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2016年01月07日 イイね!

【オーナーズレビュー】Honda Civic TYPE R (FD2) 後編

【オーナーズレビュー】Honda Civic TYPE R (FD2) 後編ブログエントリ:「【オーナーズレビュー】Honda Civic TYPE R (FD2) 前編」 の続き。


「走ってみて」編。









■Honda Civic TYPE R (FD2) 後編

●エンジン+ドライブトレイン

Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR K20A VTEC

↑Click!

世界一の直4NAエンジンと信じて疑わない、K20Aの最終到達点。


エンジン型式: K20A
エンジン種類: 水冷直列4気筒横置
弁機構: DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
総排気量:1,998cc
内径×行程: 86.0mm×86.0mm
圧縮比:11.7
最高出力: 165kW[225ps]/8,000rpm
最大トルク: 215N・m[21.9kg・m]/6,100rpm


K20Aにもいろいろ仕様違いがあり、


以前、いろは坂を試乗させて頂いた、アコード・ユーロR(CL7)は、アコードというクルマの位置付けからバランサーシャフトが存在する(振動少ないケド、レスポンス低)。
吸排気はFD2のK20Aに近いらしい。

以前試乗させて頂いたインテグラ・タイプR(DC5)バランサーレスだケド、吸排気などはFD2ほど最適化されていないみたい。


CL7、DC5、どちらも、本当に素晴らしいクルマで、この2台の試乗により、私はK20Aへの強い憧れを抱くようになった。



FD2のK20Aは、CL7、DC5と較べて、数字の上でもトルク、出力ともに高いのだが、数字の上でのピークトルク、ピークパワーなんて知らなくても、全域でトルクフルなのが良くわかる。

CL7、DC5と較べて、全域で線が太い。(「線が細いケド高回転型」が昔ながらのホンダらしさだが・・・)

あと、先日試乗させて頂いたNSXなどと違って、VTECのローカム、ハイカムの切り換えが露骨じゃない

VTECのローカム側でも、十分トルクがあり、パンチがある。

10年近く前に試乗した、S2000(AP2)のF22Cに近いフィーリング。

本当にパワフルで速い。圧倒的。

スバルの今のSTiのEJ20と較べても、体感的には全然負けてない・・・か、むしろ速く感じる。




ウチのプジョー307SWだって、2L 直4 NAだケド、FD2を運転した後だと「壊れた?」と思うぐらいトルク無いし(K20Aよりロングストロークだケド、低回転域からプア)・・・・・

NCロードスターだって2L 直4 NAでオープンFRだケド、S2000とは同じクラス扱いされないぐらいパワー差があり、同様にFD2のK20Aとも全く比較ができないほどの差があるし・・・

スバルBRZ、トヨタ86のFA20エンジン(2L 水平対向4気筒NA)も、K20Aとボア×ストロークまで同じ(スクエア、86×86)なのに、本当にプアなエンジンだし・・・



・・・「2L NAエンジンとは何なのか?」・・・・・という、観念、常識自体が崩壊していく感じ。

ホンダってスゴい。





↑コレってECUだよね。
エンジンルーム内、エアクリBOXとバッテリーの間。


ノーマルK20Aのパフォーマンスに、何の不満もナイので、ROMチューンしたいとも思わないのだケド、「何やってるか、どうやっているかは知りたい」ので、HONDATA(純正ECUと通信して、ロギングしたり、マップ書き換えするツール)欲しいなあ・・・

スバル車向けのOpenECUと違って、OBD2を使用するフリーウェアが転がっていないので、HONDATAになるワケだケド、HONDATA、10万円ぐらいするんだよね。。。
中古でVPROを購入できてしまう。




Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR 3Q自動車 モリモリ管

↑Click!


