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ちょこば(旧chocovanilla)のブログ一覧

2011年04月15日 イイね!

汚染水をどのように退治するのか?疑問と希望

■以前には汚染水を流す事を仕方がないと考えていた。
末尾に関連エントリーを記載する。
しかし、汚染度が再臨界によりはるかに進んでいる為に
その水は放出できなかった・・・・

■今トレンチの水を移しても、水位は追従して上がり、
燃料棒が溶けた事が今頃騒がれ始めた。
http://newtou.info/entry/4977/
引用
専門委では、東電や経済産業省原子力安全・保安院などが公表したデータをもとに、原子炉の状態を分析した。
それによると、圧力容器内の燃料棒は、3号機では冷却水で冠水しているが、1、2号機は一部が露出している。1~3号機の燃料棒はいずれも損傷し、一部が溶け落ちている。溶融した核燃料は、冷却水と接触して数ミリ以下の細かい粒子に崩れ、燃料棒の支持板や圧力容器下部に冷えて積もっていると推定している。これは、圧力容器下部の水温が低いこととも合致している。
引用終)

■やむをえない事とは言え、これからは、「湧き出す汚染水」との戦いになる。
「福島第一の危ない水」が無限に湧いてくる。
水を移せば移すほど、水圧の問題で汚染は濃くなる。
水の凝集力を嘗めてはいけない。ずるずると、汚染が引きずり出されてくるのだ。
燃料が溶け込んだ水などわれわれの手に負えるのだろうか?


■日本の技術に一筋の希望(引用:毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/today/news/20110415k0000e040015000c.html
放射性物質:顔料使ってセシウム汚染水浄化 東工大が開発
2011年4月15日 10時34分 更新:4月15日 11時56分
 医薬品などに使われる市販の顔料で、原子炉から発生する放射性物質のセシウムに汚染された水を浄化する技術を、東京工業大原子炉工学研究所長の有冨正憲教授(原子力工学)らのチームが開発した。東京電力福島第1原発の事故で発生している汚染水の処理のほか、周辺の池や沼の浄化にも活用できるといい「一日も早い地域の生活、農業再建に役立てたい」としている。
 チームは、青色顔料の一種「紺青」の主成分「フェロシアン化鉄」に、セシウムを吸着する働きがある点に着目。汚染水にこの顔料を混ぜ、遠心力で分離した後、セシウムとともにフィルターでこし取るシステムを開発した。
 実験では、化学的な性質が同じで放射線を出さないヨウ素、セシウム、ストロンチウムを海水に混ぜ、同原発の高濃度汚染水に相当する模擬汚染水(ヨウ素、セシウム各10ppm=1ppmは100万分の1)を再現。模擬汚染水100ミリリットル当たり顔料1グラムを入れたところ、処理後の水から検出されたセシウムの濃度は1万分の1以下となり、ほぼ100%除去できた。
 ヨウ素とストロンチウムは除去できないが、ヨウ素は半減期が8日と短いため問題は小さく、ストロンチウムもセシウムに吸着する性質を使って除去率を上げることは可能だ。

こういうときに日本の技術が確立されれば、再処理や処分がより安全になるのかもしれない。
かすかに期待を抱いている。


*******************************
過去の汚染水に対する姿勢

★最悪の中の最良のシナリオ
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21908660/
■奇跡の数々
・爆発しなかった。漏れで防いだ
・2号機は原子炉に爆発可能性があるが、殻が損傷のみで守りきった。
・敷地内に今、ある程度の時間人が入れる、それが奇跡だ
・放射性物質が燃料棒崩壊に伴う再臨界等により、確かに放射性物質の量は増えたが、
炉の中の放射線が、水に溶け、ゆっくり出てきていること、これも奇跡です。
・燃料が漏れ出ることで、燃料が分散し、発熱が大分抑えられます。
それは即ち。今後の爆発を防ぎ、ガスの漏出を防ぐ事ができます。
これは広範囲の被害が抑えられる可能性です。

