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2017年01月13日 イイね!

【試乗】BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)

【試乗】BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します!



過去に

ブログエントリ: 「【写真】Lamborgini Aventador LP700-4 Pirelli Edition 前編

ブログエントリ: 「【写真】Lamborgini Aventador LP700-4 Pirelli Edition 後編

と、友人skmodeのランボルギーニ・アヴェンタドール LP700-4 ピレリ・エディション の写真をブログアップしたことがある。


このアヴェンタドールには残念ながら乗せて頂く機会を得られなかったが、その後、skmodeがアヴェンタドール SV(スーパーヴェローチェ) roadster に乗り換えたので、昨晩(1/11)はアヴェンタドール体験をお願いした。


昨日はアメがポツポツと降ったり止んだり・・・・で、skmodeから

"雨が降るようだとアヴェンタで出るのは厳しい。ゴメン。"

と連絡をもらって、私も

"いや、私もウェットで750馬力のクルマに乗るのはイヤだよ!"

・・・・と、集合時間まで、天気予報と相談しながら何回かヤリトリをした。


結局、夜10時ぐらいに雨がきそうな天気予報だったので、アヴェンタドールは残念ながら次の機会にお預けとして、その代わりというには失礼過ぎる、ド級のリムジン、「ベントレー・ミュルザンヌ・スピード」に乗ってきて頂き、試乗させて頂く貴重な機会を頂いた
(skmode、ありがとう!!)

「ベントレー・コンチネンタル」を見かけることはときどきあるが、ミュルザンヌという車種は生で見ること自体がハジメテ。



クルマがクルマなので、主に高速道路をクルーズしただけで、正直、あまり良くわからない部分が多いため、いつものような詳細レビューとはいかないので、写真集と合わせて、簡単なレビューを以下に。



■BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)


BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)

→ 高解像度画像(PC向け)

→ 高解像度画像(スマホ向け)


写真を撮影できる明るめで、かつ、広めの場所を探して、見つけたのが、およそミュルザンヌとは縁遠い、

「100円均一とファミリーマートの間」

の駐車場 笑。
(リンク先の拡大写真を見て頂くと、トリミングしていない、シッカリと100円均一の建物も入っている写真をご覧頂けます)


年末のブログエントリ: 「【FD2 タイプR】【写真】大阪港第三突堤第七岸壁(ナナガン)

で、撮影ロケーションの重要性を学んだばかりのハズなのだが・・・・(^_^;)

(でも、「ナナガン」撮影での反省から、今回は三脚を使った。でも、安物三脚で、風の強い日なので、ロングシャッターはなかなか厳しかった)



ミュルザンヌのボディに100均やファミマの看板が映り込みまくり。

でも、このシュールな組み合わせが絵的には面白いし、「何かリアル」な気もする。

逆になかなかこのシュールな絵は撮れないゾ!(?)・・・と。




・・・実のところ、ミュルザンヌという車種を、ハジメテ写真で見たときは 「光岡みたいだな」 ・・・・と思ったのだが・・・

・・・生で見たら、光岡じゃなかった。

スゲー、オーラ。カッコイイ。



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード 「B」(Flying B)オーナメント

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「B」(Flying B)オーナメント。


BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード ノーズ

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BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) ノーズ

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私の写真の撮り方が下手で、写真ではうまく伝わらないと思うのだが、運転席から眺めると、かなりのロングノーズが直線的に前方に伸びて、先端に「B」(Flying B)オーナメントがついているのが見え、コレが非常にカッコ良い。

また、
クルマのサイズがかなり大きいのだが、ロングノーズのエッジやオーナメントの存在により、車幅感覚や前方感覚は掴みやすい
(でも、高速道路のゲート通過時なんかはドキドキした)



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) サイドビュー

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BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)

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写真で十分に世界観を表現できていないのだが、流線形と、「トッキントッキン」にエッジの効いた、「そびえ立つ」ようなフェンダー・ラインは迫力・見応えがある



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)

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「ミュルザンヌ と 家族の市場ファミリー・マート)」。


ちなみに「ミュルザンヌ」は、ル・マンのサルト・サーキットのコーナーの名前。



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) インテリア・内装

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内装がスゴい。
今まで私が体験したクルマでは圧倒的に最強。


最初にドアを開いた瞬間は、

「うわっ!ケバっ!!ゴージャス!!」

という失礼な言葉が口から飛び出したのだが、実際に座ってみると、ときどきあるワインレッド系のアレとは異なり、


・スゴく品がある。ゴージャスはゴージャスなのだが、凛とした抑制というか凝縮感もある。

・なので、座ってみると、少なくとも私に関して言うと、意外にも「気持ちが大きくなったり」「オラオラな気分にはならない」。むしろジェントルな振る舞いをクルマから要求される感覚。