マフラーは、みんカラであまりに評判が良すぎる、3Q自動車のモリモリ管(Ver.11.5-MJ チタンテール青焼)。


「結構イカツイ音」と聞いてたケド、インナーサイレンサーを付けてたら純正マフラーより静か

インナーサイレンサー無しでも、3000rpm以下に留めて、トロトロ走ってたら、結構静か。(営業車なので助かった。)



「暖機時がウルサイ」的なコメントも散見するのだが、私はウルサイとは思わない。


ビート(E07A+オートマック製エキマニ+RSマッハ製N1マフラー+VPRO制御)の方が、エンジン始動時から、FD2のK20A+モリモリ管よりも、ガツンとパンチのある爆音を奏でる。
アイドリングから泣ける。(かなりご近所迷惑なのだが・・・)


そのビートに慣れているからか、FD2のK20A+モリモリ管は本当に静かだ。



Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR 3Q自動車 モリモリ管

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ただし、パーツレビューにも書いたが、5000rpmを超えてから、特にVTECが切り替わる5800rpmから上は・・・

「コレが本当に直4の音か!?」

と思えるほど、甲高い音が鳴る。レーシングエンジンのよう。
コレは私のビートには出ない音。



低回転域の巡航時は静かで、普段は使わない、高回転域では神の音を奏でる!
営業車なので、とても有り難い仕様だ。




そんなこんなで、

街乗りは40~50km/hまでにトントントンと4速までシフトアップして2000rpm台で走っているし・・・

高速道路も80km/h=2450rpm程度でトロトロ走っている。

計算したワケじゃないケド、メータ目視で、
 80km/h=6速2450rpm
 100km/h=6速3040rpm
ぐらいの感じ。

(ちなみに、6速の2000rpm台から、ドンとアクセルを踏んでも、さすがに加速しない)





↑燃料レベルメータ(上部インパネの右端)の燃料がみるみる減っていくので、納車初日は、「極悪燃費車???」と思ったが、燃料タンクが50Lしかナイのも理由。



オーディオレスのビート、オーディオが壊れて何年も経つ307SWと違って、FD2では同乗者がいないときも、音楽聴きながら運転することが多いので、そんなこんなで、FD2では、今までの私の車歴の中で、もっとも、「ダウンスピーディング」「エコ走行」していると思う。






↑※エアクリBOX写真のようだケド、その下のトランスミッションを撮影したかった。

変速比:
 1速: 3.266
 2速: 2.130
 3速: 1.517
 4速: 1.147
 5速: 0.921
 6速: 0.738
減速比:5.062

6MTでファイナルが5.062なので、ギアはかなりクロス。



フライホイールが純正とは思えないほど低イナーシャで(※純正じゃない可能性もナイとは言い切れないが・・・)、アクセルを軽く煽ってもビックリするぐらい吹け上がる。


レスポンスが超絶な上に、ギアがクロスなので、シフトダウン時のブリッピングにはかなり注意が必要(回転数合わせが難しい)

街乗りで5→4→3速などシフトダウンするときは、本当にデリケートに、ブリッピングしているのかしていないのかわからない程度の煽りで丁度。


ただし、2速と3速の間だけがかなり離れているので、3速→2速へのシフトダウン時のみ、多めに空ぶかしする必要があり、これがまた運転操作の難易度を高めている。



BMW E30 M3のS14エンジンが同じ傾向で、空ぶかし時のレスポンス、針落ちのレスポンスが超絶で、シフトワークに鍛錬の必要なクルマだった。
FD2+K20Aもかなり類する。




ところが、スポーツ走行で、VTECのハイカム側作動域(5800~8500rpm)を維持して、2速~3速で走っているときは、そんなにデリケートなアクセルワークをしなくとも、だいたい辻褄が合う。

当たり前の話で、同じギア比なら高回転ほど、回転数合わせの際の差分回転数は大きくなるため、たくさん煽ってやる必要があるので。





●ボディとか足回りとかステアリングとか



納車されて、あまりの乗り心地の悪さ(ハーシュネスがモロに刺さる)にビックリした。


・・・が、後からタイヤの空気圧を測ってみたところ、冷間で2.6k程度だった
納車時に新品タイヤにして頂いたので、最初だから高めに張って頂いたのだろう。


FD2の車体に貼ってある推奨空気圧は、F: 2.0k、R: 1.9k 程度だったが、冬場なのもあり、 F: 2.3k、 R: 2.2k まで空気を抜いてみたところ、かなり乗り心地は改善された



