■くどいくらいに「今回の汚染は2号機だ」と言い続けてます
いや我ながらクドイでしょう(苦笑)
■何が言いたいのかと言うと、湿式と乾式との違い。
爆発と言うのは高熱を発するのは周知の通りだと思います。
飛ばすチリの大きさが違うと言うのか、
■喩えを変えます。
ふわっとした火山灰と、ベタッとした火山灰。
つまりふわっとしているのが3号機や1号機。
沸騰水蒸気に溶け込んだセシウムと言う意味でベタッとしているのが2号機。
■チェルノブイリはどうだったのか?冷却水が最初に無くなって、
溶けてドッカーンといったので、ふわっとした乾式灰だったと思うのです。
だから広い範囲を幅広く汚染しました。
水をはじくさらさらの灰。
■でも2号機は違う。水から生まれた重たい核物質たち。
要するに親水。
乾けば微粒子となって悪さをするが、一度雨が繰れば下水や川へと流れ込む。
それは余りに当たり前のこと。
だから色々な所の
下水場で、セシウム汚泥が出現する。
■乾式灰だと思って、「こんなに汚染、終わりだ」とか言う人もいる。
何の事はない、水溶性の成分なのだ。(セシウム137は水に溶ける)
■日本は水の国、しみこんだ汚染土壌の改良ほど難しくて高価な物はないのだから。
汚染土壌よりは汚染水のほうが余程救いがある。
裏返せば、チェルノブイリと同じことをするのは(グラウンドの土の入れ替え、とかね)、
汚れを広げている事だ。
一言で言えば、きついけどアホ。馬鹿、間抜け。
逆に言えば、東京やさいたまのコンクリートジャングルでは
水掃除でどれだけ綺麗になるかを表してくれている。
■
原発警戒区域の真実を読んでください。
ここは乾式(爆発、飛散)、と湿式(2号機)のコラボした悲しき空間。
■震度も大きく、地震の被害も大きかったわけで、東電がヒューマンエラーを最低限にし
社長が早く頭を下げれば地震の免責も効いたのかも知れない。
でももう後の祭り、そんな事はどうでもいいわけで。
■話を戻そう、水溶性のセシウムは、大地が取り込んでくれる、地下水脈までしっかりと。
だから福島はつらい。だってセシウムは薄まってもなくなることは無いから。
だから、表土を取り去り、水で希釈し、煮詰めるのは物凄く合理的
(但し、どぎつい煙が出ていると思いますが。)
ジンワリぽかぽか、セシウムオンドルが目の前に迫っています。
梅雨でどれくらいが軽減されるか、それとも汚染は広まるのか
ひとまずの興味はそちらに移ることになるでしょう。
■見えない放射能を冷静に取り除くか?
頭の悪い子供のように、うわーバッチー。タッチされてうつるとか騒ぐか?
見えないものを恐れる事は一緒だけど、その二つは似て非なるものだ。
■最後に日経ビジネスの超ビジネス書レビューから、8つのPを紹介したい。
備えよ常に『生き残る判断 生き残れない行動』 ~災害時に人の動作は遅くなる
からの引用。
〈「8つのP」、すなわち
適切な事前の計画と準備は、最悪の行動を防ぐ(Proper(適切な) Prior(前) Planning (計画)Preparation(準備) Prevents (防止)Piss-poor(最悪の) Performance(行動)〉
■つまり政府や東電に怒りをぶつける事はできても
福島の人や津波に巻き込まれた人を笑うなんてできっこない、と言う事。
■軽視しすぎず、悲観的になりすぎず、そうやって行けば
放射線は戦える相手。
・・・福島(浪江とか)を除けばね><
【おまけ】3号機の熱量はアップしていますが、放射線量は、上がっていません。
単純に水が当たらない燃料ピューレがいるのでしょう。おちついて欲しいですね。
1と1号機の作業が難航しているようですがうまく行くといいなと本当に思います^^
Posted at 2011/05/11 17:48:39 | |
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放射線量(実測に基づく) | 日記