ホンダ・シビック・タイプR(FD2)が納車されてから、9日間が経過した。
会社のクルマで、私はこのクルマの担当者でしかないので「オーナーズレビュー」というのは間違った表現だケド、便宜上、そういうタイトルとする。
※ブログエントリ:「
【FD2シビック・タイプR】納車」 と、使い回しの写真が多くてスミマセン。
■Honda Civic TYPE R (FD2) 前編
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2010年型。
FD2としては最終年のタマ。
走行距離35000km弱で購入。
●エクステリア
ブログエントリ: 「
【FD2シビック・タイプR】シビック・タイプR注文」
にも書いたように、私はこの
FD2のデザインがずっと好きではなかった。
ズングリとして、バランスの悪いブサイクだな・・・・と。
なので、なかなかこのクルマを購入候補に絞ることができず、CL7アコード・ユーロR、先代CW2アコード・ツアラーなどと、長いこと悶々と迷い続けた。
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↑特に、
サイドビューは本当に残念で、もう少しデザインのためになんとか工夫できなかったのか?と思う。
(昔のホンダは、無駄にロングノーズに見せるためにFFなのにエンジンをタテ置きしてみたり、ボンネットを低く見せるための工夫などをしてきたが、最近はデザインのためにパッケージングを頑張る努力は放棄したかのように見える)
「ハッチバックじゃなきゃシビックじゃない」・・・・みたいな、良く見かける固定観念は私には皆無(昔からシビックにセダン、あったじゃん!)だが、単純にホンダは、大きいセダンは別として、セダンよりハッチバックのデザインの方が上手なんだと思う。
FD2よりも、FN2(シビック・タイプR・ユーロ)、新型シビック・タイプR・VTECターボの方がカッコイイ。
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↑斜め後ろのプロポーションは悪くナイと思うが、見方や、写真の撮り方(広角側か望遠側か・・・など)にも依存する。
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スパッとぶった切ったようなリアの処理自体は悪くナイと思うのだが・・・
・・・全般にディテールがダメなんだと思う。
テールランプの形が特にダサい。
同じようにリアをスパッと切り落としたCL系アコードのセダンがカッコイイのはディテールの違い。
同様にフロントだって、RB1、RB2、RB3、RB4オデッセイ(※RBはレッドブルF1の型式ではナイ)あたりと、フォルムは酷似しているのだが、ディテール(ヘッドライトとか)がオデッセイよりもダサいため、なんか「しまり」のナイ、ホンダらしくないデザインとなっているように思う。
・・・と、ボロカスに書いておいてなんだケド・・・・
・・・ずっとダサいと思っていたFD2のエクステリアではあるケド、
私は乗ってみて良かったクルマはその後カッコ良く見え、乗ってみてダメだったクルマはカッコ悪く見える性質のため、今はFD2のデザインをカッコ良く思えるようになっており、とても気に入って乗っている。
特に、自分の黒の個体。
建物から出てきて、駐車場に停まっているこの個体を見て、
「おお、カッケーな」といちいち思える。
完全に「あばたもえくぼ」状態なので、マトモなエクステリア評だと思わないで欲しい。
●エクステリア(空力処理)
全体フォルムとしてはズングリしているが、イマドキのスポーツセダンなので、空力のことはシッカリ考えてありそう。
グリル下面は、整流用途?のボルテックスジェネレータ状の形状となっている。
(これって純正グリルですよね?)