純正足とは思えないほど車高も低いし、バネが硬い。

「ノーマルでサーキット走行可能、横Gに対して踏ん張る足!」 という評価・表現もあるのかもしれないが、最近のスポーツセダンって、踏ん張る足でも、ハーシュネスはうまくいなしているモノがほとんどなので、単純にホンダの足回りの開発能力、セットアップ能力の問題ではないか?・・・とも思う。



Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

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スゴい車体剛性を感じるのだが、そもそも、自分は何をもって「剛性が高い」と感じているのだろうか?
・・・と疑問も覚える。



過去にビートを改造してきて、

 ・硬いバネの車高調を入れる
  ↓
 ・ボディが悲鳴を上げているのがわかる。タワーバー追加で落ち着く
  ↓
 ・更に6点ロールケージを投入。ボディがガッチリした分、「良く動く足」になり、乗り心地向上

という流れだった。



FD2の足がかなり硬く、それに対してボディが悲鳴を上げている感じはしないので、それが「剛性」を感じる理由なのかな?・・・とも思う。

でも、「ボディ剛性が高いから、足が良く動き、乗り心地良好」 という領域に至っているとは思えないので、これでもまだ改善の余地はあるのかな。(でも、重くするのはイヤだよな)




Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR RAYS TE37SL SEEKER SPECIAL Z2☆SPEC

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ホイールは、

RAYS TE37SL “SEEKER SPECIAL”

18インチ、8.5J、+51

で、純正足でほぼツライチになるヤツ。
ほんの少しツラウチだケド、フェンダーとの干渉を考えるとこんなモンかな、と。

少しツラウチに見えるのは、Z2 STAR SPECのショルダーが丸いから、というのもあると思う。





タイヤは、中古販売時のがツンツルテンだったので新品に。
ビートと同じ、ダンロップ・ディレッツァZ2☆。
前後225/40R18。


納車日に軽くワインディングを走ってみたところ、弱アンダーだったが、それは乗り心地の問題と同じく、単に新品タイヤなので、空気圧が冷間2.6kとかなり高かったから、だと後でわかった。


F2.3k、R2.2kまで下げてみて、ワインディングを走行してみたところ、特にアンダーもオーバーも出ず、軽快に走るケド、イマイチ、タイヤの存在感は希薄だった(タイヤ幅が細く感じる)。
(ただし、サイドウォール剛性やブロック剛性の低いタイヤの残念なフィーリングはモチロン皆無)


あと、特に問題があるワケではナイけど、やはりフロントがリアに対してキャパ不足な感じがするので、サーキット派がフロントだけ255などにワイド化する気持ちはわかる。

また、フロントのトラクションを十分に感じにくいので、フロントに機械式LSDを入れると楽しそうだ。







ブレーキシステムはbrembo。
パッドは純正品。(ニッシンかな??)


レガシィに乗っていたときは、純正ブレーキシステムがプアで、すぐにフェードするし、ロクなモンじゃなかったので、ブレンボとか憧れたケド、今は特に憧れ、ナイ。

ビートが純正ブレーキシステムで十分で、むしろオーバークールを心配したりしている状況なので。


スバルのSTi系車種や、R32~34スカイラインのブレンボは実際には住友が作っているので「スミンボ」と呼ばれていて、モデルによっては、アルミではなく鉄製の場合もあるんだケド、FD2のブレンボはスミンボ?
鉄?アルミ??



