だったりする。
学んで適応したモノになる女性は独身でそのままだったりする。

価値観は一つじゃないから面白いのであって、
自分は色んな価値観があっていいと思います。
但し色々な価値観を認めるには、「自分はこう思う」と言う意思も
必要なんじゃないかと思います。

自分が一つの意志を持ち、人の意志をも「尊重」する。
日本人はそれをする能力も、教育も受けてきていると
私は思っています。

*******************************
■何故こんな反れた話をするかと言うと
人は高いからいいんだ、安いから駄目なんだとか、
容易に偏見を持ちます。

合金はその点面白くって、適材適所、特定条件だと安い金属の方が持つ
なんてことはよくあるんです。

なーんだ鉄で十分じゃん、304でも腐れ代があればOKだわ
うーんここは、グラスライニングにしとくか、
そういう経験は賢い頭脳を超えた所にあります。

お客様を立てつつ提案をし、何よりも妥協しない。
人を馬鹿にしつつ交渉を失敗する、
責任を押し付けられるというのは、どんなに一生懸命でも
自分の住む世界では愚の骨頂であると思います。

もちろん住む世界が違えば、その世界は一変します。
それは人の自由であって、
生きている世界とそれの捉え方の問題だと思います。

幸せの基準や満足の基準は人それぞれで違う、
恐らくそれだけの事かと思います。

***********************************
■ところでこの中で同じものが二つ紛れてます。
アロイ≒ハステロイ(商標)なんですよね。
アロイ、モネル、インコネルこれらはニッケルを基盤とする合金です。
ステンレスも鉄ベースのニッケル合金なので
ニッケルは世界において非常に重要な物質、になっています。

■中国も悪かと言えばそうとも言えず
中国が貪欲にこういった資源を使いこむので(笑)
資源価格は暴落しません。

全てはバランスであって、もしも「共存共栄できる」のであれば
中国は、パートナーたりえたと思います。

******************************
アロイやステンレスのレシピを見ていきましょう。


レシピ通りに作るのがまた難しくて、
それゆえその辺りの製法は秘中の秘です。
たとえば『相当品』が本当に相当なのかは試してみないと分かりません。
熱のかけ方、冷やし方、圧延の仕方、
こういった物で性質が変わってくる事もあります。

当然金属ですので公差もありますし、伸縮もあります。
反りもあります。

こういう物は、残念ながら?(残念じゃないけど)
一部はまだ加工屋さんの腕に頼っているのですが
多くの人は『日本だから』で済ませてしまいます。

いや呪文唱えてる場合じゃないって。

***********************************
■つまりは…日本だからって今自分が声を上げられるのは
声を上げる最後のチャンスだから、です。

間もなくそんなチャンスは消えていきます。
その先にはアジア圏、特に中国も含めた
『チーム』の世界が広がっていて、
ちょっと悔しさや、未練があるから、自分は日本だからを
やっぱり言わずにはいられないのですが…

所詮は未練ではあるんですよね。
でも今は職人さんは分からなくても教えを請えばポイントを教えてくれます。
昔は盗まないといけなかったのに、それはもう自分達が絶えていくと
何処かで知っているのかもしれませんね。

もちろん生き残ってチームが組める人とは
日本でチーム組みましょうよ^^ね

*******************************
■インコネルやモネルはもう専門の世界
タービンの羽根とか、1000度を超える世界で出現しますが
めったに出会う事はありません、あとは環境の厳しい、原子力関係では
意外と用いられる事も多いのですが、モネルの溶接のうまい人なんかは
もうほとんどいないんじゃないかと思います。





*******************************
■これらの特徴はステンレス及びニッケル系の合金と言う事で
これらは日本の産業を下支えしてきました。

でも今、その地位を中国が粗悪品が多いながらも侵しつつあります。


いつの間にか鉄は国家なりを超えてステンレスは国家なり
になりつつあるという事です。

■特に日本を支える車や輸送機械に最近は多く使われてもいます。
それこそマフラーとか、エキパイとか。


■ちなみにステンレスの歴史はまだたったの100年

18-8ステンレスの発明はまさに世界を変えるものだった、と思います。

********************************
■ステンレスを中心とした合金の世界いかがですか?
自分は奥深さと深遠さを感じます。
ちなみに自分は使う側であって、実際にはドライな立場です。
極端に言えば保証期間問題無ければ、それで構わない。

