2011年03月31日
原発作り白紙の先にあるもの(老朽化原発事故の頻発)
■短いバージョンで書きます。
時間も大してないので。
■何やら原発作りを白紙にする。
さすが白紙好きの民主党が騒ぎ出しました。
沖縄で何も懲りてないんでしょうか?
期待させて約束を破るのは一番の問題なのですが・・・
■福島第一と女川発電所、よく比較されます。
想定の違いにより被害はくっきりと分かれました。
片や、安全停止、地元の避難所
片や、爆発、近隣避難。
■地域にとってまるで正反対の役割を果たしたのです。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032701000431.html
参照47ニュース
■その違いは何なのでしょう。
一つは福島第一は設計が古い。1号機は40年前です。
原子炉が駄目なのではなく、環境に対する防護が弱いのです。
研究がなかったわけですから、貞観地震の被害が明らかになったのは
くどいようですがつい4年前の事なのです。
■宮古や、大船渡、田老、釜石、陸前高田、南三陸、これらの町は全て壊滅しました
ここの海には、膨大なお金をかけて、防潮堤や、津波に対する堤防がありました。
しかし、それも役に立たなかった。
女川発電所はそうなった場合、避け得ないということで、高台に発電所を作りました。
つまり高台に立てる以外の選択肢はないのです。
福島第一の周りにいくらバックアップの堤防を立てても、
恐らく今回の災害では似たり寄ったりになったでしょう。
せいぜい、手をつけても計画止まりだったと思います。
■福島第一原発は、青森の東通原発が完成するまで、最低限でも頑張る必要がありました。
もう1号機などは40年もたつ原発なのに。
何故かと言うと、電力が足りないから。柏崎刈羽も、トラブルを中越地震で起こしていますので
元々東京電力の発電能力はきわめて脆弱なものでした。
災害に対する備えもありません。
そして、災害は来てみないと分からない。こればかりは、人の力の卑小さを知る思いです。
■ここで、悔しいのはCO2の縛りです。
これさえなければ、天然ガスの発電所で対応すればいい。
それを不可能にしたのが、あの「鳩山」という人でした。
あのイニシアチブとやらを勝手に発表した時、
誰か霞網か何かで取り押さえて、海の外でも棄ててしまえと思いました。
■日本はずっと正直に省エネをして頑張ってきていました。
だから「効率」は極限まで切り詰めています。
つまり、ダイエットしたボクサーのような体なのに、
階級を落として、より軽い体重で戦うと宣言したのです。
そんな無理な原料をすれば、当然全ての競争力を失います。
彼がする事は、祖父のコネクションを用いて、ロシアと対話し、
サハリン2で失った天然ガス資源権益を少しでも取り戻すことだったのに
結局目論見もなく、20年かかったといわれる辺野古基地を反故にして、
挙句沖縄県民の怒りを買うことだけをしました。
■鳩山一族によって失われた日本の国益は恐らく膨大なものです。
それを自覚せず、人の金でのうのうとしているのを見ると、本当に腹が立ちます。
■いつの間にか、私たちには退路がない。
どう転んでも莫大な出費が待ち受けてます。
■ここで原子力発電の新規開発を止めたとします。
恐らくCO2の絡みで、やはりやるといいます。
しかし地元はもう受入れてくれません。
やむを得ず古い原発を酷使します。
小さな事故が相次ぎ、
そして、大きな災害の時に再び大変な事態が起きるかもしれません。
■「古い原発を止める為には」という発想を是非もって下さい。
ある程度コストをかけて、しっかり対応と工事をした女川原発のようなものであれば
むしろ古びた原発を使い続けるよりも、余程コストは安いのです。
危なくないのです。
怖いのは古い原発です、設計が古く、配管が古く、配管のアクセサリー類も当然古い。
ピカピカの配管も、長い年月が立てば、古びたトイレのようにぼろぼろになります。
今回は福島なので、東の心配は要りませんでしたが、
福島、女川以外のどの原発が吹き飛んでも、日本は今回以上の被害を受けるのです。
■だったらやめよう、が出来ない。
出来ない様に日本人は、あの「鳩山」を選び、
自らの首を絞めてしまった。せめて、大事故の確率を高める決定に直結する
原発白紙はしてはなりません。
沖縄の人達のようにな、立地の恨みを買いたいなら別ですが。
■じゃあ、太陽光は、風力は、地熱は、?
一理はありますが、
・地熱は安定的に長期に手に入れるには調査も含め、
莫大な資金がかかります。マグマの熱ですから、何かあったときはやはり吹き飛びます。
有害なガスが出たときに責任は取れますか?
そして、地震などの影響で、温泉が止まるなんてことは良くあるのです。
メンテナンスも自然が相手だから、すごく大変です。
・太陽光が安定しないのは自明の理でしょう。あれは蓄電技術がなければ、まだまだです。
太陽熱発電にいたっては膨大な水を必要とし、食糧生産と逆行します。
現有技術ではなく、もう2段の飛躍的発明の後、ようやく補助発電装置として重きを成すでしょう。
・風力は、日本の季節風が強く、意外と壊れます。
安定した風が吹く、ヨーロッパの一部と一緒ではないのです。
各地に立った風車はよく故障して止まっています。
■要するに、有機物が濃縮され、かなりの燃焼力を持つ、
高エネルギー含有物質を人類はまだ、ガス、石油、後は石炭しか知りません。
クリーンエネルギーはまだ補助的なものにしか過ぎないのです。
■そこをわきまえずに、ワーワー騒ぐのは意味がないどころか有害です。
食料にしても同じ、日本が貧しくなって、外国から何も買えなくなれば、
福島の野菜は突然尊ばれるかもしれません
■ある方がおっしゃっていました。
「世の中に絶対はない」。そうです、世の中に絶対の価値などないのです。
価値の検討をせずして、「こうすればきっと」で物事が叶うのなら、
今頃はクルマが空飛ぶ時代になっていますよ。
クルマは空を飛べないのですよ。
空を飛べるのは飛行機です。
飛行機が乗れるようになるまでは、クルマで空を飛ぼうとしてはいけません。
谷底に落ちて死骸をさらすだけでしょう。
ブログ一覧 |
原発の将来 | その他
Posted at
2011/03/31 19:12:27
今、あなたにおすすめ