新品タイヤにフラットスポットを作らないよう、無闇にフルブレーキングしていないのもあるが、ワインディングを走っていても、あまりブレーキの主張、存在感はナイ。

でも、不自然さもなく、コントローラブルなので、コレでOKだと思う。

フロントが容量不足にも少し思えたケド、ブレーキじゃなくタイヤだろう。






パワステは良い感じで重く、ダイレクト感がある。好み。


ただし、最小回転半径がドン引きするぐらい大きい(=5.9m)。

車庫入れ、駐車場入れとか、トラックならともかく、車格からすると想定外に大きく回ってやる必要があり、ややこしい。

以前乗っていたレガシィB4(BL5A)と比較しても、ホイールベースもトレッドもFD2の方が大きいから当たり前か。

街乗りで軽いスポーツ走行を楽しみたい方、あるいはジムカーナな方?には、ショートホイールベースが好まれるが、ブリヂストンのサイトで森脇氏が、レーシングにおけるロングホイールベースと、ワイドトレッドの優位性を語っているので、FD2はおそらくそういう思想で、ホイールベースとトレッドを目一杯の寸法に設定したんだろう。



街乗りだと、ガッチリしているのと、パワステが重めなので、あまり軽快感がナイよう誤解しがち。
(※「鈍重」という意味ではなく・・・)
(もちろん、エンジンをブン回したときの、加速感は半端ナイのだが)

1270kg「しか」ナイのだが・・・・。

※歴代シビック、インテグラと較べて重いと言われてるケド、ターボ/NA問わず2Lクラスのスポーツセダン関連と較べると、100~150kgぐらい軽い




「ガッチリした重めの乗り味(でもハーシュネス、キツい)」がFD2の特性かと思っていたが・・・

ワインディングでは違った。


タイトなS字が連続するような区間も、右に左に、驚くほど軽快にスイスイと自由自在に曲がる!

 バネ定数が高い+クルマが軽い=固有振動数が高い=レスポンスが良い

・・・とはこういうことか!と。





ただし、残念ながら、スバルBRZ、トヨタ86、ホンダ・S2000、RX-8のような「フロントミッドシップのFR車」と違って、重心高さは露骨に感じる。

特に大きいロールやピッチングがあるワケでもナイのだが、それでも人間ってちゃんと重心高さを感じとったりできるんだねえ。

重心高さを感じるので、タイトなS字の連続をスイスイと軽快に走っているときなんかは、モーグル選手な気分。

重心高さによる、不安感はナイ。




ワインディングを、VTECハイカム側を途切れさせないように、スイスイと軽快に走るのは楽しいクルマ。



Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

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●総評

(普段、ビートに乗っているので)重心がやや高いこと、シート座面が高いことが気になるが、それ以外は、S2000のFF・セダン版という感じ。

コレ選んで良かった~!!!!




●試乗記関連目次はこちら
●ホンダ・シビック・タイプR(FD2)関連目次はこちら
Posted at 2016/01/07 02:06:12 | コメント(5) | トラックバック(0) | FD2シビック・タイプR | クルマ
2016年01月07日 イイね!

【オーナーズレビュー】Honda Civic TYPE R (FD2) 前編

【オーナーズレビュー】Honda Civic TYPE R (FD2) 前編ホンダ・シビック・タイプR(FD2)が納車されてから、9日間が経過した。

会社のクルマで、私はこのクルマの担当者でしかないので「オーナーズレビュー」というのは間違った表現だケド、便宜上、そういうタイトルとする。


※ブログエントリ:「【FD2シビック・タイプR】納車」 と、使い回しの写真が多くてスミマセン。



■Honda Civic TYPE R (FD2) 前編

Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

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2010年型。
FD2としては最終年のタマ。

走行距離35000km弱で購入。


●エクステリア

ブログエントリ: 「【FD2シビック・タイプR】シビック・タイプR注文

にも書いたように、私はこのFD2のデザインがずっと好きではなかった。

ズングリとして、バランスの悪いブサイクだな・・・・と。


なので、なかなかこのクルマを購入候補に絞ることができず、CL7アコード・ユーロR、先代CW2アコード・ツアラーなどと、長いこと悶々と迷い続けた。


Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

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↑特に、サイドビューは本当に残念で、もう少しデザインのためになんとか工夫できなかったのか?と思う。