・泣けるほど本当に仕上げの完成度が高い。




といったポジティブな印象。


クルマ自体に世界観があり、クルマから乗り手に「スタイルの提案」があるのはレアケースだが(昔から言っているが、シトロエンの初代C4ピカソがそれ)、ミュルザンヌはそういうクルマなのだろう。



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) インテリア・内装

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BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) インテリア・内装 HMI

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素晴らしい仕上げなのだが、操作系はボタン類が多すぎて、また、ひとつひとつのボタンの表記や押し方などが、全く直感的ではなく、このあたりはハジメテ乗る人間には厳しかった。


メルセデスは、Aクラスに至るまで、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)のあり方について、徹底的に考え抜いて、直感的に、安全に操作でき、かつ、操作感も神憑ったモノを提供し続けているので、メーカー・ポリシーの違いを感じる。



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) インテリア・内装

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BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) インテリア・内装

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オーナーは「ドアンダー」と言っていたが、私はほとんど高速道路しか運転していないので、そういった部分はわからず(というか、試乗のステージが違ったとしても、3800万円オーバーのFR車を振り回したりする勇気はナイ)・・・・

・・・パワステに関しては、油圧なのか電動なのか知らんケド、予想外にナチュラルで、違和感なく扱うことができた。



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) インテリア・内装

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「シート」・・・というより、「ソファー」とか「椅子」とか表現したくなる「シート」。

適度に硬質・上質なレザーで、「高級車の椅子」としては、今まで私が座ったことがあるものの中で圧倒的にベスト。



ただし、長時間運転したワケではナイので、腰痛持ちの私が長時間移動した場合の腰・尻へのダメージは不明。

私の乗っている、シビック・タイプR(FD2)の純正シートは、私にはとてもマッチしており、ハーシュネスの極悪なクルマであるにも関わらず、9時間などの長時間ドライブでも腰へのダメージがナイ。
家のプジョー307SWは、1時間も運転すると、腰痛がかなりクリティカル。



・・・そういえば、試乗中は使わなかったケド、ミュルザンヌにシート・ヒータってあるのかな?

レザーが傷むから存在しナイかも???

→ skmodeから「シート・ヒータあるよ」と連絡頂いた。





ベントレー・ミュルザンヌ「スピード」なので、スポーツテイストとして、アルミのペダルだそうな。




BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) 6.75リッター V8ツインターボチャージド エンジン

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エンジン!!!


エンジンルームは暗い中、一生懸命観察したが、ターボチャージャーは目視確認できなかった。
WEBでいろいろ調べてみると、ギャレットの「TB41」というモデルのようだ。


マニホールドの両サイドの「BENTLEY」ってエンボスされた箱は、水冷インタークーラと思われる。
(吸気ダクトのIN/OUTがあり、水ホースが接続されていた)


Vバンクのマニホールドは、skmode曰く、マニホールドそのものじゃなく、「マニホールド調のカバー」らしい。(そうなんだ?)



エンジン: 6.75リッター V8ツインターボチャージド
排気量: 6752 cc
圧縮比: 8.9 : 1 (低っ!!!!)
ボア x ストローク: 104.0 X 99.0 (1気筒あたり844cc!!)
最高出力: 395 kW / 537 PS @ 4000 rpm
最大トルク: 1100 Nm @ 1750 rpm (1kNm超え!!!トラクターか!)
可変バルブタイミングシステム、気筒休止システム






運転しながら・・・

mistbahn: "コレってどういう仕様のエンジンなの?"

skmode: "V8のツインターボ"

mistbahn: "へー。じゃあ、コレはコレで、このクラスのクルマとしては「ダウンサイジング・ターボ」なのかな?"

skmode: "でも、6.75リッターだよ?1気筒あたりの容積、800cc以上ある。"

mistbahn: "うわっ!それは「ダウンサイジング」じゃないな!ってか、1気筒あたり800cc以上って熱効率悪そうだな。でも、マリン系のエンジンとか、コマツの直6ディーゼルとかには存在しうる仕様か・・・)"


・・・という会話と心の声。



試乗は常時、「S(スポーツ)モード」で。



「気筒休止システム」みたいな、似つかわしくないシステムがどう働いているのかは不明で、クルージング時は、 8速ATの徹底したダウンスピーディング制御により、低い回転数で静かに走る



アクセルペダルを踏み込むと、かなり長いラグの後、ガツンとワープ航法に入り、一瞬で、前走車両のケツが迫る。

ラグがATのキックダウンによるものか、ターボラグによるものかすら私にはわからないが、少なくとも2000年代のターボ車の動作ではなく、ニューマン・スカイラインぐらいまで遡るようなテイスト。



ラグの後の加速は本当にワープ状態で、リニアな制御など不能。
ONかOFFしかない!


