■途中で思いっきり
脱線と八つ当たり路線だったので続きをば…
2012年01月15日
2号機で何があったかを読み進めてみよう。
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■↑これと対比すると意味が若干分かるんじゃないでしょうか?
富江先生のエントリーを元に検証を行った記事です。
問題になるのは
ベント、と逃し安全弁(SR弁)
そしてポイントはこちら
14日の2号機データの推移(官邸データによる)
日付:時間:圧力容器:水位:格納容器
3/14:10:30/56.5気圧/3800/4.6気圧
3/14/12:30/61.9気圧/2950/4.65気圧
3/14/13:25/冷却機能喪失を発表(対政府)
3/14/16:34/海水注水開始
3/14/17:12/
74気圧/不明/不明
3/14/18:06/逃し安全弁開放し、水位-1500からー1100に回復?
(意味不明、開放したら水位下がる、逃し弁は、圧力容器?格納容器?格納容器か?)
3/14/18:22/水位-3700(16分で-2600減った)、圧力容器自体の損傷の恐れ
3/14/19:03/6.3気圧/水位?/4気圧
3/14/22:40/4.3/-700/4.3気圧
22:50格納容器、圧力異常上昇
3/14/23:54/6.5/??/7.5
【推論】
1)2号機は恐らく突沸、により一気に水位を失った
2)全炉心が露出、溶解(高圧水及び蒸気の為、もともとの温度が高かった)
3)一部は底にたまり、崩壊燃料大量かつ空焚きになった為再臨界始まる。
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■ここで意味不明と書いてますよね^^;
NHKスペシャルでは、この場面を問うている訳です。
既に冷却機能はない訳で、
まあ何をどうしろとという場面ですが…
18:06分に
SR弁は開かなかったと。
で、21時には中性子線が検出され
翌15日の爆発及び放射性物質大量発散に繋がっていきます。
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■一方過去の私の分析&その折の富江先生の引用
を再度ペースとして行きますと
■RCICの弱点は水冷なので、冷却水の温度が上がると、そこに熱的限界があるようですね・・・
空冷に出来ればいいのに。要するに温度が上がって、70気圧でそれでも沸騰の激化が始まります。まあ、こんな状態では水は入れれない訳で・・・逃し安全弁を開放しますが、気圧が下がって水が沸騰すると言う悪循環で18時代に16分で2600mmも水位が下がります。
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■さらにここで引用します。
16時34分頃、3号機の深読みの読み直しで紹介した、12Vバッテリーを10個つないだ電源で復旧させた制御盤で、SR弁の開操作を行ったが旨くいかず、試行錯誤を繰り返し、やっと19時3分になって0.63MPa gageにまで下がり、注水可能になった。=水がなくなった
ところが、19時20分頃、急遽調達していた千葉火力発電所および南横浜火力発電所の消防車がいずれも燃料切れで作動停止していたことが確認され、自衛消防隊が、タンクローリーから燃料を運搬し、19時57分に、やっと、連続注水が開始された、とのこと、です。
「3.3/14の18時に、原子炉の圧力が突然下がった」と
「5.3/14日の22時に原子炉の水位の回復」
の裏では、現場での必死の作業がありました。
18時から 21時まで、原子炉の水位が、測定不能のレベルにまで低下したので、明らかに燃料棒が完全に露出しました。しかし、20時からの連続注水で速やかに水位が回復したことから、少なくとも原子炉の底部が溶けることがなったことが明確です。
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■福島の悲劇の原因です。悔しいけれど。
ベント部隊が安全弁を開いてベントに成功したとき、
ポンプ車の燃料が何と切れていたのです。
私の4月6日の分析では
圧力容器に穴が開いたのは16日です。今回のこの方の読みは正しいでしょう。
4)海水大量投入するも、再臨界止まらず(冷えるのは上部のみ、燃料塊の内部で再臨界)
5)圧力容器の底に穴が開く【16日1:00頃】(水が落ちていくので、結果的にマイナス圧になる)
6)3時間後、3センチ圧の格納容器金属部分に穴が開く
これはJCO型臨界が14日の21時~16日の午前まで続いたことを示します。
(以降はメルトスルーしたので格納容器内で行われます)
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■
NHKスペシャルが面白いという理由はここにあり
また騙されるなと言う理由がここにあります。
1)
SR弁は水が無くなって圧力容器系に損傷が起きた為、
SR弁が開き注水が可能となった
2)部分的にメルトダウンが14日の18時ころに発生し、
水位は決死の作業で回復したものの
圧力容器内での再臨界が始まった
3)冷却機能が飽和した時、高温、高圧条件=沸点高、圧力高
の状態で、どこかに穴があくと一気に圧力が低下し
沸点が急激に下がって、一気に水が突沸し喪失する。
→
3/14/18:22/水位-3700(16分で-2600減った)、圧力容器自体の損傷の恐れ
残念ながら再臨界=中性子線については
あのどさくさの報道で残されてしまいました^^;
このように
NHKスペシャルの話は、
嘘と欺瞞に満ちているが決して矛盾する物ではありません…
評価しろと言われると凄く困りますけどね…
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■何よりのNHKの欺瞞は
SR弁開で20分で、注水可能になる=NHK
ところが事実として
20分で水位が2600減る=
20分で水が無くなりメルトダウンが発生する。
メルトダウンの発生+水位の回復により
再臨界が発生する。
この冷徹な事実です…。圧力が下がった一瞬に注水ができなかった事を
メルトダウンが防げた可能性がある、と言うのはあまりにも
現地のスタッフを馬鹿にする話で、おとぎ話めいています…
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■さあ、これで、
HNKスペシャルの内容が
3月15日のプルームに直結するという皮肉が起こります…。
もう一節、富江先生の引用含めて引用しましょう
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ここで最後の引用をしましょう
消防車による連続注水開示後にも、原子炉の圧力が上がって、何回も注水ができなくなっています。そのたび毎に、減圧操作を行っています。
満足な注水ができずに、核燃料の高熱で原子炉と格納容器の壁が溶け、放射能が外部に漏れ出す最悪な事態に陥る可能性も考えた、所長は、待避用のバスの手配を指示し、準備したとのこと。
「4.3/14の深夜に原子炉の圧力が大きく振動」した時は、究極の緊張状態だったようです。3/15の1時以降は、原子炉圧力が0.6 MPa gage台で推移し、原子炉及び格納容器の破損には至りませんでした。
但し、3/15日の6時に、大きな衝撃音が聞こえ、S/C圧力が絶対圧でゼロになったことを聞き、2号機の格納容器で何らかの爆発が起きたと考え、7時頃には、必要な要員50名程度を残して、約650人が第2原発に待避した、とのこと。
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報告書のp.232に、「結局、2号機については、S/CベントおよびD/Wベントの実施を試みたが、これらのベント機能が果たされることはなかったと考えられる」と書いてあります。しかし、実際に、ベントに依ると考えるしかない、原発正門の放射線量の急増が何回か記録に残っています。委員会の理解は間違っている、と考えます。
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委員会は何で間違えているんでしょう??