こんなに奇跡があります。
但し、地元の被害が圧倒的濃くなると言う大きなデメリットを伴うため
(土壌や海の汚染)
個人的には喜ぶ事ができません。

被害である、放射性物質の「漏れ」を喜ばなければいけないのは、
悲しい事です。
「漏れる水などの液体」は、半減期の短い元素が多数含まれていますので、
半減期を経て、β崩壊させて、放射線量の安定するのを待って、
これはやむをえないですが外部に漏らして、海に出してしまうのが有力な選択肢です。
(漁業補償はしっかりするべきですが)
そうすれば余熱が落ちる時間が早くなり冷却の余裕が出来るでしょう。

中の放射性物質の全体を減らす事が、事故地域のいち早い復旧に繋がると
考えられます。

★流さない事が可能なのだろうか
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21915739/
■放射性物質を安易に流す事はよくない
良くないが、トレンチやタービン室の6000トンもの水をいったいどこに入れる気だろう。
玉突きで、タンクに移すと言う。
でも水を移せば、容器の一部に損傷があるのに、
新しい水が沸く。
新しい水はより放射線が強いだろう。

■世界はみんな海に流して欲しくない。
そんな事は当たり前だ。
しかし、このまま行くとその水を使うことで、
作業員は死ぬか、線量オーバーで去ることになる。
くるぶし被曝事件で危険性は響き渡った。
もう人は来ないよ?

★決断と前身を願いたい
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21954846/
■恐れている事(下に行くほど最悪の結果です)
格好をつけて水を流さない。
内部の汚染が高まり、作業員が死に出す。倒れだす
人的補給はないのでまさに決死隊となり!!死の行軍になってしまう
人材、放射線の面で給水に難が生じ、水温が上がる。熱暴走再び、でももう近づける人はいない。
爆発の危険が増すので窒素をパージする。
エアロゾイルを通じて日本全国にヨウ素やセシウムの拡散蓄積が始まる。
再臨界で放射線量が増え、努力は元の木阿弥になる可能性が少しだけある。
エアロゾイルは軽いので全国供給^^;もちろん年単位!
★福島第一の周りは人が高濃度汚染で入れなくなり、
原子炉は野となり風となれ!★(オプション:石棺が楽観的な未来になっている未来)

*****************************
しかし・・・あまりの汚染度に、そんな目論見は崩れ去った。
汚染水漏出ストップと生物濃縮
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21986340/
汚染水は本日4月6日朝止まったそうです。
あの汚染度ではもう少し希釈しないと、不味いです。
そういう意味では良かったです。
とりあえずは地下水の汚染が劇的に進行しますが、
どの道あの近辺に人が住めるのは当分先になります。
もう少し希釈されていれば、海への排出が望ましかったのですが・・・

Posted at 2011/04/15 20:49:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射線と水 | その他
2011年04月15日 イイね!

危機はまだ終わっていない【爆発だけが怖いのではない】

■雲海はご存知だろうか?盆地などに低く垂れ込める雲の海。
微妙の重さの、水蒸気=霧、雲は、盆地に滞留するのだ。

■タイトルを見ると、何を言いたいのだと思うだろう。
福島盆地の汚染は、結果論によるものであって、
未だにその謎は詳細には明らかになっていない。

■今回、見つけたのは福島県の環境放射能、
暫定値とあるが、事故発生時から詳細が明らかとなっている。
これと、原発に起きた自称とを付き合わせることで、何が危険で、何が幸運だったかが分かる。

■結論から言います。
1)1号機の爆発は、恐らく南相馬方面のみの影響であった。(空間線量は高いが、定着性に乏しい)
2)3号機の爆発は影響が出なかった。
3)一番影響があったのは、2号機の格納容器損傷15日0:00のドライベントと、
その前日の全沸による、大量の汚染蒸気であった。

4)以上のことを推察するに、結局は水溶性の放射性物質の大量放出こそが、
土地の汚染にとっては、もっとも最凶であるという事だ。

■推論を続けます。
つまり、今、JCO型臨界による高い放射線量を持つ
1号機の蒸気が放出され、その風向きが悪いと、恐らく放射線量の増え方を察するに、
2号機のドライベントに近い悪い影響が及ぶ可能性が高いと思われる。
場合によってはより悪い数字が出る恐れがある。

