しばしば400ミリ前後の大雨でこれまでも発生してきた
山間部の深層崩壊。
熱海土石流については
今回はそれを人工で、
人の住んでいる直ぐ上で引き起こすという
「偉業」を成し遂げたことは特筆に値します。
勿論亡くなった人へのご冥福と胸が痛むと言う事を
疑似的に「除去」した場合の成果(皮肉120%)ですけどね。
・開発許可の移管によるザル化
・建設残土や産廃を河川源流部の谷に埋めるという禁断の手法
これらを住宅地の上部のがけ崩れ危険地区
(普通は宅造の範囲ですが…)で
施工する事により
人工で土石流と深層崩壊を実現し
どういった犠牲が出る中を検証した成果を
関わった行政と民間企業は
「実験成功」「やったね」
と喜んでいるのではないかと邪推するような
見事な(最低の)業績です。
一方で
届け出の無い盛り土ではないかという話もあります。
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要するに住宅地を流れる川の上流部に
勝手に土や産廃を捨ててたわけです。
で、落ち着いたら別荘地として売ればいいかとか
思っていた可能性もあります。
しかし、その為の地盤改良がなされた形跡は
一切ありませんし、
河川の源流部と言う事は水は沢から湧いてくるのです。
どちらにしろ相談していたと言う事は
熱海(自治体)と開発業者は、どうも知っていた
皮肉を込めた、悪い言い方をすれば土石流用のダムを
無意識のうちにタッグを組んで
作り上げていた、と言う事になります。
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今回の梅雨の長雨は毎日じわじわ降ったものです。
いわゆる線状降水帯ですらありません。
つまり温暖化ガーとか言ってる時点で、梅雨時期すら忘れるくらい
頭が悪いかボケたか
或いは脳みそが土石流で流出してしまったか
という可能性が高いです。
梅雨の末期は日本全国の「どこか」が
100年の一度の大雨に当たる確率があります、
「どこか」が(統計的に)100年間隔だからこそ
100年に1度の大雨なのです。
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どちらにしろ急峻な河川のある危険区域源流の
開発に対し、熱海市は非常に寛容ですらあった。
(流したかったわけではないでしょうが)
というのは、
ソーラーの現場がどうだっかかではなく
(尚ソーラーになったのはどうも宅地造成のハードルが高かったから)
防災意識が低い部分があった
(というか、認可の移譲を含めレベルが低下した)
という部分は結果的には否めないかと思います。
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一方土石流については
盛り土容量は大体5万㎥
流出量は10万㎥であったと言う事ですが
重量にして10万-15万トン前後
自宅の裏1㎞で10万トンの大型タンカーが
油を一気に流したと仮定すればその破壊力が分かるかと思います。
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不幸中の幸いは
「新幹線が寸断されなかった」ことです。
川勝知事は現在リニアモーターカーを妨害する事で
静岡の方の高い支持を得ていらっしゃるようですが
静岡というのはプレートテクニクス的にも
(フォッサマグナ/伊豆半島)
火山の活動的にも
非常に危険地帯です。
つまりルートを変えて、
インフラを作って交互に保全するのは
非常に有効なわけで
奇しくも今回の事故は静岡という土地が
(地質学的に)リスクを抱えていると言う事を
明示したことになります。
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高速道路も第二東名の前は日本坂トンネルなど
なかなかユニーク且つ危険な場所がたくさんあるところでもあります、
そういう足元よりも
パフォーマンスを優先する方が
小池百合子同様人は多く釣れます。
最終的には本当の意味のパフォーマンス(業績)が低下して
社会全体に損害が及ぶのですが
みんなで拍手して温暖化のせいだ!!!って叫ぶ方が
宗教としては有能です。
意味のない幸せという意味では
お花畑もきっとまた
大事な才能だと思います。
頭の中にお茶ならぬケシの花が咲けば
たとえ現実は過酷であっても、
私には理解しかねる惨状ですが
まあそれはそれで、現実に目をつむりさえすれば
幸せな人もいるということかもしれません。
Posted at 2021/07/06 13:01:48 | |
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熱海土石流 | 日記