車両重量 2770kg もある、この車体をワープさせる1.1kNmのトルクは恐ろしいし、面白いな。



そして、高回転・高負荷では、意外にも音は低く雑い音。V8ターボらしい音と言えばV8ターボらしい音なのかも。決して美音とはいえない(skmode、ゴメン)。






skmode曰く、このミュルザンヌというクルマは、

「完全にVW製のコンチネンタルなどとは異なり、昔ながらのベントレーの古い設計のまま」

だそうだ。



1991年製のビートと、2000年製のプジョー307SWに乗っている私だが、懐古趣味で乗っているワケではなく、最新テクノロジーは好きで、いつも追いかけているので、

「わざわざ古い設計のクルマを新車で買う」

という価値観は持ち合わせていないのだが、

「なんでやねん」

的な気持ちにはならず、素直に、

「ああ、そういう価値観もあるんだな。それはそれでステキだな。」

と思えた。




エンジンはローテクで前時代的で暴力的だケド、クルマに世界観があって、クルマからの提案があって、クルマから「所作を要求される」のは、そういう背景もあるのだろう。

そして、ゴッドファーザー的な人が乗っていそうなミュルザンヌなのに、コンチネンタルGTのようなDQNなイメージが沸かないのも、そういう理由なのだろう。

(※全国のコンチネンタルGT乗りの皆様、本当にゴメンナサイ。一部のオーナーさんだけなのかもしれないのですが、無意味な路駐、強引でマナーの悪い運転などを良く見かけるモノで、偏見をもっています)



BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード) タイヤとかホイールとか

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急ブレーキとか踏まなかったので、タイヤやブレーキの性能とかわからない。



サスペンションとかボディの総合的なフィーリングに関しては、BMWやポルシェ的や昔のアウディ的な「ドッシリ感」を主張をしたものではなく、「ナチュラルであることに徹した」印象

ロータス・エリーゼが「ナチュラルの極み」みたいなクルマだったので、イギリス車ってそーなのかな??



乗り心地はモチロン、問題ないのだが、個人的には、

テスラ・モデルSホンダ・ジェイド > ミュルザンヌとかLS600hLとか・・・

かなあ?と思う。


・・・ああ、でも、車両重量 2770kg を、船酔いを誘発するような大きく揺動を起こすワケでもなく ・・・

かと言って、車両重量 2770kg を、支えるために、硬い脚にして、ドッシリした乗り味にするワケでもなく、ナチュラルなテイストにする/b>

・・・って、スゴい技術なのかな?




BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)

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・・・mistbahnは、2015年秋にドイツ・ミュンヘンのBMW博物館で、ロールス・ロイスの展示車両や展示エンジンを見て・・・

 

ブログエントリ: 「【写真】【ミュンヘン】BMW Welt part.3, Rolls-Royce Phantom Drophead Coupé, Ghost

ブログエントリ: 「【写真】【ミュンヘン】BMW Welt part.4, Rolls-Royce Phantom 60° V12 Engine

(↑写真、とても美しく撮れたと思うので、よかったら見てください)



・・・からというもの、それまで全く興味のなかったロールスの美しさにすっかり魅了されて、

「ロールス・ロイス > ベントレー」 派

なのだが・・・・

(この背景としては、ロールスの美しさに魅了されただけでなく、街で見かけるベントレー・コンチネンタルGTがだいたいDQNで劣悪マナーなこともあると思う)



そして、ベントレー体験はしたものの、ロールス・ロイスは未体験な現在、やっぱりまだ、ロールス派なのだが・・・


(・・・実際にはどちらも買えるような代物じゃないので、戯言です)



・・・skmodeくんが、ロールス・ロイス Ghost(←名前カッコ良すぎ)ではなく、ベントレー・ミュルザンヌを選んだ理由も説明して頂き、それはそれでとても納得の行く理由だった。


BENTLEY Mulsanne Speed(ベントレー・ミュルザンヌ・スピード)

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サラリーマンな私としては、普通に生活していたら、一生、乗る機会(ちゅうか、ロクに見かける機会もナイ)、貴重な車種に試乗する機会を頂いたこと、世界観を体験させて頂いたことを、改めて御礼申し上げます。

skmode、サンクス!




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Posted at 2017/01/13 00:10:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2016年11月17日 イイね!