■危機はまだ去っていないのです。
ここで言う危機とは、人がバタバタ死ぬ危機ではなく、
土地の汚染と内部被曝によって、人が長い年月をかけて斃れていく、
そういった意味での危機がまだ残っているのです。

■その論拠ともなりますデータが、福島県の環境放射能のデータです。
http://www.pref.fukushima.jp/j/7houbu51.pdf

1号機爆発の影響(南相馬:北24キロ)
3/12/15:36 爆発
3/12/17:46 0.82マイクロ
3/12/20:00 17.08マイクロ
3/12/21:00 20.00
3/12/22:00 12.00
3/13 7:23/ 3.59 (この頃の福島各県の影響はほぼ正常範囲)

このように爆発後約4.5時間で到達、最大は20でしたが、その後数字は比較的早く低下しました。

3号機爆発の影響(ほぼ皆無)
3/14/11:00 爆発
3/14/22:00 福島で0.1マイクロ、
3/15/10:00 福島で0.06に戻る。

最凶の爆発ともいえる3号機の爆発は意外にも影響がありませんでした。

■2号機の、圧力抑制室の爆発と、その原因となった圧力容器異常、全沸
(※、厳密には空焚きとは言い切れませんが、短い時間での突沸及び水量激減は、
全沸に等しいと思っております)

■福島県各地において明らかに放射線量が上昇したのは、16【訂正】15日12:30~14:50の間です。
15日6:20には2号機のサプレッションルーム
15日9:38に4号の使用済み燃料が、火災を起こしています。
(これが非常に分かりにくくしています、実際2号なのか4号なのかは少し分かりづらい)
しかし16日5:45にも4号機の燃料が火災を起こしており、
そちらの影響がいわき(平)で見られています。

■4号機火災の影響(16日分)【いわき平】
5:45火災
10:40/1.32→10:50/18.78→11:00/8.35→11:10/6.02

一方15日の動きを見ますと
福島では
12:30/0.05→14:50/0.07→15:50/0.86→16:00/1.75→17:10/22.30と一気に上昇し、
18:40には24.24、23:20にも23.9に達し、以降微減を辿ります。
郡山では12:00/0.05→14:50/2.79→15:20/4.31で以降微減を辿ります。
白河でも12:00/0.06→14:50/3.44→20:50/7.67→22:40/7.7で以降微減を辿ります。
会津では15:00/0.16→20:20/1.28→22:20/2.57→3/16/2.22で以降微減をたどります。

これらは非常に強く定着して(雨の影響等もあるとは思います)、
今現在のセシウム汚染となっています。
福島盆地系では非常に持続性が強く、水蒸気プルームによる影響を疑わざるを得ません。

では原因は何か?15日0:02ベントが開始されます。ここのベントでは、なぜか
原子力圧力が下がった事が記載されています。或いは謎の減圧なのか、表現が微妙です。
いずれにしても、普通に考えると、圧力容器のベントで、直接放出はしないはずなので
格納容器経由でベントしたと思われます。

■http://kuromacyo.livedoor.biz/archives/1482695.html
どうやらドライベントだった模様です。前日に圧力容器が74気圧となり、
逃し安全弁開放などで水がほぼなくなると言う突沸を起こしているので
その折の水蒸気を発したのが0:00頃で、福島到達が13:00で、約13時間(時速5キロ)
かけて到達したものと思われます。
非常にゆっくりしたスピードです。

