概要:
■ここからは停滞前線の情況から、
恐らく停滞前線を手繰るように
プルームがきたと捕らえ、その根拠となりうる画像を中心に、解説しています。
プルームは海を南下し、
停滞前線に当たって進路を変えます。
一部は上昇して、低気圧の中心近くで降雨し、
大部分は前線に沿って移動して、柏東葛地域での雨で、地上へと落下し
ホットスポットを形成したものと考えられます。
進路に関わらず前線に沿ったとすれば、雨の振り出しが関東ではほぼ同時であった為、
非常に直線的な汚染が辻褄が合うのです。
(参考資料)
国立情報学のページに以下のような表現がある。
福島第一原発事故タイムライン(ドキュメンタリー)
2010年3月20日
[10:00] 10:00頃からは東風に変わり、海から陸の方向に風が吹き始めた。しかし原発の状況が比較的小康状態を保っていたためか、各地では目立った放射線量の増加は見られなかった。夕方からは南風が強まり、南相馬では若干の線量増加を計測。
[23:00]
22:00〜0:00にかけて、風向きが反転して北風となる。
2010年3月21日
[05:00] 北風は早朝にかけて強まった。放射性物質は
浜通りの海岸沿いを北北東風に乗って南下し、ひたちなか以南の地域では5:00〜6:00にかけて高い放射線量率がSPEEDIのモニタリングポストで観測された。またそれより遅れていわきでは、9:00に2.34μSv/h、11:00に6.00μSv/hを記録した。いわきの方が上昇が遅れたのは、最初は海上を通過していた帯状の領域が次第に内陸側に吹き寄せられたためではないかと考えられる。
[06:00]
水戸南方を通過した放射性物質は南関東にも流入した。この日の関東地方の天気は雨だった。いわきでは7:00、水戸では6:00から降雨が始まっており、この地域に到達した段階ではすでに雨となっていた。関東に流入した放射性物質は雨による沈着とともに南下したと考えられる。
南関東には3月15日早朝にも放射性物質が通過したが、この時には雨が降っていなかった。今回は雨が降っていたために、放射性物質の沈着が前回よりも進んだと考えられる。
(以上引用終)
■SPEEDIについても、いずれ確認を行うが、
20日夜は北風により、プルームには南下が見られていた。
本来ならば、
プルームは関東に到達しない。
■午前2時の時点では、雨雲の発生は見られない。
■しかし、停滞前線によって東風が緩やかに吹き始める。
そのあたりは鉾田での風速にも現れている。
プルームが浮かんでいる、
上空の風はもう少し早かった物と想像される。
■午前3時頃、停滞前線の活発化が見られる。
■4時頃には帯状の雨雲を形成し、前線の活動は活発化する。

拡大するとこのようになる。
■前線に沿って、プルームは東葛地域へと移動したと思われる。
恐らくルートは、鉾田→土浦→柏→金町、と土浦以降、
常磐線沿線を移動したと想像される。
■一方雨は、午前5時では殆ど降っていない
■午後6時一部で降りだす
■午後7時には関東全域で雨が降り出した。
■一番濃い部分が柏にあるときに雨が降ったのか、それは分からない。
しかし、停滞前線に沿って、プルームが移動したと考えると辻褄が合う。
また3月15日以降空中に会った核種も沈降したと思われる。

但し3月15日とは核種が違うため、いわゆるホットスポット(セシウム137系)に関しては、
3月21日が主成分であろう。
■また、停滞前線には上昇気流が生じている。
■ここからは仮説だが上空に上がった放射性物質は、低気圧の中心まで移動し低気圧中心の西側
に集まって濃い汚染を(静岡、足柄)作った可能性があるのではないかと考えている。
或いは雨中をプルームが移動したのかそれは定かではないわけで、
また霧などによる付着も考えられる為、この一日で汚染されたのかどうかは
静岡に関しては、残念ながら定かでない。
■結果としてホットスポットが形成され、
現在柏では強い所では4ミリシーベルト/年の外部被曝が見込まれる。

■これは筑波の観測結果だが21日のプルームは
非常に多彩な再臨界を感じさせる成分であった。
■ただ、度々警告しているように、ガイガーにはガンマ線しか反応しない。
ガイガーを鵜呑みにして、除染はいらない、マスクはいらないと言っていると
アルファ線、ベータ線核種に内部被曝を受ける可能性が高い。
そういったサイレントホットスポットもあるであろうから十分な注意が必要だ。
ブログ一覧 |
シリーズ3月21日 | 日記
Posted at
2011/06/09 19:56:06