【試乗】Chevrolet Traverse LT 2016 後編

【試乗】Chevrolet Traverse LT 2016 後編大阪。




ブログエントリ: 「【試乗】Chevrolet Traverse LT 2016 前編

の続き。

「メカ」と「乗ってみて」編。





■Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 後編


●エンジン+ドライブトレイン

Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 エンジン

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 エンジンヘッド・カバー

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エンジン型式: LLT
3.6L V6 直噴 with Dual Exhaust
圧縮比: 11:1
最高出力: 288ps(215kW)@6300rpm
最大トルク: 366Nm@3400rpm


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 エンジン

↑ヘッドカバーがあるので詳細は不明だが、吸気の取り回しを含め、特に工夫は感じられないエンジン。


シアトルで借りていた、クライスラー・タウン・アンド・カントリーと良く似た諸元(V6 3.6L ガソリンNA+6AT)だが、タウン・アンド・カントリーより、スペック上はハイパワー、ビッグ・トルク。

スペックは上のハズなのだが、ベタ踏みしても加速が鈍く、タウン・アンド・カントリーより、レス・トルクな印象を受けた。



Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 6T75 AT

トランスミッション型式: 6T75
6速AT
変速比
1速: 4.484
2速: 2.872
3速: 1.842
4速: 1.414
5速: 1.000
6速: 0.742
後退: 2.88
最終減速比: 3.16


トルコンATのフィーリングは特に悪くなかった。
キックダウンが派手だな・・・という印象だけ。
このあたりは、クライスラーのタウン・アンド・カントリーと近い。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 シフトレバー

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アメ車のトルコンATにありがちで、思いっきりキックダウンして加速しようとする制御はやはり クライスラーのタウン・アンド・カントリーと 同じなのだが・・・・

車重の問題がと思うが、荷物がタウン・アンド・カントリーよりも少ない時ですら、加速はイマイチだった。

※車重: 2136kg
車両総重量: 2908~2930kg



Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 マフラー

これも、V6だからだと思うが、雑味とか安っぽさとかのネガティブな音、フィーリングは感じなかった。

(が、普段、K20AやE07Aの極上フィーリングのエンジンに慣れ親しんでいると、感動するような何かもモチロン存在しなかった)





●足回りとか

Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 ステアリングホイール

ステアリング・ホイールの適度な重さ、操作感などは良かったが、実際にクルマが「曲がる」かと言えば、曲がらないクルマだった。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 フロント・サスペンション

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 フロント・サスペンション

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 リア・サスペンション

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とにかく減速時も加速時も旋回時も、車重による慣性が大きいので慎重な運転が必要。

直進安定性は良く、まっすぐ走っている分にはとても良いのだが・・・。

5人乗車でそこそこの荷物も積載した状態で、弱ウエットのタイトなワインディングを走ると、本当に曲がらず、オーバーシュートしそうになるので、結構スピードダウンして丁寧に曲がる必要がある。

また、ドッシリしているようで、タイトな右左折をすると、意外と「落ち着きがない」。
車重・慣性が大きい割には、大きくノーズダイブしたり、大きくロールして揺動する・・・・という感じではなく、四輪がバラバラに「細かく」動き、これらに落ち着きが感じられなかった。


(↓デモ、写真を見るとスタビは存在)

Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016


ただ、後部座席の同乗者からは、クライスラー・タウン・アンド・カントリーと違って、「このクルマの動き、怖い」というコメントはなかった。



Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016

同行していた者が運転して、

「このクルマ、ブレーキ、全然効かなくないですか?本当に止まるのか?と怖いんですケド・・・」

と言った。

私自身が運転してみて、なるほど、言っていることはわかった。
ブレーキペダルのタッチが本当に柔らかく(フェードしているのか!と思うぐらい)、かなり奥で効く。

「車重・慣性が大きい割には、大きくノーズダイブしない」と書いたが、実際のところ、ガツンとブレーキングすると、すさまじくオーバーだいぶするのかもしれない。
これを回避するために、やたらとストロークが長く、奥で効く、ブレーキ特性とされている可能性がある。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016

ちなみに左足ブレーキはしやすいペダルレイアウト。




●おしまいに

グダグダと書いたケド、

「デザインが好き」
「たくさん人と荷物が乗る」

という2点だけで、このクルマは十分、役割を果たしているように思う。(じゃあ、グダグダ書くなよ・・・)


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 フロント・クローズアップ

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 サイドビュー

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 ノーズ・クローズアップ

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 斜め後ろとスターバックス

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 フロント・クローズアップ

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 テールランプ・クローズアップ

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 ヘッドライトまわり

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 エンブレム

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Posted at 2016/11/17 00:32:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2016年11月15日 イイね!