参考:以前の二号機の検証からデータを引っ張ります。
https://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/21987546/
日付:時間:圧力容器:水位:格納容器
3/14:10:30/56.5気圧/3800/4.6気圧
3/14/12:30/61.9気圧/2950/4.65気圧
3/14/13:25/冷却機能喪失を発表(対政府)
3/14/16:34/海水注水開始
3/14/17:12/74気圧/不明/不明
3/14/18:06/逃し安全弁開放し、水位-1500からー1100に回復?
(意味不明、開放したら水位下がる、逃し弁は、圧力容器?格納容器?格納容器か?)
3/14/18:22/水位-3700(16分で-2600減った)、圧力容器自体の損傷の恐れ
3/14/19:03/6.3気圧/水位?/4気圧
3/14/22:40/4.3/-700/4.3気圧
22:50格納容器、圧力異常上昇
3/14/23:54/6.5/??/7.5
■3/14においては、
冷却機能喪失し、海水注入。
圧力容器異常値、逃し弁開放(大量のガス)
圧を失った水は突沸し、一瞬で空焚き
【炉心溶融発生】
***************************
3/15 0:02/原子炉ベント開始
3/15/0:45/18.2気圧/??/7.2気圧
【圧力容器系損傷】
3/15/1:53/6.3気圧/??
3/15/3:00/圧力抑制室、減圧失敗
3/15/6:10-20分ころ 圧力抑制室爆発
3/15/6:20/6.1/-2700/7.3
3/15/13:00/6.08/-1700/4.15
3/15/18:43/9.9/-1200/2.5気圧
【圧力容器系損傷:推定穴あき】
3/16/1:24/-0.23/-1400/3.2気圧
3/16/1:54/-0.23/-1400/0~0.24
【圧力容器系に、穴が開き、燃料がそのまま下に漏れ出す】
【格納容器内壁を溶融】
【再臨界発生し、熱量大幅アップ】
***********************
2号機の圧力容器は、高温高圧状態で安定、幸いに容器系の損傷は少なく、
結果として、2号機は後回しになっていた。
が、冷却機能喪失に伴い海水を注入した所、一気に圧力が高まり(海水中の空気の影響?)
圧力容器損壊を避ける為、逃し弁開放
しかし、圧が一気に抜け、(恐らく大量の放射性物質放出)
突沸、もしくは圧力容器損壊、ほぼ一瞬で水を全損失する。
(但し、その後も6気圧がかかっているので14日の突沸時は圧力容器損壊の可能性は低い)
(圧力容器損傷は3月15日と想像される)

【推論】
1)2号機は恐らく突沸、により一気に水位を失った
2)全炉心が露出、溶解(高圧水及び蒸気の為、もともとの温度が高かった)
3)一部は底にたまり、崩壊燃料大量かつ空焚きになった為再臨界始まる。
4)海水大量投入するも、再臨界止まらず(冷えるのは上部のみ、燃料塊の内部で再臨界)
5)圧力容器の底に穴が開く【16日1:00頃】(水が落ちていくので、結果的にマイナス圧になる)
6)3時間後、3センチ圧の格納容器金属部分に穴が開く(メルトダウン、チャイナシンドローム発生)
7)コンクリート部分で核燃料受止める(厚が200+100センチ)
8)サプレッションルーム破壊時の亀裂や、或いは電気ケーブル/配管、ラック用のトレンチなどを経て
漏出、地震による亀裂から浸透、砕石を経て海に流入
9)汚染水は、再臨界の燃料の上に、原子炉の水が落下し流れたもの。と推定される

【訂正2号機の穴あきは後に判明したCAMSデータより、燃料溶融による高温によるもので、
必ずしも再臨界は起こす必要がないと現在では推定しています。】
2011年04月15日 イイね!

火山の噴煙を参考にしよう(放射能プルームを考える)

■従来より放射能プルームカテゴリーでは
その範囲が直線的で、不思議な存在であるという事に触れてきた。


■武田教授のHP中で、
火山の噴煙に非常に似ている、という下りがあった。
そもそも気象庁?はSPEEDIでは汚染をほぼ言い当てた。
そのことを考えれば、何らかの測定手法があるはずというのが今回のテーマである。

http://takedanet.com/2011/03/post_7f3d.html

今回の噴煙の写真では新年だけと、うっすらと櫻島も記載がある。
予測でも似たような予測が為されていた。


武田教授の文章より引用
噴火の煙は「四方八方」に行くのではなく、風に流されて一方向に進む.このことが放射線でも重要だ。放射線物質はこの煙と同じように動く.
引用終

■よく考えると、かつての海戦の記録において、戦艦からたなびく煙も、また拡散が遅いものである。
今一度、噴煙の動きについて、おさらいをしていきたい。

■資料を探っていくともっとも分かりやすいのは、日本地質学会のHPであった。
http://www.geosociety.jp/hazard/content0039.html