ベント系は宇都宮水戸を襲ったものですから、
(発表自体は)まあいいのではと思うのですが
CTBT核種に関連するからでしょうか???
浮かび上がってきたのは
1)ベント成功時、消防車燃料が切れると言う事故があった
2)メルトスルーは、日本を更なる悲劇から救った
そういう話でした。現実としてメルトスルーする16日午前中までが
一つの放射線のピークとなったからです。
3号機も注水不全のあと、濃いプルームが柏等を襲いますので
実はメルトスルーは日本国民にとってはいい事だったと言えると思います。

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■分からない方には一体何を言いたいのか
さっぱり分からないかと思います。
正直に言いますと
どうも東電は禁じ手をいくつも使いながら、
最悪の事態を防いだのではないか。
そんな気がしてなりません…。
それは恐らく(意図的な)2号機のベントがあったとしたら
このベントは…誰がどうやって(泣)…
…・・行動がつながるんですよね…
偶然ベントと同効果ができたという事を、
強く願いたいと思います。
またその辺を勘案すると、あのトンデモコペルニクスの提案が思い出されます。
2011年06月21日
【あ、ありえねー】武田教授謹製石棺の作り方【出た、トンデモコペルニクス】
■また、アトメアにおけるメルトダウン対策の意味がちょっと良く分かります…
2012年03月06日
「コアキャッチャー」の意味と中国原発推進再開のお知らせ
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■
いずれにしてもメルトスルーは
日本を救いました。
これは本当にラッキーな事です
そして
技術的な難点の数々は、
原発容認論に対しての路線修正を迫り
私を、将来的な脱原発論者
更には経済的視点から見た再稼働論者へと
立場を動かせました。
将来的な脱原発には
原価の補正を行ったうえで
再稼働という減価償却プロセスが欠かせない
のですが、
反原発派は基地外宗教ですので
耳を傾けないのは分かります。
難しいのは日本全体は恐らく
原発容認の観点から
安全対策と、その後の再稼働を

希望・容認しているという事です。
それがねじれとして大飯再稼働については
反原発原理派に力を与えています。
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■どうもNHKスペシャルを見ていますと
東電の現地スタッフをスケープゴートとし、
人災に落ちつけて、
原発は復旧して行くでしょう。
NHKの意図はそこにあるように見受けられますが…
本質からはどうしてもずれてしまいますね。
民主主義は衆愚主義である事を知ってはいる物の
今このようにエントリーで話している内容も
殆どは伝わらないように思います…
単純化すれば検証内容の重要部を中抜きされて
反日活動に使われてしまいますし
しなければ今度は、
問題を無かった事にしようとする一派もいます。
■わかるのは本当に頑張った人達は
事態を知りながら罪を負い、
黙して語らないという事です。
そして今の日本人の多くはその事を知ろうともせず
直視しようともせず、
更に直視できたとしても、
庇う事を許さない現状にあるようです。
そしてゴネ屋が正義めいたドヤ顔で、
威張り散らしています。
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■正直、自分は…状況証拠的に…
東電は決死隊を組んだと思うし
決死隊を行動させたと思う。
彼らが一体どの人達で、一体どのような事をしたのか?
結果的な被ばく量は分かりませんが、
そこには英雄的?隠ぺいがあるように感じます。
■たかがSR弁ですが、それだけの意味を持つ特集にも見えました。
できれば予想が外れていて欲しいなと思うのでした…
Posted at 2012/07/22 18:46:55 | |
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原発の将来 | 日記