趣旨:チェルノブイリを参考にしつつも、福島モデルはまた別の大事故です。
対策も当然福島モデルでなくてはいけません!
注意深い日本人の「多く」はきっと難を逃れるでしょう^^
下には下がいると言う笑えないお話^^;
ちなみにチェルノブイリでは
甲状腺がんしか有害性は証明されませんでした(苦笑)
■世界最悪の、原爆事故、チェルノブイリ。
格納容器も無く、運転中の燃料棒ごと飛び散ると言うありえない災害。
つまりFPの強力さは比較ではなく、さらに短寿命のFPがばら撒かれたため
計測した時には、放射性物質は崩壊して消えてしまっていたのではないだろうか?
■これ(チェルノブイリ)と比べることは大事だが、どうも話が一人歩きしている。
1)ストロン90が圧倒的に少ない
2)鉛の体内蓄積が圧倒的に少ない
3)チェルノブイリではプルームの通り道が大事で、
ホットスポットが健康被害とイコールではない。
この3つを私たちはもう一度学びなおさなければいけません。
特に地表残存量は内部被爆とはあまり関係ないのです。
「ソ連に劣る」は嫌味であって、真に受ける人が多すぎます。
某半島国「地上の楽園」を信じている方も
たくさんいらっしゃいましたからね。
広さ辺りのお米の収穫量は世界一とか
■臨界中の放射性物質そのものが飛び散ったのと
容器から、湯気がでまくったのでは違うのです。
2011年07月25日
【分からない?】チェルノブイリの実像と虚像【厳しい?】
原子炉が直接オープンしたことはあとにも先にも
チェルノブイリのこの一度だけ。
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ハーイ>ヽ| l l│
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↑↓この差は大きい・・・
■鉛は2000トンだったらしい・・・(ごめんなさい2しかあってない)
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染と被災者たち (1) 今中 哲二
27日には110回の飛行が行われ、150トンの砂袋が投下された。以下、28日300トン、29日750トン、30日1500トン5月1日1900トンという数字が残っている。投下された資材の重さで原子炉基礎のコンクリートが破壊される恐れが指摘されたため、5月2日以降の投下は控えられた。この間、2,000トンの鉛を含め、5,000トン以上の砂、ドロマイト、ホウ素などの資材が投下された。
高度100~200mから原子炉のクレーターを覗くと、傾いた原子炉上部板の隙間から太陽のように熱せられた光が見えたという。クレーターからは放射能をたっぷり含んだ熱気が上がってくる。高度110mで線量計は500レントゲン/時にも達していた。投下の衝撃によってさらに放射能が舞い上がった。最初に活動したパイロットら30人がまもなく戦列をはなれ、キエフへ送られた。彼らの血液中からウランやプルトニウムを除去するため、何度も血液交換が行われたという。
■チェルノブイリ事故後の母乳中放射能と鉛の濃度
A.K.ウスチノビッチ他
ベラルーシ母子健康管理研究所、放射線生物学研究所
チェルノブイリ事故後、放射能汚染地域の新生児やゼロ才児において、免疫系や内分泌系疾患の増加など、健康状態の悪化が報告されている。現在、汚染地域での放射線被曝は主として内部被曝である。乳児の内部被曝は、乳児の基本的な栄養源である母乳を通じての放射能の取り込みによる。母
乳中のセシウム137とストロンチウム90、および鉛の濃度を測定した。これまでに、母乳中のセシウム 137を測定した報告はいくつかあるが、ストロンチウム90についてはほとんどない。また鉛については、チェルノブイリ事故処理のため大量の鉛が原子炉に投げ入れられ、それが蒸発して環境汚染を引き起こした可能性があるが、汚染地域での母乳中の鉛濃度に関する報告はない。
測定の対象は、汚染地域として、ゴメリ州のコルマ地区とチェチェルスク地区、モギリョフ州のクラスノポーレ地区とスラブゴラド地区合わせて96人、対照地域として、ゴメリ州オクチャブリスキー地区の「クリーン」な地域から23名である。汚染地域については、セシウム137の地表汚染密度により3つのグループに分けた。各グループの人数と測定結果を表に示す。
セシウム137濃度
すべての母乳サンプルからセシウム137が検出された。汚染地域3グループのセシウム137濃度を比べると、地表汚染の大きいほどセシウム137濃度も大きくなっている。意外だったのは、「クリーン」地区での濃度が最も大きくなっていることである。これには2つの理由が考えられる。まず、地表汚染が低くとも、土壌から農産物へのセシウムの移行率が大きい地域があること、また、地表汚染の小さい地域では、ときとして食料の汚染に対する関心が低いことである。最も大きなセシウム137濃度は、汚染地域での59.6ベクレル/リットルで、この値は、乳幼児食品に対する許容限度37ベクレル/リットルを越えている。
ストロンチウム90濃度
ストロンチウム90もすべての母乳サンプルから検出された。対照地域では、乳幼児食品に対する許容限度(1.85ベクレル/リットル)を越えたものはなかったが、汚染地域では、第1グループの42.8%、第2グループの12.1%、第3グループの20.4%が許容限度を越えていた。最大値は8.3ベクレル/リットルであった。汚染地域のうち第3グループでの平均濃度が大きいのは、汚染が低いほど、人々の放射能への注意が薄くなっているためかも知れない。
乳幼児の骨格が急速に成長していることを考えると、骨に蓄積されるストロンチウム90による母乳の汚染は極めて危険である。新生児の骨格中のストロンチウム90濃度は、妊娠中母親の食事中濃度の2.3倍という報告がある。そして授乳期間中、乳児の体内蓄積量は、生後3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月で、それぞれ 41.5倍、65.4倍、111.2倍に増加する。カルシウムの摂取が不足気味の乳児の場合は、この増加はもっと大きいであろう。
鉛濃度
鉛もすべての母乳サンプルにおいて検出された。汚染地域での母乳中鉛濃度は、対照地域より大きい。
WHOやIAEAの基準(2-5μg/リットル)に比べると、対照地域の濃度でもはるかに大きい。鉛による母乳の高濃度汚染は、環境の全般的な悪化を反映している。鉛汚染の第一は、ガソリン排気中の燃焼生成物であろう。放射能汚染地域での母乳中鉛濃度が対照地域より大きいことは、チェルノブイリ事故処理に用いた鉛のためかも知れない。
以上のように、ベラルーシ共和国では、放射能汚染地域のみならず、「クリーン」地域においても、セシウム137、ストロンチウム90、鉛による母乳汚染が認められる。これらの物質は、母乳を通じ乳児の体内に取り込まれ、健康への悪影響をもたらすであろう。現実的な課題として、母乳中の放射能や重金属の濃度を監視しコントロールするサービス体制が必要とされている。また、母乳が乳児の基本的な(生後数ヶ月においては唯一の)栄養源であることを考えると、放射能や化学物質による汚染に対し、特別の基準を設定する必要がある。
(要約 今中哲二)
<母乳中の放射能と鉛の測定結果>
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汚染地域
対照地域 ------------------------
グループ1 グループ2 グループ3
セシウム137汚染密度 >15 5-15 1-5
(キュリー/平方km)
人数 29人 44人 23人 23人
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セシウム137(ベクレル/リットル) 16.2±2.6 11.7±1.7 7.1±1.5 18.5±0.9
ストロンチウム90(ベクレル/リットル) 1.1±0.1 1.2±0.1 2.3±0.4 0.3±0.02
鉛(μg/リットル) 46.7±3.6 41.0±3.4 41.9±3.4 31.7±2.5
Posted at 2011/11/07 16:01:18 | |
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チェルノブイリ | 日記