■不思議と火山と原子炉は似ているようだ。
高温、高圧の環境下である事、
多分に水分を含むこと、
原発事故では凝結核となる微粒子が大量に存在する事
等など共通点がある。敢えて言えば、爆発力が格段に違うとも言える。
そういう意味では新燃岳ではなく、煙たなびく桜島こそ近いのかもしれない。

■ここで、地質学会HPの本文を抜粋する。

火山内部では,マグマが減圧した時に溶け込んでいた火山ガスが急膨張する.この急膨張によってマグマは粉々に破砕され,噴煙として火口から爆発的に噴出する(図3).加速された噴煙は火口で音速を超えて衝撃波を発生させることもある[脚注4].火口直上ではその慣性で上昇するが,火口での初期運動量だけで重力に打ち勝って上がれる高さは限られる(例えば,秒速100mで噴出したとしても放物運動で上がれる高さはたかだか500m).噴煙はその上昇中に周囲の大気を取り込んで,取り込んだ空気を火山灰の熱で膨張させる.それによって噴煙は浮力を獲得し,上空数km~数十kmまで上昇することができる.すなわち,噴煙上昇とはマグマの熱エネルギーを位置エネルギーに変換する現象と言い換えることができる.

■実に示唆に富んでおり、要するに噴煙上昇とは熱エネルギーを位置エネルギーに変換する現象という事に変わりはない。続けて引用文を抜粋する。

浮力を得た噴煙は上昇を続けるが,空気は上空にいくほど薄くなるため,ある高度で空気と膨張した噴煙の密度が釣り合うことになる.噴煙はその高度(密度中立高度)よりも上昇することはできず,水平方向に拡大する.正確には,噴煙が密度中立高度に達した時点では,噴煙はまだ上向きの余分な運度量を持っているため,密度中立高度よりも上に慣性で上昇する.噴煙は最高到達高度に達すると,上向きの運動量を失い密度中立高度に流れ下る.その形が「傘型噴煙」と呼ばれる由縁である(図4).

図5:噴煙柱・傘型噴煙の3次元シミュレーション.噴出物の濃度が1%の等値面を表 している.数値計算はSuzuki and Koyaguchi (2009)[8]を用いた.


■更に噴煙の傘型噴煙のモデルを引用する。


■一方、原発爆発の噴煙は・・・重たいのと、上昇力には欠けます。
阿武隈山地や、福島盆地で多く引っかかった所を見ますと、
プルーム理論で落書きを書きましたが、拡散はしづらいのですが
高濃度のプルームになればなるほど、風船のようにふわふわと、
低高度を飛行するというのは間違いがないと思われます。

■一つ心配している事があります。
もし現在の1号機のような、再臨界がらみのプルームが、例え水素爆発であっても
生じる事があれば、崩壊熱を膨大に持っているため、水平移動力については
熱エネルギーを位置エネルギーに変換するに比例するかと思います。

初回(3/1615)において、福島盆地まで、プルームが腕を伸ばせたのは、
ひとえに高濃度の放射性物質を多量に含む、熱を持っていたからだと想像されます。
【追記】福島盆地へのプルームは現在のところ1,3号機の爆発ではなく
2号機のドライベント(前日にほぼ全量の冷却水全沸、及び燃料露出を起こしている)
が最有力犯です【追記終】

■3号機の爆発


Posted at 2011/04/15 18:29:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射能プルーム | その他
2011年04月15日 イイね!

謎の多い3号機の状態(推論しかできないけれど)

謎の多い3号機の状態(推論しかできないけれど)■3号機が何やらまた加熱しているようです。
故障・・・ではないようで、一体何なのか考えてみたいと思います。











http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011041502000044.html?ref=rank

引用
福島第一原発の事故で東京電力は十四日、3号機の圧力容器の一部で温度が上昇していることを明らかにした。同社は計器故障とみているが、経済産業省原子力安全・保安院は温度上昇が通常より急なため、監視が必要との認識を示した。防衛省の上空からの調査でも、3号機格納容器外側の温度の上昇が確認されている。
 温度が上昇したのは、3号機の圧力容器本体と上ぶたの接続部分「フランジ」の周辺。接続部分近くの空気の温度は、十二日は一七〇度とほぼ正常値だったのに対し、十四日には二五〇度になった。保安院によると、安全に運転できる最高の温度は約三〇〇度。
 防衛省がヘリで上空から行った調査でも、格納容器上部の温度が十二日の二一度から十四日は六八度まで上昇していた。
 圧力容器の他の部分では異常な数値が出ていないことから、東電は「計測機器の故障が疑われる」との見方。一方、保安院の西山英彦審議官は「原因は不明」とした上で、「現時点で問題はないが、温度上昇が急。冷却水の量が不十分な可能性がある」と述べた。
引用終

