■上がるのは日本株でしょうかね、なんて言っていた数ヶ月前
見事に株は乱高下している^^;
正直、お金がダブダブ出ている訳で、
株、買うには上がりすぎたなあと思っている人が多いんじゃないだろうか?
実際こんだけ一気に上がれば落ちる(利益確定)は当たり前だと思う^^;
このまま上がる方がおかしい(笑)
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■見ていると経済紙系が盛んに、不安を煽っている。
「円高で産業を潰した馬鹿共」ばかり。
アベノミクスの戦略は結構分かりやすくて、
円を下げて、金融緩和をすれば、何かしらバブルが起きる。
そして円安を1年維持すれば企業利益が、見た目でかくなるから
そうするの税金対策でボロボロの物の
メンテナンスを慌てて始める。
そして税金対策として設備投資が大量に起きて
製造業や建築業にその影響が広がっていく。
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■とりあえずはこういう流れになっている。
ぶっちゃけ金融がどうのこうのマネーゲームがあれようと
実体経済に反映される訳が無い。
実体経済に伴う会社の株こそが、
低価格にあえいでいる訳で、ここがバブルを起こすことで
「金が湧いて」「円安」になる。
そこまではとりあえず、貿易赤字めいた状態をキープし不安を煽る。
行き過ぎた時点で原発を動かすとあら不思議、
貿易収支が改善する(故に原発が今動かないという不可思議な事に)
実際モラトリアム法で会社は潰れそうな所はつぶれる。
それもバラバラに債券として組み込めば、
アベノミクスにおける債券市場の利回りに貢献する。
ただ債券市場が余りに魅力的だと、
当たり前だけど国債の利回りが上がるので
債券市場は程々にしないといけない訳で、むしろ
バブルが派手にはじけるのは、実は国債には悪くない
(やっぱり国債だということで金利が下がる)
結局は「日本に対する長期的信頼」こそが
国債金利な訳で、マネーゲームの世界の住人が
どう騒ごうとも、上がる時は上がるし、下がる時は下がる。
1万4,5000円で落ち着くというのは
実は悪くない線だと思うんですよね。
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■アベノミクスとやらのいい所は、どう転ぼうが
仕掛けた連中は損しない所にあって、
別に製造業を助けようとしてやっている訳ではない
と言うのがポイントなのだと思う。
ただ、最初は製造業の、「仮復活」が大事なので
今せっせと、三陸で役に立つのかよく分からん6m護岸
等をせっせと熱心に、やって
ゼネコンが無茶苦茶をしているのは聞こえてくる。
まさしくバブルで不毛なんだけど。
復興を旗印に叫ぶ人は、それを声高に叫んでいるし
叫ぶ事が復興に繋がるからいいんだけどね^^;
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■要するにアベノミクスが茶番なのは百も承知だけど
「わっしょいわっしょい」って勝手に盛り上がるのは
実にすばらしい^^;
人間の心理的効果と言うのはでかくて、
それに冷や水をかける必要はまったくなかったりする。
どーぞどーぞと言う奴で、それがしばらくすると
ジワジワと経済に回ってくる、と言うだけのことだったりして。
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■と言う訳で、自分は金融論者、の面があるが
一方で製造業重視の面がある。
そこは物凄く矛盾していて、ただ、金は何であろうと金であって
それを如何に日本の中で、日本人で回すか
と言うのが経済と言う物であったりする。
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■
はっきり言うと…デフレは止まらないだろうし
製造業は潰れていくだろう。
くしの歯システムは欠け続けるし、
製造業が復活するとは私は思わない。
だから、個人的には切ないが、覚えて盗んで
自分が関るチームだけは守りたい、と思っている。
買える物は、とにかく安く買う、外国産でも構わない。
その分設計基準を上げて交換しやすくすればいいし。
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■下げれない物は、とにかくそれを理解してもらわないといけないし
逆に下げなきゃ生きられないのなら、甘やかすんじゃなくて
割合を下げて頂いてでも「生き残ってもらわなくてはいけない」
お互いが、お互いで生きていく事が出来るかどうか?
逆に、仕事以外にも情報をあげればいいし
さりげない会話で相手の操業情報も聞きだしたり
そういうのも大事だったりする。
とにかく必要なものと本当の値段を見極めて、
生き残りをかけて、ライバルを淘汰する。
シビアだけれど、綺麗、汚いじゃ無くて、
(もちろん法の範囲内でね)
あらゆる手を使って生き延びる物が正しいのだと思う。
今の時代は困った事に本当の値段を誰も知らない。
紙切れの見積書だけで判断するけど
その見積り根拠を、見定めるという事が為されてないし
見積り根拠と言うよりは製造側の、経営システムこそが
価格だってことに、多くの人が気付かない。
その欠片だけでも覚えようと必死な時もよくあります。
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■正直、椅子取りゲーム、なんですよね。
生き残れる椅子と生き残れない椅子がある。
能力がとか、価格努力が、とか言うけど
それが後付けの理由に過ぎない事が往々にしてあります。
意外と貸借り勘定なんかって大きかったりして。
でもね、確かに全員は生き残れないし、
後継ぎがいない社長さんも増えた。
■でも後継ぎがいないって事は、ちょっとだけパイが増えるとも言える。
今までは地域っていうチームだったし
狭い地域内でのやり取りで良かったと思う。
今度はもっと広いチームになるし、
正直日本チームは組むのは可能だと思う。
その下調べと準備をしなければいけない時代になりました。
情だけじゃ済まされなくなってきているんですよね。
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■それに為替リスクとか、TPPに伴う本社機構の維持を考えれば
モノづくりを残す日本企業は必ずいるし
そういう企業はモノづくりをある程度続けていくと思う。
後は、残念だけどインフラ系になっちゃうよね…。
モノ作りは無くならない、でもモノづくりの意味は変わるし変わってきている。
どうやって生き残ろう、どうやってチームを組もう、
チームの大切さをどうやって、大事な社長さんや担当者さん達に伝えよう、
あるいは逆に既に組んであるチームをどうやって生かそう?
教わってチームに入れてもらおう?
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■自覚ではドライな無慈悲な仕事っぷりと裏腹に、
自分にはそういう、甘い夢があります。
その為にはどんな手を使っても(大した手は使えないけど)
ちょっとずるいなと思ってもルールの範囲内で
生き延びて組織として儲ける、これはどうにも大事であって
しばしば根詰め過ぎて休日動けなくなったり、
体が異常を訴えたりしますけど(汗)
生き延びて成長して、ちょっとでも(権限としてね)金を握って、
こんなのもやってみる?これをやってみればいいんじゃない?
うちじゃないけどこんな情報あるよ?
そういう事まで出来る様になれればいいなあとこっそり思ってます。
もちろん、まだまだモノづくりで覚える事は一杯あります。
日々、努力です。
今の日本は、いつものメンバーの
いつものチームだけじゃ生き残れません。
高い金を取るコンサルじゃ無くて、コンサル的才能を日々の仕事で
培っていく、そういう努力をして能力を得て
生き延びていくツテをもっと知っていきたいな、とつくづく思っています。
■
言うは易し行うは難しとはまさにこの事
なんだ、けどね^^;
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参考:弘(2型)さん
2013年05月25日
失われつつあるもの
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Posted at
2013/05/25 22:03:43