【試乗】Chevrolet Traverse LT 2016 前編

【試乗】Chevrolet Traverse LT 2016 前編先程、帰国、帰宅した。
(残念ながら家族は寝ている)



ブログエントリ: 「【試乗】Chrysler Town and Country 2016

で紹介した、シアトルでのレンタカー「クライスラー タウン・アンド・カントリー」に引き続き、北米の田舎でレンタルした 「シボレー・トラバースLT」 のレポートを。

とても写真点数が多いので、「前編」「後編」に分ける。



■Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 前編

Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016

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↑某・国立公園で撮影した、とてもお気に入りの一枚。

いつも、あまり撮影場所にこだわらないんだケド(実際、時間的、場所的制約が多く難しい)、撮影シチュエーションの重要さが良くわかった。



「トラバーサ」 という産業機械に関わることがときどきある。

「トラバーサ」 にもいろんなモノがあるが、ググると一番基本的な和訳は 「重量物を並行移動させるための装置」 なので、自動車は確かに「トラバーサ」だな。

(産業機械ではXY平面だけじゃなく、XYZの移動が可能なトラバーサもいろいろ存在するが・・・)



●エクステリア

Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 正面

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 サイド・フロントまわり

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 サイドビュー

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シボレー・トラバースのデザインは好き。

特に個性的なワケでもナイし、「何が」ってワケじゃないんだケド、カッコイイと思う。
毎回、乗るときに嬉しくなった。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 サイドステップとか


クルマの趣旨を考えれば当然かもしれないケド、空力的には何も工夫されている様子がナイ。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 テールランプ

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カッコイイけど、ちょっとKIA(by ペーター・シュライヤー)っぽいかも?


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 斜め後ろ

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Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 リアビュー




●インテリア

Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 インテリア全景

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クライスラー タウン・アンド・カントリー のインテリアもステキだったケド、シボレー・トラバースのインテリアもそこそこステキ。

トラバースの方は、無難に良くまとまっているケド、オリジナリティがあったのはタウン・アンド・カントリーの方かな。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 インパネ

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インパネも見やすくて良い。

バッテリー電圧が針のメータとして存在するのは寒冷地向けだから?


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016 センター・ダッシュ

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↑センター・ダッシュの液晶は、やっぱりナビじゃなく、オーディオ。


エアコンは・・・シートヒータがあるのはウレシイが、コントローラブルじゃないというか、温調が結構おバカさんで、暑くなったり寒くなったり・・・・操作が忙しい。


Chevrolet Traverse (シボレー・トラバース) LT 2016

↑7人乗りだか8人乗りの3列目を倒してフラットに。
積載能力は日本のミニバンよりある。



・・・・後編に続く。




●試乗記関連目次はこちら
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Posted at 2016/11/15 00:49:45 | コメント(0) | トラックバック(1) | 試乗記 | クルマ
2016年11月12日 イイね!

【試乗】Chrysler Town and Country 2016

【試乗】Chrysler Town and Country 2016トランプ大統領の国、某所。

アメリカは35年ぶりだケド、なんも違和感ないわ。

幼少期住んでいたことを思い出すとゾッとするぐらい差別的な国で、良いイメージがなかったケド、会う人、会う人、ナイスガイで、ビジネスがスゴく充実している。



先程、REV鈴鹿(2016.12.12)申し込んだんだケド、本当にエンジンが間に合うのか心配。。。



2016.11.09~11.10朝、シアトルでのレンタカー、「クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年仕様」(モデルチェンジ直前のモノ) を紹介しとく。



2016.11.09は、10:30に空港でレンタルして、バタバタと70マイルぐらい運転して、打合せに行き、2~3時間の打ち合わせ後、夕暮れの中、バタバタと70マイルぐらい運転してシアトルに戻ってきたので写真を撮ることができなかった。

で、次の朝は AM6:30朝食、AM7チェックアウトだったので、仕方なく、AM5:30に起きて、外は真っ暗なので、ホテルの駐車場で写真撮影。
(なので、暗い写真ばっかり)

その前の晩も時差の関係で2時間しか寝ていないので、キツかった(でも仕事は問題なかった)。



■Chrysler Town and Country 2016

Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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●エクステリア


クライスラー・タウン・アンド・カントリー 2016年モデル(モデルチェンジ直前のモノ)

可も無く不可も無く・・・なデザイン。退屈かな。


Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

顔つきなんかはスバル・フォレスターなんかに通じるケド、最近スバルのデザインは良くなったので、クライスラーよりも、スバルの方がイケてると思う


Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年


Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

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特にツッコミどころも無いケド、退屈なデザインのこのモデルは、ちょうど販売が終了したところで、次期型がちょうど発売されたところ。

※借りていた、2016.11.10時点では、ChryslerのTown and Countryのページには、「Next Model is Coming Soon」程度のリンクが貼られていたが、今、見たら、新型の立派なサイトが公開されていた。

Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

↑新型は名前を「Town and Country」 改め、「Pacifica」。


随分とチャレンジングなデザイン変更で、個人的には「Pacifica」のデザインの方がずっと好き。

できれば名前は「パシフィカ」ではなく「パシフィスタ」にして欲しかった。





●インテリア

Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

7人乗りミニバンの3列目を倒してフルフラットにした。

積載能力は素晴らしい。

が、後部座席の乗り心地は悪いらしい(※私は運転していたので、知らない。同行者からのコメント)。


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インテリアは、特に攻めたデザインではないケド、ツボを押さえていて、結構好き

