今回は振動ネタ、
JAWAYさんのエントリーで面白いなと思って拾ってきました。
制振のお話ですね。
元ネタはこちら。
2013年10月31日
軽自動車の騒音を静かにするパーツ
↑この話自体はただのダシですのであしからず。
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制振材の基本は、重さがあって、ショック吸収が出来る事です。
すなわち車に一杯使われている制振ゴムこそが
制振材の基本なんですよね。
ですが最近はコストダウンでダッシュボード一体ものとか
ドアの内張り1パーツとか、そして締め付け箇所を減らしたりとか
改善にみんな一生懸命です。
そうすると…一体物の一番弱いところにビビり音が出てきやすい。
うちのADなんかも時間がたつとドアの内張りだけがビビりだすので
タマにねじを締め直したりしてます。
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■つまりこれって音というよりは振動なんですよ。
で、振動は音になる。
あとは不快な人は不快だし、気にならない人は気にならない。
つまりは音の微妙な歪みを感知する人としない人がいる。
そういうお話になります。
一言で音といっても振動なのか、音なのか、
はたまた音になって振動に戻った物なのか
そういった所で意味が違ってきます。
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■低燃費化が進む中で、エンジンその物や車体の制振や遮音構造は
確実に進化してます。
変な言い方、軽自動車はうるさくなくなった。
だから聞こえなかった振動が聞こえるようになった(笑)
ですから紹介のページもそれなりに理にかなった場所に
制振材=おもり+接着剤を置いてます。周波数をぶれさせて
振動を吸収しているんですよね。
同時に金属は、接着剤の上でおもり的に振動してるんです。
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いわゆる建築における制振構造
すなわち制振ダンパーと同じ構造です。
逆に言えば騒音とは関係ない(笑)
うるさい車ほど聞こえない訳で、
それを騒音と言っちゃうかどうかというのは感覚の話だと思います。
ちなみに騒音レベルが変わったら一大事ですけどね^^;
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ですから、メーカーからすれば数グラムの軽量化を頑張っている所に
数十gの錘と接着剤を張るなんて勝手にしろです(苦笑)
しかも周波数ネタなので個人によって快適な周波数は違います。
ちなみに高級車は振動しないのではなく
振動が『気持ちいい』んですよね。
それに比重が重い物の方が振動しにくい。
振動すれば一緒ですけど、同じ振動でもエネルギーが大きい
しなやかな大きな骨は、それだけで快適をもたらす材料とも言えます。
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ですがそれを覆すのがグラスウールとかグラスウール
空気を生かした断熱材、吸音材だったりします。
やんわりと吸収しちゃうんですよね。
とはいっても限度がありますから組み合わせる訳です。
元を小さく+制振材+周波数+遮音吸収
これをしながら、パーツを簡略化するんですから
自動車会社って大したものですよね。
金属をレーザーでもシャーリングでもいいですが、ぶった切って
制振ゴム質に接着剤をくっつければ、
実は誰にでも制振材は作れちゃったりします(苦笑)
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■もちろんメーカーでは、
貼り物の裏のデザインを変えるだけでおさまったりしますから
後貼りなんか恥ずかしい事はしないかと思います。
いつの間にか静かになる改善ですね。
結局はエネルギーは保存の法則に返ってきます。
エネルギーは消す事は出来ないんですけど
容易にずらす事は出来ます。
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■ちなみに軽自動車はあの小ささで
衝突安全性を確保しますから
固くなりがちです。
吸収には単純化するとタッパ(空間)か、
かたくてもろくない事が必要で
そうすると、スピーカーボックスの様な構造になりやすいので
ヤン車がずんずん、ごんごん言っているとも言えます。
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■ただ…そこまで大体分かって、メタルに接着剤を貼り付けた重量物を
軽量化したパーツにはっつける人はあんまりいないと思います。
作った方が早いし…(苦笑)
スマホにカバーかぶせておいたって効果があると思います。
だから本当はファッションの問題なんですけど
『ファッションです』というとこれまた売れません^^;
だからああいうグッズって結構基本は抑えてます。
筋は悪くないんですけど、あんまり、というより殆ど効果がないから
メーカーは『打ち捨ててる』と思います。
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■大体メーカー純正制振貼り物なんか売りだしたら
うちは車の制振材がなってないっす。て言う様な物です。
もちろんメーカーも一生懸命取り組んでますよ
マーチの屋根とかね。
ただ、制振材を貼り付けるってやり方は、
工数と重量がとかく増えがちですから、メーカーは嫌がりますし、
ちょっとした歪みも、コントロールすれば剛性の確保や、
それに伴う振動抑制に繋がると言うのは面白いですね。
アースも効いてますから
少々応力がかかっても問題ないでしょうしね。
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■そんな訳で車会社ってすごいなあというお話でした。
(それがいいたかった)
ちなみに似たような変換を示すエネルギーがあります。
それは津波って言います。
衝撃が振動に変わって、波の高さに最後変換されます。
ある意味インバータやコンバータにもつながる話で
(無理やりですけど^^;)
なかなか面白いなあって思いません?
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■取上げた商品については、
(個人的に)面白いなあと思います。
楽器の調律みたいな話です。
音の大きさを変えるのは無理でも音の質を変える事は出来たりします。
音叉にクリップをつけると振れ止めで
共鳴しなくなるのと一緒かなとおもいます。
(周波数がずれる)。
ただそれを金出して買うかって言われると…・(自主規制)
あと、音の大きさが変わるかって言われると…(自主規制)
その辺りはネタ元さんも気にしていたりするので
商売が絡むと難しいねというのが感想です。
ちなみに…車って
意外とこういう工夫が最初から詰まってますので
目を凝らすと面白かったりしますよ。