********************************
■3号機の推論
■3号機は駄々漏れ安定だろうと思っていたが、
どうやら開いた穴が大きすぎるようだ。
上部の温度が上がっていると言う。
3号機の中で何が起きているか
厳密には分からないが、データを追ってみたい。

■きっかけは7日の余震、1号機ばかり気にしていたが
3号機でも異変は起きていた。
まず水位が下がった。4/7/19:30~4/8/6:00まで水位が-2000(A)である。
その結果、露出部分は過熱したはず。
崩壊と沸騰の衝撃で、一部がピューレ状となり側壁に貼りついて
SUSを溶かしてしまったのではないかと想像している。

■あるいはもしかすると燃料棒が偏って、
熱で、側壁に穴が開いた可能性がある。
■再臨界までは起こしていないとは思う。
なぜなら、放射線に異常はないから。既に異常で誤差がないというべきか。

■ともかくも穴が開き、0に近い+圧だったはずの圧力計がマイナスに転じた
それまで、かろうじての+圧が、この日以降完全なマイナスとなり
最大-0.2気圧となってしまっている。
何処かに穴が開いたのだ、
底かとも思ったが、底ならもっと水位が落ちるはず

■そうなると、側壁に発熱体が幾つかくっついていて、
幾つかの位置はそこは水位より微妙に上で、圧力容器上部に直接熱を伝えている。
と言う想像が出来る。
穴が開いた箇所は燃料棒上端から-1800付近と推定。
(底でも別にこれはいいのですが)

★新しい穴開いた
★再臨界はしていないけど、ものすごく熱い
(付着量が少ない?)
★穴が開いた箇所から水位が上がらない。

こんな所だと思う。
いいのか悪いのかで言えば悪いのだけれど・・・
水棺にしてごまかすしかなさそうな気がします。
Posted at 2011/04/15 12:34:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 原発情況 | その他
2011年04月15日 イイね!

放射能は「きれいごとじゃない」というジレンマ

■川崎市が福島のゴミを受入れる事に関して論争が起きている。
http://www.j-cast.com/2011/04/14093153.html?ly=cm&p=1

■それに対して、汚染物はいらないんだろうとか
冷たいとか、みんなで汚染されれば怖くない的な意見が出ているが
放射能が気合で何とかなると思っている人が一部混じっているような気がする。

■放射能とあえて書いたが、放射線量は見えない。
当たり前の事だ。オーラとやらが一般の人に見えないのと同じ事。
故に信仰論争にすり替わりやすい。

■ぶっちゃけて言うと、福島東岸は、風向き的に日本で一番原子力処理に向いている。
ひどい話だ、本当にひどい話だ。
しかし、汚染を考えると、日本はほぼ無傷で、一部は関東にかかる程度。
これが北の女川まで行くと「やませ」で全国もありえるし、
西の若狭湾沿岸なんて、重大事故なら最低の立地。

■それを人口密集地の西の、工業地帯で処理するのは「愚の骨頂」
なぜなら、川崎~蒲田は、中小のものづくりの工場があるが、
そこの「汚染」となれば
日本の部品は、デマであっても外国により一層売れなくなる。
逆に何か汚染があれば、関東圏4000万人が薄く被曝する。
たったの0.1%の人に被害があれば、4万人の被害が出る。
シンプルにそれだけ、確率の話。
でも、分母が大きすぎて、出てくる損害も膨大になる。

■ドイツは何故、毎日汚染予報図を出しているのか?
日本のため?いいえ、技術立国で輸出大国だからです。
もちろんそれだけではありませんが、イメージ戦争が起きているのです。

■だから川崎市長の気持ちは別として、やはりあまりいい策とは言いがたいと思います。
廃材にはアスベストなども混じるでしょう。
運送中に撒き散らされるアスベストも沢山あるでしょうし、
残念ながら地産地消とせざるを得ません。