たぶん素材とかそんなに頑張っていないと思うのだケド、全然貧乏臭くナイ
良くできている。


ステアリングとかペダルとかのHMIの使用感は悪くないけど、特にステキな感じもない。



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インパネもベーシックだケド、カッコイイと思う。

温度のが単位が「F」だったり・・・・というあたりがわかりにくいぐらいで、他は非常に見やすい。



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時計の上の液晶は、ナビのようで、単にオーディオ・・・・。(アメ車には多い仕様みたい)

で、その右横に付いているのが、オプションで借りたナビなのだが・・・・・

生まれてこのかた使ったことのあるナビの中で圧倒的に低クオリティだった。
欧州のレンタカーでもイマイチなナビはあったケド、群を抜いて、コレがサイテー。
10数年以上前のナビと較べてもゴミ。



アナログ時計は1時間、ズレていた。

アメリカは大きいので、アメリカ国土内でも時差があり、この車両はニューヨークナンバー(!)だから、だろう。





●パワートレインとドライブトレイン

Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年


・エンジン
3.6L V6
最高出力: 283ps@6400rpm
最大トルク: 353Nm@4400rpm
圧縮比: 10:1

・駆動方式
FF

・トランスミッション
型式: 62TE
6速トルコンAT


ディーゼルではなく、ガソリン(※Flex Fuelなので、バイオ混合なども可・・・という意味だと思う)で、NA大排気量・・・・って仕様がアメリカだよね。


オーバーテイクしたいときに、アクセルをドンと踏めば、重い車体とたくさんの荷物を載せた状態でもシッカリ加速するので、非力な感じはしないケド、加速時は必ず派手なキックダウンによりシフトダウンされるので、エンジンがどんなもんか?はわかりにくい。


エンジンのフィーリングは可も不可もなく。
雑味とか安っぽさとかはそんなに感じないのはV6だからなのだろう。




●足回りとか?

Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

たくさんの積み荷と他の同乗者を載せているので、ラフな運転をしなかったので、あまり良くわからなかったケド、四輪が独立して大きくストロークしている感じ。

「スタビライザーは使っていません!」 的な感覚。

たぶん荷重移動すると、すごくノーズダイブやロールは大きいのではないかと思う。


Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年

路面が弱ウエットだと、フロントのホイールスピンが半端ナイ。

発進時だけでなく、60mpsぐらいの高速域からの加速でもホイールスピンする。(湾岸ミッドナイトだと、みんなから「この速度域から!!」と畏怖してもらえそう)

リアにアホほど荷物を積んでいたので、ややウイリー気味だったものと思われるが、それにしてもフロントのトラクションが足りなすぎるのでは?(危ない)


Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年





●まとめ

フロントのホイールスピンと、レンタルの後付ナビ以外は、特にダメなクルマだとも思わなかったケド、印象に残る何かも存在しなかった。

Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年


Chrysler Town and Country クライスラー タウン・アンド・カントリー 2016年


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Posted at 2016/11/12 16:46:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2016年06月19日 イイね!

【試乗】Mercedes-Benz E200 S212 後編

【試乗】Mercedes-Benz E200 S212 後編今、ミュンヘン~羽田の飛行機の中。

珍しく、飛行機の中で派手に寝落ちした。
・・・とは言っても、寝ていたのはドイツ時間でAM0:30~AM5時過ぎなので、当たり前といえば当たり前だが・・・



ブログエントリ: 「【試乗】Mercedes-Benz E200 S212 前編」 の続き。 「走ってみて」編。


結局、ミュンヘン最終日に、ミュンヘン~アディップ村(ニュルンベルク付近)を往復して、更に400km近く走行距離を稼いだので、借りたとき100km程度だったE200の走行距離は返却時には1250kmぐらいになっていた

ミュンヘン~アディップ村は、日本から同行しているお客様とは別行動で、一人ドライブだったので、いくらか試すことができた。



■Mercedes-Benz E200 S212 後編

メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212

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・ECOモードはOFF
・E←→S切り換えスイッチはS

で試乗。



●エンジン、ドライブトレイン

メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 エンジン Engine

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諸元は

エンジン型式: 不明
排気量: 1991[cc]
出力: 135[kW]@5500[rpm]
最大トルク: 270[Nm]@1200~4000[rpm]
圧縮比: 9.8
燃料: ガソリン(欧州のレンタカーではかなり珍しい)
ターボ付

・・・でたぶん合ってると思う。


メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 エンジン Engine

吸気パイプは前方から吸気するようになっているのだが、パイプ上部がハニカム形状になっていて、ハニカム内にエアクリ・エレメント的なものが見える???

