■ゴルトブリッツ死んじゃいました。
たかが馬なんですけど、競馬界にとってもちょっと痛い事件でした。
競馬には回顧厨というのがいます。
多分自分もその一員です。
性質が悪くなると、今の馬は駄目だとか始まりますけど
昔の馬の事が忘れられない世代を指します。
シンザン、テンポイント、トウショウボーイ、シンボリルドルフ等等
自分たちだと、タマモクロス、オグリ、マックイーン、テイオー、ブルボン、ビワ、ナリブ
エルグラスペ+スズグル、(98前後)
オペドトウ(99)、タキオンジャンポケカフェフネ(01)、
ディープ、ハーツ、ウオダス
絶対帝王(国内限定)オペで、一気に人気は落ちますが
確かこんな流れです。
盛り上がるのはライバルがいて、タラレバのある世代。
エル>グラ≧スペ、+セイウンスカイ、キングヘイロー、エアジハードの98世代
エアグルーブ、ビワハイジ、サイレンススズカ、ステイゴールドの97世代
はそれこそ盛り上がったものです。
■醜い争いは見てられませんが、とにかくも、オグリ以降のブームのファン
というのは一つの競馬を支える層ではあるわけです。
■そんな自分は血統派ですので、
血のロマンが大好きです。昔から、日本馬産は牝系に
優れた種牡馬を足すという、スープをうまくするような
そんな馬産形態があり、おのずと父系は耐えがちなのですが
日本がお金持ちになって、徐々に牝系も輸入優勢が続いています、
■スペシャルは明治以来の小岩井牝系に、当代最高の輸入種牡馬
そしてサンデーサイレンスを足したものです。
■ゴルトブリッツは、父スペシャルウィーク
母レディブロンド(ディープインパクトの姉にして、人気馬、
ディープはレディブロンドの弟として当初マークされた)
という血統厨垂涎の馬(父ファン、母ファン)
そしてクラブ馬(共有クラブで所有する馬)
で、未勝利を勝てず、地方送りにされて、ダート適正を見出されて快進撃
しかも心房細動で死にかけたこともある(ドラマ派にも人気)
こういう、色んな競馬ファンが期待していた馬で
前走帝王賞で勝利して、今年来年のダート戦線の主役の一頭
と思われていたわけです。
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■ダートの世界は厳しくて、ボロボロになるまで使われて
種牡馬になれないことがほとんどです。
(世界的にはそんな事はないです)
但し例外があって、血統がずば抜けてよく
後継が不足している場合は、種牡馬になれます。
スペシャルウィークは、オスの後継者がいませんので
それ以上に、ディープのおいなので
(ディープの父もサンデーなので75%同血)
血統的にゴルトブリッツは大丈夫だろうといわれてました。
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■残念ながら、牝馬を除くと、後継をしっかりと残せているのは
下の内、タキオンと、あと書き漏れているステイゴールド、ネオユニバースくらいなもので
(ディープはまだ若い+勢いがあるので大丈夫)
ルドルフーテイオーみたいな親子もいますが、血が続きません。
>シンザン、テンポイント、トウショウボーイ、シンボリルドルフ等等
自分たちだと、オグリ、マックイーン、テイオー、ブルボン、ナリブ
エルグラスペ+スズグル、(98前後)
オペドトウ(99)、タキオンジャンポケカフェフネ(01)、
ディープ、ハーツ、シーザリオ、ウオダス
2代せめて残って欲しいなあというのがファンの心理ではあると思います。
3代以上は牝系を除いてほとんど続かないんですよね・・・
ライアンもテイオーももう無理だし・・・
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■ちなみに腸ねん転は、あのナリタブライアンの命を奪った病気でもあります。
突然死ぬので凄い堪える死に方でもあるんですよね
競馬ファンは、競馬なんてこんなものと思いつつも、競馬が好きな層です。
ゴルトブリッツは、そういうめんどくさいファンを惹きつける色んな要素がありました。
もちろん自分も面倒くさい層
ディープみたいに、社台フルバックアップ+世界のサンデー+女王様の娘なんていう
「光しかない」馬ではなく
どことなく、75%ディープ同血なのに、苦労あり
体質弱い、父後継者なし、母既に死亡
勝てずに規定により藤沢厩舎放逐、
地方でダート適正見出されて復帰
クラブ馬として運営、(一口馬主)
地方転厩時一度解散、
キャリア積み重賞制覇、が心房細動で死に掛ける
5歳になって、ようやく帝王賞勝利、(賞金的には滑り込み出場)
この秋ダート戦線の主役と目される。
(これで父母の血がつながった?!!)
トレセン放牧中、腸ねん転起こして安楽死。
なので、あんまりだ(泣)になっている訳です。
いや、あんまりです(泣)
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■これでオルフェが足折って死んだりしたら
もうディープ競馬なんてどうだっていい。
というのが偽らざる気持ち。
JRAは、利益度外視して、血を繋ぐ努力をした方がいいと思う。
誘導馬でも、愛玩馬でも何でもいいから、
今までのパターンだとディープの子孫もいずれは絶えます
ファン層の新陳代謝は当然あってもいいと思うんですけど
経済動物なのは当たり前ですが
血を絶やしすぎです。
(スペシャルウィークは牝系があるし、
後継が現れただけ幸せともいえる)
ギャンブルだけじゃないのが競馬の魅力の一つで、
なぜかギャンブル狂じゃないのに、
騒ぐ馬鹿がいるのが競馬のバブルが花開いた原因です。
とは言え、もう数十年言われ続けてきた話。
歴史は繰り返すだけなんですが、ディープ系が絶える時は
結構救いようがない状況になっていく予感がします。
もちろん全体のパイがなくなれば、
馬の老後に影響します。
意外とどこかの国に似た問題だったりしますよ^^;
Posted at 2012/08/25 10:27:06 | |
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