実際応力腐食割れはともかく


孔食なんかは品質管理できるものじゃないし確率的です。
それは最終ユーザが責任を持って管理するべきもので
その為に職員がいい給料で雇われてます。

******************************
■当然、ステンレスを始めとする合金系には
スーパーステンを始めまだ成長の余地がある

と言う事は、裏返せば…
「色々な問題点や未熟もあったし」


合金は用途と性質を分からないと、確率的な危険を感知してメンテができないと
使いこなせない
、と言う事でもあります。

*******************************
■要するにユーザーや運転する人、そこまでも含めて本当は
品質でありブランドである
、と理解しないと
『あいつは馬鹿だから駄目なんだ』「そーだそーだ」
みたいな話「だけ」では、実はこれからの世界を切り開く事は出来ません。

それで切り開けるなら別にそれはそれで(いい事なので)いいんですけどね。

**************************
■その現実を理解した上で、それでも中韓に伍して行く
と言う意味を考えた上で、日本の誇りを訴えるのかどうか、
いつまでも、「ニホンガー」と都合が悪くなるという方とは仕事はできないんです。
「差別が-」と言って、くすぶっている人達と同様

肝心な所でグズるのはリスクですからね。
だから対等なチームを生む事が出来る人を
求めてビジネスマンは動きだしているかと思います。

ただ、モノづくりの基礎を分からずに、丸投げにしていたら
いつしか全てを奪われて直受される、と思います。
そうしてユーザーが馬鹿になれば後は生殺与奪を握られます。

*****************************
■もっと逆を言いましょう、中国の経済が崩壊したらどうなるか?
間違いなく大恐慌になります。なのでアメリカ実は弱腰なんですよね。

こういう生産量を見ると愕然とします。
通貨の安い国がシェアを握るとそれは世界を支配する事が出来るからです。
バブル前後の日本がそうでしたよね?


中国を如何に抑えるか、と言う事はとても大事で
力は臨界点をそらす為にあります。
中韓の一部がおかしい、
中韓に対する態度がおかしい事を騒ぐのが目的であって
中韓自体を真剣に憎めば、それは呑まれた事になるんです。

幸い自分は立場も楽だし、友達も少ないし
放言するのでファンの入れ替わりもあるのかな?

*******************************
■どんなに技術があっても、同等なら
高いものをわざわざ買うのは、一般消費者だけです。

だって本当の価格を知らないからです。
デフレの中でモノづくりの意味も知らず、こんなの○○円じゃんが
全てになってしまっているから、
だからTPPを怖がらずに受け入れる事が出来るんですが

切り口によっては、自分(原発容認派で、TPPはやむを得ない派)でも
そういう視点を持つのは大事だと思っています。

その視点から、
また、ステンレスの特性と弱点、そしてクラッド鋼との関りから
今度は原発に視点を移しましょう。
推進派と言われる人達も、
その辺りには十分関心を払うべきだと思うのですが^^;

******************************
■そしてその辺りを紐解くと、反対したい為だけに反対している人と
実際の現場を見て、「ほんまに安全って言いきれるんか?」
と言う「一見似ていて別の観点」が見えてきます。

反対派をまとめて葬り去るのはいいんですが、
反対派じゃなしに『心配派』が別にいる訳で
心配派のフリをする反対派が面倒なだけで、
心配派を消し去るとえらいこっちゃになるのではという
危惧は微妙に堪えません。

ちょうど電気代駄々上がりが見えてきて、
みんな原発を動かしたくなってくるこれからの季節
今一度そういうのを考えるのにはいいんじゃないの?って思います。

政治家はそんなの考えてないから、いっせい再稼働だなーんて
訳の分からない事を言っちゃったりして

******************************
■個人的には原発がいいとか悪いとかじゃなしに、
今のこれからの人材でどう安全性を高めた原発をリプレースするのか
結局は「技術と人材を残していくのか」、
それをもっと考えなきゃいけないと思います。

多くの人はもう興味もないと思います。^^;
でも、それは凄く大事な話なんです。
だから自己満足なのは知りつつも
そこは曲げる気はないんです。

『今』しか言えない話題ですからね。
Posted at 2013/05/14 12:56:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 材料とか工業とか | 日記

プロフィール

「サイトカインによる死者続出とか結構共通点があるんだよね。GIGAZINE人類史上最悪の伝染病「1918年インフルエンザ」に関する10の誤解
https://gigazine.net/news/20200330-10-misconceptions-about-1918-flu/
何シテル?   04/01 12:44
chocovanilla改め「ちょこば」です。(短くしただけ) チョコラ+バニラの二匹が発祥だが彼らは登場しません。ドライブブログかなと思っていたのですが、原...
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