******************************
■人が住めない発言も物議を醸しました。
「まだ言えません」よね?

■福島第一の周り5キロ以内に人が住めると思う人がいたら、是非住んでほしい。
6割くらいの確率で、普通の人生が歩めると思う。
但し、何かあっても補償は無で^^
「人が住めない」はあんまりな事だから、誰も発言しないだけの事。
汚染水がしみこんだ土地で生活するのは、ちょっと酷だし、地面の中の除染は出来ない。

■但し、「そういうところに住んでいる多くの日本人」が世界に報道されれば、
国外で頑張っている「より多数の日本人」が汚染されていると差別されるだろう。

■「私たちは冷静でいられる」
「私たちは、少しくらい食べても平気」
その心情はごもっとも。それはそれでいいと思う。間違ってない。
でも思うのはいいけれど、それを盾に堂々と網をゆるくすれば、
国際的な信用は落ちる。と言うか今度は国際的なデマに苦しむ。

■日本と言う国がどこからどのように、お金を取ってきて、
この食料自給率の低い状態で、食糧を買って過しているのか
日本の中の風評被害ばかりでなく、
世界の中の日本の「風評被害」を考えて欲しい

■だったら、日本がよければ、田舎は、原発立地はどうでもいいのか?
これもちょっと違う。
言いたいのは、
■既に1世代前の決断で、福島双葉、大熊は原発の地であること
■浪江や飯館を中心に、既に高度汚染が為された地があること。
■原発近くは特に、ちょっとひどめに汚染されていること。
■幸いにして、何しても海や海上に流れる可能性が高い事

■冷徹な考え方をすれば、既に汚れていて、
汚れが漏れてもごまかせる場所は何処かと言う事。
だから福島の一部は処理に実に向いている。
物流コストも少ないし。

■極論だが20mの津波に耐える、震度7でもへっちゃらな最新原発を福島第一の地に作れば
電源問題は解決するし、災害に悩むこともなくなる
その分、地震対策が弱い原発を廃止できれば、原発の事故危険性はきっと遠ざかるだろう
福島第一では再処理も出来る場所にすればいい。

■恐らく武田教授は、これをやんわりと言いたいのだと私は感じています。
良いか悪いか、については判断が難しいです…が
http://takedanet.com/2011/04/post_074a.html
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■突き詰めると恐ろしい結論となります。
結局一度汚れると、どんどん汚れていって汚れ役しか来なくなるのです。
若狭湾が原発だらけになったのも同じ心理です。
となりの村が原発を受け入れた以上、
自分の村が受入れても、受入れなくても似たような危険性なのですから。
違いは補助金、道路、雇用・・・。そうして原発だらけになりました。

■恐らく沖縄の悩みもこれです。
米軍を追い出しても自衛隊、極論で日本を追い出したら、中国軍で、チベット化。
戦略上、「どの勢力がまし?」の選択であり、悲劇でしょう。
しかも沖縄は、自分たちの意思で軍を誘致したわけではないのです。
放射線を出さないだけましでしょうが。

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■ぞっとするのは、仮に青森の東通原発で同じことが起きても、
誰もこんな興味を示さないだろうと言う事。
きっと、あらゆる「青森産」を全てゴミにして、何もないかのように暮らし
賠償は東北電力の電気代でいいでしょ?って東京の人は言ったと思う。
放射線についても無関心で終わっただろう。

■でも、福島なら、日本人全体が考えるきっかけになるだろう。
東京にも影響があり、そして
どうやら全国民が東京電力(上層部)の尻拭いをするみたいだし。
福島第一の事故で、ある意味日本は最良のババを引いたのだ。
福島の人には本当に最悪な・・・結果で心痛を察するに余りあるのだが。

悲しいが一筋の光明、それが今の現実なのだと思います。
でも光明が雲に覆い隠される事が多いのが切ないです。
Posted at 2011/04/15 12:16:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 原発の将来 | 日記

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「サイトカインによる死者続出とか結構共通点があるんだよね。GIGAZINE人類史上最悪の伝染病「1918年インフルエンザ」に関する10の誤解
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