(昔のホンダは、無駄にロングノーズに見せるためにFFなのにエンジンをタテ置きしてみたり、ボンネットを低く見せるための工夫などをしてきたが、最近はデザインのためにパッケージングを頑張る努力は放棄したかのように見える)


「ハッチバックじゃなきゃシビックじゃない」・・・・みたいな、良く見かける固定観念は私には皆無(昔からシビックにセダン、あったじゃん!)だが、単純にホンダは、大きいセダンは別として、セダンよりハッチバックのデザインの方が上手なんだと思う。

FD2よりも、FN2(シビック・タイプR・ユーロ)、新型シビック・タイプR・VTECターボの方がカッコイイ。



Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

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↑斜め後ろのプロポーションは悪くナイと思うが、見方や、写真の撮り方(広角側か望遠側か・・・など)にも依存する。




Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

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スパッとぶった切ったようなリアの処理自体は悪くナイと思うのだが・・・


・・・全般にディテールがダメなんだと思う。


テールランプの形が特にダサい。

同じようにリアをスパッと切り落としたCL系アコードのセダンがカッコイイのはディテールの違い。



同様にフロントだって、RB1、RB2、RB3、RB4オデッセイ(※RBはレッドブルF1の型式ではナイ)あたりと、フォルムは酷似しているのだが、ディテール(ヘッドライトとか)がオデッセイよりもダサいため、なんか「しまり」のナイ、ホンダらしくないデザインとなっているように思う。






・・・と、ボロカスに書いておいてなんだケド・・・・

・・・ずっとダサいと思っていたFD2のエクステリアではあるケド、私は乗ってみて良かったクルマはその後カッコ良く見え、乗ってみてダメだったクルマはカッコ悪く見える性質のため、今はFD2のデザインをカッコ良く思えるようになっており、とても気に入って乗っている。

特に、自分の黒の個体。

建物から出てきて、駐車場に停まっているこの個体を見て、「おお、カッケーな」といちいち思える。

完全に「あばたもえくぼ」状態なので、マトモなエクステリア評だと思わないで欲しい。





●エクステリア(空力処理)

全体フォルムとしてはズングリしているが、イマドキのスポーツセダンなので、空力のことはシッカリ考えてありそう。



グリル下面は、整流用途?のボルテックスジェネレータ状の形状となっている。
(これって純正グリルですよね?)




フロントバンパーの形状も、追加のスポイラーなど不要と思えるぐらい凝っていると思う。

側面の段差はカナードと同じく、フロントタイヤハウス横の流速を速めることで、タイヤハウス内の空気を横に引きぬき、フロントタイヤハウス内で発生する揚力低減を狙っているように思える。


純正とは思えないほど低い車高と、ボディ形状により、フロントタイヤに当たる空気、フロントタイヤハウス内に巻き込む空気が少なくなるよう徹底されているように思う。




↑はリアから見た側面形状。

側面のサイドステップは最近のホンダ車(ジェイドとか)でも良く見る処理。
おそらく、デザイン性だけでなく、良く考えてあるからこそ、続いているのだろう。

リアタイヤハウス内に空気を入れない思想、リアタイヤハウス内の空気を横から抜く思想は理解できるが、フロントタイヤハウスから後方の形状が、どういう狙いなのか、レーシングカーにはないデザインなのでイマイチ良くわからないが、ホンダ車で多用されている形状なので、何か意図があるんだろう。




↑リアウイングも3D形状となっており、かなりしっかりとシミュレーションやテストをしたんだろうなあ・・・と思える形状。


タイプR以外は、リアウイングがナイため、本来はリアウイングがなくても美しいフォルムにデザインすべきだと思うが、FD2のデザインはリアウイングがナイと「しまり」がナイ。
こういう観点からも、FD2は駄デザインだと思う。


純正のウイングは純正のウイングでカッコイイのだが、個人的にはGTウイングに換装したくなってしまう・・・・が、会社のクルマだし、営業車なので、将来的にもそれはナイと思う。





●インテリア

Honda Civic Type R FD2 ホンダ・シビック・タイプR

↑Click!


