さて、クルマに於いての LED化 のメリットとはなんだろうか?一般的に言われているのが
1.消費電力が少ない。
2.寿命が長い
3.小型なのでデザイン設置性の自由度が高い
といわれている。
光りの拡散性などを無視すれば、同じ明るさであれば、消費電力は蛍光灯の半分と言われている。寿命は、白熱電球が 大体 1,000 時間程度、蛍光灯が 約10,000 時間程度ではと言われているが、LED は計算上では 100,000 時間と恐ろしく寿命が長い。
しかし、ここで LED に大きな落とし穴がある。「熱」 に弱いのである。さらに悪い事に、ある程度の光量を確保すると、自分で信じられないほどの発熱をする。つまり、自分で自分の身を削ってしまうので、しっかりと熱対策をしなければ、寿命は実質数万時間まで低下してしまうのだ。
LED を採用する理由として、大事な要因がもう一つある。以前ブログしたが、欧州の環境対策である。
規制 ヘッドライトLED化は環境問題の落とし子
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/23797576/
自動車関係や、工業系のエンヂニアなら
当然 知っている
RoHS指令 が実はクルマの LED化 を大きく推し進めているのだ。
それでは、日本の LED ヘッドランプ の様子を考えてみよう。昨日のブログにもUPしたが、正直言って、第一世代のレクサスLS600h のヘッドライトは、プロジェクター三連に、下側を照らすリフレクターにも二連装のLED発光体が仕込まれている。
画像下部の 「白色LED」 を良く見ると 4個 の LED が仕込まれている事が分かる。つまり片側5連装だから 5×4=20個 の LED が使われているのだ。
しかし、その発光体、「白色 LED 」 の画像を良く見ると、実は 「4個」 の LED が仕込まれている事が分かる。
つまり、初期の レクサスLS600h のヘッドライトの片側には実質 5×4=20個 の LED が使われていたのだ!!おかげで、消費電力は 約50W と、同じ明るさのハロゲンと同等、純正ディスチャー・・・いやいや、日産ファンなので言い直して 「キセノン」 より消費電力が大きかったのだ。
さすがに、レクサス、いやヘッドランプのサプライヤーの 「小糸製作所」 もここままではイカン!と、第二世代の LED ヘッドランプ を開発し、三代目プリウス、レクサスHS250hやRX450hに搭載させた。
しかしその第二世代でも、消費電力は 「33W」 。
それに対して、もうひとつの LED ヘッドランプ を採用する スタンレー製 の 「i -MiVE」 は「30W」。そして我らが日産「リーフ」は、断トツの
「23W」 の高効率を誇っている。
その大きな要因として、LED ユニットの数が、レクサス第二世代の 「三連装」 に対して、「二連装」となっていることも要因だが、もっと、レクサスの 「小糸製作所」 、三菱の 「スタンレー」 のヘッドランプと、我らが日産リーフ、「市光工業」のヘッドランプは根本的に構造に違いを見ることが出来るのだ。
それは・・・・明日へ。。。
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Posted at
2012/01/03 12:03:51