(理屈のわからない構造。エレメントが汚れたり、熱気吸ったりするだろうから、実は開口はしていなくて、何か別の用途???)


手前のハニカム吸気パイプの奥の黒いパイプは、一旦エアチャンバー(写真の右奥の方に位置)を通った吸気を、ターボチャージャーのコンプレッサ入口に向かうパイピング。

吸気系の取り回しは長い。


チャンバー~ターボのコンプレッサ間の配管の枝が何か良くわからない。
レゾネータでもなさそうだし。
この車にマーレ・フィルターシステムズの「サウンドクリエータ()」的なものを付けているとは思えないし。


吸気管2本の間のボンベのような、アキュムレータのようなモノも何か不明。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 エンジン Engine

これが吸気チャンバー。

側面にボッシュ製ECUが取り付けられている。

ボッシュがディフィート・デバイス問題でVWと一緒に叩かれないのがなんか納得いかない・・・・
・・・が、いずれにしてもこのエンジンはPetrol(ガソリン)。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 エンジン Engine IHI ターボチャージャー

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縦置きエンジンなので、排気は側面(助手席側。日本で言うところの運転席側)。

ターボチャージャーは日本のIHI製。

コンベンショナルなウエイストゲート制御。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 エンジン Engine IHI ターボチャージャー

コンプレッサ出口からインタークーラへの接続に、私には見慣れない継手(テーパ状)が使われている。




メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 エンジン Engine

小さいIHI製ターボを使った、この2Lターボのガソリンエンジンは結構イケてると思う。


レスポンスは良いし、回転数全域で扱いやすいし、キレイに良く回る。




200km/hぐらいまでは問題なく加速し、巡航できる。

気持ち下り坂だと220km/hまで加速・キープできる。

スリップストリームも使って、トップスピードは230km/h程度。

怖さはナイけど、前走行車に追いついたり、上り坂に差し掛かったり・・・・で、230km/hはキープできない。



比較的速いペースの部類に入るが、同じクラスでもエンジン大きめのを積んでるAudi A6あたりや、ポルシェなんかには圧倒的なペース差でオーバーテイクされて置いていかれることがある。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 マフラー

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高回転+高負荷では静粛性が崩壊して、それなりにエンジン音も大きいが、直4特有の安っぽい雑味はなく、不快感のナイ、うなり音だと思う。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212

このE200も、例によって、アクセルペダルが


・~90%ぐらいまではリニアな動き

・90%で引っ掛かり、グッと踏み込むとカチンとスイッチが入るように100%となる


・・・・という仕様。




このクルマの7速AT(7G-TRONIC PLUSだと思う。内製かな?)がイケてる。

シフトショック少ないのに、かなりレスポンス良く切り替わるし、トルコン特有のグニュグニュ感がナイ。


で、ハードウェアもイケてると思うんだケド、TCUの制御もイケてると思う。

加速したくて、アクセルを「カチン」と100%まで踏み込むと、瞬時にキックダウン、エンジン回転数を6500rpmまで上昇させ、要求に対してタイムラグなく加速体制に入ってくれる。

トランスミッションの速い切り換えが成り立つのは、エンジンもレスポンスが良いから(フライホイールなどイナーシャが小さい?)だと思う。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212

↑ティプトロの操作性の良いパドルシフトが付いているが、パドルでのマニュアル操作をしなくても、TCUが賢く、本当に「こうして欲しい」という要求どうりにギアチェンジをしてくれるので、マニュアル操作は面倒なだけでやめてしまった。




●ボディとか足回りとか

メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212 ダンロップ SP WINTER SPORT 4D DUNLOP

タイヤは予想外にもダンロップの「SP WINTER SPORT 4D」というモデル。

245/45R17。


以前にドイツでレンタルしたフォード・フォーカス 1.0 エコブースト が履いていたグッドイヤーのオールシーズン系タイヤが、グリップもしないし、フィーリングも悪いし、挙句バーストまでしたので・・・・

このダンロップの「SP WINTER SPORT 4D」を見たときは 「う”っ・・・」 と軽く引いたケド、ダンロップの「SP WINTER SPORT 4D」 は、特に変にグニュグニュしたフィーリングやグリップ不足も感じず、コンフォート性とのグリップ性能のバランスも良かった。