アコードは歴代、冒険もしないが、男臭くもセンスの良い古典的なインテリアとなっていると思うが、FD2のインテリアはホンダ車に多い、残念なSF系デザイン


インパネまわりの樹脂パネル部分を「なんちゃって」カーボン調にしているのも個人的にはNG。(本当にカーボンならもちろん歓迎)



エアバッグ付ステアリングホイールのボッテリとしたデザインもなんとかならんのか?と思う。


私の中でSF系インテリア・デザインは、本ブログで繰り返し書いてきたが、シトロエンの初代C4ピカソ
テクノなステアリングホイールは、エアバッグは回転せず、ステアリングホイールの外輪だけが回転する。

C4ピカソのSF系内装デザインはスポーツカーのインテリアデザインとは文法が違うので、「こうデザインして欲しい」的なことは言わないが、スポーツセダンとして、レーシングカーを参考に、もっとやりようはなかったんだろうか?


まあ、乗っていて、特に気に入らないというワケでもナイのだケド・・・。
(というか、あんまし内装デザインは気にしてナイ)



※最近のホンダ車では、ジェイドの内装デザインが、ホンダの文法の延長線上で、極めて洗練されたと思う。






メータは、特にダッシュボード上、フロントガラス下のインパネがとても見やすくて良い。

車速メータは針式よりも、デジタル数値表示の方が好み。わかりやすい。



左側のVTECハイカム側突入~レブリミットに向かってインジケータ表示される部分もステキ。

普段の街乗りでは、全く無関係な機能だケド、VTECハイカム側をキープして攻めたいシチュエーションなどでは、ビートで使用しているDefiのタコメータ付属のインジケータのような使い方ができ、パワーバンドに入っているかの目視確認ができるのがステキ。

実際のところ、VTECハイカム側でアクセルベタ踏みすると、すぐにレブリミットに到達してシフトアップを余儀なくされるのだが、コーナリング中などアクセル・パーシャルで走りつつも、VTECハイカム側を維持したいときなど便利。





↑シートはバックスキンのセミバケで「一見、カッコイイ」

・・・が、実際に座ってみると


・座面が高すぎる。アイポイントが高い。ダッシュボードを見下ろす感じ。FD2でもっとも不満で我慢し難い部分。

・万人向けなのでホールド性が低い。腰はともかく、足の両サイドはもちょっとタイトでも良かったのでは?

・ボテッと分厚い。間違いなく重そう。


と、スポーツセダンのシートとしてはイマイチだと思う。




社用車で営業車なので、フルバケ換装とかできないし(自分も腰痛持ちなのでシンドイ)、純正シートのままいくんだケド、純正シートの高さを20mm下げることのできる、MAX RACING(大阪)のシートレールは魅力的。

会社のクルマだケド、自費で買おうか迷ってしまうぐらい。

まあ、もうしばらく乗って、どうしても座面高さに慣れないようなら買うか。。。



ただ、純正シートの硬さなんかは好みで、長時間運転しても疲れないタイプ。
腰の部分は合わないので、サポートを追加したい。






↑Click!

タイプRな、シフトノブ。

ここは中古車感炸裂で、アルミのシフトノブも小キズが多いし、ロッドに錆も見える。
シフトブーツも、中の樹脂カラーが経年劣化で割れてしまっているので、ロッドにシッカリと固定されていない。


シフトの感覚は良いケド、自分のシートポジション(後ろ目)だと若干、遠い。




・・・・ブログエントリ:「Honda Civic TYPE R (FD2) 後編」に続く。



●試乗記関連目次はこちら
●ホンダ・シビック・タイプR(FD2)関連目次はこちら
Posted at 2016/01/07 02:00:11 | コメント(0) | トラックバック(1) | FD2シビック・タイプR | クルマ

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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