フロントバンパーの形状も、追加のスポイラーなど不要と思えるぐらい凝っていると思う。
側面の段差はカナードと同じく、フロントタイヤハウス横の流速を速めることで、タイヤハウス内の空気を横に引きぬき、フロントタイヤハウス内で発生する揚力低減を狙っているように思える。
純正とは思えないほど低い車高と、ボディ形状により、フロントタイヤに当たる空気、フロントタイヤハウス内に巻き込む空気が少なくなるよう徹底されているように思う。
↑はリアから見た側面形状。
側面のサイドステップは最近のホンダ車(ジェイドとか)でも良く見る処理。
おそらく、デザイン性だけでなく、良く考えてあるからこそ、続いているのだろう。
リアタイヤハウス内に空気を入れない思想、リアタイヤハウス内の空気を横から抜く思想は理解できるが、フロントタイヤハウスから後方の形状が、どういう狙いなのか、レーシングカーにはないデザインなのでイマイチ良くわからないが、ホンダ車で多用されている形状なので、何か意図があるんだろう。
↑リアウイングも3D形状となっており、かなりしっかりとシミュレーションやテストをしたんだろうなあ・・・と思える形状。
タイプR以外は、リアウイングがナイため、本来はリアウイングがなくても美しいフォルムにデザインすべきだと思うが、FD2のデザインはリアウイングがナイと「しまり」がナイ。
こういう観点からも、FD2は駄デザインだと思う。
純正のウイングは純正のウイングでカッコイイのだが、個人的にはGTウイングに換装したくなってしまう・・・・が、会社のクルマだし、営業車なので、将来的にもそれはナイと思う。
●インテリア
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アコードは歴代、冒険もしないが、男臭くもセンスの良い古典的なインテリアとなっていると思うが、
FD2のインテリアはホンダ車に多い、残念なSF系デザイン。
インパネまわりの樹脂パネル部分を
「なんちゃって」カーボン調にしているのも個人的にはNG。(本当にカーボンならもちろん歓迎)
エアバッグ付ステアリングホイールのボッテリとしたデザインもなんとかならんのか?と思う。
私の中でSF系インテリア・デザインは、本ブログで繰り返し書いてきたが、
シトロエンの初代C4ピカソ。
テクノなステアリングホイールは、エアバッグは回転せず、ステアリングホイールの外輪だけが回転する。
C4ピカソのSF系内装デザインはスポーツカーのインテリアデザインとは文法が違うので、「こうデザインして欲しい」的なことは言わないが、スポーツセダンとして、レーシングカーを参考に、もっとやりようはなかったんだろうか?
まあ、乗っていて、特に気に入らないというワケでもナイのだケド・・・。
(というか、あんまし内装デザインは気にしてナイ)
※最近のホンダ車では、ジェイド
の内装デザインが、ホンダの文法の延長線上で、極めて洗練されたと思う。
メータは、特にダッシュボード上、フロントガラス下のインパネがとても見やすくて良い。
車速メータは針式よりも、デジタル数値表示の方が好み。わかりやすい。
左側のVTECハイカム側突入~レブリミットに向かってインジケータ表示される部分もステキ。
普段の街乗りでは、全く無関係な機能だケド、VTECハイカム側をキープして攻めたいシチュエーションなどでは、
ビートで使用しているDefiのタコメータ付属のインジケータのような使い方ができ、パワーバンドに入っているかの目視確認ができるのがステキ。
実際のところ、VTECハイカム側でアクセルベタ踏みすると、すぐにレブリミットに到達してシフトアップを余儀なくされるのだが、コーナリング中などアクセル・パーシャルで走りつつも、VTECハイカム側を維持したいときなど便利。
↑シートはバックスキンのセミバケで
「一見、カッコイイ」。
・・・が、実際に座ってみると
・座面が高すぎる。アイポイントが高い。ダッシュボードを見下ろす感じ。FD2でもっとも不満で我慢し難い部分。
・万人向けなのでホールド性が低い。腰はともかく、足の両サイドはもちょっとタイトでも良かったのでは?
・ボテッと分厚い。間違いなく重そう。
と、スポーツセダンのシートとしてはイマイチだと思う。
社用車で営業車なので、フルバケ換装とかできないし(自分も腰痛持ちなのでシンドイ)、純正シートのままいくんだケド、
純正シートの高さを20mm下げることのできる、MAX RACING(大阪)のシートレールは魅力的。
会社のクルマだケド、自費で買おうか迷ってしまうぐらい。
まあ、もうしばらく乗って、どうしても座面高さに慣れないようなら買うか。。。
ただ、純正シートの硬さなんかは好みで、長時間運転しても疲れないタイプ。
腰の部分は合わないので、サポートを追加したい。
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タイプRな、シフトノブ。
ここは中古車感炸裂で、アルミのシフトノブも小キズが多いし、ロッドに錆も見える。
シフトブーツも、中の樹脂カラーが経年劣化で割れてしまっているので、ロッドにシッカリと固定されていない。
シフトの感覚は良いケド、自分のシートポジション(後ろ目)だと若干、遠い。
・・・・ブログエントリ:「
Honda Civic TYPE R (FD2) 後編」に続く。
●試乗記関連目次はこちら
●ホンダ・シビック・タイプR(FD2)関連目次はこちら