※しかし、6月に「下ろしたて」の新車に何故「WINTER SPORT」という名称のタイヤを履かせているのかはナゾ。



メルセデス・ベンツ Eクラス Mercedes-Benz E200 S212

↑フロント・サスペンション。



バランスの良い足なのではないかと思う。



ダンパーの減衰を高めに設定してあるのか、荷重移動が少ない、あるいはゆっくり。

加速時もBMWのようなリア荷重演出がナイし、ブレーキング時もあまり前のめり感はなく、リアタイヤも仕事している感覚がある。



ノーズの入りが良く、クルマの向きを変えやすい。

なので、レーンチェンジも、高速旋回時も、レスポンス良く初期に向きが変わるので、旋回中/レーンチェンジ中に大きいロールによる横Gを感じることもなく・・・

旋回後/レーンチェンジ後に車重によるお釣りをもらうこともない。


で、ノーズダイブやロールを感じ取れないので、あまり「重いクルマに乗っている」という感覚が希薄。



いわゆる「ドーンと踏ん張る足」って感じのテイストではなく、かといって、「しなやか」というのもちょっと違う気がする。
基本的に「フラットライド」なのかな。

とてもナチュラルで、「手の内に入る」扱いやすい、ステキな足回りだと思う。





↑リア・サスペンション

200km/hオーバーで走らせるクルマなのに、意外とアンダーステアに振られていない。

200km/h旋回で、フロントが逃げようとしない。

タイトコーナーで、ワザとステアリングをこじって、手アンダーを誘発することは可能だが、あまり派手ににはアンダー傾向を示さない。




「ノーズの入りが良い」「クルマの向きを変えやすい」長所とのトレードオフとなるが、高速旋回時のアクセルオフのタイミングの挙動はちょっとだけナーバス
なので、180km/hオーバーでの旋回を行う際は、直線区間でアクセルオフしてから、旋回中はアクセルペダルをベタ踏みの方が安心して御し易い。





↑リア・サスペンション



もちろん、乗り心地もとても良いのだが、細かいハーシュネスはある程度感じる。


乗り心地確保のために、トヨタやニッサンのように無駄に柔らかい脚にするというよりは、重いボディ(仮想基礎)にぶら下がったタイヤ(バネ-マス系)がハーシュネスに対して、良く動いていなしてくれている印象。


・ハーシュネスに対しては良く動く脚で往なす

・でも旋回時や制動時などは重いボディが大きく沈まないように踏ん張る

・踏ん張っているときに踏ん張っていることを感じさせない(バネレートの高さも車重も感じさせない)



・・・という特性が、どう成り立っているのかわからないが、感心する。

踏ん張り用の高いレートのスプリングと、ハーシュネス吸収用の低いレートのスプリングが共存し、粘性高め・・・・的な?





欧州でレンタカーに乗って、200km/hオーバーを不安なく走れると、いつも

「200km/hを安定して走れる性能なのか?」

あるいは

「単にインフォメーションが希薄で、本当はシビアなタイヤと路面の状況を感じ取れないだけ(危険)なのか?」

を考えてしまうが、実際、どうなんだろう?






ペダルレイアウトがステキ。

左足ブレーキを使うことを前提の配置と思えるぐらいで、何も考えなくとも、ほぼ全ての場面で自然と左足ブレーキを使っていた。




前述のように、車重の割に、荷重移動が少ないので、強めのブレーキングをしても、あまり前のめりにならず、リアも仕事している感覚があり、乗り心地も良いし、安心感もある。





●その他




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一旦走りだしてしまうと、非常に扱いやすく、特にアウトバーンではとても良いE200だったが、車体が大きく、車幅感覚をつかみにくいので、毎回、駐車作業なんかは苦痛だった。

特にドイツでは、前向き駐車がデフォルトなので、駐車スペースに対してのクルマの位置がホンマにわかりづらく、一発駐車はほとんどできなかった。


ただ、意外と旋回円半径は小さいみたいで、デカイくせにUターンなんかは普通にできた。
FD2シビック・タイプRより、旋回円半径小さいんじゃないかなあ?



パワステはソフトで軽いものだケド、ナチュラルで良くできていると思う。




●総評?



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色が凡庸過ぎて、プレミアムな感じがしないが、他の色であれば、プレミアム感もありそう。

乗り心地や高速道路での性能も良いし、全体的な印象は良かった。



しかし、自分が欲しいか?と訊かれると(買えないケド)、


・車幅感覚がわかりづらいので、欧州であれ日本であれ、駐車が苦痛なので、あまり欲しくない

・高速道路での性能は普通に考えれば十分なのだが、無制限区間で、同格のAudi A6などに置いていかれるのは残念なので、同じEクラスでも、250km/hオーバーをラクに出せるグレードにしたい。
E200のエンジンはとても良いが、アウトバーン前提だと中途半端。
日本ならこのエンジンで十分。

・位置づけが中途半端。
上述の理由から、私なら運転しやすいCクラス(あるいは競合のBMW3やAudi A4)にするか、そうでなければSクラスなどにしたい。(更にクラス違いだケド、BMW博物館で見てからロールスロイスが好き)


と言ったところかなあ・・・




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Posted at 2016/06/19 13:38:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ

プロフィール

「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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